ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン5950】中華そば 下連雀(東京・三鷹)ラーメン 半熟玉子 + チャーシュー皿 + キリンハートランド2本 〜素朴さと進化が同居する三鷹の日常に根を張った頼もしい中華そば!

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少し前の五月下旬、三月下旬の肌寒さ!三鷹の街を少しだけ縮こまって歩いた先に下連雀の灯りが待っていた...

 

 

 (少し前の訪問になりますが・・・)五月も下旬となれば、本来ならば半袖の一枚も出して、初夏の気配をどこかに探したくなる頃合いです。ところがこの日の三鷹は、まるで季節が少しだけ後戻りしたような肌寒さ。空は薄く曇り、風はどこか湿り気を含み、歩道橋から見下ろす駅前通りにも、いつもの賑わいの中にほんの少しだけ静けさが混じっているように感じられました。
 

 
 そんな昼下がり、身体が自然と求めるのは、洒落た冷製でも、尖った限定でもなく、湯気の立つ一杯です。しかも、気取らず、肩肘張らず、それでいて芯のある一杯。そうなると、足は自然と三鷹市下連雀四丁目界隈へ向かってしまうのです。「中華そば 下連雀」。この店の佇まいは、実に不思議です。大きな看板には、赤い文字で「中華そば」、黒い文字で「下連雀」。その潔さが、もうすでに旨そうなのです。建物の一階にすっと収まった店構え。白い壁、黒い外装、木の扉。派手さはないのに、妙に目に残る。いかにも街の中華そば屋でありながら、どこか一軒の小さな茶室に入るような緊張感もあります。
 

 
 店先の看板には「ラーメン 650」の文字。最近値上げしたとは言え、それでもデフォルトが650円です。この時代に、これはもう、価格というより心意気です。もちろん安ければいいという話ではありません。むしろ、そこにしっかりした質感が乗っているからこそ、こちらは「あっぱれ!」と心の中で小さく拍手したくなるのです。
 

 
 
 

<キリンハートランド> 緑の瓶がカウンターに立つだけで休日昼下がりの空気がふわりと華やぐじゃないか!

 
 まずはキリンハートランド。この緑のボトルが好きなのです。視覚的にも実に良い。ラーメン屋のカウンターに置かれた瞬間、そこだけ少し光を含むように見えます。昭和ノスタルジックな中華そばの世界に、少しだけ都会的な風が吹く。そんな取り合わせが妙に似合うのが、下連雀の面白いところです。
 

 
 グラスに注げば、泡は静かに盛り上がり、黄金色の液体がするすると落ち着いてゆきます。ひと口含むと、まず広がるのは華やかさ。ホップが花開くような香りがあり、軽やかなのに、芯の苦味はしっかりしています。冷えた喉を通り抜けたあとに残る、すっきりした余韻。これが、これから始まるラー飲みの序章として実に気持ちいい。
 

 
 しかもこの日は肌寒い。普通ならビールより熱燗か、などと考えそうな天候ですが、下連雀のハートランドは別腹ならぬ別季節です。外が寒いからこそ、店内の温度、瓶の冷たさ、グラスの結露、そしてこれからやって来る温かいラーメン。その温度差が、昼下がりの贅沢を一層くっきりさせます。
 

 
 一本目は喉を潤すため。二本目は心をほどくため。そんな言い訳を胸の中で勝手に作りながら、グラスを傾けます。緑の瓶が二本並ぶ景色は、何とも言えず頼もしい。まるで、これから出てくるチャーシュー皿とラーメンを迎えるための門松のようでもあります。昼下がりのカウンターに、静かな祝祭が始まったのでした。
 

 
 
 

<チャーシュー皿>  1ダースの豚バラ肉がずらりと並ぶ!これはつまみであり前菜でありもう一つの主役!

 
 続いて登場するのが、チャーシュー皿です。これが実に良いのです。写真で見ても、記憶で振り返っても、まず圧巻なのはその枚数。豚バラ肉スライスが十二枚、一ダース。皿の上にずらりと並ぶ姿は、もはや「ちょっとつまむ」という量感ではありません。これは完全に、ラーメンの前に置かれたもう一つの主役です。
 

 
 豚バラチャーシューは、分厚すぎず、薄すぎず、啜る前の酒肴としてちょうど良い厚みです。脂身の部分はやわらかく、赤身はしっとり。噛み締めると、甘辛い煮汁の記憶がじんわり滲み、そこへビールの苦味が重なります。この往復運動がたまりません。肉を一枚、ハートランドをひと口。メンマをつまみ、またビール。味葱を少し絡めて、再びチャーシュー。これだけで、もう昼下がりの小宴会です。
 

 
 味葱の存在も見逃せまない。チャーシューの脂に対し、葱の香味がすっと切り込んできます。脂の甘味に飽きる前に、葱が空気を入れ替えてくれる。さらにメンマが添えられていることで、食感にもリズムが生まれます。コリコリではなく、どこかクニャっとした優しい歯触り。これがまた下連雀らしい安心感です。
 

 
 
 

<全体> 琥珀色の出汁に白葱、ナルト、玉子、三枚肉、そしてメンマ!素朴で凛と整った丼面!

