ラーメン食べて詠います

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【今週のラーメン5824】鯨人(東京・三鷹駅北口)汁なし担々麺 + 小ライス + 皿チャーシュー + サッポロ赤星 〜一見すると王道ながら混ぜることで本性を現す!その劇的な変化は艶やかな表情!

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一杯の限定麺が疲れた休日の午後を特別なものに変える

 
10月中旬、空が高く澄み渡る秋晴れの日。休日ではあるものの、午前中は在宅での仕事に追われ、心身ともにすっかり疲れていました。「何か美味しいものでも食べて気分を上げたい…」そんなことを考えていた時、ふと以前から気になっていた一杯の存在を思い出しました。
 

 
向かったのは、三鷹駅北口界隈に店を構える人気のラーメン店「鯨人」。ここで期間限定の「汁なし担々麺」が提供されていると知り、いつかは行こうと心に決めていたのです。疲れた身体には、きっとスパイシーな刺激が効くはず。私は逸る気持ちを胸に、お店へと足を運びましょう。
 

 
店の前にはお目当てのポスターが。「黒酢の酸味が効いた本格スタイル!」という魅力的な言葉に、期待は最高潮に達します。早速、店内の券売機で食券を購入。限定メニューのボタンは一番左上の目立つ場所にあり、迷うことなくその一杯をゲットです。
 

 
 
 

<サッポロ赤星> まずは麦酒で喉を潤す!最高のスタート!ずしりとした苦味と甘味が疲れた身体に染みる!

 
汁なし担々麺を味わう前の口開けとして、これ以上の選択肢があるでしょうか。今回も、ビール好きに深く愛され続ける「サッポロラガービール」、通称「赤星」です 。1877年に誕生した、現存する日本最古のビールブランドであり、その歴史と伝統に裏打ちされたしっかりとした味わいが特徴です 。  
 

 
キリッと冷えた瓶から、歴史を感じさせるキリンビールのロゴが入ったグラスへと黄金色の液体を注ぎ込みます。このメーカーの垣根を越えた組み合わせも、街の中華店の醍醐味の一つと言えるでしょう。きめ細やかな泡が立ち上り、グラスが水滴で曇っていく様子は、これから始まる食の饗宴への期待を最高潮に高めてくれます。熱処理ビールならではの厚みのある味わいと程よい苦味は、濃厚な料理を迎え撃つための最高の準備運動です 。
 

 
 
 

<皿チャーシュー> サイドメニューと侮るなかれ!想定外のボリュームと2種類部位の楽しみ!赤星と相性抜群!

 
このお店は、レギュラー&デフォルトのラーメンでもチャーシューが多めなのですが、その肉でビールと合わせたいという気軽な気持ちで「皿チャーシュー」の食券を購入。一杯500円という価格に、最初は少し高いかなと感じつつも、このご時世なら仕方ないと思い直していました。しかし、その考えは配膳された瞬間に嬉しい興奮へと変わります。
 

 
「おいおい、こんなに肉が多いのか!」と思わず声が出てしまいそうな、山盛りのチャーシューが目の前に現れたのです。これは完全に想定外のボリューム感。もっと早くこの存在を知っていれば、と心から思いました。
 

 
さらに素晴らしいのは、その内容です。よく見ると、脂の旨味がとろける「バラ肉」と、肉々しい食感が楽しめる「肩ロース肉」が、絶妙なバランスで半々になっています。仕上げにかけられた醤油ダレは、バラ肉の脂を弾きながら赤身に染み込み、肩ロースの肉質にはしっとりと一体化しています。この見た目の違いだけでも、ビールが進みます。
 

 
たっぷりと添えられた茹でもやしに、これら2種類のチャーシューを交互に絡めていただく時間は、まさに至福。ビールとの組み合わせは無限ループに陥るほどで、この満足感なら喜んでお金を払える、価格以上の価値がある逸品!。
 

 
 
 

<全体> 一見すると王道ながら混ぜることで本性を現す!その劇的な変化は艶やかな表情!

 
まず目に飛び込んでくるのは、龍と鳳凰が描かれた伝統的な中華丼です。その器の中に、艶やかに輝く肉味噌、ほのかにアクセントを添える刻みネギ、そして食感の楽しさを予感させる砕きナッツが、麺の上に美しく盛り付けられています。この時点での第一印象は、多くの人が「これぞ汁なし担々麺」と思い描くであろう、非常にオーソドックスで食欲をそそるビジュアルです。
 

 
この二つのスタイルの違いを、より分かりやすく表にまとめてみました。
特徴
正宗式 (Masamune-Style)
成都式 (Chengdu-Style)
味の基盤
芝麻醤(チーマージャン)が中心
ラー油、花椒、醤油、酢が中心
味覚の印象
濃厚でクリーミー、ゴマの旨味とコクが深い
辛味(辣)、痺れ(麻)、酸味のキレがダイレクト
タレの色合い
白っぽく、乳化していることが多い
黒っぽく、醤油やラー油の色が主体
酸味の役割
穏やか、もしくは使用しない
味を引き締める重要な要素として黒酢などが使われる
麺の傾向
もちもちとした太麺が合わせられることが多い 7
本場では細めのストレート麺だが、日本ではタレに負けない太麺も多い
代表的な具材
カイワレ、干しエビ、ナッツ類など多彩なことが多い 7
青ネギ、空心菜など、比較的シンプルな構成 7
目指す方向性
全ての要素が調和した、まろやかで重厚な味わい
スパイスの刺激とキレを前面に出した、シャープな味わい

 
 
 

<担々テイスト> 胡麻に頼らず黒酢の酸味とキレで勝負する本格派!実に奥深い味わい!

