ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン5930】麺屋 さくら井(東京・武蔵野市西久保)醤油らぁ麺 + 和山椒香るよだれ鶏 + サッポロ赤星 〜武蔵野の静謐に響く琥珀の調べ!赤星に醤油らぁ麺と和山椒が絡んでの邂逅!

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四月下旬!桜の季節が過ぎ去り街に新緑の息吹が満ち溢れるランチタイム!

 
 目指すはあの特徴的な細長い建物。建物の上部には「いきていることの素晴らしさ すべての生命を大切にしよう」という、武蔵野中央ロータリークラブによる心に沁みる標語が掲げられています。そこを道沿いに歩いてゆきましょう。
 

 
 店先へと足を運ぶと、そこには整然とした風景が広がっています。数台の自転車が並び、コンクリート打ちっぱなしの壁には、丁寧な案内書きが掲示されています。2026年4月の営業カレンダーを確認すると、定休日の水曜日にはサードブランドである「KEN軒」が営業しており、地域に根ざした多角的な展開が伺えます 。また、行列に対する厳格なルール、そしてデジタル時代の寵児とも言える「ファストパス(優先入店券)」の導入は、この店が抱える圧倒的な需要と、それを公平かつ円滑に処理しようとする誠実な姿勢の現れと言えましょう。



 今回の探訪の目的は、原点にして頂点である「醤油らぁ麺」に、サイドメニューの傑作「和山椒香るよだれ鶏」、そして「サッポロ赤星」を合わせるという、至福のフルコースです。武蔵野の空気に包まれながら、私はこの贅沢な時間の幕開けを静かに待ちます 。
 

 
 
 

<サッポロ赤星> 北海道開拓使の魂を宿した赤い星が導く休日の号砲!温かくなるほど冷たい麦酒が旨い!

 



 席に着き、まず供されたのは「サッポロラガービール」、通称「赤星」です。ラベル中央に鎮座する赤い星は、北海道開拓使のシンボルである北極星。この現存する日本最古のビールブランドを選択するあたりに、伝統への敬意が透けて見えます 。
 

 
 グラスに注がれた黄金色の液体。熱処理ビール特有の、厚みのある苦味と図太いコクが喉を駆け抜けます。キンキンに冷えたグラスの感触が、外の暖かな陽気と心地よいコントラストを描き、空腹という最高のスパイスを刺激します。これは単なる飲酒ではなく、メインディッシュへと向かうための「神聖な儀式」であり、日常の喧騒から解き放たれるための「解放の合図」に他なりません 。
 

 
 
 

<和山椒香るよだれ鶏> 低温調理の極致に和の痺れを融合させた「本日のおつまみ」という味の芸術作品!

 
 赤星で喉を潤している絶妙なタイミングで、サイドメニューの「和山椒香るよだれ鶏」が登場しました 。この一皿は、一般的な中華料理の「よだれ鶏」の概念を鮮やかに上書きします。主役となる鶏胸肉は、もろみ麹に漬け込まれた後に低温調理を施されており、その質感は「瑞々しい」という言葉すら生ぬるく感じるほど、しっとりと、そして柔和です 。箸で持ち上げるだけで、肉繊維のきめ細やかさが伝わってきます。
 

 

 
 味の設計もまた重層的です。ベースとなるのは黒酢と醤油のコク深いタレですが、そこに隠し味として忍ばされた和山椒が、時間差で舌の上を爽やかに痺れさせます。この「和」の刺激が、鶏肉の持つ麹由来の優しい甘みを引き立て、単なる辛味ではない、立体的な味覚体験をもたらします 。
 

 
 トッピングされた揚げにんにくのパンチ、フライドにんにくの香ばしさ、そして添えられたパクチーの清涼感が、口の中で渾然一体となり、赤星のグラスを運ぶ手を止めさせてくれません。「おつまみ」という名称に甘んじることのない、一つの独立した料理としての完成度。
 

 
 このよだれ鶏を堪能しながら、私はこれから供される「醤油らぁ麺」への期待を、最大限に高めていきました。素材の持ち味を壊さず、いかにして新しい価値を付加するか。櫻井氏の飽くなき探究心が、この小さな白い皿の上にも結実していました 。
 

 
 
 

<全体> 琥珀の海に整然と流れる麺線!丼という小宇宙に描かれた、静謐にして気品溢れる麺顔!

