ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン3208】 麺屋 ねむ留 (東京・本郷三丁目) 赤鶏と蛤の淡麗中華そば 〜隅々まで明るい旨味のコンテンポラリー醤油そば

<日曜日の都内お散歩〜・・・はや薫風を感じて寄り道ラーメン>
 
 何も予定がない日曜日の朝。ブラインドの隙間から見える青空が余りにも澄んでるので、都心を散歩してみました。過去のレビューで幾度か語っておりますが、私は中央・総武線御茶ノ水駅から四谷駅までの区間が大好きで、こういうところで青春を過ごしたかったのであります。いまでもふらっと何の気なしに散歩しては、カフェによったり、古本屋をのぞいたり・・・・喫煙コーナーで休んだり、そんな非生産的活動が一番リラックスできるのです。
 

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 そして、ゆったりとし過ぎて何か腹に入れたくなった。本郷界隈に移動しても飲み屋はパッとしないので、ラーメン活動にしましょうかねー。でもなんかピンと来なくて・・・。唯一営業してるというだけで、こちら「麺屋 ねむ留」さんへ。こちらも有名店ですが、私ここ数年で食えなくなったラーメンがありまして・・・それが「烏賊煮干」というジャンル。体調の変化なんでしょうが、極煮干はガンガン食えても、烏賊煮干だけがダメなんです。しかも、以前は新橋で結構食ってたのにです。その「烏賊煮干」が一番人気の「麺屋 ねむ留」さんだったので、ずっとスルーしてたんですよね・・・。
 

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 ところが、この日、ネットで見てみるとこの店の「赤鶏と蛤の淡麗中華そば」の露出度が増えているのに気がつきまして、だったら寄ってみようか・・・という流れですよ。しかも、味付き和え玉風の「そのまま食べらえる替え玉」なんてのもありまして、放置していたら結構メニューが進化していて、これなら行くしかないでしょ。
 

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<貝の出汁感に円やか醤油がさす感覚!鶏油の甘さも加わり、かなり明るい醤油清湯!>
 
 訪問しますと、近くに神社があって、軽く黙礼してから店前の行列に直結します。歳取るとこういう信心深さが湧き身についていく。若い頃の自分に何千回説明しても、全く理解できないことを、今自然とやってしまう自分がいる。朝起きて空が澄んでいるのに感動するのも同じことなのでしょうか。目は歳を重ねるたびに霞んでいくのですが、霞みに向かう目から見える景色は、より鮮やかに感じる。そういうもんです。・・・・しみじみそんなことを考えて、店前で待っていた。しかし、誰も呼んでくれないので、そろそろかなと勝手に店に入って、券売機で食券を購入し、適当に座りました。なんでか配膳が前後しましたが、ようやくお目にかかった麺顔はこんな感じです。
 

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 おおお!やけに眩しく感じる醤油清湯!。まさに澄み切った青空に匹敵するほどの、琥珀色のスープ。トパーズの煌めきのようです。さすが東京都心の人気店。今風のセンスで磨きをかけたような、ワックス感が素晴らしいです。こんなの、ふらっと寄り道くらいで食えるのだから、東京の懐の深さを知る。
 

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 さてそのスープですが、これは確かに万人にウケる演出です。ベースは明らかに鶏ガラ感ですが、スッキリしたキレを感じるほどに淡麗な味わい。乾物のエキスもシンプルな割り切りを感じます。煮干主体の甘みではないね。それよりも、きめ細かくまろやかな味わいが、意識を占めます。鶏ガラベースとくれば、鶏油の香味。しかしそれも、女性のメイクで言えば昼間仕事向けのナチュラルメイクで、決して夜の女子会かパーティー向けのちょい派手メイクな鶏油でもない。
 
 それよりも、じわじわと意識を拡大させてくるのは、貝系の滋味。これがなかなか沁みるのであります。夜寝る前の補修メイクみたいな、すっぴん地肌のような感覚が美しい。そうなんです!もし味わいという生物がいたならば(妄想の世界)、その生き物の細胞自体を生き生きとさせるサプリメントのような、心の温まるを感じる旨味の広がりです・・・・(回りくどいー)。
 

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<菅野製麺:密度感低く汁を吸い込みがちに見えて、実はグルテンの風味残すクシクシ感覚!>
 
 店前で待っている間、菅野製麺のオレンジ色の麺箱が目に焼き付いてしまった・・・。オレンジ色と言えば、東京ドームが近いけど。
 
 この麺は、個人的にはいいね〜。個人的には、ギャップが面白かった。まず箸でリフトしてみると、清らかできめ細かい漆喰のような様相。汁を吸い込んでいるのがありありと感じて、食う前からグルテンが、咀嚼時に唾液の分泌で、糖分に変化するくらいのことを予定してしまいます。そんな頭の中で一口食らうと・・・・これが意外に、粉感のような風合いが広がるから驚く。
 

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 パツパツ麺でこういう展開は、すんなり受け止めるけど、こういう感じはあまりないなー。ここ来る前に寄ったサイゼリア、そこでで飲んだビールの酔いが回ったのか・・・・ちょっと妄想モードに入りがちだけど、美味いのは美味い。これで、油そばを最近開発したというから、そっちの方がすでに気になり出してる私です。
 

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<玉ねぎ微塵も三つ葉も想像以上に仕事をする薬味>
 
 全体的には、スープも麺も、全体的に明るい味わいがナイス。照明の加減でそう見えているのではなく、本当に蛍光灯のような明るさがあるよ、この味には。そこで、カイワレや三つ葉の薬味は、ステンドグラスのような味の煌めきでしっくり来ます。スープにフレッシュさを移しつつ、麺とは絡んで歯ごたえにアクセントを与える感じ。玉ねぎが特に、印象に残ったので、あえて記させてもらいました。
 

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<今風王道の肩ロースレアチャーシュー旨し>
 
 当分、このタイプのレアチャーシューは、都会のラーメン界では隆盛するでしょうね。だって、肉料理の本質ってな感じもしますから。備えてあるペッパーミルを使いましょう。スープに軽く潜らせるくらいにして、あとは丼の端に寄せておく。そこをミルでパパッと挽く。そこを手早く食らうと、チャーシューであることを忘れるくらいの、肉料理感ですよ。ぜひこれは、単独で工夫して食った方が良いです。個人的には・・・。 
 

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 総じまして、「隅々まで明るい旨味のコンテンポラリー醤油そばと言うイメージかしら〜。とにかく、この一杯は、烏賊煮干とは真逆の明るさがいい感じ。むしろ、烏賊煮干をくりなしながらも、こういった真逆な一杯も仕上がるという、懐の深さを知ります。ここはまた来たい!。今度は、肉を精一杯に丼の周囲に飾って、和え玉もろとも食いたいと思っております。とても都会のラーメンという感じがしましたが、これも絶対にアリアリ!。烏賊煮干と並ぶ二枚看板で、今後も頑張って欲しいと思います。そんな応援を込めて、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 
 
 
   ゆったりと
   提灯揺らす
   薫風が
 
 
   空腹誘う
   むね留の拉麺
 
 
 
 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 
 
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ネムルバカ (リュウコミックス)

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ねむる

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【今週のラーメン3207】 立ち飲み居酒屋 金町製麺 (東京・金町) 汁なし豚骨そば + 焼酎黒丸 〜こんなの近所にあったら入り浸る〜!酒好きラヲタの為の店!

<飲まずにまっすぐに帰れない運命・・・^_^ >
 
 電車の中で気持ちよく居眠りをし、起きた駅で下車して、思いの外ナイスなラーメンを食べて、すっかり気分良くなり、東京まで戻って電気屋でも覗いて帰るか・・・と考える。ところが、嫌な予感がするんだよなーーー、なぜか。ちょっと前週の後半は仕事トラブってたから。スマホからオフィスのサーバーにリモートアクセスしてみる。すると、予感は的中で同僚は土日に休日出勤している事態です。あっちゃ・・・・。こういう時に限って、ラーメン遠征活動している私は、オフィスにすぐに戻ることもできず。近くのコーヒーショップで、急遽PCを立ち上げてプチ仕事・・・。無線LANが使えるところを急遽探して、金町駅の南口にあるプロントに駆け込みます。
 

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 本当は、どこかでゆったりとブログの整理をしようと持ち出していたPCだったが、こういう風に役立つとはね。イラつきながら、喫煙ルームでガンガン吸いながらパソコン叩いている私は、周囲からは仕事しているのを見せつけてる嫌なやつに見えたでしょうね。灰皿にガッツリと6本ほどの吸い殻の山を、気づきあげてしまいました。あっという間に午後2時近くです。
 

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 全然、週末でくつろいだ気がしねぇ〜。なんだか一気に会社帰りの気分に逆戻りですよ。やっぱり酒飲んで帰ろう。近くにサイゼリアを見つけたから、そこで安ワイン飲んでハジけようと思った。そのある商業ビルの看板でどこにあるのか探そう・・・としていたら、なんと「金町製麺」の看板を発見!。あ!こんなところにあったの!! いつか夜に訪問するために場所だけ確認しに行こうと移動すると、ななななななんと!!!!営業してる!!!!!!!!夜だけ居酒屋じゃなかったんですか!。もうここで、酒とラーメンするしかないでしょ。
 

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 普段は同じ場所で連食しない私ですが、今回ははじけよう!
 
 
 
芋焼酎黒丸>
 
 少し前まで、プロントでアイスコーヒーの大きいやつと、水をがぶ飲みしてたから、本当は生中と言いたいところだが、芋焼酎ロックとさせてもらいましょう。正確には「焼き芋焼酎」とな。どうやら焼き芋を10%使用しているらしいのが、どうやって醸造発酵させてるんですかね。などと理屈っぽく考えながらチビチビやると、おお成る程!すごく香ばしさの中に甘味がある気がするー。いも焼酎の臭さが、香ばしさと分かるようになったのは、随分と後だったが、その香ばしさがとても受け入れやすい感じ。お湯割だともっと特徴がわかるのだろうが、疲労と眠気が重なったのもあって、すごくアルコールが回るの早かった。お代わりする予定だったが、一杯だけ。腹の中がもうチャプチャプ・・・。
 

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<汁なし系の豚骨!?初体験!!>
 
 どうやら昼営業の最後の時間帯だったみたいで、ガラガラ。ほぼ私一人貸し切り状態でした。もう悠々と誰にも気兼ねなく、ゆっくりと酒を味わう。
 

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 ただこんな腹の状態で、ラーメン食えるのかとちょっと自信を失いかけました。でもメニュー表の中に、唯一汁なしってのがあったから、それなら胃に少しでも入れられるだろう。魔、そんな訳で「汁なし豚骨そば」を追加オーダーしました流れです。その汁なしってのがこんな麺顔。
 

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 おおお!豚骨そばって言うからコッテリした「豚そば」かと思ったら、博多系をオマージュしたような汁なし麺じゃありませんか!。紅生姜とキクラゲと万能ネギ!これに味付きモヤシもありますので、豚骨風なのに汁がないのが、この時点になってようやく不思議と思いました。
 

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 タレはどんなだろう・・・と底を探しても見当たりません。麺を食うと分かったのだけど、タレも、本当の九州豚骨風スープの白濁の色合いになってる。そしてペースト状態になって麺にすでに絡まっていたのです。麺の地肌カラーとそんなに違和感なかったので気づかなかった。食うと本当に笑うほど、九州豚骨ラーメンの味しとるがな!。塩気がしっかりしている中に、豚のエキスがネットリとした感じを出しており、舌に絡みつく。紅生姜がこの豚骨ペーストとよく合う!。
 

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 混ぜて行くうちに、紅生姜以外の味わいも広がります。例えばモヤシの味付けが豚骨ペーストにも少し影響を及ぼし、味で紅生姜と対立軸になっている。ネギは豚骨ラーメンに似せた青ネギと、油そば風を意識した白ネギが両方プラス。この二種ねぎ風合いも、豚骨ペーストの中では、うまく纏まっていて食欲を加速するアイテムでした。どうせなら・・・・ついでに、ニンニクがあれば、もっと旨さが昇華していたかもしれませんね。
 
 
 
<やや中太で中加水なほぼストレート丸麺!芯を残して風味良し!>
 
 九州系は全く疎い私ですが、どうしても麺のカタサを追求してしまう。九州豚骨系だと、いつもカタメを志向してしまいます。ところが、この汁なしそばは、代表的な細麺ではなくて、むしろ普通より少し太めの「やや中太麺」です。加水のレベルも中程度として、少し王道からは外れるイメージがあるかもしれない。
 

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 しかし、実際に食うと、しっかりと芯を残している茹で上げ状態だった。パツパツとまではいかなくとも、ヌツヌツっと乾いた歯ごたえに後に、麺の断面をみるとはっきりと芯があるのが確認される。つまり、風味がとてもよくできているため、茹で上げもそこそこ早めのタイミングになっているような、風合いでした。
 

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<九州豚骨イメージの具材に今風のレアチャーシュー!酒のアテ!!>
 
