ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン5937】中華そば みたか(東京・三鷹)チャシューワンタンメン 細葱 + もやしピーマン竹の子皿 + アサヒマルエフ2本 〜配膳の瞬間の麺顔は素朴でありながら実に華やか!この店らしさを静かに言い切る!

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三鷹南口の地下でほどける午後...街の光から地下の灯へ

 
 日曜日の昼下がり、三鷹駅南口の界隈は、駅前らしいせわしなさを残しながらも、どこかのんびりした春の顔を見せる。空は明るく、通りには人の流れがあり、けれど私の気持ちは、もう地上には半分しか残っていませんでした。目指すのは「中華そば みたか」。ビルの地下へ潜っていくあの感じが、毎度のことながらたまりません。看板の並ぶ一角、ポスターに囲まれたガラス張り、白い暖簾、タイルの床、そして「地下飲食店街」の文字。南口から数分しか歩いていないのに、街の時間がふっと古びて、懐かしい温度に変わるのです。店は三鷹駅南口から徒歩数分のニューエミネンス地下一階にあり、先代「江ぐち」を継ぐ店として、長く地元に愛されてきました。
 

 
 この日はピークを外したつもりだったのに、待ちは三十分強。それでも列に苛立ちが薄いのは、ここでは待ち時間までが一篇の前口上のように思えるからでしょう。しかも、いつもの相棒であるサッポロ赤星が売り切れるほどの混雑ぶりです。つまり今日は、地下の小宇宙が本気で回っている日なのです。暖簾の向こうをのぞけば、客の肩越しに湯気が立ち、店内の空気はきびきびしていながら不思議に柔らかい。これだけ人を引き寄せるのは、ただ旨いだけではなく、ここが「帰って来たくなる場所」として育ってきたからだろうと、列のなかでしみじみ思いました。
 

 
 
 

<アサヒマルエフ> 赤星売り切れで代打で現れたマルエフ!負けず劣らずこの午後をやわらかく整えてる!

 
 赤星がない。普通なら、ほんの少し肩を落とすところです。けれどこの日の私は、その“想定外”にむしろ心がほどけました。代わって頼んだアサヒマルエフは、白と金のラベルがどこか穏やかで、抜栓した瞬間からすでに空気がやさしいのです。
 

 
 口に含めば、たしかにスーパードライのような鋭い切れ味とは違います。先に来るのは、丸みです。喉をまっすぐ射抜くのではなく、ふわりと包み、苦味の角を少し撫でてから、じんわりと麦の旨みを残してゆく。
 

 
 まろやかなのに輪郭がぼやけず、後口には「ちゃんとビールを飲んだ」という実感があるのがいいです。一本目は待ち時間のざわめきを撫でて整え、二本目はこれから来る麺のために気持ちを開いてくれる。そんな、派手ではないのに頼もしい二本でした。
 

 
 
 

<もやしピーマン竹の子皿> 酒肴としての機能と野菜の軽やかな食感!飾らない色気が一皿にきちんと同居している!

 
 そして先に出てきたのが、もやしピーマン竹の子皿です。これがまた、単なる“前菜”の顔をしていません。皿のうえには、白い葱がこんもりと積もり、その下にもやしや竹の子、ピーマンが潜んでいて、箸を差し入れると、まず見た目の量感に少し笑ってしまいます。
 

 
 けれど食べてみれば重たさはなく、むしろ軽快です。もやしはしんなりしつつも芯に水気を残し、ピーマンは青い苦味をほんのりと置いてゆき、竹の子はこりりと静かに返してくる。そこへ葱の瑞々しさがかぶさるものですから、食感だけで小さな合奏になっているのです。
 

 
 この皿の好きなところは、旨さが大声を出さないところです。最近よくある、ひと口目から全部を持っていく強さではありません。むしろ「まだラーメンが来るんだから、ここでは肩の力を抜いていきましょう」と言うような旨さです。
 

 
 だからマルエフが合うのだと思います。まろやかな泡で口を洗い、また野菜をつまみ、竹の子を噛み、もうひと口飲む。その反復のなかで、行列を待った時間は、もうすっかり報われています。ラーメンが主役なのに、その前の時間がこれほど豊かな店は、やはり特別です。
 

 
 
 

<全体> 配膳の瞬間の麺顔は素朴でありながら実に華やか!この店らしさを静かに言い切る!