 
 ついに、メインディッシュである「醤油らぁ麺」が眼前に差し出されました。その瞬間、私は思わず息を呑みました。これこそが、数多のラーメンフリークを虜にして止まない、さくら井の「麺顔」です 。まず目に飛び込んでくるのは、底まで見通せそうなほどの透明感を持ちながら、深い輝きを放つ琥珀色のスープです 。その表面には、厳選された鶏油が黄金の粒子となって美しく浮遊し、照明を反射してキラキラと煌めいています 。
 

 
 丼の中心から左右へと、まるで芸術品のように整えられた麺線。三河屋製麺特注の中細ストレート麺が、一糸乱れぬ平行線を描き、スープという海を優雅に泳いでいるかのようです 。その上に配置された具材のバランスもまた、計算し尽くされています。低温調理された大判の豚肩ロースは、内側から熱を帯びたような艶やかなロゼ色をしており、その横に添えられた長細いメンマ、色鮮やかな青菜、そして立体的に盛られた白い刻みネギが、色彩のコントラストを見事に構成しています 。さらに、一枚の海苔が垂直に立ち、丼全体に奥行きとリズムを与えています。
 

 
 
 

<出汁> 動物・魚介・乾物!三位一体の旨味が醤油のキレと融和する濁りのない清湯の深淵さ!

 



 まずはスープを一口。その瞬間、私の味覚細胞は歓喜の声を上げました。
第一印象は、圧倒的な「醤油の力」です。全国から厳選された数種類の醤油を、生醤油を含めて絶妙な比率でブレンドされたカエシは、キリリとした塩気の輪郭を持ちながら、驚くほど円やかで、後味には仄かな甘みが残ります 。それは決して醤油が突出しているのではなく、ベースとなる出汁の旨味を最大限に引き出すための、精緻な設計に基づいています。出汁の構造は、まさに「三位一体」です。



 
 動物系: 銘柄鶏の丸鶏とガラ、そして豚骨を惜しみなく投入し、長時間かけて丁寧にアクを抜きながら抽出されたスープは、スマートでありながらも、どっしりとした大地の力強さを感じさせます 。
魚介系: 片口鰯の煮干しや、鰹・鯖などの節類が、スープに品格のある香ばしさと奥行きを与えています。それは「エグみ」や「苦味」とは無縁の、素材のエッセンスだけを抽出したかのような純度の高い旨味です 。乾物系: 昆布や椎茸の滋味が、動物系と魚介系の間を取り持ち、味の層をより分厚く、より複雑にしています 。
 

 
 これら全ての要素が、表面を覆う香味の鶏油によって包み込まれ、口の中で一つに融和します 。スープが喉を通り抜けた後、鼻から抜ける香りの余韻。それは、武蔵野の空気のような清々しさと、職人の執念が生み出した濃厚なエキスの、奇跡的な共存です ー。「毎日食べても飽きない味」を目指したという櫻井氏の言葉通り、このスープには、一度飲むと忘れられない強烈な個性と、いつまでも飲み続けたいと思わせる深い安らぎが同居しています 。
 

 
 
 

<麺> 三河屋製麺との対話から生まれたシルクの様な麺肌!咀嚼する程に溢れる小麦の生命力!

 
 続いて、美しく整えられた麺を啜り上げます。使用されているのは、製麺の雄「三河屋製麺」に特注した、ストレートの中細麺です 。箸で持ち上げた際の、しなやかな躍動感。スープを適度に纏い、光を反射して艶めく麺肌は、まるで上質なシルクを思わせます。口に含んだ瞬間のスベリの良さ、そして「プツッ」「クスクス」という、歯を押し返すような小気味よい歯切れ 。加水率は中程度に設定されており、表面は滑らかでありながら、芯の部分には小麦の密度を感じさせる適度な反発があります 。
 

 
 特筆すべきは、咀嚼によって変化する味わいのグラデーションです。序盤は、麺の表面に絡みついた出汁の旨味が先行しますが、噛みしめるほどに、麺の素地が持つ小麦本来の甘みが、ふわりと口の中に広がります 。この「出汁の旨味」と「麺の甘み」が、唾液と混ざり合いながら喉を通る瞬間の多幸感は、官能的と言っても過言ではありません 。
 

