ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン5821】丸幸(東京・武蔵境)ラーメン 薬味大盛 + アサヒスーパードライ + 多満自慢生貯蔵酒DRY 〜これぞ心の故郷?まさにほっこり!丼の中に広がる愛すべき昭和ノスタルジー!

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疲労困憊の三連休・・・すがるは拉麺!魂の癒しを求めて!

 
やるせなく、やる気も失せてしまう三連休です。カレンダーの上では休日でも、心身に蓄積した疲労はなかなか抜けきりません。もはや魂が抜け殻のようです。こんな日に求めるのは、お洒落な創作料理でも、非日常的な刺激でもありません。ただひたすらに、心の琴線に触れるような、優しく懐かしい味わいです。
 

 
そうだ、あの味に会いにいこう。そんなすがるような思いで、私は武蔵境の「丸幸」へと向かいました。この渇ききった心と身体を潤してくれるのは、あの琥珀色のスープしかない!。
 

 
 
 

<アサヒスーパードライ> まずは渇ききった喉を潤す!お馴染み国民的淡麗辛口麦酒で魂をリセット!

 
店に滑り込み、席に着くや否や、「瓶ビール、ひとつ!」。ほどなくして運ばれてきたのは、ラベルにお馴染みのロゴが輝く一本の瓶と、キンキンに凍る寸前まで冷やされた、美しい曇りガラスのグラスです。瓶の封を切り、グラスにゆっくりと黄金色の液体を注ぎ込みます。
 

 

トクトクという心地よい音と共に、きめ細やかな泡が立ち上り、グラスを満たしていきます。この手酌で注ぐ時間こそ、瓶ビールならではの儀式です。迷わず呷ります。カラカラの喉を、黄金色の炭酸が駆け抜けていきます。この一口目の快感は、もはや世界遺産レベルと言っても過言ではありません。脳天を突き抜けるシャープな喉越しと、キリリとした金属的な後味が、一週間の澱んだ空気を強制的にリセットしてくれます。まさに魂の洗浄ですな!。
 

 
 
 

<多摩自慢生貯蔵酒DRY> 多摩エリアの銘酒で心を鎮める!淡麗なる切れ味が拉麺への期待感を高める!

 
ビールの刺激で覚醒したなら、次はこの土地の空気と深く同化します。多摩エリアの誇り、多満自慢の生貯蔵酒です。グラスに注がれた透明な液体が、店内の照明を反射してきらめきます。淡麗でありながら、米の旨味をしっかりと感じさせる凛としたキレ。
 

 
これがまた、お通しで出される味の染みたメンマと抜群の相性を見せます。スーッと喉を通り過ぎた後に残るすっきりとした余韻が、これから対峙する一杯への期待感を極限まで高めてくれます。ビールが「動」の浄化なら、この冷酒は「静」の浄化と言えるでしょう。さあ、心身ともに準備は整いました。
 

 
 
 

<全体> これぞ心の故郷?まさにほっこり!丼の中に広がる愛すべき昭和ノスタルジー!

 
着丼の瞬間、湯気と共に立ち上る、鼻腔をくすぐる優しい醤油の香りがします。鳳凰が舞うクラシックな丼に、なみなみと注がれた深い琥珀色のスープ。その水面には、細かな香味油がキラキラと輝き、食欲を激しく揺さぶります。
 

 
中央には、まるで雪山のごとく聳え立つ、純白の刻み玉葱。その山麓を固めるように、存在感のある幅広メンマと、見るからに柔らかなチャーシューが鎮座し、一枚の海苔が彩りを添えています。全てが完璧な配置で、丼の中に一つの宇宙を形成しています。これこそが、計算され尽くした機能美。これこそが、私たちの心の故郷、「中華そば」の姿!。
 

 
 
 

<出汁> 見た目通りの優しい口当たり!乾物系の滋味と玉葱の甘味が溶け合う、重層的な醤油スープ!

 
レンゲでそっとスープを掬い、その琥珀色の液体を検分します。油の玉が光る透明感のあるスープは、見た目からして美味しいと確信させます。一口いただきます。その色合いの通り、驚くほどに円やかで、角の取れた優しい醤油の風味が口の中いっぱいに広がります。ベースとなっているのは、豚と鶏をベースにしつつ、本枯節を中心とした乾物の溶け込みが印象的です。
 

 
ガツンと殴りかかってくるようなインパクトではなく、疲れた内臓にじんわりと染み渡るような、滋味深い動物系と魚介乾物系の旨味。そしてこのスープの真骨頂は、食べ進めるごとにその表情を変える「進化」にあります。中央の玉葱が少しずつスープに溶け出し、そのフレッシュな甘みが加わることで、一杯の丼の中で壮大な味のドラマが繰り広げられるのです。
 

 
 
 

<麺> 出汁と薬味をガッツリ持ち上げる!ぷっつり中太縮れ麺!2種選べる中で今回卵麺!