 
 いよいよラーメン 半熟玉子の登場。丼が置かれた瞬間、まず目を奪われるのは、琥珀色のスープです。明るすぎず、暗すぎず、醤油の色気をしっかり含みながら、どこか透明感がある。そこに細かく刻まれた白葱がふわりと浮かび、中央には愛嬌あるナルト。左側には半熟玉子、右側には豚バラチャーシューが三枚。手前にはメンマが広がり、器全体にどこか懐かしい中華そばの構図がきれいに収まっています。
 

 
 この見た目が良いのです。最近のラーメン界には、芸術品のような一杯もたくさんあります。具材が立体的に組まれ、器の余白まで計算され、まるでフレンチの皿のような一杯も素晴らしい。しかし下連雀の一杯は、そういう方向とは違います。もっと生活に近い。もっと日常に寄り添う。なのに、ただの昔懐かしいラーメンで終わらない質感があります。
 

 
 いかにも江ぐち・みたか系譜を思わせる空気感。蕎麦ライクな細麺が、スープの中で茶褐色に沈み、上から覗くだけでも「これは啜りたい」と思わせてくれます。具材の配置は素朴ですが、どこか整然としていて、必要なものが必要な場所に置かれている安心感があります。派手な演出よりも、毎日食べられる強さ。そういう美しさがこの丼にはある感じ〜!。
 

 
 しかもデフォルトのラーメンで、豚バラ肉スライスがしっかり三枚。ここにも、店の気風が表れています。650円という価格を思い出すと、ますます心の中で拍手したくなる。寒い日の昼下がり、目の前にこの丼があるだけで、もう勝ったような気持ちです。湯気が少しずつ立ち上がり、葱の香りと醤油の香ばしさが鼻先をくすぐります。さあ、ここからが本番です。レンゲを手に取り、琥珀の池へ静かに沈めます。
 

 
 
 

<出汁> 開店当初の醤油のエッジから...今や全体が円やかにまとまる!確実に進化を感じる!

 
 ひと口すすった瞬間、思わず「おや」と心の中で声が出ました。確実に進化しています。開店当初に感じた、醤油のエッジがやや強めに立つ印象も、それはそれで魅力でした。醤油の輪郭がくっきりしていて、昔ながらの中華そばらしい直線的な旨さがありました。
 

 
 ところが今回の一杯は、そこから一段、全体がまろやかにまとまっています。醤油はしっかり香るのに、角が丸い。出汁の旨味が下支えし、油の甘味が表面をなめらかに覆い、塩気が舌を刺すのではなく、じわりと包み込んでくる。これはとても良い変化です。
 

 
 出汁表面には細かな油玉が浮かび、レンゲを持ち上げると琥珀色の液体がきらりと光ります。醤油の香ばしさ、豚の滋味、野菜由来のやさしい甘味、そしてどこか和風にも通じる落ち着き。それらが一体となって、派手ではないのに飲み飽きない味を作っています。醤油のエッジを残しながら、全体の丸みが増した。これは簡単そうで難しいことだと思います。昔ながらの味を守るだけなら、懐かしさに寄りかかることもできます。しかし、下連雀の一杯はそこに甘えず、少しずつ現在進行形で変わっている。素朴でありながら、停滞していない。そこが実に頼もしいのです。
 

 
 
 

<麺> 江ぐち・みたか系の和蕎麦ライクな茶褐色細麺!啜レバ出汁を連れて喉へ駆け抜ける!

 
 今回も細麺を選択。デフォルトは、中細麺。数量限定で細麺があります。さて出汁の中から引き上げると、茶褐色に染まったストレート細麺がすっと姿を現します。この色合い、この佇まい。やはり感覚としては和蕎麦ライクです。中華麺でありながら、どこか蕎麦を思わせる落ち着きがあります。
 

 
 啜り上げると、これが実に心地よい。細いのに弱々しくなく、適度な張りがあります。歯を入れると、ぷつりと軽やかに切れ、すぐにスープの旨味が追いかけてくる。麺そのものが出汁をまといやすく、すすった瞬間から醤油の香りと小麦の風味が一緒になって喉へ流れ込んでいきます。
 

 
 この麺は、啜る楽しさがある!最近の多加水もちもち麺のように、麺単体で主張するタイプではありません。むしろ、スープと一体になって完成する麺です。だからこそ、ひと啜りごとに丼全体の印象が深まっていきます。葱が絡めば香りが立ち、メンマを添えれば食感が加わり、半熟玉子の黄身が溶ければ急に艶が増す。細麺でありながら、いろいろな表情を見せてくれるのです。
 

 

 
 

<チャーシュー> これは嬉しいデフォルトで豚バラ三枚!この素朴な豪気が丼の満足度をぐっと押し上げる!

