こう言うのが欲しくなるこの頃
4月から兼務が付いてしまい、ただでさえ忙しい時期なのに凹んでます。なので拉麺活動にどうしても安らぎを求めてしまう。町中華系に強く惹かれましたが、吉祥寺のそれ系の人気店は、行列だったので時間を惜しんで、今回はこちら「春木屋」さんへと流れてみました。
最近、資本が変わり、恵比寿にも出店という勢いを感じますが、吉祥寺店は、スタフの接客丁寧で明るく、とても居心地が良いのであった!。ただビールを飲めるタイミングではなかったのが悔やまれるだけー。


<全体> 質感の高さに長閑さと和みが溶け込む!安寧なる東京ノスタルジック拉麺の存在感!
東京の懐かしい拉麺って感じでしょうか。微かにボコつきが不均一でそれがまた素朴さを醸し出す麺。浸るスープが魚介醤油ってな感じで落ち着きを演出しているようです。具材もこれといって華やかに主張するものではないけれど、全体的にノスタルジックにまとまる総合力が素晴らし!。
そして以前は、価格設定の高さがそのまま訪問ハードルの高さでしたが、昨今の物価高で、今では身近に感じるかも。千円前後も今では、当たり前のようですが、昨今になって収入ダウンの我が身には痛いけどー。
<出汁> 醤油の輪郭に結びついて甘味あり!カメリアラードでコク深し!煮干の甘味と節系の香ばしさ!
全体的な流れとしては、前半はラード層をレンゲで掬って旨みを分厚く感じ味わう。中盤は麺にもラード層が絡み吸い込み、わりとスッキリと味わい、後半は醤油のカエシの輪郭に甘味を感じ取れる結末。
まず出汁が熱くて好印象。カメリアラードの層が熱をキープ。そして舌にまとわる動物系のコクは、しっかりと旨味を伝えるようです。豚脂のエキスが濃ゆい割にはとてもスッキリして、ぴしりと感じるような油の広がりが素晴らしい!。
そして魚介の甘味ある味わい。節と煮干しの種類と割合には、かなり試行錯誤されてると思うけど、煮干は甘味を醸し出すに十分で、苦みを利かせないのが特徴的。分厚い魚介感を出すがすっきりもしているのは、節にも頼った味わいだと勝手に妄想してますー。
<麺> 捩れてボコつく口当たりの感覚!噛み締めると素地の風味に出汁に混じり甘味を感覚える!
縮れというより強いボコつき。その捻じれ部分を噛み締めると、妙に風味の強さが潜んでいるようにも感じます。そのボコボコとしたフォルムは確かに不規則に強く捻じれており、部分的にオーバルな形状。
咀嚼して炭水化物とスープのエキスを一体化した旨味?いや甘味とすら感じる味わいが秀逸でございます。ズボっと啜りあげるのも快感で、舌触りや喉奥を軽くタッチして駆け抜ける麺の食い応えすら覚えます。啜りは素朴なシルエットと申せましょうか。
<チャーシュー> 豚肉の淡白な旨さを出汁と共に味わう!レトロと時代錯誤は紙一重?伝統の味わい!
豚ロース肉のスライス。そしてスープの味を浸透させてから食らうと旨し。実にノスタルジックなチャーシューと感じられ、レトロと時代錯誤は紙一重?かもしれません。つまりトラディショナルなチャーシュー。
脂身がほとんどない、豚の肩肉。スカっと抜けたようなスポンジ感が哀愁を感じます。一度出汁が抜けきったところを、新たな旨味を引き連れた出汁を逆に吸収する。その溜まった状態を、奥歯でガジる!。すると旨味の汁が、まだ残っていた?かのような肉味を引き連れて、口の中で広がり出しますー。うまし!
<メンマ> 軽快で柔らかい歯応えに魚介醤油が効いた味わい!老舗らしい仕上がり!
一般的な短冊型より少し長くてスリム。その歯応えは、軽快で柔らかくコリッとした部分あって、出汁味わいと醤油雰囲気がじわじわと感じられて旨しです!。麺と絡めて食らってみたがこれがまたナイス!。
総じまして「時代は移ろえど人気と旨さ変わらず!東京ノスタルジック拉麺!」
・・・と言う感動の嵐!。かつて昭和の時代に、ラーメン聖地だった荻窪で風靡した味わいがここにも!。あっさり系といよりしっかりした味わいで、妙に腹に溜まる満足ある食後感も見逃せません。吉祥寺にもあるよ春木屋!激しくおススメ!。旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!