 やはり、豚骨の味とキクラゲは合いますね!。麺と合わせると、歯応えの二重奏な感じで、クツクツ感とゴリゴリ感が共鳴しあうようです。そこに味付きもやしのザクザク感もリズミカルに合うかも。よく豚骨ラーメン屋にある辛モヤシがありますが、それよりはもっと甘め。なぜなら唐辛子の代わりにすりゴマですから。なので、キクラゲ同様でこれを少しつまんで食うと、酒が進みます。
 

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 しかし何と言っても二種チャーシューが、実に焼酎に合う!。豚ロース肉は、レアチャーシューの代表格のようでして、実に肉味がナチュラルに凝縮しており、塩気が薄め。ソフトなようで生っぽい肉の感触を確かめた後、ロックの焼酎をちびりとやって、胃袋へと流し込む作業が実に楽しい。そして、鶏胸肉のコンフィっぽいチャーシューも、丁寧に飾り焼き目まで入れられている。前歯を少し力を入れるだけで、繊維がスーッと切れて行きます。これもすごく淡白な薄味。麺に絡まっている豚骨ペーストが少し絡みつくと、爆うまですよ!。両方の肉も、少し白ネギを乗せて食ったりして、存分に楽しみました。
 

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 総じまして、「こんなの近所にあったら入り浸る〜!酒好きラヲタの為の店!」と言う感覚でして、実に罪作りですよ。最初は、胃袋の状態から食い切れるか心配だったものの、見事に難なく完食してしまいました。こんな汁なしがあるなら、通常の体調であったら、焼酎は3杯は軽いはず。まさに麺食堂と立ち飲み居酒屋の合体状態のこのお店ならではの、メニュー展開だったと思っています。しかし、こう言う店は、我が地元にも欲しいもんだー。あれば必ず入り浸る。ここはまた来るでしょうが、ちょっとあまりにも遠すぎるので、ちょっと一杯気分ではしんどいかな・・・・。常磐線沿線で、所用があったときには、是非ともこの店訪問を絡めたいとおもいました。この日は、思いがけず、金町で2杯も食うこととなって、どちらも大満足。そんないい気分を忘れないうちに、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 
 
   泣かせるぜ
   夢の昼酒
   昼ラーメン
 
 
   気持ち弾ける
   金町製麺(字余り)
 
 
 
 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 
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【今週のラーメン3206】 國分ラーメン食堂 (東京・金町) 手もみ中華そば 醤油 + 味玉 〜コンテンポラリーとハートフルのハイブリッドもちもち醤油麺!

<揺られ揺られて県境まで〜〜金町>
 
 歳のせいか、季節変わり目のせいか、深酒のせいか・・・最近眠りが浅くて、つい電車で座ったりすると、10秒後には眠り込んでしまう。もともと寝入りが尋常でなく早い体質で、周囲を驚かすことが多いが、最近は起きれないのだわー。疲れが相当溜まって抜けませぬな。
 

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 この週末は、綾瀬まで出かけて濃厚煮干をがっつり食って、鬱憤を晴らそうと計画しておりましたが、またまた乗り過ごしてしまいまして、県境の町まで来てしまいました。引き返すとまた行列最長尾になるだろうし・・・。なので、目覚めた駅で、昼飯食うこととしました。それに「金町」だったらいい店あるもんね。濃厚煮干はまたの機会とし、今回はオーディナリーな一杯を求めましょう。今回は、「國分ラーメン食堂」さんへGO!。ようやく初訪問です。
 

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 全く予習してなかったので、何が一番人気か、ネットで慌てて調べて見ますと、どれも甲乙つけがたし。煮干ってのがあったら今回の遠征目的に適ったのでしょうが、ここはメニュー看板のポールポジションの位置にある「手もみ中華そば」とさせていただきましょう。
 
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<透明感ある醤油清湯!カエシの輪郭よりさらりとした旨味と甘みにキレ!>
 
 前金制のお店で、変わってるなと思ったのは、レジに当たる場所で受け付けるシステム。気合い入ったご店主と全体オーダー流れ等を仕切っている女性スタフさんが、テキパキとしておられます。しまった・・・瓶ビールでも追加しておけばよかったかと思うが、混んで来たし、酔い覚めだったし、渋々諦めました。また酒で疲れが取れなくなるし。そんな自省の最中にちょうど配膳されたのが、この麺顔です。
 

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 おお!これはまた、想像してた方向性とは違った麺顔でして、手もみ麺の素朴さありありの・・・例えば「葉山」のようなのではなく、ちょっとハイセンスさが見え隠れする、今風な素朴さとでもいいましょうか・・・。スープも透明度があり、透けて縮れ麺がはっきり見える。透明感に今風のワックス感があり、縮れのフォルムが素朴感に結びつく。
 

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 スープを一口レンゲですすると、表層の軽い香味油の色気がスーッと鼻腔をくすぐりますが、抜けが早くてしつこくありません。ギトギトの鶏油では少なくともないみたい。それよりも、醤油で琥珀色に染まったベーススープがとても優しく、キレを感じるようなスッキリさが魅力的です。見た目よりかなり塩気の輪郭は薄くい。しかし円やかと一言で片付けるには勿体無いと言うか、鶏ガラの丁寧な煮出しには雑味がかなり濾過された印象で、動物系の旨味がとてもスッキリしていている。若干の塩気はむしろ甘味を引き立てる側にまわった印象。
 

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 面白いのは、たったこれだけのネギ薬味なのに、カイワレなのに、味がスープにも浸透しているのが分かるところ。ネギの淡い苦味と香りがスープの味となって染みている。当たり前のことしか言ってないけど、薬味がはっきりと感じ取れるほど、研ぎ澄まされたキレってのがあった気がする。ぐびぐびともうこれは全部飲み干すしかない。丼に直に口をつけて味わうと、今度は麺から吐き出されたであろう炭水化物の甘味すら感じ出す。とっても普通な醤油スープが、これほど楽しめるとは意外でした。
 

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松屋製麺所:太ちぢれ麺、ぬるつき少なく明るいモチモチ感はまるで耳たぶ!>
 
 メニューによって製麺所を変えているようですね。細麺の場合は、菅野製麺とのこと。太ちぢれ麺は、松屋製麺所。太ちぢれと聞いて、七彩やくじら食堂のような、平打ちピロピロ麺を想像したけど、それほどピロピロでもなく、ボコボコと潰れて捩れるフォルム。麺の周りに滑りなどがある場合が多い中、それほどぬるつきもなくて、するするツルツルと高速にすべり、のど奥へと駆け抜けていきます。
 

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 言うまでもなく多加水麺。汁を意外と吸い込んでいるのか、味わいがとてもいいねー。前歯での千切れはスパスパと安易でリズミカルですが、束になったそれを奥歯でプレスすると、想像通りの明るいモチモチ感が広がります。そして力を入れるとすぐにクチっと淡白に潰れていき、後に残るのはスープエキスと炭水化物が瞬時に合体する旨味。これはつけ麺になると、少し引き締まるのでしょうが、芯がなく引き締まると想像すると、ものごしが気になりますねー。きっと美味そうだ。
 

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<解れる寸前の厚切り豚バラ肉!スポンジのようにスープを吸い込みジューシーこの上なし!>
 
 メンマは、大きめ長めの穂先タイプで、麺とサイズ感が一致していて、一緒に啜り食うと歯応えと風味が重なり、とても美味かった。メンマも汁を吸い込むのを改めて知ります。
 
 そして「つくね」があるのが、とっても嬉しい!。何か得した感がある上に質感もよかった!。軟骨が含まれていて、コリコリとした歯ごたえがうまさを誘うし、また大葉の刻みが忍び込まされており、この風味感がますます食欲を掻き立てるようです。これだけ追加で注文しても良い!。
 

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 そして肉です!。普通サイズの一枚肉と思っていたけど、箸で引き上げるととても分厚いことに気が付いた!。私の iPhone SE と比べたら2倍の厚さがありましょう。そんな豚ばら肉は、とろっとろに煮込まれており、おそらくベーススープ生成にも貢献されてると思います。赤身には隙間ができていて、全体がスポンジのようになっております。今にも解れてしまいそうなほどに、とっても柔らか。余計な脂が抜け落ちて、スープを吸い込んでいます。それを一気に奥歯で噛み締めると、口の中が一気に、ジュワーっと旨味の洪水状態。見た目以上に満足感があります。
 
 
<味玉にハズレなし>
 
 白身は淡いクリーム色に均一に染まっていて、薄味出汁が深くゆっくりと浸透しているのがわかります。堅さもなくハードなプリンのようにプルプルと震えるくらい。また卵黄はほぼジェル状態で、熟成でもしたかのように、濃密な旨味が広がります。とても舌の上に絡み付くので、まるで旨味がいつまでも楽しめるかのように。嗚呼、やっぱり・・・味玉にハズレなし。
 

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 総じまして、「コンテンポラリーとハートフルのハイブリッドもちもち醤油麺!」と言う、何だか見たまま感じたままの、捻りの一切ないまとめ方で、ごめんちゃい。思いがけない訪問となりましたが、逆にいい出会いであったと確信できます。それに、隣客の鶏そばが、異様に旨そうじゃない!。そう言えば、最近は鶏白湯を全然食ってないので、体が欲しているのかも。次回はそれを狙ってみます。ごちそうさまと告げて店を出ると・・・あらら、今にも泣き出しそうな雲行き?。行列してたら鬱陶しいことになったであろう。行き当たりばったりというのも、いいことあるのだねとまた改めて思った次第です。そんな幸運を忘れないように、とっとと最後に詠って、いつものように締めようと思います!。
 
 
   重い雲
   垂れ込む町に
   中華そば
 
 
   スープの余韻に
   心は晴れやか
 
 
 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 
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#282 京成金町「大松」
 
金町娘

金町娘

 
金町小かぶ

金町小かぶ

 

 

【今週のラーメン3205】 中華そば こてつ (東京・下北沢) 中華そば 〜王道にして今風ブラッシュアップが鋭いお醤油中華そば!

<孤軍奮闘でキッチリした仕事ぶり〜>
 
 下北沢もいい街ですよねー。オヤジな私には無縁な街ですが、神戸や大阪キタ・ミナミで青春してた頃を少し思い出させてくれるのです。全くモテなかったんだけど、なぜか適当に遊んでた。あの頃はお金がなくても不安にならなかったのが、今思うと不思議。あの若い頃からしっかりと、勉強や仕事に向き合っていれば、人生もっと変わってたよな・・・・。それに対して、いまの若い人は真面目な方もそこそこおられて、頭がさがる。今回は、真面目さも印象的な「こてつ」さんへと向かいました。
 

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 時間通り!ぴったりにシャッターオープン。相変わらず真面目です。この日の一番客は私でしたー。実は体調悪かった・・・。どうもこの3年ほどはストレスの解放が、ラーメン活動でも救いきれず、お酒でカバーしている状態。土曜日の夜に飲みすぎて、翌朝起きても気持ち悪い・・・・。ま、そんな感じだから遠征もできなかっただけですがねー。だから今回は、素の中華そばで一本勝負とさせてもらいましょう。この店では必ずお酒を飲んできたのですが・・・それやったらきっと吐く。
 

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 相変わらず、清々しい接客がいいね。一人オペなので、色々大変なんでしょうが、非常にテキパキとなされていて、待たされると言う野暮な感じがいたしません。バイト君でも入れれば楽できるのに・・・って思ってたけど、帰りに店構え確認したら募集してたー。そりゃそうだ。真面目だけでは、店が回らんでしょうからね。
 

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<透明感ある醤油の味わい!フォーカスが合うカエシの輪郭に後味の仄かな酸味がナイス!>
 
 度々申し訳ないが二日酔い・・・井の頭線の揺れで、収まりかけた頭痛が復活して来たみたい。参ったな・・・今回残すかもな。っと弱気になって来たところで、配膳が完了です。これがその麺顔。
 

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 まじかよ!アイコンバッチにしたいくらいの定番の醤油麺!きらめくスープ感が王道のようで今風の鮮やかさを纏っており、実に旨そうではないか!。きっぱりとした醤油感には、薄く透明層があり、ラード系の香味が蒸気を伝って香ってくる。なんだかとっても胃に優しそう。
 

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 スープをレンゲでそっとすくい上げ先ずは一口味わう。うう・・・旨い。とてもキッパリとした醤油のカエシがあり、風味がとても凛としているところは、頭の中では透明感と変換される。そして二口三口と立て続けにすすり、段々と私もエンジンがかかってくるのですが、ゆったりとした甘みは鶏ガラの旨味と思いを馳せます。
 

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 やはり胃袋に何かを入れると気持ちがしゃんとしてくるもんですな。後半になって意識がようやく全開です。鶏ガラベースと思ってたところ、やはり魚介系の下地がしっかりあるのを再認識いたしました。節系と昆布のエキスと思わせながらも、苦味排除の煮干系も忍んでいるかもしれませんね。ニボ感がありませんから、鰯系じゃなくて鯵系だったりして(妄想妄想あてにしないで)。
 

