初秋に大阪王将にて飲食三昧!

九月の下旬、日曜の昼下がり。夏の残り香がようやく消えゆく気配を感じながら、自宅での仕事という名の不毛な戦いを終えましたー。脳天を突き抜けるような解放感。しかし、その解放感と同時に、腹の底から猛烈な空腹が雄叫びを上げる。そうだ、今日はもう我慢しない。溜まりに溜まったストレスと食欲を、中華の沼に叩きつけてやる。もう衝動のままに、あの黄色い看板を目指しておりました。

<キリン一番搾り> 昼下がりの解放宣言!仕事終わりの一杯は、人目関係なく飲む価値がある



まだ日の高い昼下がり。仕事から解放されたこの瞬間に飲む一杯は、夜のそれとはまた違う格別の味があるというものです。俺の中には「ビール消費の不変法」が存在し、町中華での瓶ビールはラガーが定石。だが、今日のこの気分は、一番搾りの持つ「華やかさと香りの広がり」を求めていた・・・というかこじ付けで、ここではビールと言えば一番搾りです。



冷えたグラスに、黄金の液体が吸い込まれていく。きめ細やかな泡が、まるで俺の解放感を祝福するかのように盛り上がる。昼間から飲むという、ほんの少しの背徳感。そして、これから始まる宴への期待感。ああ、この一杯は、最高のスターター!。途中で目眩を覚えますー。



<元祖焼餃子> 薄皮パリパリの皮に野菜たっぷりの餡!タレは酢とコショーだけでいただくのが俺の流儀だ

戦いの火蓋を切るのは、もちろん餃子!。そして、餃子と向き合うには、こちらもまた神聖なる儀式が必要!。テーブルの上には醤油、ラー油、酢といった俗世の調味料が並んでいる。だが、真の餃子好きは惑わされない。醤油の塩気やラー油の暴力的な辛味は、繊細な餃子のバランスを破壊する所業?。今日も、ただ「酢とコショーのみで対峙」でございます。



これこそが、餃子の薄皮の向こうに広がる、野菜の甘みと肉の旨味を最大限に引き出す、唯一無二の作法。この純粋なタレが、野菜多めの餡と出会った時、一番の旨さを感じるオレなのです。



焼き立ての餃子が皿の上で湯気を立てている。薄皮がもたらす「パリパリ」とした小気味よい食感が、魂の奥底まで響き渡る。一口噛めば、野菜が多めの餡がじゅわっと広がり、その優しい甘みが酢コショーの酸味とキリッとした刺激に完璧に包み込まれる。誇り高き「大衆餃子」。その役割を、こいつは120%の力で全うしている。「餃子の王将と比べてどう?」と聞かれたら?フッ…今の気分なら、僅差でこっちの勝ちなのか?。




<レバニラ炒め> レバーの臭みゼロ!甘じょっぱいタレが絡んで箸が止まらない禁断の沼!?

次に現れたのは、レバニラ炒め。「ちょうどサイズ」というやや少なめなれどお安い設定。でもこれがまた命名そのもので、つまみとしては「ちょうど良いサイズ」です。

そして一口食べれば最後、箸が止まらなくなる恐怖の「沼」。レバー特有の獣臭さが全くないこと。むしろ、オイスターソースと絡んで焼かれたレバーの香ばしさが、猛烈に食欲を刺激してくる。甘じょっぱいタレがシャキシャキのもやしとニラに絡みつき、その野菜の淡い甘みと絶妙にリンクする。ああ、ダメだ。もう一口、もう一口と、オレの意識は旨味の渦に引きずり込まれていく・・・。


さらにこの店には、「ちょうどサイズ」という通常量の2/3程度のメニューがあるのが素晴らしい。一人で来たって、色々な種類を攻められる。この戦略的オプションが、俺のような欲張りなソロ兵士にはたまらなくありがたいのだ。

<油淋鶏> ただの唐揚げじゃない!甘酢ダレと刻みネギが決め手!旨さの三重殺!

レバニラの沼から這い上がったオレを待ち受けていたのは、鶏の唐揚げ…ではない。これはただの唐揚げではない。その衣に甘酢っぱいタレを纏い、刻みネギという名の白き鎧を身につけた、いわば唐揚げ界の特殊部隊!攻殻機動隊!。それは、油淋鶏!

すでに脳内では再び「鶏肉内戦」が勃発ですよ。ご存知の通り、「餃子の王将」は「鶏胸肉」。「大阪王将」や一般的な店は「鶏もも肉」だ。生まれも育ちも京都の俺にとって、王将の胸肉の、あの滋味深く、時にパサパサと揶揄される味わいこそが、故郷の味なのだ。いわばオレは「京都胸肉原理主義者」。


しかし、目の前にあるのは、カリッとした衣を突き破ると、肉汁がジュワッと溢れ出す「もも肉」の塊。その暴力的なまでのジューシーさに、甘酸っぱい醤油ベースのタレが絡みつき、さらに山盛りの刻みタマネギがシャキシャキとした爽やかな刺激を加える。これは…反則だ!旨さの三重殺じゃないか!カリッ、ジュワッ、シャキッ、そしてタレの酸味と甘みが口の中で大爆発を起こす。悔しいが、この計算された味の波状攻撃の前では、俺の胸肉原理主義など、風の前の塵に同じ。「油淋鶏帝国」に完全降伏でございます。



<全体> これぞ昭和のラーメン!派手さはないが、板海苔3枚に店の心意気を感じる一杯!