 
いよいよ実食。一口味わうと、日本で広く親しまれているゴマの風味が豊かな「正宗式」の担々麺とは全く異なる、キレのある味わいが口の中に広がります 。この一杯は、本場四川のスタイルを受け継ぐ「成都式」であり、醤油ベースのタレを基調に、ラー油の直接的な辛さ(辣)と花椒の痺れるような刺激(麻)で味を組み立てるのが特徴です 。  
 

 
そして、この本格的な味わいの要となっているのが「黒酢」の存在です。単に酸味を加えるだけでなく、この黒酢が全体の指揮者のような役割を果たしています。ラー油の辛さや肉味噌の濃厚な旨味をぼやけさせることなく、むしろそれぞれの輪郭をくっきりと際立たせ、後味に爽快なキレをもたらしているのです 。また、痺れが「程々」に抑えられている点も特筆すべきです。これは決して物足りないのではなく、他の繊細な風味を感じ取れるように緻密に計算された結果であり、辛さ、痺れ、酸味、そして旨味が見事に調和した、多層的で奥深い味わいを生み出しています。
 

 
 
 

<麺> 濃厚なタレを余すことなく受け止める!計算され尽くした麺の存在感が迫る!

 
この担々麺の完成度を語る上で、主役である麺の存在は欠かせません。使用されているのは、濃厚なタレに負けない存在感を持つ中太のストレート麺です。汁なし担々麺では、タレとの絡みを重視して太めの麺が選ばれることが多いですが 、この一杯の麺は、力強さと喉越しの良さを両立させた絶妙なバランスを保っています。  
 

 
箸で持ち上げると、黒酢の効いたタレが麺の一本一本に見事にコーティングされ、艶やかな光を放っているのが分かります。このストレート麺は、その滑らかな表面でタレを均一に纏うことで、どこを食べても完璧な味のバランスを口の中へ運んでくれます。麺自体の持つ小麦の風味と、しっかりとしたコシのある食感が、肉味噌やナッツといった具材の食感と合わさり、複雑で満足感の高い味わいを生み出しています。まさに、このタレを最大限に活かすために選ばれた、最高のパートナーと言えるでしょう。
 

 
 
 

<小ライス> 麺を食べ終えた後のお楽しみ!残った具材とタレをご飯へ投入!最高の締めくくり方!

 
麺を夢中で食べ進め、丼の底が見え始めても、この担々麺の楽しみはまだ終わりません。丼に残った肉味噌、ナッツ、そして様々なスパイスが溶け込んだ濃厚なタレは、それ自体が至高の逸品です。これを残さず味わい尽くすための最高のパートナーが、「小ライス」です。
 

 
熱々の白いご飯の上に、残った具材とタレを余すことなくかけます。黒酢の酸味とラー油の辛味が効いた濃厚なタレが、ご飯の甘みと熱によってさらに香りを引き立てられ、新たなる一品料理「即席担々丼」が完成します。
 

 
レンゲで一口頬張れば、麺とはまた違った、米一粒一粒にタレが絡みつく官能的な美味しさが口いっぱいに広がります。これは、この担々麺を注文した者だけが味わえる、最高の締めくくりと言えるでしょう。最後の一粒まで、この一杯の魅力を余すことなく堪能いたしました!。
 

 
 
 

総じまして・・・「一杯の限定麺から始まる麦酒つまみから最後の締めまで完璧な食のフルコース体験!」

 
秋晴れの休日の午後、在宅仕事の疲れを癒すために訪れた一杯の汁なし担々麺が、痛快な気分へと盛り上げてくれました。定番「サッポロ赤星」で喉を潤し、想定を遥かに超えるボリュームとクオリティの「皿チャーシュー」に舌鼓を打つ。そして主役の限定「汁なし担々麺」は、黒酢が巧みに全体をまとめ上げる、まさに本格派の逸品!。濃厚なタレを受け止める麺、そして最後の一滴までタレを味わい尽くすための小ライス。これら全てが完璧な流れで繋がり、一杯の麺が、前菜から締めまで含んだ一つのコース料理のように感じられました。何気ない一日を特別な日に変えてくれた、記憶に残る素晴らしい休日だったかと!。激しくオススメ!旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 
 

 
 お粗末様でした!ということで今日も家族に感謝しながら合掌!今日も本当にごちそうさまでした!

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