 
 ほどなくして運ばれてきたチャシューワンタンメン細葱。その瞬間、ああ今日は当たり前に幸福だな、と胸の奥で思いました。まず美しいのです。丼の半身には細やかな葱が明るく盛られ、もう半身には淡い色のチャシューが幾枚もやわらかく重なり、その合間からなるとが顔をのぞかせ、さらに奥にはワンタンのひだと竹の子が潜んでいます。派手な演出は何もないのに、色の置き方がうまい。
 

 
 緑、白、薄桃、琥珀。全部が昭和の中華そばの文法で並んでいるのに、古びて見えず、むしろ整って見えるのです。近い構成のワンタンメン細葱を扱った公開レビューでも、細葱の緑、ワンタンの白、なるとの一点の彩りが、この店の丼に独特の機能美を与えていると語られており、その印象は今回の写真ともよく一致します。
 

 
 
 

<出汁> 澄んだ琥珀の表面に浮く小さな油!優しさの奥にある確かな旨み!ゆるりと解ける!

 
 まずはレンゲですくいます。スープは透明感のある琥珀色で、表面には細かな油が丸く浮いていました。その見た目だけで、荒ぶる一杯ではないと分かります。啜ってみると、やはりやさしい。けれど、ただおとなしいだけではありません。醤油の香りはちゃんと芯を持ち、そこに野菜や乾物を思わせる穏やかな旨みが寄り添って、全体を丸く仕上げています。しょっぱさで引っ張るのではなく、飲み進めるほど身体の内側に染みてゆく感じです。
 

 
 昼酒のあとの舌にも無理がなく、むしろ「もっときちんと味わえ」と言うように、ひと口ごとの輪郭がじわりと立ち上がってきます。近年の同店ワンタンメンのレビュー群でも、このスープは透明感のある醤油清湯で、野菜や昆布、豚のやさしい旨みが土台を支えると繰り返し表現されており、その穏やかさは店の個性そのものだと改めて感じました。
 

 
 
 

<麺> 大人しく見える麺!啜ると途端に輪郭を見せて麺顔全体のリズムを決めていた場面!

 
 麺を持ち上げると、細めのストレートがつるりと上がってきます。写真ではスープをまとってやや明るく見えますが、ただ白いだけではなく、どこか蕎麦めいた趣を帯びた、素朴で奥ゆかしい色合いです。
 

 
 啜れば、過度なもちもちではなく、すっと歯が入って、あとに小気味よい切れ味が残ります。これが実にいいです。ワンタンのとろり、チャシューのやわらかさ、葱のざくざく、そのあいだを麺が真ん中からきれいに束ねてくれる。
 

 
 店の一般的な公開レビューでは、この麺は蕎麦ライクな風合いと独特の食感で「みたか」の個性を決定づける存在だと繰り返し評されており、たしかに一杯の印象を最後に決めるのは、この麺の静かな強さだと思いました。派手さを競うのではなく、何度でも啜りたくなるリズムを持っている麺です。
 

 

 
 

<細葱> 量感たっぷりの刻み葱!見た目の涼やかさと香りの立ち上がりで全体を引き締める!

 
 細葱は、白いところを多めに使ったごく細かな刻みが、ところどころ薄い輪を残しながら、丼の半身にこんもりと小山をつくっているように見えます。湯気のなかでその淡い緑がひときわ明るく、まず目に爽やかです。口に含めば、しゃくりと軽い歯ざわりのあとに、ねぎ特有の辛みは尖りすぎず、水気を帯びた甘みと青い香りがすっと抜けてゆきます。
 

 
 これがやさしい醤油の出汁に細かな陰影を与え、麺にはさらりと絡み、ワンタンのとろみやチャーシューの脂をきゅっと整えてくれるのです。散った葱が琥珀の表面に揺れる景色まで含めて、これで丼の輪郭がさらに整いました。
 

 

 
 

<チャーシュー> 肉感を見せつけるのではなく出汁と寄り添いながら枚数で幸福感を増してくれる優しさ!