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 加えて温度感が素晴らしい!。熱々すぎては香りが飛ぶ。ヌルいのは持ってのほか。醤油感覚が全体的にキープしつつも、熱々なのが食べ応えに通じます。特に気になったのは、スープを飲み干した後に残る、醤油系のほのかな酸味。酸っぱいと言っておらず、酸味を思わせるような醤油の残像。それが、熱々の中にくっきりと足跡を残すから、実に秀逸。これで、650円なのだから恐るべし。
 
 
 
<クツクツし過ぎない余裕ある密度感に麺の風味も感じるのだ〜>
 
 私は元来、スープの方に興味の多くを注いでしまうのですが、最近は麺の旨いやつにハマっています。この麺は確かに旨い。麺を引き上げると、確かに感じる醤油スープに染まった色合い。軽く薄皮一枚程度の半透明な層に、醤油スープが浸透しています。かん水少なめなストレート細麺が、褐色に染まるのが実に旨そう。しかも麺同士が張り付き合うので、スープの持ち上げも非常によろしい。スープとの一体感を醸し出すのに最適な状態です。
 

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 先ずは前歯で当てて見ます。力を入れるとそれは、淡くクツクツとしたような感覚。加水の低さで風味の良さを感じる一方、密度感はそれほど高くなく余裕すら覚えます。食べる前半の状態は、半分汁が浸透している状態で、麺自体の風味を味わえるところ。奥歯で潰すと、濃ゆい醤油スープ感の波打つ合間に、ふわっと寄せる小麦グルテンの風味を感じます。その次の咀嚼で一気に、スープとグルテン風味を押しつぶして一体感となす旨味・・・・。これがたまらんっすな!。後半は、完全に汁を吸い込んだ麺になるところです。とてもしなやかになり、少し歯を当てて力を入れると、きれたり潰れたりします。こうなれば、もう唾液にあっという間に塗れて、すぐに甘み旨味の変換されるー。
 

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半レアっぽくてギュっと薄味タレの浸透を感じるチャーシュー!>
 
 このチャーシューでなく、古風な煮豚風だったり吊るし炙りだったりしたチャーシューだったら、随分と印象変わってるかもしれませんね。研ぎ澄まされて、ワックスかけられたような醤油スープは今風に映るけど、この肉を見れば、「嗚呼、コンテンポラリー醤油麺ね!」と分かってしまう。
 

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 赤身と脂身が複雑に入り混じった豚肉です。脂肪分の多さから、前足の肩肉や、後ろ足のもも肉ではないでしょうな。規則的な脂層もないので、バラ肉とも思えず。結果的に肩ロース肉と言う導き出しですが、本当のところはどうなんでしょう。
 
 二日酔いの状態でこれ食っても、やはりビールに合うよな〜って思いますな。低温調理っぽいピンクさがとても柔らかそうに見えて、実は締まった歯ごたえがいい感じ。塩気も程よく酒を誘うかも。脂身はややり旨い・・・舌の熱よりスープの熱の方が高いはずなんだが、舌の上で溶けてゆくような後味です。旨い。
 
 
 
 総じまして、「王道にして今風ブラッシュアップが鋭いお醤油中華そば!」と言う感覚でして、キッチリした全体の仕事ぶりは、流石としか言いようがありません。今回も素晴らしいの一言です。ぜひ、早くいいアルバイト君が見つかってくれるといいなと思う次第。さすれば、ラーメン製作にももっと意識が集中できて、さらに飛躍的な作品ができたりしてー。今後も期待です。なんと、全部食い切り汁まで飲み干すと、体調がすっかりと元に戻っていた・・・・(いやマジで)。自分がつくづくラヲタであると確信した瞬間でした。ラーメン食ってりゃ長生きできそうです(年金不足で食えなくなったら死ぬ合図)。これからも頑張っていただきたいです。また来ます。そんな感じで応援気分でとっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 
 
 
   昼下がり
   さくらの記憶
   薄れつつ
 
 
   こてつのそばの
   琥珀は濃ゆく
 
 
 
 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 

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【今週のラーメン3203】 らぁめん葉月 (東京・雪が谷大塚) 味玉らぁめん ~高品質と言うより質感の高密度!葉月オリジナル王道豚骨魚介!

<疲れた時は、定番でいいもの食いたい〜〜そんな雪が谷大塚>
 
 前日少し働き過ぎたのか、とても体が怠くて眠くて、仕方がありません。また春は花粉症の季節で、眠りがどうも毎日浅いようす・・・。思い切って多忙ながらも、期日が迫ったものだけを午前中にこなして、午後休暇を頂いてしまいました。ついでに、役所にいって手続すませようとして、出先から飛び乗った東急池上線。このまま真っ直ぐ、家に帰るつもりはありませんでしたが、こういうタイミングしか行けないだろうと、「らぁめん葉月」さんへと向かいました。久しぶりだなと、前回訪問履歴を確認したところ、なんと8年ぶりの訪問でした。
 

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 昼飯ピークもかなり過ぎた午後1時半を回ったところでしたが、なんと満席で店の外でも並びが2名発生しております。まあこれくらいなら、時間もたっぷりとあることだから待てるし、日向ぼっこでもして少し眠ってもいい。ガードレールに腰掛けて、気持ち良い風を感じてたら本当にうたたねしそうになりました。後ろの人が突いてくれましたが、もし居なかったらそのまま眠っていたことでしょう。
 

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 相変わらずの狭めな店内で奥に長細い。途中柱が少し邪魔になるのもしっかりと覚えておりました。客同士でスペースを作りながら、奥へ奥へと向って座席に座ります。こちらは、とても「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」の声がはっきり通って、気持ちが良いですね。とてもしっかりとした受け答えで、私よりも人生の先輩に当たる方が、ここまでキッパリと丁寧にあいさつされると、こちらも背筋がのびます。いただきます!と自然と声がでますね、客である私の方も。
 

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<王道の豚骨魚介のようで確かな葉月のオリジナリティ!微妙な甲殻シルエット?>
 
 今回は、「味玉らぁめん」。理由は、「人気No1」とポップで紹介されていたから。それだけ。待つ間暇だから、どんな味わいだったっけと、自分の過去のブログ記事を眺めてみましたが、駆け出しのころでもあり、ろくな特徴をとらえておりませんな(笑)。しかも、今より偉そうにコメント残している自分が恥ずかしいです。そんな自らのアホさ加減が笑えるところで、配膳が完了します。それは、こんな麺顔。
 

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 おおお!使い古された言い方だと「とてもインスタ映え」する男前な麺顔です。スープの色合い、メンマの太さ、海苔の光沢、叉焼の脂感に、どことなくずっしり感のある太麺。どれを見ても筋の通った肉厚感覚があり、凛々しく感じます。そのどれもが主張しあっているのに、全体的にはぎちぎちに収まりがついている感じで、ちょっといつもの高級感とは違う何かがあります。そんな圧倒さが私を慌てさせたのか・・・スープの写メモを撮り忘れた。
 

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 スープは、いわゆる「またおま」系の豚骨魚介。どろどろの濃厚さはなく、貼りつくようなコラーゲン感も低い。濃厚なのにサラサラしているといった感じでしょうか。とてもしかりとした豚の煮出汁がある一方で、魚介の風合いもしっかりとしています。ただこの魚介感は、いわゆる煮干しとか魚粉が溶け込んだ甘味だけでなく、どことなく香ばしさが漂う。よく見れば、豚骨魚介スープの上には、また魚介の香味油のようなものが浮いているような感じがして、まるで豚骨魚介の二段重ねのような味風景です。
 

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 最初は煮干しの苦みの香ばしさ?と思ったのですが、ずっとその香ばしさが続くので、途中で海老っぽい甲殻類の風味!と感じました。海老の欠片も感じさせないスープですが、ほんのりと魚介の味輪郭にそんなものを感じます。しかし、海老!エビ!蝦!というドギツさはなく、貝類の出汁とコラボしているのかも知れませんが不明ー。また香味野菜もかなり溶け込んでいるのではという雰囲気。ベジポタ豚魚とまでは行かないけれど、煮干しの甘さだけではない。そして粒子はとても細かくて、麺や舌にしっとりと濡れ垂れるイメージですね。
 
 薬味の水菜が案外いい仕事をしています。微かな清涼感が、特に茎の部分がしっかりと感じ取れて、スープの重さをあまり感じさせないかも。ともあれ、このスープを味わっているうちに、少し凹んでいた元気がすっかりと回復しました。見た目以上にザラザラ感はなくて、スルスル飲み干せるので、胃もたれ少なくビールとやりながらでも食えそうです。
 
 
 
<デュラムセモリナのハードさが痛快な歯応えか!? これぞクッシリと言える自然な密度の高まる極太麺!>
 
 標準で300gというのが嬉しい。こちらの麺は、デュラムセモリナ粉を半分配合しているのは、ラヲタの方ならよくご存じだと思うけど、このハードでクッシリとした歯ごたえを感じると、つよくその効果があるのをうなずけます。つけ麺にでも十分に通用する極太麺。前歯の当たりは、冒頭ではカッツリとした感じ。力を加えるとクッシリとした反発を与えながらも、小麦粉の風味を伝えます。
 

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 では低加水か?と言うと・・・・そんな感じもせず、加水多めですが、ねり水(つまりかん水)の反応でぎゅっと締まったようなイメージ。しかもナチュラルな風味感です。そして、ややハードなスープとは非常につり合いがとれます。奥歯へと運び込んで、プレスを強めるとヌッチヌチとした密度感の高さを感じ、すり潰すと確かに感じる炭水化物の風味感。スープのエキスと混じって咀嚼すれば、甘味を伴った旨みとして直かんじられます。
 

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 全体的に密度感が高いイメージ。箸でリフトしても、ヨレヨレになる部分が一切なくて、あまりしなやかなイメージはない。汁そばと言うより、つけ麺のゆるいタイプを丼で食ってるような感覚でしょうか。決してカタメの指定じゃなくとも、それに匹敵する剛麺ぶりです。
 
 実は海苔が非常に風味よく感じて、そのほとんどを麺に巻き付けながら食いました。肉厚な海苔を麺ともろとも奥歯でバリバリとつぶしつつつ、歯応えと風味の変化を大いに楽しみました。
 
 
 
<炙りの風味感高い肩ロース肉!肉質と香ばしさをしっかり伝える>
 
 チャーシューと言うより、叉焼と呼びたくなる、炙りの効いたようなタイプ。薄味ですが、脂も適度に入り組んでいるので、とてもナチュラルなオーブン焼きみたいな感覚で食いきります。ハードに見えますが、少し柔らかくも感じる。きっと腕の付け根のように運動する部位からは少しずれた肉なんでしょうかね。肉繊維と脂の甘味を双方感じる、我がままぜいたくさもあるようですよ。
 

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 また、メンマが最高ですよ!やっぱり、葉月のメンマは都内でも抜きん出ているような気がします。極太材木メンマの中で、これほど、きめ細かい繊維質が維持されていて、しかも薄味でしっかりと素材感を味あわせてくれる。そして前歯でちぎると、プツプツと繊維が切れて、全体的にはシャクリ!と切れ込む。そう言うところがとても快感に繋がります!
 

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<味玉にハズレなし!>
 
 一見、灰色にも見える味玉ですが、これはかなり漬けだれが深く浸透している。白身の部分は全体がすでに、カプチーノのようなダークブラウンでして、これだけでも酒が飲めそう。また卵黄はいかにも熟成したような見栄えで、トロミと言うより、全体がペースト状態です。なので舌の上でとてもよくまとわりつき、そして残存する時間が長いー。濃密なお楽しみが長く続くのです。旨し!、やはり味玉にハズレなし!。
 

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 総じまして、「高品質と言うより質感の高密度!葉月オリジナル王道豚骨魚介!」と言う感覚かしら〜。ありそうでないのが、スープの香ばしさ加減。それに合わされるとてもハードなクッシリ麺。それでいて、ジャンキーではなくて品の良い上質なまとまり。葉月の麺顔!その味と、世間に数ある豚骨魚介のなかでも、その味と見栄えで、「これ葉月!」とすぐに見分けがつきそうです。そんな確固たるプレゼンス感があればこそ、長い間人気のトップクラスを堅持でしょうね。次回は、また8年後と言わず、もう少し訪問頻度を上げてもよいかなと感じてしまいました。いやー旨かった。ごちそうさまと告げて、丼をカウンターの高台に乗せると「ありがとうございまいした!」とまたハキハキと応えてくれた。最後の最後まで気持ちよくさせる店でありました。そんな良い気分を忘れてしまわないように、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 
 
   新年度
   業務の疲れ
   引きずって
 
 
   気分高めに
   らぁめん葉月
 
 
 
 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 
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レストラン使用のデュラムセモリナ粉 800g(400gx2)

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カプート セモラ・リマチナータ 1kg

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GABAN デュラムセモリナ粉 1kg
 

 

 

【今週のラーメン3202】 日吉大勝軒 (横浜・日吉) 中華麺 + 生玉子 ~若者に伝播してもらいたい本物の永福町系ここにあり!

