秋の陽気に浮かれてウォーキング?
快晴で無風。見渡せば公園や歩道の樹々は紅葉を始めている。そんな日曜日は、家の中で過ごすのは罪ですぜ。あてもなく健康的に散歩というか、ウォーキングに出かけましょう。もちろんそれは口実で、結局拉麺食って帰ってくるパターンに決まってる。
ところがあまりにも気分が良い天候だったから、想定以上に歩き込んでしまいました。その別の理由としては、どこの店に行っても満席&行列だったから。ちょっとした昼飯拉麺難民に陥ってしまったのでした。まさかガード下の刀削麺の店まで満席とは思わなかったぜ。そんな流れで、歩いて東小金井に向かうか、はたまた境南へ向かうか迷って後者を選択。大山家へ向かうところでたどり着いたのが「麺や 純氣」。そうだここなら酒があるなと、切り替えて訪問してみました。
<アサヒスーパードライ> 何はともあれ辛口ナイス!小春日を思わせる陽気に響く切れ味!一気に沁みる腹落ち感!
あゝご存じ説明不要の淡麗辛口!切れ味最高!キーン!と響くような刺激を脳裏でかじるか!?。続いて喉越しで刺激を与えつつ、ライトな味わいと鋭いキレ味が実に痛快でございます!。やはりビールは切れ味!キレが鋭いドライビールの一杯目は世界最高でございます。
<ひとくち餃子> こんな場所に博多餃子!小ぶりサイズの薄皮餃子!柚子胡椒でくらう本格派!
おお!博多餃子じゃないか!都内であまり見かけない餃子がここにあるとは驚き。特徴としては「ひとくちサイズ」です。これはケチっているわけではなく、ひとくちでつまみとして食らうに最適ということです。通常の餃子でもひとくちで食えなくもないが、サイズ的にそのままクチの中に入れると中途半端なので、一旦折り曲げ噛み締めるか、クチに入れる前に一旦齧って二等分にして一気に頬張る・・・そんな感じじゃないですか?。それがこのサイズなら、そのままクチに入れて全体を噛み締められる。肉餡の迸る汁も全てクチの中で難なくキャッチです。
そして一応薄皮タイプ。極薄皮だったら直ぐに肉餡の水分が皮に浸透するから、時間をおくと皮がベチャチャになる。だから本場では注文を受けてから皮に餡を包んで仕上げる店があるんだろうね。まぁそこまで拘らなくても、しっかりと薄皮焼き焦げ目でパリパリ餃子を楽しめました。
忘れてはならんのは柚子胡椒。博多餃子にはこのアイテム必須なのをちゃんと抑えておられます。通常知ってる柚子胡椒とは違って、唐辛子が練り込まれているということ。なのでそのまま唐辛子入り柚子胡椒をねじつけて味わうってのも実は旨いのですな。
<全体> 上品な博多系豚骨にマー油漂わせる風雅さ!極太もやしの眩しさと質実豚肩ロースの共演!
東京で博多豚骨といえば一風堂。また詳しい人なら渋谷の砦が思い浮かんだりするのかな?。初見の印象はそれに近かったです。私、本場九州に足を踏み入れたことがないので・・・実は九州豚骨のレビューがおぼつかない(汗)。ただ麺顔としては、もやしがワイルドに主張しようとも全体としてはとてもコンテンポラリーにまとまった感じです。
マー油が漂って明確に存在感を示すのがいい。出汁に撹拌されたように一体化したタイプとか、マー油自体が細かくて溶け込んでるってもの良いが、マー油の風味!ここですよ!って分かりやすさが演出的です。そういうの結構好き。
<出汁> ガッツリ豚骨しつつゴクゴク飲み干せるアッサリ仕立て?そして焦がし大蒜の切れ味!
