ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン5643】中華そば むらさき山(東京・田町)紫そば 〜醤油出汁に「円やか醤油」と「魚介強化」と「焦がしネギ油」で崇高に進化した逸品!

久しぶりに通い続けた店へ


 
 田町・三田エリア。以前この辺りに縁があったりクライアントがいたり、JR山手線と都営三田線の乗り継ぎによく立ち寄った場所。時間がない時に、立ち食い蕎麦なら「さすけ」、ラーメンなら「むらさき山」と心に決めてよく利用してました。実に久しぶりに所用でやってきたので、他の新店舗にも激しく興味をそそられるものの、やっぱりご挨拶がてらになじみの店へ・・・「むらさき山」で一杯啜ってまいりました。
 

 
 久しぶりだと街並みが少し変わっていたり、はたまた店が入れ替わっていたりと、時の移り変わりを感じますねぇー。慶應仲通り商店街は、狭い路地だけど人通りはそれなりにあるんですが、飲食業の厳しさを感じますな。そんな商店街の更に路地裏に入ったところにある店舗なので、ちょっと心配してたんですが、しっかり営業してました。あの元気な仕切りのお母さんに会いたかったのだが・・・当番のタイミングじゃなかったようで、少しだけ残念。 
 
 


 

 
 
<全体> 紫(ゆかり)そば!実は紫蘇は入ってない!和歌山系の豚骨醤油にアレンジが加わってる!

 
 屋号が「むらさき山」。そして看板商品が「紫(ゆかり)そば」。どこかで聞き齧った話ですが、創業者のお名前が「柴山」さんだとかで、柴と紫の感じ間違えがあったことから、それを文字ってあえて「紫山」「むらさき山」→「紫そば」としたそうな。信じるか信じないかは、あなた次第です。
 

 
 おおお!相変わらず醤油の色合いの濃さが滲む豚骨煮出しの風景!。このジットリ感は明らかに浮いた背脂が訴えかける迫力なのです。しかも透明感あるラードでワックスかけたような煌めきもありなむ。そのワックス感に焦がしネギ油の欠片が斑点のように浮かぶのが旨さをそそります。実に昼飯の空腹感にズドンと沁みさせる重厚感がありがたい!。
  

 
 
 
<出汁> 醤油出汁に「円やか醤油」と「魚介強化」と「焦がしネギ油」で崇高に進化した逸品!

 
  これを豚骨魚介か、豚骨醤油かで分けるのに意味はあるのか?。これまでの実食経験からすると、ベースは豚骨醤油。しかも和歌山系。そこにオリジナルの風合いを深く入れ込めたところに、味の発展形を感じます。それが「魚介」であり、「焦がしネギ油」。ひょっとしたら「背脂」感もそうかもしれない。
 


  
 そしてこちら「むらさき山」はもっとハッキリと魚介を投入した感があり。ここが「またおま」豚骨魚介と少しカブる部分だね。煮干し系より節系を強めた個人的な感覚。そこが微妙な分かれ目で「豚骨醤油」系と判断したい気持ちにさせてます。そして脱和歌山系に進化と感じるのが「焦がしネギ油」。これは個人的にも好きなフレーバーで、焦げた香りが食欲をそそるばかりでなく、葱の甘味がよく発揮されてラードと溶けて尚コク深くなっております。
 

 
 また、以前は背脂の浮きの多さがあって、コッテリ感覚が印象的だったんだが、今はそれがなく全体的にはスマートに進化したって感覚かしら。やはり時の流れに合わせたアレンジを感じました。
 
 


 

 
 
<麺> 加水低めのストレート麺が醤油豚骨の名残を感じさせる味わいと風味!量も少し多い?


 
 わりとパツパツ感があるのに、不思議なくらいしなやか。箸でリフトするだけで綺麗に揃って持ち上がります。そして心なしか張りもある。香味油などを潜り抜けてくるので多少オイリーな風合いあり。低加水麺でもツルツル感は多加水なみに感じるところが面白い!。
 

 
 濃厚な豚骨系のスープには、ストレートの加水の低めな麺が良く似合う。これは西日本の味フォーマットでしょうか。麺の風味を明らかに感じさせようとする意図が取れ、麺の粉風味の良さと濃厚豚骨エキスの交じり合いが痛快。噛むほどに混じる味の変化が楽しめる。噛んで脂と糖を旨みに変えてゆく動作が嬉しくてなりません。
  

 

  
 
<チャーシュー> 醤油ダレの深みで白飯が無限大に食えそう!王道の豚バラ肉チャーシュー!
 


 
 記憶の中では、豚ばら肉でもロールチャーシューだったんだが、普通にスライス系になってました。醤油ダレがじっとりと深く周囲に染み混んでいて、映る旨味は全体に広がっている。とても炭水化物に合う肉とタレ。ばら肉の脂だったら軽く塩ふっただけでも食えるはず。またタレはその脂と醤油が入り混じって甘く熟成したタイプなので白飯との相性は、きっと良いはず。
 

 
 また肉はしかも全体的にトロトロ。ごはんのことを、サイドメニューの「豚ごわん」がも人気でございます。麺の大盛より、この豚ごわんか、白飯のごわんが良く出ている雰囲気で、かなり常連が根強く食い続けているようです。
 
 


 

 
 
<味玉> タレ浸透の深みをほんのり感じさせる!卵本体味キープでやや固茹でな仕上がりの旨さ!
 


 
 味玉の仕上がりが、記憶のとはかなり違ってました。豚骨エキス染みこんだ醤油ダレが熟成した感覚は相変わらずで、白身はけっこう深い褐色にそまってます。以前は少しハードなジェル状態だったんですが、少し固茹でな仕上がりに変化してました。
 

 
 以前は白飯にのっけてグジャグジャにしてやって食らってましたが、歳を重ねるとそんな食欲も減退してしまう。味玉1つで十分な感覚。今回も以前を思い出しながら堪能させていただきました。
 

 
 
 
<味変化> 芳醇豚骨醤油に濃ゆい魚介出汁に・・・意外と淡麗に響く柚子胡椒が合う!

 
 テーブルセットに柚子胡椒があったのでちゃっかり流用。淡麗系の塩そばなら、この味変化アイテムは必定かもしれませんが、豚骨醤油に深い魚介が溶けた濃ゆい味わいに、柚子胡椒の清涼感は太刀打ちできるのか?。・・・そう思ったのですが、これがなかなかグッド!。ド・濃厚でなくスマートな出汁感で芳醇といった塩梅には、意外とこの柚子胡椒が効きます。刺激感は、出汁に混じって多少まろやかなりましょうが、むしろ食べやすくなったかと!。
  
 


 

 
 
総じまして「もはや三田慶応仲通りの定番的中華そば!まったり醤油豚骨麺ならこちら!」

 
 ・・・という感動の嵐!。この地で地道に10年以上、同じメニュー構成で通してすっかり根付いております。メディア露出が殆どない店だけど、このエリアだったら私はトップクラスのお気に入り。これからもずっと生き続ける店だと思います。引き続き応援気分で激しくオススメ!旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 
 

 
 
 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!

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