<春の日吉キャンパスで学生に混じって麺啜り>

 会議が11時に始まり、13時に幕を閉じる・・・。腹減って死にそうで集中できませんでした。ランチミーティングとは聞いていたが、単にランチタイムにする会議だと思い込んでた。他のメンバーはサンドイッチやおにぎり持参で参加。コンビニのフライドポテトの匂いが漂うなか、長々と打ち合わせが進み・・・もう私は茫然としてました。
 

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 終わって解放され、もうどこぞで爆食いしてやろう!という気分。今回も東急東横線でして、「豚星。」でも行きたい気分でした。しかし、それは自由すぎるだろうということでやってきたのが、近場の日吉駅。日吉大勝軒のあの洗面器サイズの丼に埋もれてみたいという流れです。
 

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 駅チカにありながら目立たぬ路地裏にあるので、空いているだろうと思ったけど大間違い。慶応の学生さんたちがうようよです。見るからに大食いそうでもないが、若い力というかガツガツ食っている。しかし、今回のオレは負けるきがしねぇ・・・。大盛だと死んでしまうので、並盛でしたが300g以上という麺量となみなみたっぷりなスープと対峙させていただきました。
 
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<王道の永福町系熱々煮干醤油!柚子のアクセントが合うね〜>

 ちょうど学生さんに挟まれたスーツ姿のオレ。会社さぼったサラリーマンにしか見えないかもだが、数十分前は、これでも空腹抱えてビジネス議論を戦わせていたのだと、心の中では言いたかった・・・。ま、単なる汗くさいオヤジが紛れ込んだという見られ方なんだろう。そんな気分でぼーっとしていたところで、配膳が完了です。それはこんな感じ。
 

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 ううう・・・・永福町大勝軒のフルスペック!。シルバートレーに、洗面器サイズ丼。でかでかレンゲに、今回は生玉子付き!。そして大きいお冷のグラス。トレーにギュウギュウ詰めに乗っています。正式には、永福町系のお冷のコップは、もうちょっと下部が膨らんだような形なのだが、細かいことは抜きにしよう。ナルトが異様に小さくみえるところで、全体の大きさを感じとってもらえたら幸いです。
 

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 しかし、久しぶりに食うと旨いねー。豚骨の煮出しと表面のラードのキレが鋭い中、それが熱の蓋をしているようで、熱々さがずっとキープされてる。早速口のなかをやけどしてしまいました。醤油の塩気も感じますが、それよりも煮干しの香ばしさ(軽い苦みと言うより香ばしさ)、そして魚介の甘味がじんわりと滲み出ております。少しレンゲで生玉子に分けて持っていきましたが、玉子が絡んでも割と味が薄まらないところが秀逸ですね。
 

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 そして、少しだけ柚子の香りがいい感じ。柚子嫌いな人はきっと金属てきな柑橘香が気になると思うのだけど、そんな尖りはなくて、円やかな薬味酸味として広がります。隣の学生さんは、この上にコショウを振ってたけど、それも妙に分かる。ホワイトペッパー系のチリチリ感が少し浮かぶと、更に食が進む風味となります。
 

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<ベストな柔らかさ!軽い煮干の染み込んだのを生玉子とともに啜る>

 永福町系の中には、麺のカタメ対応をしてくれるところもありますが、こちらは不可のようですね。定番のやわやわ柔らか麺の風合いを楽しみますが、煮干しの柔らかい甘さを堪能するには、柔らかいグルテン感の方が味わいが広がりますねー。そして、伸びそうなんだけど伸びない。ちゅるちゅるっとすすり上げたくなるのですが、アツアツすぎてハグっと食うしか進みません。
 

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 熱すぎて・・・生玉子へと送って冷まします。じゅるっと卵白が絡みついて、すすり上げると「ズコっ!」と喉奥へと一気に吸い込まれて行って、思わず咽てしまいました。この失敗は何度もやってしまうが、成長しないオレですー。玉子には、スープも垂らしこんであるものの、麺に煮干しの味わいが染み混んでいるので、玉子味と混じってもしっかりと味わえますね。
 

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<トラディショナルな肩肉!歯応えありつつ、吸い込んだ汁を吐き出す〜>

 肩に肉でしょうね。肩ロースなら少し脂身がさすと思うのですが、よく筋肉として運動していた部位らしい、しっかりとした肉繊維質。奥歯で噛むとこういうのは旨いんです。もともとの肉味も残ってますが、スープをスポンジのように吸い込みますから、肉味と混じってまた別の旨さになる。叉焼つけダレの味も当然混じりますし、もっとくれと言いたいほどうまかった。たまたま肉固まりの端っこが当たったから、特に味が染み混んでておいしゅうございました。
 

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 総じまして、「若者に伝播してもらいたい本物の永福町系ここにあり!」と言うのが素直な感想でしょうか〜。慶応の周りにはいいラーメン店がある。三田に二郎あり!慶応日吉に大勝軒あり!ですよ。ぐいーっと多少慌てて食ったのもありましたが、左右の学生さんよりも早く食い終え、スープも8割方飲んでしまった・・・。となりのオヤジは、こんなに早食いして大丈夫か?と、仲間と無言で目をあわせている気配も感じましたが、すっかりラヲタぶりを発揮してしまいました。また来ます。そんな昼飯難民状態だった私をすくってくれた店には感謝!それを忘れないうちにとっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。


   駄目オヤジ
   負けじと食う
   中華麺


   煮干漂う
   若者の街



 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!

 
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【今週のラーメン3201】 京都北白川ラーメン 魁力屋 五反田店 (東京・五反田) 特製醤油味玉ラーメン 大 ~ネギ大好きなら当然行っとけ!ネギ星人のワンダーランド!

<ネギ大好き「ネギ星人」の聖地 〜 魁力屋!>


 平日はおかげ様で多忙でして、昼飯ラーメン活動にも大いに支障をきたすことが増えました。今回は、もう何も考えず、山手線で駅から近くて、気分を盛り上げることができるラーメン屋・・・ということで、素直に思いついたのが、こちら「魁力屋@五反田」さんです。途中にある「おにやんま」という「うどん屋」にも、心を揺さぶられますが、並びを考えるとすぐに座れそうなチェーン展開がありがたいのです。
 

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 店箱が大きいから、待たされることなく、あっと言う間にカウンター座席に案内。へへ・・・なぜここに来たって?? それはこの金言があるからですよ。「ネギ入れ放題」。ネギ大好き「ネギ星人」にとっては、神の啓示に近いものがありまして、この一言で昇天しそう・・・。今回は、ストレス解消も兼ねて、発散してしまいます。まずは、デフォルトの麺顔を拝んでおきましょう。
 

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<それでは遠慮なく!ネギ全投入!!>

 さてここからが「ネギ化粧」が一気に始まります。もうここぞと、親の仇のように、ネギポットを全部投入してやりましたわ!それがこんな麺顔。

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 因みに、ネギポットの、使用前/使用後も載せておきましょう。
 

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<ティピカルな京都ラーメン!背脂コッテリ&あっさり醤油のコラボ感!>

 京都ラーメンと言えば、思いつくのはこのスタイル。背脂が細かく大量に浮かぶ一方で、ベースのスープは見た目以上にあっさりとしている。こってりとあっさりの融合が基本でして、ここから各自の好みで、味調整がはじまります。非魚介系で醤油のピッチリ感がありそうで、とてもマイルドな醤油味が印象的。新福菜館でも見た目以上にあっさりしているように、このトレンドが一般的な京都系なのでしょうな。
 

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 面白いのは、ここに一味が少し溶け込んでいるところ。七味文化の京都でも、ラーメンだけは一味です。あと、私の学生時代には、すりおろしのニンニクもあったら入れとりましたが、それはモヤシ多めにして、味が薄くなったときの対処でした。懐かしい青春の味わいを思い出します。
 

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 それにしても、ネギがそんなに苦くないから嬉しいねー。少し入れすぎてスープの熱が冷めてしまうことを除けば、ネギから出汁が吐き出されえているのか?とさえ錯覚いたします。まさにネギ天国!。



<ストレート細麺でも淡く残るクッシリ感!後半の汁吸いがナイス!>

 京都もストレート細麺が基本です。少し加水が抜けているような感じで、粉の風合いを少しばかり感じさせるスタイルです。カタメなどの調整はぜんぜん問題なくやってくれるので、いつものようにカタメとさせていただきましょう。スパスパとリズミカルに噛み切れるのが楽しいし、時折ネギをひっかけてきて、ザクザクという歯応えと混じったりして、複雑さも魅力的です。
 

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 しかし何と言っても、後半で汁を随分と吸い取った時点の麺が、実は旨いー。そこに青ネギを載せて、チャーシューで巻き込みながら、一気に食らう。これが私の流儀。旨し!。
 

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<ティピカルな京都系ペラペラミルフィーユ・チャーシュー>

 ときどき、さんざん馬鹿にされるペラペラチャーシューですが、肉の薄切りを、重ねて食らうときの旨さがたまらんタイプ。これは、麺と一緒に食らうのは別にして、さすがに一枚一枚食らうのではないですな。2~3枚引っかけて重ね食いして、歯応えの複雑さとか汁の吸い込みを楽しむといいです。今回は、青ネギを巻き巻きして食い重ねました。、
 

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<味玉にハズレなし!>

 ほとんど青ネギの多さに圧倒されて、存在感薄いですが、見た目以上に薄味がゆったりと染み混んでいて、甘味すら感じるねっとり卵黄です。少しスープを垂らして食らったりして、またネギも載せたりして食らうと旨かった!。やはり、味玉にハズレなし。
 

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  総じまして、「ネギ大好きなら当然行っとけ!ネギ星人のワンダーランド!」と言う感じかしら〜。最近、なんだかカウンターのネギポット一つでは、体が慣れてしまって達成感が低くなってしまいました。こうなったら、新東名高速の藤枝だったけ・・・かのSAにある魁力屋は、【ネギが一斗缶】でしたから、帰省のときにでも、ネギ三昧を発展させてみたいと考え中。やはりネギは楽しいのです。そんな興奮を忘れぬうちに、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。


   さくら散り
   ゆるり顔出す
   うす青葉


   つられて食う
   山盛り青葱 (字余)



 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!


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京都北白川殺人事件 (祥伝社文庫)

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【今週のラーメン3198】 春木屋 荻窪本店 (東京・荻窪) 中華そば

<エアポケットのような春の宵・・・・春木屋で和む>
 
 4月は毎週、毎日が激動ですねー・・・サラリーマンにとっては。人事異動と引き継ぎ各種。前年度決算対応に、新体制の立ち上げ式典。新年度の抱負を述べ合う機会があって、大型連休前の前捌きなどなど・・・目がまわりそうです。そんな中、同期に当たるボス様に(汗)、また新たにとあるプロジェクト参加を打診され(断われんの分かってるのに)、もう気分がダルダルダルビッシュなのです。そんな下げ気分でしたが、この日はたまたま午後3時位以降の打ち合わせもなく、夕方5時にさらっと逃げるようにフレックス退社してしまいました。いいじゃん、たまにはさ!!
 

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 で、大阪名物串かつの田中屋でうだうだ過ごすのです。しながら・・・・こんなことやってて、何の解決もならないぞと、結局は酔った頭で悩み出す始末。なんだか自分自身が邪魔くなって来て、いつものラーメン活動に切り替えてしまいました。結局は、予定調和な行動しかできないオレ。それでやって来たのが、あの「春木屋」です。今日は最後にこれ食った!って実績残したくて・・・・。
 

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 春木屋は、やはり平日夜に限りますね。日曜日の行列をみるとヘナってくるのですが、すっと入って空き席あり。いつものように、男性スタフが笑顔とハキハキした接客で、非常に気持ちが良いです。仕事はやはり笑顔でやるべきだなと毎回教えられるもんねー。しかし・・毎回思うが、名店だけに平均単価が強気・・・。普通にワンタンめん食いたいところを、今回は、ここ来る前に串かつ食ったのを鑑みて、普通に「中華そば850円」とさせてもらいました。
 
 
 
<醤油感に豚のしたたかな旨味!余韻はくっきり感じる魚介のエキス!熱々温度でグイグイ迫る>
 
  春木屋理論や、春木家元祖など、トリビアがつきまとう春木屋。詳しくは、過去ブログか先人たちのレビューに譲りましょう。ただ、今回新たに付け加えるとしたら、「春木屋のお冷がうまい」ということかしら。そんなことを妄想していたところで、ちょうど配膳が完了。その麺顔はこんな感じです。
 

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 ううう・・・本当に王道の中華そば!。特に今回の麺顔は、スープに麺が少し埋没しているのもあって、街中の中華そばそのものといった、オーディナリー感溢れる一杯です。三角の海苔、少し濁った半透明の醤油ブラウン、上層の透明なラード香味油感覚が、イメージ通りではあります。
 