 
 チャシューは、実にこの店らしいです。古風で、もっと親しみのある佇まいです。淡い色をした肉が丼の上に何枚も重なり、端の脂身が熱で少し透けて見える。その見え方にまず安心します。口に運ぶと、脂は必要以上に重くなく、赤身はぼそつかず、ちょうどよくスープを含んでいます。
 

 
 つまり単体で自己主張するのではなく、あくまで一杯の内部で旨くなっているのです。チャシューワンタンメンにすると、この“やさしい肉”が量としてはっきり増えるので、豪勢なのに下品にならないのが見事でした。公開レビューでも、同店の「チャシュー」は煮豚らしい素朴さと、出汁を吸ったやさしい旨みが魅力と繰り返し記されており、その懐かしさは今回の写真の表情そのままです。
 

 
 
 

<ワンタン> 皮のやわらかな官能!細葱の陰からふっと現れて全体を優しく演出!喉越し最高!

 
 ワンタンは、持ち上げた瞬間に勝ちです。箸先でつまむと、ひだの薄い皮がするりとほどけ、光を受けて半透明に艶めきます。中身をこれでもかと詰め込んだものではなく、むしろ主役は皮なのだとひと目で伝わってきます。口へ運べば、とろり、つるり、と先に食感が来て、そのあとから淡い肉気が追いかけてくる。この順番がいいのです。
 

 
 ラーメンの具というより、温かなスープのなかに浮いた小さなごちそう、と言った方が近いかもしれません。細葱の下から掘り起こす楽しさもあり、チャシューの厚みとはまた別の方向から、丼に“ほどける幸福”を加えていました。やはり、この店のワンタンは「皮の喉越し」が主役で、餡は控えめ、だからこそ一気にすすり込む快感が際立つと表現されており、まさにその通りの魅力でした。
 

 
 
 

<メンマ> 皿の竹の子と丼の静けさを一本の線でつなぐ名助演の役割!

 
 色は淡く、形は短冊で、いかにも昔ながら。噛めば、最初はやわらかく、そのあとに小さくこりっと返してきます。味つけも濃くありません。だからスープの流れを乱さず、麺や葱の合間にそっと差し込める。先ほど皿で味わった竹の子の存在が、ここで静かに丼の内側へ戻ってくる感じも心憎いです。
 

 
 皿では酒を呼ぶ竹の子、丼では全体を整えるメンマ。同じ素材が場面によって役割を変える、そのさりげない見事さに、つい唸ってしまいました。最近の公開レビューでも、この店のメンマは薄味で主役を奪わず、それゆえに心地よい余韻を残す“名脇役”と評されており、その理解に深く頷きます。
 

 
 
 

総じまして...「ビール、小皿、拉麺、そのすべてが別々に旨いのではなくミゴよなるひと続きの完成系!」

 
 この日は、一杯のラーメンを食べた記録というより、三鷹の午後を丸ごと味わった記憶でした。地上の春の明るさから、ビル地下のやわらかな陰へ降りていくこと。赤星が売り切れるほどの混雑を、むしろ店の勢いとして受け止めること。代打のマルエフに意外な親密さを見出し、もやしピーマン竹の子皿で気分を整え、そしてチャシューワンタンメンで静かに着地すること。その流れが、すべて自然でした。この店が長く通われ、先代から受け継がれた味と空気を守りながら愛されてきた理由は、こうして席に座れば理屈より先に分かります。旨いだけではなく、心の置き所がある店なのです。
 
 ひと言で申せば、ここは「ラーメン屋」である前に、「午後を救ってくれる場所」でした。まろやかな瓶ビールで喉を整え、野菜の皿で肩の力を抜き、細葱のきらめくチャシューワンタンメンで心をほどく。食べ終えたあとに残るのは満腹よりむしろ安堵で、その安堵の質がとても上等です。だから待っても来たくなるのでしょうし、また地下へ降りたくなるのでしょう。激しくオススメ!旨し!なので・・・とっとと詠って、いつものように締めたいと思います!
 
 

 
 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!

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