 
 さらに、食事が進むにつれて、麺が徐々にスープを吸い込み、表情を変えていきます。後半になると、麺とスープの一体感はより強固になり、咀嚼する前から「完成された旨味」として、舌全体を優しく包み込んでくれます 。一本一本が意思を持っているかのように主張しながらも、全体として完璧な調和を保つ。この麺こそが、さくら井の醤油らぁ麺という物語を完結させる、唯一無二の主人公です 。
 

 

 
 

<チャーシュー> 麹魔法が解き放つ肉本来のポテンシャル!低温調理の傑作と出汁が奏でる熱のハーモニー!

 
 さくら井を語る上で、肉のクオリティを外すことはできません。かつて「肉のさくら井」とまで異名を取ったそのこだわりは、現在においても、より洗練された形で表現されています 。デフォルトの醤油らぁ麺に鎮座するのは、低温調理された国産豚肩ロースのチャーシューです 。その美しいロゼ色は、徹底した温度管理の下で、数時間かけてじっくりと火入れされた証です。
 

 
 一口食べれば、その「柔らかさ」に驚愕します。もろみ麹に漬け込まれたことで、肉の繊維はほどけるように柔軟化し、麹由来の自然な甘みが、赤身の旨味を一層深く引き立てています 。脂身の部分は、スープの熱によって絶妙な加減で溶け出し、重たさを感じさせない軽やかな甘みとなって、口の中でスッと消えていきます 。
 

 
 スープとの相性も完璧です。チャーシューから溶け出した脂と麹の成分が、スープにさらなる厚みを与え、逆にスープの醤油の風味が、肉の旨味をキュッと引き締める。この相互作用こそが、丼の中で繰り広げられる「味の共振」です 。
 

 
 
 

<青菜・メンマ・海苔> 脇役という言葉を拒絶する完成された具材達!清涼感と食感が織りなす箸休めの最高峰!

 
 丼を彩る他の具材たちも、一切の妥協がありません。青菜は、その鮮やかな緑がスープの琥珀色に映え、目を楽しませてくれます。ただ茹でただけではない、立派な「お浸し」として成立するほどのクオリティ 。出汁をたっぷりと吸わせた状態で頬張れば、ザクッとした小気味よい歯応えと共に、青菜特有の清々しい風味が口の中をリセットし、次の一口への架け橋となります。
 

 
 メンマは、細くて長いスリムなタイプ。繊維質がきめ細かく、噛むたびにコリコリとした心地よいリズムを奏でます。上品な薄出汁で味付けされており、スープの調和を乱すことなく、確固たる存在感を放っています 。
 

 
 海苔もまた、吟味された逸品です。安価なものとは一線を画す、磯の香りが非常に強い上質な海苔が使用されています。スープに浸してもすぐには溶けず、その強靭なコシで麺を巻き込んで食べれば、動物系の旨味に海のミネラルが加わり、味の奥行きが飛躍的に広がります 。
 

 
 
 

総じまして・・・「武蔵野の四季を愛でるが如き静謐なる調和!伝統を敬いながら未来を切り拓く!拉麺のひとつの到達点!」

 
 完食、そして完飲。丼の底が見えた時、私は深い満足感と共に、どこか爽やかな寂しさを感じていました。「麺屋 さくら井」の醤油らぁ麺は、単なる食事の枠を超えた、一つの「体験」です。それは、店主・櫻井氏が歩んできた道のり、武蔵野という土地の空気、そして全国から集められた生命力あふれる素材たちが、丼という小宇宙の中で共鳴し、昇華した結果です 。
 
 最新の技術(低温調理や麹の活用、ファストパスの導入)を取り入れながらも、その根底にあるのは、日本人が古来より大切にしてきた「清湯(チンタン)」の美学と、素材への深い愛情 。2026年、多くのものが目まぐるしく変化する中で、変わらぬ「誠実さ」と、歩みを止めない「進化」を同時に感じさせてくれる場所。それがここ、西久保の地にはあります。激しくオススメ!旨し!なので・・・とっとと詠って、いつものように締めたいと思います!
 
 

 

 
 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!

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