ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン5828】中華そば よしかわ 西荻窪店(東京・西荻窪)牡蠣のまぜそば 温 〜一杯の丼の中に計算され尽くした色の美の世界!駅ナカで素晴らしい広がる!

youtu.be

黄昏の駅・・・心を満たす一杯を求め、この一杯に酔いしれる

 

 
9月、10月と、記憶が曖昧になるほどに仕事に追われる日々が続いていました。昼食はデスクでかき込むカロリーメイトだけで、夜、自宅に帰ってもPCを開けば、また仕事の続きが待っています。このままでは心がすり減ってしまう。何か、ほんの少しでいい、この憂さを晴らすものが欲しい、そう思っていました。
 

 
時刻は午後4時半。家路を急ぐにはまだ早く、オフィスに戻るにはもう遅い、中途半端な時間。夕陽が線路を茜色に染めるのを眺めながら、ふと、通勤経路の西荻窪駅で途中下車しました。改札を出るまでもない、ほんの数分の寄り道です。そんな私の目に飛び込んできたのは、オレンジ色の暖かな看板、『中華そば よしかわ』でした。今日の心の栄養補給は、この一杯に託すことにしますー。
 

 
 
 

<全体> 一杯の丼の中に計算され尽くした色の美の世界!駅ナカで素晴らしい広がる!

 
深い瑠璃色の器が舞台となり、中央には薔薇の花弁のように折り畳まれたレアチャーシューが静かに咲いています。左翼にはふっくらとした大粒の牡蠣が二粒、光を受けて乳白色に艶めき、右手には青のりが濃い緑の陰影を作ります。
 

 
刻み玉ねぎの白、三つ葉の明るい緑、穂先メンマの淡い琥珀色がリズムよく配され、器の縁にはレモンの黄色が差し色としてきゅっと締まって います。麺はやや平打ちの艶やかな面をのぞかせ、具材の合間から柔らかな曲線を描いています。
 

 
全体は左右非対称ながら重心が美しく、色調・質感・高さのコントラストが立体感を生み、ひと目で盛り付けの完成度が伝わってまいります。食べる前から、手仕事の丁寧さと設計意図が視覚的に感じ取れる端正な一杯!
 

 
 
 

<牡蠣> 丼の左側に寄り添う二粒の牡蠣!主役の風格を讃える!ふっくらとした厚みが嬉しい!

 
身はふっくらと厚みがあり、表面は絹のように滑らかな光沢を保っています。縮れや破れが見られないことから、丁寧な火入れが施されていることがうかがえます。黒いヒモの縁取りが輪郭を引き締め、乳白色とのコントラストが美しく、視線を強く惹きつけます。このままでも十分に完成された存在感があり、麺や薬味と出会う前から“海の旨みの核”であることを視覚的に語っております。
 

 
そして、箸でそっと持ち上げ口に運べば、視覚的な期待を遥かに超える感動が待っていました。ぷりっとした歯触りの直後、凝縮された「海のミルク」がとろりと溢れ出し、雑味のないクリアなミネラル感とクリーミーな旨味が口内を満たします 。これは単なるトッピングにあらず。魚介を知り尽くした職人だからこそ可能な、完璧な火入れが施された「海の宝石」。丼の底に潜む、牡蠣ペーストを溶かし込んだ濃厚なタレが「静」の旨味ならば、この二粒は「動」のクライマックスを告げる、鮮烈な存在ですかな!。 
 

 
 
 

<メンマ> 存在感のあるちょいスリムな材木メンマ!淡い琥珀色と控えめな艶が上品じゃないか!

 
中央に施された飾り包丁が味の含みを予感させます 。その名の通り、材木のように厚く切り出された形状は、柔らかな穂先メンマとは一線を画し、しっかりとした歯ごたえと食べ応えを約束しています。色相としては丼全体の“中間色”を担い、白・緑・乳白の間をやさしくつなぐ役割を果たしながらも、その堂々たる佇まいは、決して脇役ではないことを主張しています。
 

 
見た目の力強さだけでなく、このメンマは味覚の構成においても極めて重要な役割を担っています。主役である牡蠣の濃厚な旨味とレアチャーシューの繊細な肉の味、それらが舌の上で重なり合う合間に、このメンマの持つ上品な甘みとザクっとした心地よい歯切れが、力強い「句読点」を打つのです。これは、具材一つひとつに存在感を持たせるという、店の哲学の表れに他なりません 。全体の調和を保ち、次の一口をさらに新鮮なものにするための、計算され尽くした名脇役と言えるでしょう。 
 

 
 
 

<薬味> 丼を彩る薬味!各々明確な役割を持った個性派揃い!三つ葉!玉葱!アオサ!レモン!

