ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン880】 中華そば マルナカ (東京・飯田橋)中華そば

【きっかけは?:年度末・・・なんとなくコーヒーの飲み過ぎで胃が荒れ優しい一杯を求めた】

  前の職場の最終日(3/30)とあって、皆さんバタバタしている中、最後までやることはやろうと思えどさすがに出て行く人に新しい仕事はふろうという人は居ないわけで、手持ちぶたさ。こういうのはそれはそれで少し辛く、コーヒーを飲む量が増えたようです (>_<) 。やることも無くなると、退社時刻を1時間程すぎておりましたが、決算日とはいえ早々に退社いたしました。この日だけは、早めの帰宅をしたかったので帰り道上の、昔ながらっぽい東京らーめんを食したい。以前、先輩レビュアーさんのコメントで印象に深かったこちらのお店を訪問いたしました。

 実は、水道橋〜飯田橋〜市ヶ谷のあたりってすごく好きなんですよ。昔むかし、ウルトラクイズという番組が人気あったころ、日テレの場所が分からなくてウロウロしていたっけ・・・。予選を突破し、成田空港まで行くまでのオリエンテーション会場を探してウロウロとしてたのであります。眩しい日差しと活気ある街並と学生さんたち。関西の牧歌的な大学キャンパスとは明らかに違う。嗚呼思えば、何となくこのとき、「次のステージ・・・就職活動!今度は東京の会社に入ろう!」と決意したのかもしれない・・・。それが今、同じような場所を暗闇でラーメンを求めて彷徨っているオッサンになっておる・・・・。なんとなく、このままではいかんなとぼやきたくもなった丁度そのころ、ぼんやりと明るい目的の店あかりが確認できました。 アタクシは、その店の重く感じる扉を開けて・・・、もう疲れ果てたオッサン気分で短く挨拶を交わします。大体こういったやりとり・・・。

 オレ:「らす!(この場合、こんばんわ!の意:詳しくは雨トーク3/29放送で)」
 店主:「しゃい!(この場合、いらっしゃいの意)」
 オレ:「そば!(この場合、中華そば!の意)」
 店主:「へい!(この場合、確かに中華そばを賜りましたの意)(「はい!」だったかもしれない)」

 ・・・・これは同じ巨人ファン同士の息のあったプレイを感じる。ご店主が「黒江」なら、アタクシは「土井」。ご店主が「川相」だったら、アタクシは「篠塚」・・・いやいや「岡崎」という説もアルか? ともあれ、最近は妄想がひどいレビューがおおいので、話は60%程度にご理解くださいな・・。





【スープ:クリアーな鶏ガラ清湯に、カエシと昆布・節系のアミノ酸がゆったりする東京醤油ラーメン!】

 店主:「した!(この場合、おまちどおでしたの意)」

 ・・・と告げて配膳が完了する(これは完全にうそ)。いやいや、店内のテレビ・・・。プロ野球開幕戦中継で巨人が中々点数が入らない場面に、いら立ちを共に覚えているのを感じますから、その手早く終えたい気持ちわかりますぜ。などと思いながら、テレビへの気持ち半分でまずはスープをすすりましたがな・・・・。さて、その印象はというと・・・・


「旨いがな!(*゜0゜)ハッ・・・・めっさ旨いがなぁぁぁぁ・・・・ 」
「食傷気味な胃袋にも染み渡る・・・・やさしい鶏ガラ清湯が泣けますがな・・・・」


1)甘味(旨味):昔ながらの鶏ガラ清湯の穏やかな薄コクがイキでっせ


  まさにこういうのが食べたかったんですわ!昼間の職場でコーヒーを飲み過ぎたせいか・・・金曜の夜というシチュエーションなのに、遠出してまでコクが分厚いものを食べたくなかったというのが本音・・・。昔ながらと言えば、東京なら煮干しの甘みを含んでいないとけないようなと思い込んでいたら、鶏ガラ清湯のサッパリしたスタイルもあるのですね〜。とにかくクリアーなカエシブラウンが明るく、そして薄めなのに味わいがしっかりしているのがナイスです。それに・・・鶏ガラ以外にも、節系とか昆布系の旨味成分もしっかりと感じ取れます。スープ表面にただよう脂の輪っかが・・・とても大きく緩くゆったりと流れるのが、いかにも心が和みますよね〜。
 ※表面の脂の漂い方がたまらん!

2)塩気:醤油カエシに寄り添うような塩気と昆布系なアミノ酸の塩感覚

  そう・・・淡麗そうで実はしっかりと味がしているのです。それは、塩気もそうなのですが、ジョッパイという感じではなく、醤油カエシの香ばしい輪郭にぴったりと寄り添うような塩気の出し方が泣かせます。だから、不自然さが全くない・・・。また、これは昆布系のアミノ酸なのだろうか・・・・塩気と美味く結びついて塩気か旨味わからないような融合を感じたりします。旨味調味料的も感じる融合ですが、引っかかりはなく、結局最後までゴクゴクと飲み干してしまったというエンディング。コーヒーで胃が荒れていたはずなのにね(笑)。


3)風味(香り):醤油の薄いニュアンスと旨味アミノ酸が香るよう

  やはり第一に・・・醤油の輪郭だろうな・・・。濃口醤油で黒い系統の醤油ラーメンも好きなのですが、やはり薄口にも感じる醤油フレーバーも捨てがたいっすね〜。この香ばしさを嫌いという日本人はたぶんいない・・・・。それと、やはり鶏がら以外の出汁成分が塩気の湯気とともに鼻孔をくすぐるのが気持ちよいな・・・・。花粉症がだんだん改善してきたせいか、こういう微妙な香りもだんだんと楽しめるようになってきて嬉しい!






