身も心もヘタってる時にはチャーシュー麺
年度末・年度初めはやっぱり気も心も疲れる。そんな時には肉!。肉はスタミナ源と感じてしまう。で、とある午後出社の昼飯どき。中央線中野駅で途中下車して、疲れているので、ここは叉焼が旨そうな店へと向かいましょう!。と・・・そんなかじでとある店を目指していたのですが、迷ってしまい見つけられれず。そこで後戻りして遭遇したのが、こちら「ナルト」さんです。
4月になっていきなり冬モードの気候で寒く、そんなタイミングで明るい店先が、実に心地良さそう。お隣は、すでに中野でも人気あるラーメンスポットでした、実に思い切った出店です。入店して、ここは資本系の店なのか?と訝しみますが、まぁ良しとしましょう。思いがけず入ったが、ここはチャーシュー麺がコンセプトらしく、それが実に気に入った!。
<全体> 麺顔一面に焼豚の敷き詰め!ばら肉の絨毯爆撃!黄緑帯びた濃厚スープに分厚さを感じる!
さて配膳の瞬間。初訪問なのにどこか記憶を感じる麺顔。そんなフィーリングをスルーして食べ始めますが、個人的には、「there is ramen@荻窪」と妙に共通項を感じました。麺顔一面に焼豚の敷き詰め!ばら肉の絨毯爆撃!。肉の表現は少し違うとしても。
違いとしては、黄緑帯びた濃厚スープに分厚さ。はっきり言えば、エキス的にはこちらの方が見た目からして重厚感が備わってる感覚かと。すみません・・・ラーメンヲタクと一般的には呼ばれる変態気質なので、何卒ご容赦ください。しかし、思い浮かんだ他店の一杯はとても崇高なものですから、ハイレベルを感じたと素直に受けとっとくださいまし。
<チャーシュー> 豚ばら肉メインの重厚感!一転して低温調理のロース!肉に自信ありのアピール感素晴らし!
こちら、チャーシュー麺が売りですが、2種類あってダブルヘッダー形式。ばら肉メインで出汁は重厚系。ロース肉メインであっさり系。こう言う展開は、面白い!。今回は基本とあるおすすめを素直に選んでみました。
改めて思う・・・私にとってチャーシューは、ばら肉が好き。と言うか脂身が差してる肉こそが、拉麺向け焼豚と感じてしまいます。生まれと育ちは京都だったので、それとは違いますが、学生時代にバラ肉ロールのスライス肉に遭遇した時の感動を今でも覚えている。まぁロール肉ではないけれど、醤油ダレに漬け込まれたと思われる脂身がすでに褐色。肉身もそれに倣ってますが、脂身の甘みが肉身に深く浸透しております。
この段階でも満足気だったんだけど、低温調理系の肩ロース肉も奥に備わってた。個人的にはこの低温調理が、平成になって肉系具材として拉麺のプレゼンスを高めた功労者とすら覚えます。すき焼きや、焼き肉や、ステーキでも生感が残るのが肉の旨さの真骨頂!。それを拉麺具材として表現したのが低温調理。熱が入っているのにピンクを感じさせる肉色に、出汁浸透の旨さを感じて奥歯で噛み締めると最高です。
<出汁> 琥珀な色合いが明るく煮干が溶けて半濁りな見栄え!旨みが重厚でなんとも食べ応えあり!
個人的には、出汁がとても戦略的と感じました。既述の通り、どこか「there is ramen@荻窪」と共通項を見出した。だけど資本や関連性を確かめた訳ではありません。あくまで個人的妄想です。チャーシューメンと受け止めて、まさか出汁のインパクトは「煮干系」とは想像つかない。それと同じようにこの一杯では、主張しているのです。
そして「there is ramen@荻窪」では、煮干系と意識して落ち着く。ところがこちらは動物系のエキスがやや優ってる。その動物系とは、鶏系と感じるのだが・・・鶏白湯のようなハッキリした重厚系でもない。そこがカオスと感じるわけで、これこそが真骨頂なのかもしれません。
因みに予想より味わいは、重厚です。なので途中でブラックペッパーを振ってみました。テーブルセットのミルが立派だったので。これはオススメ。煮干系ではやらない行動ですが、これは、実に合います!。後から振り返ると、最初は煮干系だと感じて食らったけど、食後感は動物系だったと、ブラべが教えてくれたよう・・・。
<麺> 表層ツルツルで出汁が浸透しても密度を感じる素地の雰囲気!出汁を受け止める質感あり!
個性的な出汁だから、きっとそれに合わせる麺は、試行錯誤されたと察します。出汁とのコンビネーション、茹で上げタイミング等、計算高さを感じます。ヌメッとした感覚がなく表層は、ツルツルとした印象。腰つきはハードさはそれほどでもなく、麺と麺が寄り添うように整う素振り。なので出汁が絡めやすく持ち上げも相当です。
芯を感じませんが、素地の風合いを伝える味わい。こう言うのが好き。見ると表面の1ミリ弱くらいが糊化を促進する半透明状態。ここが甘味の主体。中心部の素地部分が風味を感じさせる主体でしょうか?。麺量もナイスで実に満足。
<他素材> 屋号が示すナルトが2枚!短尺で太めなメンマ!分厚い板海苔!
麺顔とコストバランスを決めるのに、とても重要なのが他素材。個人的には、せっかく屋号が「ナルト」なのだから、これに拘って欲しかったかも。確かに2枚ある。もっと肉厚にしても良いと思うし、オプションで券売機に「ナルト増し」ボタンを備えるとか、もっと言うとそれが並べて花環状になって盛り上げるとか工夫があるとすごく嬉しいかも。また、短尺で太めなメンマは好き。だけどもう少し長いか量が欲しいかも。一方、板海苔の質感は、とても良かったです。
総じまして「明るさと重厚感を保つ出汁と麺!一面を覆う焼豚が質実!旨みの密度が高いチャーシュー麺!」
・・・と言う感動の嵐!。全体的にチャーシューメン専門店なコンセプトと感じますが、個人的には出汁のインパクトが印象的で、麺とのバランスが好印象です。あと屋号が示すナルトで何か表現が加わるとかなり面白くなるのではと、伸び代すら感じる一杯かと!。中野北口エリアは、密集する屈指のグルメスポットですが、頑張っていただきたいと思う次第!激しくオススメ!旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!