 
 チャーシューは、デフォルトで豚バラ肉スライスが三枚。これがまず嬉しい。しかも、ただ枚数があるだけではありません。スープに浸り、少し温まった豚バラは、脂身がゆるみ、赤身はしっとりとした質感。箸で持ち上げると、どこか懐かしい中華そばのチャーシューらしい風情があります。
 

 
 ひと口食べると、脂の甘味がじんわり広がります。醤油スープとの相性は言うまでもありません。スープのまろやかさに、豚バラのコクが重なり、そこへ白葱の香味が入る。実に王道です。奇をてらった低温調理でも、香ばしく炙った厚切りでもありません。けれど、この一杯にはこの豚バラが一番似合うのです。
 

 
 麺をひと束取り、チャーシューを少し巻いて啜る。脂がスープに溶け、麺に絡み、醤油の風味が少しふくよかになる。こういう食べ方をしていると、ラーメンという食べ物は本当に偉大だと思います。具材、麺、スープが別々に存在しているようで、口の中で一つの風景になる。下連雀のチャーシューは、その風景に温度と満足感を与えてくれる存在です。
 

 

 
 

<半熟玉子> 味玉ではなくポーチドエッグ的、黄身が琥珀のスープに溶けると一杯が優しく変調!

 
 半熟玉子は、やはり外せません。いわゆる味玉とは違います。江ぐち・みたか系譜を思わせる、ポーチドエッグスタイルと言いたくなる佇まいです。白身はふわりと広がり、黄身は淡く温かい色をして、スープの上に静かに浮かんでいます。この姿だけで、どこか月見そばのような情緒が生まれます。
 

 
 レンゲでそっと触れると、白身はやわらかく、黄身がとろりと揺れます。ここで一気に崩すか、少しずつ楽しむか。毎度のことながら迷います。今回はまず、白身の端を少しだけスープと一緒にいただきます。淡白な白身に醤油出汁が染み、実にやさしい味わい。そこから黄身を少し崩すと、スープの表情がふっと変わります。
 

 
 黄身のコクが琥珀色のスープに溶け込むと、醤油の輪郭がさらに丸くなります。もともと今回の出汁はまろやかに進化していましたが、玉子が加わることで、さらにやさしい方向へ振れる。細麺に黄身が絡むと、啜り心地が急に艶っぽくなり、どこか背徳的な旨さが生まれます。
 

 
 この半熟玉子は、ただのトッピングではありません。一杯の途中に用意された転調です。最初は澄んだ醤油スープを味わい、途中から黄身でコクを足し、終盤に向けてスープ全体をまろやかにしていく。その変化があるから、最後まで飽きずに食べ進められます。
 

 

 
 

<メンマ> 薄味でクニャっとした歯応え、昔ながらの安心感が丼の足元を支えているじゃないか!

 
 メンマもまた、実に下連雀らしい存在です。強い味付けではありません。薄味で、派手な香りもなく、穏やかにスープに寄り添っています。食感はクニャっとした優しい歯応え。昨今よくある極太材木系のガリゴリした迫力とは対極にある、実にオーソドックスなメンマです。
 

 
 しかし、この一杯にはそれが良いのです。ラーメン全体が素朴な中に質感を備えた構成だから、メンマだけが突出する必要はありません。むしろ、麺とスープの間にすっと入り込み、箸休めとしてリズムを作る。この控えめな働きが、食べ進めるほどありがたくなります。細麺を啜ったあとにメンマをひとつ。チャーシューの脂のあとにメンマをひとつ。半熟玉子でまろやかになったスープの中からメンマを拾い、また麺へ戻る。こうした小さな往復が、丼全体の満足度を支えています。
 

 
 
 

総じまして...「素朴さと進化が同居する三鷹の日常に根を張った頼もしい中華そば!」

 
 なんだかんだで、実に良い昼下がりでした。五月下旬とは思えない肌寒さの中、下連雀のカウンターで飲むキリンハートランド。そこへ一ダースの豚バラが並ぶチャーシュー皿。そして最後に、琥珀色のスープを湛えたラーメン 半熟玉子。振り返れば、流れが実に美しいのです。ビールで気持ちをほどき、チャーシュー皿で腹と心に火を入れ、ラーメンでしっかり締める。これぞ昼下がりのラー飲みの理想形です。
 
 今回とくに印象的だったのは、やはり出汁の進化です。開店当初の醤油のエッジが立つ魅力から、全体がまろやかにまとまり、より飲みやすく、より身体に沁みる味へと変化しているように感じました。素朴な見た目を守りながら、味は静かに育っている。こういう店は強いです。そして、650円という価格に対する満足度。デフォルトのラーメンとしての完成度、豚バラ三枚、メンマ、ナルト、葱、そしてこのスープと麺。価格だけを語るのは野暮ですが、それでもやはり言いたくなります。あっぱれです。
 
 下連雀の一杯は、特別な日のご馳走というより、日常に差し込む小さなご褒美です。けれどその小さなご褒美が、寒い日の身体を温め、疲れた心をほどき、帰り道の足取りを少し軽くしてくれる。そういうラーメンこそ、街に必要なのだと思います。激しくオススメ!旨し!なので・・・とっとと詠って、いつものように締めたいと思います!
 
 

 
 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!

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