 
スープの海の中から、宝物を引き上げるように麺をリフトします。現れたのは、美しい黄色味を帯びた中太の縮れ麺です。箸で持ち上げれば、その一本一本が琥珀色のスープを纏い、キラキラと輝いています。力強い縮れは、スープだけでなく、薬味の刻み玉葱までもしっかりと絡め取ってくれます。
 

 
啜り上げれば、口の中で麺が踊るようです。ワシワシと、しかしヌツヌツとした弾力のある歯応えがたまりません。噛みしめるほどに広がる小麦の豊かな風味は、この優しいスープと対等に渡り合う、もう一人の主役ってな感覚です。
 

 
 
 

<薬味> もはや薬味の範疇を超えた玉葱粗微塵!シャリシャリ食感と甘味の洪水が押し寄せる!

 
この一杯を語る上で、この刻み玉葱の存在を無視することはできません。「薬味大盛」の名に恥じぬ、圧倒的なボリュームです。もはや薬味ではなく、主役級の具材と言えるでしょう。粗めに刻まれたその断面が、スープの光を乱反射しています。
 



シャリシャリとした小気味良い食感が、麺やチャーシューの柔らかさの中で、最高のアクセントとなります。そして特筆すべきは、辛味や苦味が一切ない、その清々しいまでの「甘み」です。スープの熱で徐々に火が通ることで、その甘みはさらに増し、丼全体を優しく、そして爽やかに支配するのです。
 

 

 

 
 

<メンマ> フニャコリ食感がたまらない!出汁を吸って旨味を放出する、名バイプレイヤー!

 
脇役にして、凄まじい存在感を放つのがこのメンマです。箸でつまみ上げれば分かる、その独特の形状。よくある円筒状のものではなく、幅広の短冊切りです。これが「フニャッ」とした柔らかさと、繊維質を感じさせつつも歯切れの良い「コリッ」とした歯応えを両立させた、絶妙な食感を生み出しています。
 

 
そして、スープをたっぷりと吸い込むスポンジとしての役割も完璧です。噛みしめれば、メンマ自身の味と、吸い込んだスープの旨味が口の中でジュワッと溢れ出します。
 

 
 
 

<チャーシュー> 儚さと旨味の芸術!箸で触れただけで崩れ落ちる、絹の如しチャーシュー!

 
豚バラを丁寧に巻き、じっくりと煮込んだであろう、大判のロールチャーシューです。薄切りにされたその断面は、赤身と半透明になった脂身の層が美しく、見るからにトロトロです。その真価は、驚異的なまでの柔らかさにあります。
 

 
箸で持ち上げようとしただけで、自重に耐きれずホロリと崩れ落ちてしまうのです。もはや一枚の肉として味わうことは不可能です。ですが、それで良いのです。崩れて麺に絡み、スープに溶け込むことで、その肉の旨味と脂の甘みが全体に行き渡り、この一杯をさらなる高みへと引き上げるのです。
 

 

 

 
 

<味変> 終盤戦のゴング!ニンニクと豆板醤の投下で、優しさから荒ぶる旨さへ劇的変貌!

 
卓上に鎮座する最終兵器、「おろしニンニク」と「豆板醤」の出番です。レンゲの上でスープに溶かし、全体に馴染ませれば、第二幕の開演です。あれほど優しく穏やかだったスープが、突如として牙を剥きます。
 

 
ニンニクの暴力的な香りが鼻腔を突き抜け、豆板醤のピリリとした辛味と発酵した旨味(コク)が、醤油ダレの輪郭を極限まで際立たせます。このワイルドな味変を真正面から受け止め、さらなる旨さへと昇華させるスープの懐の深さには、ただただ脱帽です。
 

 
 
 

総じまして・・・心と身体に染み渡る、愛すべき昭和ノスタルジー!これぞ癒しの中華蕎麦!

 
深く澄んだ琥珀色のスープは、じんわりと体に染み渡るような優しさで、まず心を解きほぐしてくれます。そこに中太縮れ麺を啜れば、小麦の香りと共に、この一杯の象徴である刻み玉葱の鮮烈な甘みが口いっぱいに広がります。ホロリと崩れるチャーシュー、出汁を吸ったメンマ、全ての具材が完璧な調和を見せ、食べ進めるうちに味わいはより深く変化していきます。日々の疲れを忘れさせてくれる、心と身体のための、まさに「癒し」の一杯でした。激しくオススメ!旨し! なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 
 

 
 
 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!

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