ラーメン食べて詠います

仕事の合間に悩んで食って詠います・・・

【今週のラーメン2823】 品香亭 (東京・田町) ラーメン+小ライス/サービス


田町駅前、街中華屋の名残り>


 この店も古いよなー・・・100年ってのはオーバーか? 山手線田町駅前が、まだごちゃごちゃしてたころを覚えている人は少なくなったけど、第一京浜を渡った外れにこの店はあります。昔は昼飯時は少し行列もあったのだけど、すっかりと駅前が開発されると同時に、ビルの陰になってしまって、人通りもそう多くない。しかし、昔から通っているような60歳前後のおじさんや、ただ安いというだけだろうか若い人もパラっとおられる、昼下がりの13時半でした。もう朝から何も食っておらず、ボーナス前で懐さみしいのもあって、こちらで「ラーメン+小ライス=500円」なるセットを頂きました。







 財布事情じゃなく、さすがに最近は、二郎を食べすぎてて・・・もうこういうアッサリな中華そばっぽいのが、一番食いたかっただけかもしれませんがねー。 












<趣のあるワンコインラーメン!かつての賑わいを感じる>


 おばちゃんというか、おばあちゃんがいつまでも元気でいてくれてうれしくなる。自家製沢庵を2キレご飯の上にもりつけて、そして恭しくもラーメンを座席まで運んでくれる。お年寄りだから私からとりに行ってもよいのだが、そこは商売矜持というやつか、大丈夫大丈夫といつも制してくれるわけです。







 もうこれは「街中華ラーメン」以外何物でもありません。アツアツの湯気が立ち上り、透明感とレトロ感ある醤油スープには、真っ直ぐな中華麺が透けて見える。控えめな具材も、全体的に昭和感を演出しているかのようで、いきなりタイムスリップしたみたいです。たぶん、田町駅前がゴチャゴチャしてた頃と全く変わっていない。あのころは、駅前では怪しげな金ピカ腕時計を特価で売っている露天商とか、1本300円のプリントネクタイや、500円合成皮革紳士ベルトなどのワゴンサービスがあったりして、面白かった。そんな売り文句をかき分けながら、田町に来れば先輩に案内されて、よくラーメン屋を探索したものです。この店意外に当時から現存しているのは、今では3店舗くらいかな・・・。







 たとえワンコインでなくとも嬉しくなる懐かしい味わい。鶏ガラのアッサリ感と抑えめな調味料。醤油はズドンと切れ込むのではなく、さらっと色合いを残して塩気を足す程度の奥ゆかしさです。おそらくチャーシューを生成する際に生まれた豚エキスも滲んでいるはずで、それがコクに優しさを与えてるみたい。ペラい動物系に見えて、シンプルな潔さもうかがえる鶏豚コクに、乾物系のやわらかい旨みが微かに広がるという感じ。高級さはまるでないけど、馴染みとか親しみやすさなどは抜群で、生活感覚が溢れている旨さと申せましょう。
















<オーディナリーさが極まるといった中華麺>


 きっと長くからの付き合いのある製麺所なんでしょうなー。別段特徴はないけれど不満もない。ねり水は多めと伺えて、引き締まりとモチモチ感覚を軽く感じる。表面はツルツルっとしていて、ちゅるちゅるちゅるりん!と滑らかに軽やかにすすりきれる。麺の風合いというより、汁を吸い込んだ感触が楽しくて、そこがまた味わい深いです。







 まー、つべこべ言っても大衆麺ってな安心感があります。毎日でも食えるやさしさは評価したいです。いつみても、乳白色の地肌が外光に透けて美しい。












<昭和の価値観を感じるトッピング達>


 いかにも昭和のサイズ感。チャーシューってのがとても有難かった当時のサイズ感覚です。腕に近い肩ロースみたいな欠片肉で、醤油味でもなく、うっすらと塩気が滲む程度の味わいが、かえってレトロっぽくて好印象です。メンマもナルトもそこそこな風合いで、特にナルトは分厚かったりする。












 総じまして、「いつまでも大切にしたい一杯、いつまでもお元気でいてねオバちゃん!」という心温まる昼飯であります。今のラーメンは旨すぎて本来的ではない!。そもそもラーメンの旨さとはこういうものだと確認もできるし、これからも定点観測してゆきたい店であります。いつまでも食っていたいから、おばちゃんにはもっと長生きしてもらわねばなりませんし・・・。ということで、昔をなつかしみ応援気分で詠います!。


   
   駅前の
   慌ただしくも
   人通る



   レトロな一角
   落着く中華屋



 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!

     



町中華とはなんだ 昭和の味を食べに行こう (立東舎)

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