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 先ずは一口!嗚呼、やっぱり醤油味の安心感ある旨さですね。醤油の素直なカエシのエッジが響きます。しかしベースの豚の旨味が角を丸めるというか、実に「濃ゆいあっさり感」という背反するイメージを植えつけます。そうそう、こちらのスープは、まず動物感が非常にあっさりしているようで、しっかりと味わいに溶け込む。表層の香味油が蓋の役割をするのか、とてもアッツアツな熱を逃さないままで、旨味が響くのです。
 

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 されどやはり、味わいの主役は魚介の旨味でしょうか。後半はすっかりと節系をはじめ、煮干の軽やかさや甘み、昆布等の乾物系の旨味に脳裏が支配されます。多少の淡いジリジリとした味わいは、胡椒か生姜が他の薬味か・・・。ほんの少しのネギ薬味すら、味に溶けているような気がする。
 

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 もう堪らず、ゴクゴクと飲み干してしまいましたが、すっかり口の中が火傷して、上顎の内側の皮がベロンと一枚大きく剥がれてしまいましたー。ここで教訓。アッツアツのスープは、レンゲで啜る方が熱く感じてリスクが大きい。熱いスープほど、丼からの直口付けでゆっくりと味わうべし!。この方が熱さで事故るリスクが不思議と少ない。
 
 
 
<素朴さ溢れるランダム縮れと、粉感感じさせる色と地肌>
 
 やはり麺ですよ!春木屋は!!。このハンドメイド感覚溢れる麺は、良心すら感じます。密度感が少なく、割と汁を早く吸いがちなのですが、縮れのせいもあるのか、ノビるイメージが少ない。自然の風合いを感じさせるように、かん水の少なさも印象的です。前歯では、極めてスパスパと安易に切れ込むのですが、ズボボボボと啜り上げる時の口元に与える弾力感と、奥歯での淡くモチモチした感触があり、食べ応えを感じさせる逸品。
 

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 特にスープをしっかりと吸い込んでいるところを噛みすり潰すときの、炭水化物とスープのエキスの一体感ある旨味が最高ですよ!スープを吸い込んでるのに、微妙にグルテン感や粉感のイメージも膨らんでくるので・・・・。やはり、こういう素朴な縮れ麺は、色々と伝えてくる・・・。
 

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<トラディショナルな煮豚チャーシューの歯応えを楽しむ>
 
 今の時代では語るところが少なくなってしまった、トラディショナルなチャーシュー。脂身がほとんどない、豚の肩肉。運動している肉だから、脂身のさしがないのね。だからこそ、肉の本来的な味わい!と言いたいが、スープ生成に貢献したような、スカっと抜けたようなスポンジ感が哀愁を感じます。一度出汁が抜けきったところを、新たな旨味を引き連れた出汁を逆に吸収する。その溜まった状態を、奥歯でガジる!。すると旨味の汁が、まだ残っていた?かのような肉味を引き連れて、口の中で広がり出しますー。うまし!
 

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 総じまして、「ラーメン全てのベンチマーク的プレゼンス!ラヲタなら定期的に食っとけ!」と言う感覚でして、何だかんだ上から目線なのはごめんちゃい(勢いあまってつい)。分かりきってはいても、やはり毎回美味いと思えますし、旨すぎることもないのが(いい意味で)、また気楽でいいのかも。これは、一つの基準となる一杯かと思いますので、変態的なラーメン活動している合間にには、食っておかねばならんかなと思う次第です。だいたい、ここで食うときは、気分的にも疲れいるんだろう・・・・。また癒してほしいー。そんなわがままを忘れないうちに、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 
 
   決算も
   桜も過ぎた
   春の日に
 
 
   深くため息
   ふらり春木屋
 
 
 
 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 
 
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町中華とはなんだ 昭和の味を食べに行こう (立東舎)

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【今週のラーメン3196】 麺屋 さくら井 (東京・JR三鷹) らぁ麺(塩) +チャーシュー盛(ハーフ) + 誠鏡 特別大吟醸 超辛口  〜崇高なる和出汁淡麗と鶏出汁芳醇!そのあいだにある極上チャーシュー

<週末の行列喧騒避けて・・・平日夜にまったり気分>
 
 週末の「麺屋さくら井」の行列の多さに、少し気分は引き気味。もう簡単に手が届かない店になったか・・・。そう遠くないうちに、ビブグルマンに登録されるかもしれん。そうなると益々、通えなくなるな。しかし、平日夜ならまだなんとかですよ。武蔵野市の西久保というちょっと閑静な住宅地に、いきなり発生する行列は、地元ではもはや有名。今回は、先日のリベンジも込めて、ゆったりと店で過ごそうではありませんか!。酒とアテとらぁ麺の、フルコースで行きます!
 

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<今宵の酒:誠鏡 特別大吟醸 超辛口>
 
 もう毎回、ここで冷酒を頼んでるからか、「今日は一種類しかお酒ないんですよ!」と早々にご店主からお詫びがある(笑)。こりゃ土日に相当売れたらしくて、一升瓶も残り少ない。笑って応えて注いでもらい、まずは冷えた液体をゆっくり舐める。嗚呼・・・この瞬間のために生きてるって感じ。オレの爺さんも相当な酒好きだったらしく、物心着く前に亡くなったから記憶が全くないが、家系なんですかねー(へへへ)。辛口と言っても米の糖分が確かに残るので、そこが料理を呼び込むのかも。頃合いに冷えた酒は、味わいにもキレを呼び覚まし、アテのチャーシューを、まだかまだかと呼び込もうとしていますよ。

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<チャーシュー盛:レアチャーシューの最高峰>
 
 これが、今個人的にハマっているチャーシューです。結構ラーメンのチャーシューを食ってきたという自負はあるのだが、それでも敢えて伝えたい・・・この肉は最高でっせ。肉は、焼く・煮る・蒸すなど色々あるが、そのどれでもなく、どれのいいところも併せ持つようなイメージとは褒めすぎかな。低温調理の勝利と言ってしまえばそこまでなんだがー。
 

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 それにしても、この肉片は、どの部分でも、どの角度でも美しく柔らかく繊維質がちぎれる!。そしてふわふわな肉汁が溢れ出し、血まみれ感全くなく、【均一にレアの柔らかさと旨さが染みている】のが素晴らしい。また「チャーシュー盛」には、薬味に柚子胡椒をひと練り添えてくれるから・・・これをねじ込んで肉を食らうと昇天する。この店が、ラーメンデータベースをはじめとする人気ランクでのし上がってきてるのは、実は、このチャーシューの実力度も大いにあるような気がします。
 
 
 
<鶏ガラ丸鶏の煮出しに鶏節の合わせ技!鶏油控えめな塩和出汁感覚!>
 
 「そろそろ、お作りしてもいいですか?」とらぁ麺提供のタイミングを訊かれたが、すでに旨すぎて酒も肉も全て胃袋の中だった。なので「はいはい!お願いします!」と前のめりに応えてしまいました。その数分後、提供されたのがこの麺顔。
 

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 おおおお!いつにも増して、穏やかさと淡麗さを併せ持つプレゼンス!旨そうと叫ぶ前に、手を合わせて拝んでしまいそうになります。麺顔の存在感を如実に感じながらも、色即是空な思いをさせる・・・なんとも悩ましいらぁ麺だこと!。透き通っているようで霞んでいる塩スープは、如来像のような穏やかさ。一方でトッピングは、なんとも艶かしきレアチャーシュー。俗物な食べる私は、かなり翻弄された心境です。
 

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 まず落ち着くこう。レンゲをとってひと啜り。これがまた、穏やかな鶏出汁です。丸鶏とか鶏ガラなど、複数のエキス素材を丁寧に煮込んだ感があります。そしてエグ味が一切ないところは、素材にストレスかけないように時間をかけたような気がするー(見てないけど)。しかし、鶏が芳醇とは言え「鶏そば」というシンプルな感じじゃないね。節系とか昆布類とか、そんな乾物の出汁感もあって、和風のらぁ麺感を出してます。
 

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 以前も触れましたが、鳥節がわずかながらでも、貢献してます。鶏出汁の決め手はこれだよね。スープを飲み干した後は、鶏か魚介乾物かと言えば、前者の後味フィーリングの方が鮮やかに残る。覚えていれば、鶏節は、溶かす前と溶かした後で、両方楽しめますのでご留意を。
 

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<密度感少なくストレス低めなナチュラル感!汁を吸うことを前提としたグルテンの持ち味!>
 
 三河製麺なんですね。本当にバリエーション豊富な麺を提供してると思いました。和食にも麺料理があって、煮麺(にゅうめん)ってのがあります。コシとか歯ごたえなどより、汁を吸わせた炭水化物を味わう・・・ような特化したイメージなんだけど、あれは美味い。それを急に思い出しますが、少しそういうニュアンスを持ってる気がします。似ているとは言いません。「汁吸ってなんぼ!」ってなところがちょっと共通するなと思っただけ。
 

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 芯がなくても、全体の腰つきとかしなやかさで、スープの持ち上げ、淡白な歯ごたえが実に上品です。それに啜りあげもシルキーな滑らかさで魅了!。感心するのは、余計な滑り・湯切りの甘さが、一切ないところでしょうか。天空落としなど、派手なパフォーマスなくとも、ちゃんと滑りが抜けているんですね。
 

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<スープで温め脂の旨味を誘いだす・・・スープが染みて甘味と塩気が蕩けるレア肉!>
 
 しつこいけど、また肉のコメント。肉の仕上がり良いのは分かったとして、新たなオススメは、あえてレア肉をスープに沈めて、しゃぶしゃぶしてから食うことでしょうか。あまり派手にしゃぶしゃぶしては、周囲から変人に思われるので、そこは個人で計算しましょうね。上下に二、三回、スープに浸して、1分未満ですくい上げて食うといいかも。スープを吸い込んだ旨味と、スープの熱でとろけた脂と、元々の肉本来の味わいが、渾然一体っすよ!。また酒が恋しくなる連鎖になるけど。
 

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 総じまして、「崇高なる和出汁淡麗と鶏出汁芳醇!そのあいだにある極上チャーシュー」という感覚かしら。ちょっと酒が回ったままレビュー作成してるので、妄想が濃い部分はご容赦ください。塩ラーメン類って、そうそうレシピが変わったりするものではないと思うけど、毎回、少しづつ新鮮味を感じさせるる。そして、定番な味わいとも思わせる。なんかずるい旨さ。今日もごちそうさまです。それにしても、この店の勢いは止まらないね・・・・満開状態が続いてる。そんな驚きと応援を忘れないうちに、とっとと詠っていつものように締めたいと思います!。
 
 
 
   桜咲く
   華やぐ街に
   香り立つ
 
 
   人気満開
   麺屋さくら井
 
 
 
 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 
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【今週のラーメン3194】 ラーメン 健やか (東京・三鷹) ラーメン・塩 〜香味二段仕掛けのハイパー貝塩麺!

<ラーメンより高いクラフトビール手が出せずな小市民>
 
 それは、オレのこと〜。少し前までは、霙が降ってた日もあったのに、もうすっかりと汗ばむような陽気ですねー。とある休日に、しこたま酒を飲みすぎて二日酔いになり、それでもラーメン食いに出かけたが、なんとか頭痛が治った。これでこの日は、大人しく自宅に帰るつもりでありました。しかし、あまりにいい天気だし、それにクルマじゃないから飲めるぞ!・・・と言うことで、帰り道で三鷹駅下車です。この駅で、お酒&ラーメンと言えば、私の場合「麺屋さくら井」が定番なのです。
 

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 ところが中途半端な時間に伺ったにもかかわらず、その店は大行列でして、30名以上はざっと見ておられた様子。こりゃあかんわ・・・と諦めて駅まで戻る。そしてもう一軒思いついて流れて訪問したのが、こちら「健やか」さんでした。ここにだってお酒類はあるだろう・・・。しかし、お酒は厳選された「クラフトビール350ml」1種類だけでして、しかも800円。ちなみにラーメンは780円。
 

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 まるで、ボーカルよりもバックが目立ってるロックバンドみたいなもんですよ。ここで券売機の前ですごーーーく悩んでたら、後客の気配があったため、急かされついでに諦めてしまいました(泣)。どっちが主役か分からなくなるから・・・。だからオイラは小市民。結局、今回はクラフトビールの真下のボタンにあった「塩」をチョイスしました。ポールポジションとは真逆のボタン配置にありまして、どこかしら虐げられたボタン配置。それに、この店で塩と言うイメージが全くなかったので、実はさほど期待していなかった。ビール諦めてモチベーションも低かったのかもしれない。ところがどっこい!今回は、この「塩」がとても美味かったから驚き!。そんなもんですね、いい流れって期待していない方向から、いつも思いがけなくやって来るものだから。
 

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<なんと!塩の方がしっとりとホンビノスを感じるではないか !>
 
 この店は、接客においても手を抜かないところが、実はお気に入り。自家製・化調不使用と言う質感にもこだわるところもナイス。ただ、私への配膳がちょっと間違いそうになったため、スタフさん厳しく指導されてた。全然気にしてないからと言いたかったが、完璧を目指している姿勢ならではのことでしょう(俺だったら自分が弱いからすぐ許しちゃう)。そんな感じで配膳されたのがこちらの麺顔です。
 

