ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン2985】 品香亭 (東京・田町) ラーメン + ライス小/サービス


<創業100年近く?で良心の塊の店>


 三田線乗換の田町駅近辺で丁度ランチタイム。最近、田町の慶応仲通り周辺地域は、ラーメン新店がいい感じで立ち上がっていてラヲタとしては興奮する街です。中でも三田製麺所本店、そして離れた二郎総本山は、別格なイメージですが、実はこじんまりしたエリアに、創業約100年近いレトロな中華麺屋がある。それが「品香亭」。狭いめのホールはお婆ちゃんが仕切っており、厨房には男性がおられるという二人体制で営業です。まさかこのお婆ちゃん初代ってことはないだろうけど、孫か曾孫を扱うかの如く、やさしい対応がナイス。店内の雰囲気のややレトロな感じとマッチしています。







「今ならご飯サービスですよ」
「やっぱり体が大きんだから、たくさん食べるよねー」
「ゆっくりしていってください」
・・・等お婆ちゃんと他客のかけあいを聞いているだけでも和みますよ、いやホント。


     






 私は、お婆ちゃんのオペの邪魔にならないように、出入口近くの一番隅の席をキープ。「あら、そんな端でいいんですか?」と気を効かせてくれたけど、「いいですいいです・・・・、あとラーメンお願い!ライス付きで!」と伝えます。ワンコインという激安価格設定!。しかも20日は、100円引きというから400円。そんなんで、一人ランチタイムでテーブル席占領したら、気が引けるもんね・・・。







<「この程度で良い」と心底思える安定ある、日常系あっさり醤油!>


 この店は幾度も来ているのですが、そういえば厨房奥の男性を見たことがないのかあるのか記憶にない。割と手早い調理でさらっと早めの配膳が進みます。サービスライスも「小」といえどしっかりとお茶碗いっぱい。浅漬けのたくあんも2切れも載せられており、それだけで旨しです。そんなおまけに気を取られながらも、本題のらーめんは、見事なレトロ醤油らーめん・レトロ中華麺の風貌。こちらでは副題で「元祖中華麺」と銘打っています。







 尖りが無く、塩気もうっすらで所謂「あっさり系」中華麺のニュアンスがありあり。きりりとした醤油ブラウンというより、やや霞も感じる透明系で、そこがレトロを感じさせます。割と醤油色しているのに、醤油の余韻がするすると駆け抜けていく感覚。グビグビと飲み干しても罪悪感がありません。コクは主に、豚肉豚骨と鶏がらの合わせって感じで、現代のラーメンのような鶏油の色気はありません。その代り素直な動物系の旨みと言う感じで、きっと葉野菜の優しさも何かしら作用しているものと、勝手に妄想してしまいます。








 トッピング等からくるニュアンスも後半には風味として移ります。ワカメは何となく冒頭から風味が溶けるのが分かるのですが、麺の風味もじわじわと・・・。透明系がハッキリと霞がかった色合いに変化し、麺の影響をそこに感じつつ、甘みがやや乗ってきたかなーーなんて空想しながら、一人頭の中で唸っている・・・。












<水分含んだ膨れっ面が全体の和やかさに見合う、そんな元祖中華麺>


 何も特別なことはない、普通の中華麺です。かん水と練り具合と反応もいい感じで、加水はやや多め。尖った切り口ではなく、少しふくれっ面したストレート麺で、どこをどう見てもスタンダードです。きっと長年お付き合いしている製麺所ってあるのだろうと考えつつ、ズボボボボ〜っといきなり強めに啜りだす。するといきなりすぎて、ワカメが多めに貼りつきつつの啜り上げで、少しむせました。








 実に滑らか。しっかり汁を絡ませるというより、汁に濡れたというような前半。ゆっくりとスープを吸い込みだして、咀嚼時の旨みに甘みが加わってゆくようなフィーリングが素敵です。なにもこの麺に限った現象ではないのですが、スープが穏やかですから分かり易いのです。












<普通に見えて侮れない煮豚タイプのスライスチャーシュー、飯が進む>


 スープ生成にも貢献したと思われる、煮出しタイプのチャーシュー。薄う味で見た目以上に柔らかフワフワ。そして脂身が少なく、スープを逆に吸い込んでジューシーと言う感じです。そこに少しだけコショウを振り掛けて、サービスでもらったライスに乗せてみる。たくわんもいいが、肉と一緒にくう飯もいい感じでして、ときどきスープをクチに流し込みながら頂きました。絶対に欧米の方はしない食べ方ですよねー。淡泊と思っていた肉でしたが、意外に飯が進んで、最後は惜しみながら食切りました。












 総じまして、コスパはもとより、また会いに来たいと思わせる穏やか中華麺!」と言ったところでしょうか。今回も大変もうしわけないほどに、ごちそうさまでしたです。だって、安すぎるでしょって(笑)。

 そんなところで大変満足して店を出て、ちょっとメールのチェックに集中してしまうオレ。だから、向かい側のマクドナルドでしばらくスマホと格闘しておりました。そしたら、ちょうど4人組の他客が店から出てきて、オレとすれちがう。その時、

 「なんだか隅で物凄い勢いて食べてた人いたよねー!何を慌ててたんだんだろう?」

 ・・・って笑って会話してたー。「それオレです!ここに居るって!!」って頭の中で叫んでしまった(汗)。もう少し落ち着いた食事生活をしたですー。そんな反省をしつつも、毎度のように最後に心境を詠っておわりますー。



   ゆるゆると
   喧騒逃れ
   一世紀



   時が止まるか
   レトロな拉麺



 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!







月刊 東京タワーvol.11 三田・田町 2007-2017 (月刊デジタルファクトリー)

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品川1番線・田町2番線他(せせらぎ)

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JR東日本山手線「田町」キーホルダー Ver.2

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