【麺:なんとなく好き・・・というライト系ラーメンファンにも広く受け入れられる定番な多加水のニュアンスがええ!】


「あーーー!やっぱりこういうのも好き!(*′ω`)b゛大OK!!」
「モチモチ度が懐かしさを覚える!スベリは高速!当たり前すぎる定番感が逆にうれしい!」


1)風貌:トラディショナルな食堂中華な丸麺ストレート

  この麺は定番すぎるような風貌なので、書く事すら恥ずかしく思えてくるのだが(笑)。丸い切り口のほぼストレート麺で、食堂中華なスタイリングがするのが特徴かな・・・。ラーメン専門店なのですが、こういう表現は帰って失礼なのだろうか(悪気はないのですみません)? クリアなスープだからこそ、スタイリングが映える。粉の風味よりも、もっと麺としては大切なもう一つのほうを強調したような素直な性格がうかがい知れます。


2)感覚:モチモチを堂々と謳うような多加水麺!分かり易い

  その大切なもう一つの強調は・・・・「モチモチ感」ではないでしょうか!多加水ならではのツヤと地肌を感じますが、それと同時にモチモチ感も期待するのが人情というもんですぜ。そう感じて噛み締めてみて、やっぱり期待通りなので逆に恐縮すら覚えます。とにかく、前歯の処理といい、奥歯のすり潰し処理といい、どのステップにあっても、いつも「モチモチ」と多加水由来な感覚が「華やか!」と感じます。丁度、プロ野球も開幕したこの夜(3/30夜)、東京は昼間の気温も高く、春めいていたため街中の空気も春めいております。なので、この・・・水道橋と神楽坂に挟まれた庶民的な暗さの中にあって、華やかと感じてしまうのでしょうね・・・。


3)スベリ:ツルツルっていう文字通りしか思いつかん

  すべります。とてもすべります。どこまでもすべります。放っておいてもすべります。心の中で笑うほどすべります。だけど、量販品にみられる・・・・画一的で、誤差のない、コピー的なスベリとは一線を画すると思っているのだけどな・・・。最近、柔麺に対して見方を540度見方を変えているのですが、小麦の風合いを楽しむのも、ソバ通みたいでカッコええのですが、ラーメンの原点回帰ってのもこれはこれで、カッコええと思っておるのです。これは、それを再認識させてくれた麺。ということで・・・感謝!(あ・・・・、たしか麺を食っている最中にヤクルトが先制したのを思い出した)。






【具:550円という縛りのなかで、精一杯のサービス感を感じる】


1)チャーシュー

  ベースの出汁を取るのに貢献したようなチャーシューですね。これ好き!元々、ロースの部分なのか、腕の上腕部分なのかは不明。なれど、醤油ダレで漬け込み煮出したチャーシューでなく、あっさりしているところが、このスープのポリシーにとても合っていると思うのです。つまりは、粋な日常中華そばのポリシーに合致しているともうせましょう。歯ごたえは、少々あります。肉汁がジュワーとするわけでもない。だけど、日本車の逆輸入車がちょっとかっちょええと思えるみたいに、貢献したはずのスープをちょい吸い込んだ、脂肪分少ない繊維質チャーシューってのもナイスなのです。


2)メンマ・薬味ネギ・海苔

  ああ・・・・この3兄弟が、またしてもオレを悩ます。当たり前すぎてコメントが思いつかない(笑)。これだけ毎日何年もコメントしつづけるとね・・。前レビューのそのままコピーでもばれないとは思うけど(爆)、それは禁じ手! 

  メンマは、浅漬け薄味系でして、「コリコリ:クニャリ=4:6」みたいな歯ごたえで、細めのカッティング。海苔は一般の品質だな・・・。でも、よく考えたら、この一杯550円ですぞ!なので文句いえまへん。あとは、薬味ネギ・・・・・言わずもがな(よく見れば・・一部繋がってる?)。





 総じまして、大して仕事をしなかった割には、翌週からの新しい業務にプレッシャーを実は感じておりまして、コーヒーを飲み過ぎ、優しいラーメンを食して、大きくため息をついた・・・・ような夜でした。それにしても、考えてみれば恵まれている。今でも就職浪人をしている若者がいるというのに、異動だけでオッサンがジタバタするのは、非常にみっともない。ということで、再就職でもしたような、新しい気持ちで潔く仕事をしたいと思います。なので詠います。



  春の宵
  野球開幕
  賑わいて


  われしみじみと
  江戸を味わう


お粗末!ということで合掌!今日も本当にごちそうさまでした。




 



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