餃子とレバニラと油淋鶏の猛攻を受け、魂は奇妙な高揚感に包み込まれております。ここで、気の向くまま、流れのままに、中華そばを注文です。実は、一番お安い麺類をと考えただけだが:爆。

やがて運ばれてきた一杯。それは、決して派手さはない、実に「フツーっぽい」麺構え。その「単純素朴さ」にこそ、心を鷲掴みですかな!?。奇をてらったトッピングも、意識の高いスープもない。これぞ「昭和のラーメン」が持つ、潔い美しさだ。ネギ、チャーシュー、そして3枚の板海苔。

チェーン店にありがちな、スープに浸した瞬間に溶けて消えるような薄っぺらい紙じゃない。割としっかりと厚みのある海苔が3枚。この小さな、しかし確かな心意気に、俺は静かに感動を覚えた時点で・・・すでに酔いが回っています。この派手な鎧をまとわずとも、内に秘めた自信に満ち溢れたイメージが、この瞬間には、とてもナイスでした!。

<出汁> 最初はあっさり、後からコクが追いかける!まさにツンデレ系の変幻自在スープ


レンゲでスープをすくい、二度驚く?。まず、その色だ。「塩系かと見まごうほどの淡い醤油カラー」。これは一体どういうことだ?一口飲むと、そのあまりの「あっさり」さに三度驚く。ペラいわけじゃない。嫌味がなく、ゴクゴクと飲み干したくなるような優しい味わいだ。餃子と酒で満された体に、このスープは優しく染み渡る。

このスープの真価はここから!?。「あれ?舌が餃子とニラレバと油淋鶏で麻痺してたのか?」と食べ進めでは思っていたが、やがて食べ進めるうちに味の輪郭がくっきりと浮かび上がってくるじゃないか。 最初は隠れていた塩気がじわじわと顔を出し、鶏よりも豚が主役であろう、どっしりとしたコクが後から追いかけてくる。最初は素っ気ない態度だが、徐々に心を開いてくれる「ツンデレ系スープ」とでも例えましょうかー!この計算され尽くした味の変化は、「偉大なる普通」なある味設計だとしたらたまらん。

<麺> 喉越しちゅるっちゅる!歯切れはプツプツ!出汁を吸い込む滑らかな多加水麺!

スープを支える脇役たちも素晴らしいかと!。箸で持ち上げると、淡い黄色の麺がスープの光を反射してきらめいている。その表面は驚くほど滑らかで、唇を通り抜ける感触はまさに「ちゅるっちゅる」。官能的とすら言えるこの喉越しは、それだけで一つのエンターテイメント。


麺はただ滑らかなだけではない。噛みしめると、決して強くはないが、心地よい抵抗感とともに「プツプツ」と軽快に歯切れます。この食感は、水分を多く含んだ「多加水麺」ならではのもの。スープをたっぷりと吸い込み、麺自体が旨味の運び手となる感覚です。3枚の板海苔を麺に巻きつけて啜れば、磯の香りとスープのコク、そして麺の風味が三位一体となって口の中に広がる。ああ、この麺とスープの相性は、もはや運命の出会いと言っても過言ではないかと!。


<チャーシュー> 赤身はホクホク、脂身はトロトロ!手作り感すら感じて、スープが染みた絶品煮豚

チェーン店と侮るなかれ。このチャーシューには、手作りの温もりが宿っている。スープの熱で温められたそれは、ファクトリーメイドの感覚の中にもじっくりと煮込まれたであろう風格を漂わせているイメージ。部位は肩ロースだろうか。赤身と脂身のバランスが絶妙。

まず赤身の部分。箸で持ち上げると、ほろりと崩れそうなほど柔らかい。煮込まれることで繊維質が解け、まるでスポンジのようにスープを吸い込んでいる。これを噛み締めると、ジュワーッと肉自体の旨味と、たっぷりと抱え込んだ出汁の味わいが溢れ出す。まさに「ホクホク」という表現がふさわしい、優しい食感っです。

一方、脂身はスープの熱でまさに蕩けようとする寸前の状態。口に含めば、舌の熱で一気にとろけて、甘く芳醇な香りが鼻腔をくすぐる。この「トロトロ」の脂身が、赤身の旨味と合わさることで、口の中で官能的なフィナーレを飾るのだ。勢い余って、このチャーシューで麺を巻いて食らう「肉巻き麺」を敢行!ああ、至福とはこのことか。

<ネギ> この一杯に不可欠な名脇役!シャキシャキ食感が最高のアクセントじゃないか!

主役たちを影で支える名優、それがこのネギ。一見、ただの薬味と侮るなかれ。丼を覆い尽くすかのような、この惜しげもなく盛られた白ネギの山。こいつが、シンプルなスープに清涼感とシャキシャキとした食感のアクセントを加えるのだ。麺に絡めれば、その爽やかな風味が豚骨のコクと醤油の香りを一層引き立てる。こいつがいなければ、この一杯は完成しない。まさに、丼の中の必殺仕事人ですかな:笑。

総じまして・・・「餃子にレバニラ、油淋鶏という最強の布陣で飲み干した後に待つ、シンプルながらも奥深い〆の一杯!これぞ町中華の魂!」

パリパリの餃子、禁断の沼レバニラ、そして旨さの三重殺油淋鶏。こいつらはビールを無限に吸い込む、最強の布陣かも。そして、行き着く果てに待つのが、飾り気のない、しかし魂のこもった中華そば。派手さはないが、それでいい。いや、それがいいのだわ。最後にたどり着くべきは、奇をてらった創作料理ではなく、心と体に染み渡る、この「丁度いい」一杯。チェーン店と侮るなかれ。ここには確かに、古き良き町中華の魂が息づいている。激しくオススメ!旨し! なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
(油淋鶏の誘惑)

(〆の一杯)

お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!