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 おお!今風なラーメンらしいシンプルな麺顔の中に、気品を感じるような佇まい。レアチャーシューが季節を思わせるサクラ色の美しいレアっぷり。酒の欲しさが蘇りそう。印象的だったのは、醤油はクリアーなイメージだったのだが、この塩は少しじっとりしていて霞がかった色合い。それに、以前醤油ではトッピングされてた「自家製薬味」が、ここでは別皿に盛られていたこと。
 

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 まあ今回は、食うまでに色々あったけど、落ち着いてまず一口、スープをすする。すると衝撃が走った!。めちゃウマ!!。こちらのスープは、ホンビノス貝の滋味で深みを与えるのは知っていたけど、塩味の中のホンビノス味わいが、あまりにストレートな輪郭。そして実に痛快!。醤油は醤油で美味かったのだが、塩味の方がナチュラルなのかもしない・・・。3口めあたりから、他の味わいにも意識が向きだすのだが、アサリの味わいもしっとり感じられて、これはこれですごく良い。
 

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 またベーススープもなかなか芳醇な味わいです。丸鶏の煮出しを十分感じるし、この霞みがかった半透明さには、鶏のコラーゲンの溶け込みも期待できます。また節系昆布系等の乾物もしっかり溶け込んでいると思われ、貝類の味わいに結びついたり、また全体を和風に落ち着かせているような気もするー。さらに、塩だってきっとかなりこだわってるよね。はっきりした塩味ベースなのに、尖りがなく塩味を探したら旨味にぶつかるといった味風景を展開しています。
 

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 さて後半から、自家製の薬味を溶かしてみましょう。説明によると「タルトゥファータ」と言う代物らしく、マッシュルームと野菜を煮詰めオイル漬けにしたようなもの??。一つまみだけ、直に味わってみたが、複雑な味としか言いようがない(語彙が少なく表現できない)。しかし、これをスープに溶かすと、化学反応が起きたかと思うほど、全体的に風合いが変わって来る。極めて個人的な感覚ですが、マッシュルームよりは、ハーブのような風合いが少し足されるイメージで、ホンビノスに占拠されてた風景が、もっと明るく解放されるかな・・・。少し洋風に変わりまして、味変化としては大変面白いです。
 

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<パツパツ低加水ストレート細麺!ダイレクトに感じる風合いの濃ゆさ!>
 
 淡麗かつ芳醇なスープに、パツパツ系の低加水麺。こちら自家製麺とのことですが、麺がかなりうまい。これもスープの時と同様に、醤油よりもダイレクトに風合いを伝えてきます。塩系にパツパツ麺ってのが、ありそうであまりないかな?。どちらかと言えば、普通は塩スープなら、しっとり穏やかな麺を合わせて来ることが多い。ところがこの一杯は、あえて塩スープとパツパツ麺の組みあわせで、麺の風合いが一段と濃ゆく伝える。そんなところが、感心するところでして、私は好みのツボを押された感じです。
 

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 前歯を当てて千切る所作がいちいち楽しくなるのが、パツパツ麺の特徴。汁を吸い込みにくそうでも、実はちゃんと表層部分は浸透してますね。奥歯でプレスして味わうと、粉の風合いが最初に豊かに伝わる。そして一方で、後から塩気と結合した炭水化物の旨味が滲み出て来るよう。そうだな・・・、しっかりと小麦の麺を食べているのだと、言う感覚にさせてくれます。以前、どこかのラーメン屋で、そこは麺が自慢の店だったが、「最初は塩だけふって、タレにつけずに食べてください」などと言われたことがあったっけ。確かに美味かったのだが、その時はあまり深く考えなかった。急にこれを思い出したのは、塩味と小麦麺の相性って、こう言うことなんじゃないかなと思ったこと。心の中で膝を打ちました。壊れるくらいにー。
 

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<レアチャーシュー旨し!やはり酒を欲する>
 
 厨房の中は見えなかったが、ご店主の仕草から包丁で肉を注文に応じてカットしてるのがわかる。ご自慢の豚肩ロース肉の低温調理のタイプ。レアっぽい風貌に、タレの穏やかさと、肉本来の味が両立してる味わいですね。本当にこの数年で、ラーメンのチャーシューは革命的な進化を遂げたと思います。
 

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 しかし、美味い肉は罪だね、ずるいね。酒を欲しがってしまうではないか。酒をねだってしまいそうではないか。美味い肉の前では、私は単なる、酒を飲むカラクリ人形のようなものだわ。
 
 
 
 総じまして、「香味二段仕掛けのハイパー貝塩麺!」と言う感じかしら〜。それにしても「健やか」さんも引き出しが多いよね!。これまで、「貝を効かせた淡麗醤油が美味い店!」だとしか印象しかなかったんだけど、最近になって、『裏健やか』なるセカンドブランド展開。そこでは「実は淡麗でも濃厚でも煮干しが美味い店」と言うアピールをしておられる。そして更に、【実は・・・塩系もお得意よ!】ときたもんだから、正直今回は面食らいましたよ。そんな感じで、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 
 
   風もなく
   額汗かく
   陽気哉
 
 
   二日酔いでも
   ビール恋しく
 
 
 なんかピン!とこないな・・・
 えい!もういっちょ!!
 
 
   塩ラーの
   麺を食いて
   面食らう
 
 
   引き出し多い
   健やかの技
 
 
 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 
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【今週のラーメン3193】 机上の空論 (東京・東十条) 味玉中華そば 〜誰もがきっと好きになる!そんな定番中華そば!!

<う〜〜ん、オレのこと言われたみたいな屋号だな〜〜(´-`).。oO >
 
 よく先輩上司から言われた「机上の空論」。理屈ばかり立てて実行を伴わないので、叱られたもんです。ダメな理由はいくらでも思いつくのに、出来ることは少しも浮かばない・・・ダメ社員。そんなオレです。最近は、そのダメさに磨きがかかり、週末にはどうしても飲みすぎてしまう。土日の午前中は二日酔いってことが増えとりますわー。特にこの日は、頭痛までひどく、移動中の中央線では吐くかと思った(瀧汗)。しかしそれでもラーメン屋へ行くのだから、一体オレは何をやっているかです。
 

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 本当は、濃厚そうな限定の煮干狙いでやってきた東十条のこちら「机上の空論」さん。流石に二日酔いで濃厚煮干を食う気にならず、定番らしき「中華そば」とさせてもらいました。店前に待ち席が用意されていて、しばしそこで寛ぎながら過ごしますが、流石に暖かくなったので、風が気持ち良いー。徐々に体調も戻って、やはり煮干に変更しようと思ったが・・・・。大事をとって味玉追加程度にとどめておきました。
 

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 それにしても、東十条商店街ってのもいいとこだね。人情あるというか、気さくな人が多いというか、店先で待ってると通行人から、「ここ美味しいの?」とか二人ほど声をかけてくる。「ネットで評判ですよー、これから初めて食べるんだけど」と答えると、その内一人は素直に並びに加わったりする。オレを信用するんですねー(へへ)。
 
 
 
<THE BASIC と呼びたい!東京中華そばのアイコン的存在感とその醤油の感覚!>
 
 店内は、こじんまりしたL字カウンターのみ。お手洗いは見つからない??。キョロキョロしてたら、危うく券売機で煮干を押すところでした(汗)。しかし座った席の隣客が食ってた煮干は美味そうに見えたが、さすが田中出身といったところでしょうか。カウンターで元気なく座ってたら案外早く配膳が進みます。そして運ばれてきたのがこんな麺顔。
 

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 おおお!こりゃ王道ですよ!醤油味の中華そばそのもの!!アイコンにしたいようなラーメンの普遍性を見事に表してる!!!体調悪くても、こういうのならスルスルと食えそうなほど、優しく見えるのです。特に青菜がちゃんと、箸休めになる分量あるのが、麺顔のバランスをとってるような気がします。
 

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 結果的には、体調が悪くてスープを残すつもりが、完全に飲み干してしまいました。なつかしの麺顔してますが、醤油スープの透明度は素晴らしい。まさに醤油ブラウンという絵の具があっても良かろうと思うほどきっぱりとした琥珀色。表層を漂う香味油がとてもゆったりと移動してます。そしてその味わいはというと・・・・素直な鶏ガラと豚肉の煮出しを感じるまったりしたコク。それが全然重くない。しかも節がとても効いているし、煮干系の甘い煮出しがとても円やかです。昆布・野菜も穏やかに効いてるような優しい味わいが、とてもいい感じ。これは誰にでも愛される味わい!。
 

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 特に印象的だったのは、醤油ダレの味輪郭。しっかりと、醤油らーめんを食ってる感覚に意識を染めてくれます。カエシをしっかりと舌に伝えるし、飲んだ後に広がる醤油ならではの熟成系の淡い酸味がナイス!。特に豚肉をしっかり沈めて、それをレンゲで一気に味わうのが絶品でありました。
 

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<王道のもっちりストレート多加水細麺!いくらでも啜れる!>
 
 麺がまた気を衒わない。王道のストレート細麺でよじれがない。箸でリフトするとすっと持ち上がり、綺麗に整う。多加水系のモチモチ感があって、非常に滑らかな滑り。麺自体も汁を吸い込みがちなのですが、麺と麺が引っ付きあって、スープの持ち上げの良さがとてもいい。醤油スープの味わいも味わいの内・・・というような麺です。
 

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 体調悪くても、これなら消化が良さそう。残すどころか、これも一気に食い切ってしまいます。前歯の千切れもスパスパと小気味好いし、また奥歯では一気にクチリ!っと短いタップで潰れます。気軽な麺というのもいいもんだな・・・・と、今更ながら改めて思う次第です。
 

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<定番中の定番!ブラボーな豚バラ肉チャーシューがナイス過ぎる!>
 
 これも定番と言えるような豚肉。バラ肉チャーシューです。今やレアチャーシューが全盛な気がしますが、こういうのも全然飽きがこなくて良いですね。私のラヲタ原点のチャーシューは、京都系のピラピラペロペロ・ミルフィーユなタイプですが、のちにこういうのばかり食ってた関西での青春時代。懐かしさがこみ上げるとは大げさですが、好きなんです。なんたって、脂身が醤油の味に染まって、塩気と甘みがしっとりと味わえる点ですかね・・・。ふわふわで柔らかいし、また身の部分はスープを十分に吸いこんで特別味わい深い。ナイスですよ!。
 

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<味玉にハズレなし!>
 
 味玉も印象的。まず半固ゆでタイプだという点が面白い。なんでも半熟がいいとは限らないと教えてくれた感じ。それは、「甘い」味わいには半固ゆでがピッタリくるか?。タレが浸透して熟成したような味わいってのが、味玉の場合ほとんど。なんだけど今回の味玉は、塩気を感じないほどに【甘い】と思わせる点。これが素晴らしいー。嗚呼、やっぱり今回も、味玉にハズレなし!!
 

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 総じまして、「誰もがきっと好きになる!そんな定番中華そば!!」と言うしかないでしょう!。これは、再訪問確実なんですが、ちょっと遠いぞ個人的にはー。近隣に強力な吸引力を持ち合わせるラーメン店もあるんだが、こちらも負けずに、頑張り続けて欲しいと心から思う次第です。次回は体調をしっかりと整えて、煮干しも食べたいし、限定もどんどんくりなして来る感じもプンプン。食い終わったら、すっかりと体調復活しておりまいしたー。ラヲタには、らーめんスープが栄養剤なようですー。でもこれからは、ちょっと飲み過ぎには注意だなと、プチ反省したところで、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 
 
   さくら咲く
   商店街に
   そよぐ風
 
 
   杉の花粉と
   煮干香運ぶ
 
 
 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 
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非モテが教える婚活机上の空論

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机上の九龍 (ビッグコミックススペシャル)

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机上の食論 オリーブ牛 肉味噌 80g 讃岐罐詰株式会社

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机上の空論実行部隊

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【今週のラーメン3192】 麺恋処 爆龍 (東京・武蔵小山) 青唐塩そば + ライス(サービス) ~この手があったか!と身近な意外性と刺激の痛快塩そば!

