秘密基地みたいな路地裏間借り営業店
ちょっと午後イチで出先で会議があるので、それに合わせて早めの昼飯?ブランチ??。そんなケースには、早朝から間借り営業してる「中華そば べぃしっく」さんが便利です。地元民でも知る人ぞ知る細くて狭くて分かりにくい路地裏飲み屋街のすごく奥。その間借り営業で早朝から昼過ぎだけの訪問ハードルの高さ。
しかも握り寿司も提供しているという変わり種。握り寿司出す拉麺店も、なくはないのだが珍しい。しかも早朝からっていうのだから、全く面白い店です。今回は、夏限定だろうと思ってた「ざる中華」が、冬バージョンで「温ざる中華」としてリニューアルと知ったので、実はこれを食うタイミングを見計らっていたのでございます。
<全体> 動物感に深く溶ける魚介感が見るからに円やかな醤油ブラウン!麺は平打ち中太麺!
夏は大盛で腹パン爆死寸前だったので今回は並に抑えておきました。さて全体ですが、夏とは打って変わった表情。出汁は同じ醤油系ですが、夏は煮凝りが浮かぶ清涼感あったのですが、今回は、まさしく動物感に深く溶ける魚介感が見るからに円やかな醤油ブラウン!
そして麺は、夏の細麺から、きしめんに近いような平打ち中太麺に変化!並でも1.5玉とあってボリューミーです。素朴な地肌と麺線の表情。まさにざる中華ってな大衆的楽しさ溢れる様相ではないか!。
<つけダレ> 優しい醤油輪郭!魚介が芳醇に溶け込み味わい分厚く円やか!動物感の下支えしっかり!
感覚的には、レギュラーの中華そばの風合いを残しています。醤油の色合いもしっかり出てるが、カエシと感じる塩気は実に穏やか。生醤油系の穏やかさが実にいい感じでベースとして下支えしているという記憶です。そこに豚と鶏の出汁も混じって実に趣深い味わい。動物系の煮出しとしては、重さを感じさせずナチュラルな旨さ!力強さと言うより芳醇な出汁感覚と言えましょうか。つけダレとあって濃ゆい味付けとなってますが、そのままでも飲み干せそうです。
そして感じる魚介系の柔らかさ。私にとって馴染み深い魚介感覚で、さば節が混じってると思われます。柔らかい甘味が実に濃ゆい。それを円やかと表現しても良いがそれ以上。微かな濁りにもその旨さの濃ゆさが現れているようです。更に柚子のカケラがあるだけで、微妙な清涼感を放つのもいいね。
<麺> 平打ち中太多加水麺!スベリ滑らかなようで出汁を吸い込み舌に貼り付く様な食感楽し!
きしめんに近い平打ち多加水麺です。イメージしやすいもちもちツルツル感覚で、エッジングがしっかりしている平型角麺。物腰はとてもしなやかで、そのまま塩だけで食ってもいけそうです。また幅広だけに麺同士は絡みにくいのですが、出汁にはよく絡み浸透し外れも少ない感覚。
こういう麺は、ズボッと啜る瞬間で暴れるところが楽しいね。表面がとてもツルツルしているので口当たりと喉越しが良い一方、その形状からシルエットも感じやすくて旨いです。また結構薬味や具材も絡まってくるので、そういうのと一緒くたでがっつり楽しむのも一興な食べ方かと!。
<具材> ふんだんな薬味葱と青菜!蕩ける米沢豚煮豚!歯応え炸裂極太材木メンマ!
見た目が素朴で、つけダレと麺皿しかないので一見質素に感じますが、いえいえ・・・一旦つけダレの中に沈んだ具材をれんげで引き上げると印象が変わります。まず薬味の葱が結構見た目以上にしっかり入り、同じく青菜がまじって中太麺に絡みまくりです!。麺はもちもち具材はザクザクとした歯応えの混じりあい!。
また肉は米沢豚。これを炙ってとろとろになるまで煮込まれた豚肉が、ここの人気です。まさにれんげで持ち上げるだけで、脂身のサシが溶けて外れて、肉全体が大きく割れるって感じ。醤油系の甘辛い味わいと肉味がなんとも食欲をそそります。
また極太メンマもここの人気アイテム。実にしっかりとしたきめ細かく詰まった繊維質で、少々最初は力を入れ噛み締めますが、直後のサクっと割れる感触が快感。しかも直後に広がる下味と素材の風味がまた風雅を感じさせる旨さです。
<味変> 七味唐辛子を遊び心で終盤に投入してみたー!清涼感加わってナイス!
そのままフィニッシュでも良かったのですが、ちょっと遊び心を添えて。柚子皮の清涼感が後半は飛んでしまったので、そこで七味唐辛子を入れてみたという流れです。唐辛子抑えめで陳皮を感じるタイプだったので、このつけダレには合ったようです。
総じまして「心からの温もりと素朴さの安寧なる旨さを感じる暖かハートフルなざる中華そば!」
・・・と言う感動の嵐!。最後にスープ割りを頼んだら、それやってないんですよと店主申し訳なさそう。間借り営業だからストック置けないからなのだそう。やっぱりいつかは実店舗で!って応援したくなる味わい。口コミやグルメ系SNSでやや知れ渡るようで、平日昼はもちろん土日の朝でも混んでること多いですが、それだけ味の認知度が定着化したって事でしょう。今後も激しく応援!激しくオススメ!旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!