 
器の縁にちょこんと添えられたレモンは、鮮烈な黄色で全体の色彩を引き締め、これから始まる味覚のドラマの「切り札」として、その出番を待っています。 レアチャーシューの隣には、鮮やかな緑が目に眩しい三つ葉が、和の清涼感を添えています。その隣では、大ぶりに刻まれた玉葱の粗微塵が純白の輝きを放ち、シャープな食感と辛味を予感させます。対照的に、アオサ海苔は深い緑の影を落とし、凝縮された磯の香りを静かに湛えています。
 

 
これらは、単なる彩りではありません。濃厚な牡蠣の旨味とタレが主旋律を奏でる中で、味の展開を自在に操る「指揮者」。三つ葉の爽やかな香りと玉葱の小気味よい食感が単調さを防ぎ 、アオサ海苔は牡蠣との相乗効果で磯の香りを幾重にも増幅させます 。そして、食べ進める中でレモンを搾れば、その鮮烈な酸味がすべてをリセットし、新たな感動を呼び起こすのです。一杯の丼の中で、食べ手が自ら味を完成させていく。そんな楽しみまで設計された、計算され尽くした名プレイヤーたちです。 
 

 



 

 

<タレ> レンゲですくえば、薬味と触れ合う一点の曇りもなく澄み切った黄金色の液体!

 
丼の底に静かに湛えられたタレは、牡蠣の身をすり潰したポタージュのような濃厚さを想像する者を、良い意味で裏切ります。 。牡蠣から丁寧に抽出したであろうクリアな出汁と芳醇な牡蠣油をベースに、白醤油を用いた和出汁を思わせる、凛とした品格が漂います 。粘度で麺に絡みつくのではなく、旨味そのもので麺をコーティングする。そんな設計思想がうかがえる、実に端正なタレです。
 

 
このクリアなタレこそ、この一杯の味覚の「舞台」そのものです。最初は牡蠣のピュアな旨味だけを麺にまとわせ、食べ進めるうちに玉葱の辛味、三つ葉の香り、アオサの磯風味が溶け出し、一杯の丼の中で刻一刻と味が変化していくのです 。それぞれの薬味が混じり合うことで、この透明なタレは複雑で多層的な表情を見せ始めます。足し算の味作りではなく、素材の持ち味を引き出し、掛け合わせることで昇華させる。和食の精神を知り尽くした店主だからこそ生み出せる、静かながらも奥深い、感動的な味わいの核となっています 。 
 

 

 

<麺> 合間から顔をのぞかせる断面が長方形に近い緩やかなウェーブ!自家製の中太麺!?

 
このブランドは、確か自家製麺?。箸で持ち上げると、クリアな牡蠣のタレをたっぷりと纏って艶やかに輝き、その見た目からもっちりとした弾力が伝わってきます。一杯ごとに計算し尽くされたこの麺は、濃厚なスープにも負けない存在感を持ちながら、決してタレの繊細な味わいを邪魔しない、絶妙なバランス感覚で設計されています。
 

 
この麺の真価は、クリアな牡蠣のタレと出会った時にこそ発揮されます。その平打ちの形状と緩やかなウェーブが、オイルと旨味エキスを余すことなく拾い上げ、口元まで運びます。噛みしめれば、もっちりとした心地よい歯応えと共に、小麦の豊かな風味が立ち上り、牡蠣の繊細な旨味と見事に融合するのです。主役である牡蠣やタレに一歩も引けを取らない、もう一つの主役。麺、タレ、具材が三位一体となって初めて、この一杯は完成します。 
 

 
 
 

<チャーシュー> 大輪の薔薇のように優雅な佇まい!低温調理で丁寧に仕上げられた2種チャーシュー!

 
一枚はきめ細やかな肉質の豚ロース、もう一枚は程よい脂の甘みを持つ豚肩ロース 。その断面は美しいロゼ色に染まり、しっとりとした質感が光を柔らかく反射しています。力強い海の幸が主役のこの一杯において、陸の恵みを代表するこのチャーシューは、静かながらも確かな存在感を放つ、構図上の「華」と言えるでしょう。
 

 
見た目の美しさだけではありません。箸で一枚をほどき口に運べば、それぞれの部位が持つ個性が花開きます。豚ロースはシルクのようになめらかな舌触りで、繊細かつ上品な肉の旨味がじんわりと広がります 。一方の豚肩ロースは、よりしっかりとした肉の滋味と脂の甘みが感じられ、満足感を与えてくれます 。濃厚な牡蠣の風味に対する、優しくも奥深い「肉の旨味」というカウンターパート。この巧みな対比が、一杯の物語にさらなる深みと奥行きを与えているのです。これもまた、和食の心得を持つ店主ならではの、計算され尽くした味の設計と言えるでしょう 。 
 

 
 
 

総じまして・・・「単なるまぜそばでなく瑠璃色の丼の中で語られる、海と陸、そして和食の魂!職人哲学が織りなす一杯!」

 


 
目の前に置かれた瞬間の、視覚的な完成度が外界の喧騒を忘れさせる。そして一口、また一口と箸を進めるたびに、新たな発見と感動が波のように押し寄せる。主役である牡蠣の鮮烈な旨味、それを支える透明にして深遠なタレ、力強い自家製麺の存在感、優美な二種のチャーシュー、骨太なメンマの歯応え、そして味の風景を自在に描き変える四種の薬味たち 。その全てに役割があり、意味があり、声がある。何一つ、無駄なものはないってな感じ!。仕事に追われ、すり減りかけていた心にとって、この一杯は食事以上のものでした。激しくオススメ!旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思いいます!
 
 

 
 お粗末様でした!ということで今日も家族に感謝しながら合掌!今日も本当にごちそうさまでした!

関連ランキング:ラーメン | 西荻窪駅