<爆裂さ爽快〜!音楽とラーメン!>
 
 年度の変わり目だけは、働き方改革も一旦忘れてしまおう・・・という暗黙知の状態になってしまうのか。働き方改革は、役割定義・アウトプットも含めて改めないと、意味ないねということになりません?。単に余暇を増やすことばかりに夢中になっていると、結局年度末のようにしわ寄せで忙しくなるだけ・・・ということになる。働く人だけの意識改革ではないことを、偉いひとにも理解してほしいもんです。
 
 そんなことを考えましたが、東急目黒線に乗り込み、どこの駅で昼飯食うかという楽しい悩みの方が優先です。やはり、大岡山か、武蔵小山が便利だ。今回はまた武蔵小山としましたが、あまり行かない西エリアへと探訪してみました。狙うは「風は南から」。・・・・だったのですが、ちょうど満席だったので、すぐ先にある「麺恋処 爆龍」さんへと流れてみました。
 

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 3年ぶりの訪問。あまり記憶もなかったがこんなにファンキーな店だったのか。店の外と中はすっきりしているのだが、BGMがとにかくハードだぜ、ロックだぜ!。会話がいい感じでできる程度にガンガン鳴ってます。そして、カウンターには外国人の方がビール飲みながら語り合っている。ロックBGMの中、ネイティブ・イングリッシュが飛び交う。一度は死ぬ前に、こんな風にファンキーに生活してみたいー。そんな私は、今回はラーメンでファンキー気分にさせてもらうこととしました。普通の中華そばではつまらないから、今回は「青唐塩そば」。ランチタイムはライスもサービスだそうで。もちろん、もらえるものは何でももらう。
 

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<これは面白いイマジネーション!青唐風味にブラックペッパーが主張する塩なのだ!>
 
 ネイティブ英語を話してるだけでかっこ良く見えるけど、特に女性だともっとかっこよく見えるよね。あんまり見とれていると、ガン飛ばしてると勘違いされそうなので、伏し目がちに大人しくして過ごしました。私も見た目は日本人離れしてると言われるものの、ちょっと不思議なアジア人という感じらしい。親に申し訳なくも、カッコよく生まれたかったなーっと思っていたところで、配膳が完了します。それがこんな麺顔。
 

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 おおお!結構想像以上に、ファンキーな塩そば!。和風っぽいネーミングでなんとグルービィーな姿なのだ!。麺顔全体が、80年代ディスコPOPのLPレコード面板みたいに思えてきます。なんと言ってもモヤシの盛り上がりが素敵。ワイルドと思わせつつも、両端には追い鰹節、そしてもみ海苔が配置され、胸板熱いおとこのもじゃもじゃヘアーみたいじゃないか。
 

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 しかもスープまでもソウルフルなまでに、ジットリした味わい。鶏の煮出しが実にしっかりとしております。コラーゲンの濃厚さまではいかないものの、ガラ周辺の脂が溶けている。下地のボディーが肉厚な感じです。しかし驚くのは、その塩気の出し方です。これが本当に私の意表を突いた味風景だった・・・・。
 

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 「青唐」+「塩そば」=「青唐塩そば」だと思ってた。ところが、じっとり動物系出汁に仕込まれた塩味は、ブラックペッパーですよ。まるでブラックペッパーから出汁を取ったかのような、痛快な塩気で、これが実に食欲をそそるのです。青唐もいい風味を出しています。ペッパーだけなら尖るようなところを、ふわっと青唐の風味ですり替わらせている。青唐でヒリヒリするものと思ってたが、そうではなく香りと余韻として仕事してる感じですね。つまり、このスープは3段法。①ジットリ鶏塩ストック、②ブラックペッパー味、③青唐のシャープな辛さと香り、これらがホップステップジャンプして、最終的には一体感です。
 

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<ウネウネワシワシな捩れ太麺!見た目よりずっと優しい風合いがナイス!>
 
 麺を箸で底から引き上げると、思いのほか太い麺がでてきて、ワイルドにうねうねしてたので、ちょっと驚いた。Jインスパイアにも通用しそうな風貌。しかし実際に食いだすと、もっと優しい麺だと分かった。まず密度感がそれほど高くなく、太さの割にはスパスパと小気味よくちぎれる点と、汁を吸い込みがちで、ファンキーな塩そばスープが浸透しています。またモヤシと絡んだのを奥歯で潰すと、もやしの優しい汁が炭水化物にも染みてうまく思えるのです。
 

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 いつものように、ずぼぼぼぼぼーーーっと啜れず、ワシワシと箸で口へ運び入れながら食うような感じで勧めます。途中、追い鰹節やもみ海苔と絡んでヌガーっとした歯応えになる部分もあるが、優しい低反発であっさりと千切れほどけます。
 

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<ワイルド風なトッピングは、出汁にエキスを溶かし組むのだ〜>
 
 モヤシは、麺を噛むときにまぎれて潰れ、やさしい味をスープに溶かします。追い鰹は、塩気とペッパー感が濃いところを、和の風合いに整えてゆきます。もみ海苔は一層もっと和風の感覚に染めてくれて、採取的には国籍不明なスープを日本式に味を調えてくれる。キクラゲもコリコリ感も地味だけど、面白みを感じますし、ばら肉のチャーシューはいろんな食べ方を想像させてくれる。
 

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<ご飯にスープをかけて食う>
 
 このスープが実に白飯に合う。いやスープを味わっていると白飯を自然と欲するという感覚です。ばら肉の焙りチャーシューは、最初からライスの上に移動させて、ライスと肉で味わうことに。そしてその後に残ったライスは、レンゲで掬ったスープを垂らして、軽い茶漬け風にしてサラサラっといただきましょう。これ想像以上に旨い食べ方でしたよ。
  
 
 
 総じまして、「この手があったか!と身近な意外性と刺激の痛快塩そば!」と言う感じかしら〜。「塩そば」という開発され尽くしたカテゴリーに、まだこんな種類の味があったなんて。すばらしい。青唐の意外さ、よりもブラックペッパーの出汁感に創造性を感じて脱帽です。これは、このバージョンで汁なし系なんかあったら、夏場なんかいいのにな・・・なんてわがままを思うけど、サルサまぜそばも旨そう。いやー・・・じつに丁寧な質感にファンキーさが溢れる一杯でございました。その感動を忘れないうちに、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 
 
 
   青空に
   陽射し感じて
   滲む汗
 
 
 
   青唐食らい
   額汗する
 
 
 
 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 
YouTubeでまとめたよ!
 

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【今週のラーメン3191】 麺や でこ (川崎・武蔵小杉) 濃厚牡蠣そば + 白飯 【限定】 ~牡蠣好きなら一回食っとけ!崇高なる煮干&牡蠣のカオス感!

ツイッターに直ぐに反応してしまう・・・そんな私は、牡蠣大好き「カキ星人」>

 嗚呼、ムサコの空が青い!上着を脱いで歩く。軽く汗ばむくらいだわ。
 
 私は朝型ワーキングオヤジなので、朝に多摩地方から自宅を出るときは肌寒い。だから、薄いダウンを羽織って出勤します。ところが昼間の武蔵小杉で、ダウン着てるやつどころか、半袖の若者もいたりして、少し恥ずかしくも鬱陶しい荷物が邪魔で仕方がない・・・・。

 ところで、何でここにいるのか?・・・そう!私は牡蛎が大好きだからこうなった。先日なんて、わざわざ一杯の牡蛎そばだけに、関越高速道路をぶっ飛ばして食いに行ったほど、牡蠣好き馬鹿野郎なのです。「麺や でこ」さんの、限定情報ツイッターで、濃厚牡蛎を提供すると知ってしまったから、ここにいるのだ。
 

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 昨日は・・・・うずうずして一日中落ち着かないほどで、これでは、いくら年度末で多忙であっても、仕事に差し支える。そんな自分だけに都合のよい言い訳をしながら、少し遠回りして食いに出かけてしまいました。
 

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 武蔵小杉駅から、少し歩くが、もう初夏の日差しかと思うほどの軽い暑さ。紫外線のケアが大切な季節で、マダムたちがもう日傘をさして歩いてる。こんな状況であまり店前で並びたくないな・・・と思っておりましたが、昼飯ピークタイムだと、4人程度の並び。さすが人気あるね・・・常連さんもおられたご様子です。

 限定のメニュー説明は、店先のサインボードにあります。大盛が不可なことと、それでもたくさん食べたい方は、和え玉をおススメするとか、現金精算でいいとか・・・・いつもの流れが続いたあと、「残ったスープに飯をドボン!」という追記がある。どんなスープ感か不明なれど、素直にしたがってみました。
 
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<牡蠣と煮干のせめぎ合い!個性と個性のぶつかり合いは、見事な一体感ある苦旨味にて、鮮やかに幕引き>

 おお!若いアルバイト女性さんが入ったのね!。まだ恥じらいを感じる接客と、教育指導を見守る雰囲気がなかなかほほえましい。春は新入社員も入ってくる季節だったなと思い出すが、自分のカンパニーには・・・・関係のないことであった(オヤジが多くて多くて:汗)。私の濃厚牡蛎そばを、すこし熱さに耐え重そうでて寧に配膳してくれました。しっかりと「いただきます」と応えたよ。そんな世代ギャップを橋渡しした麺顔は、こんな感じでした。
 

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 おおおお!やぱっりそう来るよな!牡蛎と言っても煮干しを感じるディープブラウンなスープカラー。見栄えからは牡蛎の存在は確認できませんが、柚子の色合いがとても周囲と際立ってる。それが、立体的な色彩感を覚えます。ただ、レンゲでスープをすくい上げると、白いレンゲの縁にエキスっぽい固まりの浮遊と付着がみられます。一旦無視して口に入れて味わうと・・・・これがやっぱり牡蛎エキスなのです。
 

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 牡蛎は実は難しい食材だと思いますね。絶対に苦手な人いると思える苦味と磯の匂いがあるもの。それは煮干しにも似たようなことが言えるのですが、そのくせ者とくせ者のぶつかり合いで、喧嘩するどころか美しく調和する。実にすばらしいセンスとテクニックです。煮干しの苦みと牡蛎の苦みが食っていくうちに深く交わる一体感とで言いましょうか。最初はふわっと濃厚牡蛎風味を感じつつ、味は煮干のプラットフォームに乗った感じ。それが徐々に食べなれるせいなのか、煮干しにも牡蛎が乗り移り、【牡蛎ニボ感覚】という新しい味わいが発明されたかのような、突き抜けが出てきます。この辺りでもはや痛快!としか言いようのない感動あり。
 

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 さらに、薬味がいいー。定番の玉ねぎ微塵と青ネギは、煮干しにはテッパンの相性の良さですし、岩海苔も煮干しの苦味にはピッタリ。ある程度、牡蛎苦みとも同じようなことがあるのでしょうが、柚子の欠片は、実に牡蛎の苦みと合うと思った!。たった一欠けらの仕事なのだが、脳裏では爽快に広がるのです。ベースの鶏ガラ系のあっさり煮出しもさることながら、グビグビと飲み干したくなるが・・・・・今回は少し辛抱して、後の楽しみのために取っておかねばなりません。
 

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<反発優しく汁をよく持ち上げ、しなやかにスベる〜〜!旨し!>

 煮干系にスープのエンジンを乗せ換えてから、しなやかなクツクツ風合いのストレート細麺に変更したようなイメージ。ここでもそんな感じを受けました。密度感はハードでもなく、前歯で小気味よくクツクツと味わえて楽しい。腰つきにしなやかさがあるため、麺同志が貼りついて、スープの持ち上げもよい。奥歯で潰すとクチリと短いタップでつぶれて、しかも炭水化物感と牡蛎ニボ旨みが、一瞬にして融合する旨さです。
 

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 ここで楽しいのが、玉ねぎ微塵。これが時々麺の隙間にはいりこんで、奥歯のプレスで炸裂します。シャリシャリ感が淡く響くクチクチ感が、これも痛快。大盛不可なのは確かに分かるきがします・・・・。汁と麺の量のバランスって、持ち上げ感が随分と変化すると思うため。一玉、140~160gまでいろいろあるけど、麺量で完成度が違ってくるのだよね。まさに見極めの鋭い分量!。 
 

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<二種のチャーシューは相変わらず旨し!仄かなレア感が牡蠣出汁にも合う>

 もう何度も食ってきて旨し!の連発ばかりで申し訳なし。これは旨さテッパン級ですね。低温調理の技が実に素晴らしく、どんなスープと混じっても、影響を受けず凛としているよう。牡蛎の苦みと豚肩ロースの素直な肉味が、ケンカしない。鶏胸肉にいたっては、少し汁を吸い込んでもそれとして旨い。特製にして肉追加しても良かったのだが、ちょっと野口英世をこれ以上失いたくないのもあって、今回は自粛いたしました。
 

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<主役を奪うのでは!?と思える!残り汁に白飯投入は、是非是非行うべし!>

 さて、最後に残ったスープに、躊躇いもなくすべての白飯を丼の中に投入します。レンゲのそこで少し白飯の山を崩すと、牡蛎煮干しスープ茶漬けの出来上がり。何となく予想できる味わいだなと、ちょっと舐めてかかって一口食ったけど、これがなんと、想像を超えたメチャウマなのです!。
 

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 主役を食っている脇役のような感覚。スープ量も丁度いい感じだったので、白飯に余計なべちゃべちゃ感もなく、まさしく茶漬けのようにサラサラと食ってしまいました。途中、柚子の欠片も感じて酸味で白飯を食うスピードも加速する。このメニューを食うなら、白飯投入しないで帰るのは、実にもったいない!是非是非白飯投入を行うべし!
 