まずはマー油が溶け切っていない部分から味わうが、これがとても白濁ワイルド豚骨としてはマイルド!。上品とすら覚える。九州豚骨と言えば、素人な私は、あの骨髄のエキスすら感じるクサウマを連想しそうだが、それは違う。またチェーン展開のそれとははるかに別格で、ナチュラルな旨みと感じるヘルシーさすら感じる?。
そんなベースに溶ける焦がし大蒜、いわゆるマー油。焦げた感覚がニンニクならではの香ばしさと結合し、食欲を本能的に湧き起こします。しかもベースの上品さと喧嘩しない。まさに、ガッツリ豚骨しつつゴクゴク飲み干せるアッサリ仕立て?そして焦がし大蒜の切れ味!ってな感覚でした。
<麺> 熱ダレに強い低加水極細ストレート麺!素地に染みる出汁を噛み締めて旨みか感じる!
九州豚骨といえば極細とイメージする私。期待通りです。食べ応えを感じさせる極細ストレート麺。角細がきっぱりとしており、見ていて麺線がキリリとして気持ち良いフォルムです。やっぱり加水低めで、中心部の風合いをしっかり感じ取れる風味豊かな麺がいいね。
もともとスープがエキス感高くて味が濃ゆいので、濡れるだけでも十分美味しく食えるという感じです。そして熱ダレに強いようです。濃厚なスープにも負けずに受け止める風味ということでは、とても頼れる麺の旨さ!。
<チャーシュー> 程よくグラデーションに醤油ダレが浸透した豚肩ロース!豚骨出汁を逆に吸い込み旨さアップ!
そういえば、本格的博多系豚骨ラーメンって、どんなチャーシューが定番なのか思い浮かびません:汗。実は全く定番ルールが無かったりして?。昭和のラーメンでは焼豚は贅沢品でしたから(ホンマか?)、あまり気にしておらず。改めて見ると、程よくグラデーションに醤油ダレが浸透した豚肩ロースです。
そのまま酒のつまみとしても通用するし、また白飯に載せても合う。醤油ダレが程よく周囲に浸透しているところが旨いし、また赤身も脂身の甘みがしみてるのでそのままでも確かに旨いです。さらに豚骨出汁を逆に吸い込み旨さアップ!。
<薬味1> 味にシャープさが増し旨さが再点火!生ニンニクをクラッシャーで潰す!
テーブルセットに「生ニンニク」があると無視できません。やっぱ、絞りたてニンニクはパワーが違う!香りや刺激が違う!。きっと栄養価も高いはず。ジリジリした刺激の際に目が染みるような錯覚もあるほどで、これを焦がしニンニク系が滲む豚骨スープに溶かした瞬間から熱を持って香りが倍増して辺りにスパーク!。
<替玉> 炭水化物と出汁風味の入り混じりを愉しむ!極細超低加水麺で最終盤突入!
替玉は極細麺。感覚的には少し少なめ?。やっぱり、せっかくの九州系豚骨なのだから、極細麺で味わうのも必然的です。割とこじんまりした替玉なので、健康的な成人男子だったら、軽く2玉追加はこなせるでしょう。
それはそうと・・・今年いっぱい使える替玉無料券を10玉分サービスでもらった!。切り離すと無効らしいので、自分で使い切るしかない。また来なければならなくなった。
<味変2> 高菜漬けは必須アイテム!紅生姜は薄味タイプで出汁とのバランス感ナイス!
まぁ博多系ですから、高菜と紅生姜は、テーブルセットに必須です。その期待通りですが、いい店ってのはこれらアイテムの質感が良いね!。その期待通り。まずは高菜漬けをドバッと入れましょう。赤唐辛子が溶けたタイプで辛味もアップ。
そして紅生姜。ジリジリと金属的なエッジを連想しそうですが、薄味タイプでナイス。よくある真っ赤っかのタイプではなく、薄いピンク色。これ好き!。豚骨出汁とのバランスも良く、細かいセンスすら感じます。
総じまして「秋の装い季節に焦がし大蒜漂う風雅なる一杯!上質本格博多拉麺!」
・・・と言う感動の嵐!。餃子だけでも博多系のこだわりを感じ取れます。桜堤から移転したのですが、使い勝手も店の雰囲気も良くなった感覚です。ちょっとばかり最寄りの武蔵境駅から歩きましょうが、駐車場3台分も極近場にキープ。家族連れも使いやすいです。替玉無料券もらったしまた近いうちに来なければ!?激しくオススメ!旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!