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 総じまして、「牡蠣好きなら一回食っとけ!崇高なる煮干&牡蠣のカオス感!」と言う感じかしら〜。いろいろ牡蛎はあるけれど、煮干スペシャリストの牡蛎を体験してほしい。これはもう一度食いに来てもいいかなと思っています。ただこれ・・・・限定なんですよね。限定にはまると後が切なくなるから、罪深い一杯だわ。ともあれ、広く食べてもらいたい気持ちもあるので、東急東横沿線と南武線沿線の牡蛎好き「カキ星人」には、激しくおすすめです。そんな応援気分を忘れないうちに、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。


   忙しく
   かき入れ時に
   牡蠣そばを


   食って満足
   空は快晴!



お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 
YoTubeでまとめてみたよ!
 

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【今週のラーメン3190】 ナルトもメンマもないけれど。 (川崎・元住吉) 全部入り塩らーめん ~二種香味で磨きがかかった崇高塩らーめん!

<一気にのびのび〜〜さくらの蕾と塩らーめん>

 先週は、ずーっと寒かったり、雨降ったりで、気分が滅入る年度末でしたが、ようやく晴れてきました。丁度午前の会議が昼休みにずれ込んだのもあって、ずらしてランチラーメンをすることとしました。やってきたのが、元住吉。混まずにいいのが食える店ということで、「ナルトもメンマもないけれど。」さんへとやってまいりました。

 

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 今回は、「特製」の「塩らーめん」に当たるものを食おうと決めておりました。半年くらい前まで、480円という信じられないコスパで提供していた塩らーめん。それが、今では方針変更で780円という従来価格近い設定に変更。スープの変化を確かめたくてね・・・・。

 

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 ところで関係ない話ですが、道中の桜が、ちょうど蕾がひらく状況でして、とてもきれいでした。

 

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<崇高なる塩気と透明度に、薬味の自由さが黄金色に華やぐ>

 入店時、どうも嬉しそうにご店主とお客と話し込んでいる状況に遭遇。なんだか遠くからやってきたのか、やっと来れました的な会話で盛り上がってました。こういうの一番うれしいでしょうね。私は邪魔にならないようにそそっと後ろを通って奥の席へ・・・。ここ最近は、この店では一番安いのしか食ってなかった。なので、ちょっと今回は見栄を張って「全部入り塩らーめん」とさせてもらったが、こんな麺顔だ!。

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 おおお!赤ダレ(?)復活!フライドオニオンも多めに感じる薬味感!これだよこれ!!この店の本領発揮たるステータスです。以前の価格抑えめなときのらーめんも十分旨かったけど、本当にやりたいことはこれだよね・・・・と、ちょっと個人的には伸びやか印象を感じます。海苔も大判3枚だぜ。

 

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 レンゲでまず透かしてみると、これが見事なる透明感で、ほんのりと黄色味がかったところが、雑味の無さを感じさせます。実際に味わうと、節の落ち着きがほのかにあるものの、全体的には洋風に近いような芳醇鶏エキス!。それがスーッと広がる味風景。塩味と言うより、オリジナルで無色の旨みという感覚です。トッピングのピーマンの風合いさえも、スープの味に感じ取れます。

 

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 さてここからゆっくりと味変化を楽しむー。まず分かりやすいのが、フライドオニオン。これをゆっくりとまぜてゆくと、玉ねぎ特有の甘さと、フライになった香ばしさが、濃密に溶けだして旨みをギューーーーっと分厚く感じさせます。まさしく塩ラーメンにはテッパンな手段。支那そば屋系にときどきみられる手法ですね。これ好きなんです。

 

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 さらに赤ダレ(勝手に命名)を溶かす。おお・・・この時点でスープが黄金色に変化するではないか!?。黄金糖の色合いに近いー。この赤ダレなんですが、正体不明。ただ中心部のザラツキを舐めると節系の味わいがしたような気がするー。また赤いのは味噌でもなさそうなムード。若干唐辛子のニュアンスもあるようで、実に捉えずらい味わい。ただこれがスープに散ると、また少し塩気にピッチリ感が出てくるようだわー。入れても入れなくても旨い気がするが、前半後半に分けて味比べすることをおススメします。

 

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<仄かな歯応え&風味の崇高さ!京都のカリスマ麺健在!>

 京都のカリスマ製麺所「麺屋棣鄂」。厨房の麺箱がとてもビシッとキマってます。クツクツ感があるのだけど、ちょっと滑らかな歯応え感もあり、風味を感じるよい素性。スープを吸い込んでもダレることなく、しなやかさが持続。表面の白さも漆喰のようにきめ細かくて、するするとシルキーなすべり心地は、相変わらずです。

 

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 どことなく、表層が薄皮一枚程度、スープの浸透を感じる。それがまた汁気と咀嚼時にスープ&麺の一体感を感じさせる旨みです。また中心部は芯ではないのだけど、ゆるりとグルテンの風味を保つところ。ここも、さらっと噛みちぎると、小麦を練った匂いを気のせいでも感じる。例えるに私ごときでは難しいんですが、ラーメンというより、中華そばと呼びたくなるのです。

 

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<引き締まった肉味感じる叉焼!>

 中々の食べごたえ。低温調理全盛の今にあって、トラディションルな技法がむしろ新しさを感じるかも。これは、焼豚・チャーシューとは区別して、叉焼と呼びたい。吊るし炙りの肉イメージに近い、ミッチリとした凝縮度がナイス。固いのではなく、歯応えがハードというよりも、肉の密度が引き締まってる感覚。それで、味わいはとても薄味で、微妙に脂身がさしているから、噛むほどに脂の甘味がある。少しスープを吸い込ませてから食うとなおベター。味の浸透に加えて、脂身が溶けやすくなるから、塩気と甘味が補強される・・と申しましょうか。これも旨いね。ライスよりも、ビールや酒に合うタイプ。半分は単体で食べて、残りは麺を巻きつけながら食いました。

 

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<味玉にハズレなし!>

 薄い白醤油か塩だれに漬かったような味の浸透。出汁の塩気が深く卵黄まで届いております。卵黄全体が飴色で、ペースト状になっているかのような仕上がりで、ドロッと垂れることなくお見事!。少しスープで湿らせて食いましたが、濃厚な味がビビッと締まった感じがあって、非常に旨い!。白身はプリプリしており、これもなかなか卵黄の濃密さを淡泊さでカバーしてくれます。嗚呼、味玉にハズレなし!。

 

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 総じまして、「二種香味で磨きがかかった崇高塩らーめん!」と言う感じかしら〜。やりたいことやってるテックニック感をも感じます。ナルトもメンマもないところが、全く気付かないほど、いつも集中してしまう。スープも麺も、ロケーションも個人的にはありがたい店です。最近は限定も継続して提供されてますし、ツイッターはチェックしなきゃ。また、頂きにあがりますー。例年、春は忙しいのだけど、桜を見てたら気分も晴れる・・・・そんな単純な日本人なオレですが、春のめでたさを思いつつ、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。



   さくら咲く
   小道辿って
   塩らーめん



   蕾開いて
   才能開花



 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!

 

YouTubeにもまとめてみました!


ナルトもメンマもないけれど。全部入りしおらーめん 〜ラーメン食べて詠います

 

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ラーメン食いてぇ!(上) (イブニングKC)

ラーメン食いてぇ!(上) (イブニングKC)

 
ラーメン食いてぇ!(下) (イブニングKC)

ラーメン食いてぇ!(下) (イブニングKC)

 

 

【今週のラーメン3189】 麺屋 吉左右 (東京・木場) 味玉らーめん ~飽きることない永遠の東京豚骨魚介なる一杯!

<東京で上位を走り続けるホスピタリティを求めて>
 
 あ、券売機の位置が変わっている!。もうかなり訪問のインターバルが空いてしまいました。私がラヲタになったキッカケは、「とみ田@松戸」なのですが、とみ田が勢いを増しつつある当時、ラーメンデータベースで長らくランキング1位だったのが、こちら「麺屋 吉左右」さんです。昼だけ営業で、日曜日が定休日なもので、ちょっとハードルが高いお店。行列が少なく落ち着いたという情報は一切なく、ずーっと人気店であり続けるのがすごいね。
 

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 奥さんも相変わらず丁寧な接客です。ラーメン屋でホスピタリティーというものを初めて感じたのもこの店だったけ。当時関西転勤中で、なんとか初訪問果たしたときは、その店内の清潔感やら、きっちりとした受け答えと優しさに、ああ・・・やはり東京はすごいラーメン屋があるもんだと、感心したもんです。
 

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 こうやって久しぶりにカウンターで座って待って当時と思い出していると、嗚呼・・・オレ、これほどラーメン食い続ける気持ちは無かったはずなんだが・・・・と、ラーメン沼の深さを噛み締めていた次第です。つけ麺もいいなと思ったけど、行列中の他客同士の会話で「やっぱり、らーめんだよここは!」と聞こえてくると、すぐに影響されてしまうー。今回は、「味玉らーめん」とさせていただきました。

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<マイルド豚魚の崇高さに加えて、何か隠し味が光る気がする>
 
 当時と変わらないなーと思ったのは、磨かれた厨房。そして紺色のふきん。小さい金網の上にちょこっと載っているのだが、綺麗に端と端が折りたたまれてる。細かいこと覚えている自分がちょっと笑えてしまいました。そんなタイミングで早めに配膳されたのがこの麺顔です。
 

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 おお!いかにもマイルドさと優しさが溢れる豚骨魚介独特のベージュ。ちょうど今の季節、イトーヨーカドーで売ってる、春色のカーディガンのような色合いですなー。どんどんと記憶が蘇ってくる。
 

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 色合いからあっさり系と思いきや、実際に味わってみると、しっかりと豚骨の煮出しと、鶏系のコラーゲン、そして魚粉の甘みが煮出され、溶け込んでいる。レンゲを持ち上げると、ポタポタと垂れるスープは、微妙なトロミを感じさせます。それが舌全体に優しくまとわるのですが、醤油ダレと豚骨エキスの塩気と、少なからずの魚粉の甘みが、色濃くハーモナイズされております。ここまでなら、何となく巷のこの手のスープと、そんなに違わない気がする。
 

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 誤解を生じるかもしれませんが、こちらの豚骨魚介には、「クリーミーな清涼感」があると思うー。背反する言葉同士かもだが、別の風合いを感じてしまう。スモーカーの舌だからアテにならないが、たとえば香味を与える葱とか、また「ショウガ」のエキスのような物を感じて、それが他の豚骨魚介にもまして食欲を与えているように、思えてならないー。ほぼ妄想ですから、あしからず。
 
 当然、スープは飲み干しました。そこに溜まった魚粉の量が、最近見ないほどの量だった。それでも魚粉の重さを感じさせず、ザラつきを一切感じさせないところが、改めて秀逸と思えてしまいます。旨し!。
 
 
 
<絶品自家製麺!ツルもち感覚の多加水ストレート麺!>
 
 スープも麺も素晴らしい。店主の才能に溢れてますな。ご存知のツルツルしてて、滑りやすく、前歯を当てるとブルン!と弾み千切れ、奥歯ではモチモチと明るく弾むストレート麺です。デフォルトで200gというボリュームも嬉しい。スープの浸透というより、スープで濡れた感覚が、とても口当たりが良くて、啜りあげるのに快感を与えますねー。
 

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 時々、メンマや薬味ネギと絡んで、複雑な歯ごたえになるところも楽しい。そして髪切った後のグルテンの風味がほのかに香るところもいいですね。グルテンの風味と豚骨魚介ってとても絡むような相性の良さを感じます。この点も、またおまと呼ばれるまで、一世を風靡したポイントなんでしょうか。
 

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<味玉にハズレなし!>
 
 Lサイズで優しい色合いに染まってます。白身のタレ浸透は均一で、全体的にプルプルっと震えるような柔らかい感覚です。卵黄は、中心部から、ジェル>ゲル>芋羊羹のような感覚のあるグラデーション。味わいは、深さよりも卵黄の本来の味を感じる、あっさりタイプの味玉でした。嗚呼、今回も味玉にハズレなし。
 

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<解けるような柔らかさ!脂の甘みと肉質の程よい塩気がナイス!>
 
 無骨な風貌ですが、箸でリフトすると崩れていきそうなほど、すごく柔らかい豚肩ロース肉。これが塩気が程よく効いた赤身の味わいが秀逸で、周囲の脂身の甘さも引き立ちます。スープを浸透させているところもあって、なかなか味わい深い。ビールにも、ライスにも相性の良さがありますね。
 

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 総じまして、「飽きることない永遠の東京豚骨魚介なる一杯!」と言う感じでしょうか。今回も素晴らしいと感動を与えてくれました。これだけ、人気をキープし続けて、実績を重ねても、仕事に対するブレのなさも尊敬に値するね。二号店三号店を出そうとか、メニュー拡大していくとか、限定麺をシリーズ化するとか、色々もっと可能性があったと思いますが、これ一筋ですもん。またおまと呼ばれた豚骨魚介飽和期もビクともせずに、トップを突っ走る!。つくづく、今後も応援し続けたいと思う店です。今回はごちそうさまに加えて、ありがとうだな。と、そんな感動を忘れないうちに、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 
 
   春盛る
   溢れる陽射し
   汗じわり
 
 
   溢れる誠意
   味玉らーめん
 
 
 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 
YouTubeでまとめてみました!
 
 

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