味噌の季節本格到来
公園の樹々の紅葉もぐっと進みだし秋を感じますなぁ〜。そんな気分の時はやっぱり味噌拉麺です。都心等遠方にでなくても近場に「鶉」さんがあるのは実に嬉しい。今回は何も考えずに朝起きたらここで食らおうと心に決めておりました。
そんな気分の方々はきっとおられるだろうと、開店まちのシャッター行列覚悟で少し早めに訪問。そしたら開店定刻前にオープンしてるからびっくり。店主に聞くと、土日は早くから来られる方がおられるので最近ずっと土日だけそうしてましたとのこと。ただ定休日が、木曜日から日曜日に変わったから、土曜日だけの対応となります。それと新顔の女性スタフを発見。人材不足の昨今だから何より何より。
<サッポロ赤星> 休日昼間は酒の回りも早いぜ!冷たい苦味が心地良し!つまみと戯れて味わう!
なんだかんだであと一年で大仕事が終わる。終盤が一番疲れるのだが、そんな気分でも赤星はやっぱり旨い。ズシリと感じる本格派ってな感じで、飲みごたえを楽しませてくれます。その一方で割と軽い甘味で抜けるイメージがまた良いね。
そしてサービスお通しの焼豚がやっぱり絶品!。極小さい皿にぎゅうぎゅう詰めに盛られた焼豚が絶品!。これだけで確実に金取れると思うのだけど、心意気は素直に受け止めましょう。
<全体> 素揚げ牛蒡の塔!優しくマットな味噌出汁!香ばしさある焼豚の誘惑!興奮の野菜盛上がり!
やっぱりこの店のアイコンなる素揚げ牛蒡のインパクトがナイス!。私が特に好きなの分かってくれてるようで少し多めな盛り付けが泣かせます。そして焼豚。ビールのつまみで先に感じてしまっているのもあって、見ているだけで香ばしさを感じてしまう。
そして味噌出汁の優しくもマットな色合いがほっこりとさせます。まるで味噌の麹感が伝わるよう。そして野菜類の盛り上がりがやっぱり味噌ラーメンの迫力を盛り上げます。さらにピロピロしたフォルムが際立つ手もみ麺。素朴さが溢れつつ美しさも醸し出す雰囲気がナイスじゃないか!。
<出汁> 糀独特の甘みと辛さで心地良し!野菜の甘みと豚骨の旨みに味噌風合いが一層広がる?
練馬区中村橋の蔵「糀屋三郎右衛門」。赤味噌と白味噌の2つのブランドを合わせたとの蘊蓄説明。辛味と麹感を少し増した感覚で、糀独特の甘みと辛さで心地良し!と言った感じです。さらに野菜の甘味で妙に感覚的には甘味噌風にも感じたオレ。相変わらずの駄舌ぶりですが、味噌感の頼もしさがそそります。
味噌の表現も素晴らしいが、ベースもしっかり。豚のゲンコツの丁寧な煮出しに、野菜炒めの甘味が溶けてとてもマイルドな味わい?。さらに挽肉が結構入っており、その旨みがじわじわと全体に広がります。また下支えに乾物類も溶かし込んでるようで、複雑に滋味が絡むような味わいでございます。
<麺> 平打ピロピロ太麺!地肌がタレを貼り付かせる?もちっと明るい感触!噛み締めて甘み知る!
味噌出汁に注目がいくが、ここは麺が旨い店。その手揉み極太ピロピロ麺は、七彩系譜の中で一番ワイルドに感じます。平打ち手揉みな縮れ麺ですが、とっても粉の旨味が力強くてしっかり伝わる甘味が深い。ワイルドさを感じるピロピロ幅広なフォルムがお気に入りです。それはまるで出汁が地肌に貼り付くよう。出汁に濡れて吸い込んで優しい腰つきに感じます。
啜ると少し暴れて持ち上がり、前歯で千切るともちもちとした明るい歯応えが楽しい。手もみの厚い部分がぬちぬちとした歯応えを演出し、奥歯で潰すと素地に小麦粉の甘味を知るような優しい味わいを感じるようです。
出汁の浸透が更に進むと歯応えが緩くなり始め、一気に素地の甘味が一層と映えます。さぁここからはヤサイやら挽肉やらと混じり合いながらワシワシと食らい続けましょう。歯応えの合間に、ザクザクとしたモヤシや、クニクニした挽肉食感!。楽しさが尽きません。
<チャーシュー> タレと脂が赤身に染みて燻し香ばしさが強く滲む旨さ!歯応えあって柔らかい豚肩ロース!
ほんのりとピンク色が残る。とてもきめ細かく脂身が差しており、スライス面の手切りの包丁の跡がある。赤身肉本来の滋味にタレがしっかりと浸透した旨さ。そして脂身がほんのりと溶け出して軽い甘味を加えます。
あゝとてもスモーキー!その香ばしさが特に旨し。全体的にしっとりして周囲は仄かにスパイス感ある印象。しかし今回はそれ以上に「燻しっぽい香り」をしっかり伝えてくるから超旨い!。もう少し経ったら今年の年末用に予約せねばだな。
<牛蒡> アイコン的存在で華やぐパリパリ牛蒡素揚げ!具材と麺に絡んでカオスな旨さ!
この店にとってはアイコン的な具材!それが牛蒡素揚げ!。その香ばしさは演出的で、汁に濡れてもパリパリ感は終始楽しめます。特に淡くモチモチ歯応えの麺と絡むと、歯応えにコントラストが生まれてSO GOOD!。クリスピーな食感演出が見事でございます。
<野菜他> 鶏豚出汁が浸って相乗効果に染みるモヤシ!更に挽肉!旨さ演出!
中華鍋で炒めて出汁で軽く煮られたモヤシ。そして少量のニラ。全体に野菜の淡い甘味を加え、、熱でクタクタになりそうでもそうになり切らず絶妙にシャキシャキ感覚を残す。そして挽肉と混じり合うところがうまいね。量が多い割には肉と挽肉の下にしっかり埋もれボリューミーに楽しめます。
<味変> 山椒と七味を途中で一振りがオススメ!タレにまた別のニュアンスが生まれて味わい風雅!
テーブルセットに市販の山椒と七味唐辛子あり。一度試してみる価値あるかと!。汁系なら尚更オススメ。赤麹の華やかさに慣れたころあいに、また新たに香りが復活するような感覚で楽しめます。
総じまして「出汁!麺!具材!どれも上質ハイバランス!華やかさと滋味深さ併せ持つ極上味噌麺!」
・・・と言う感動の嵐!。従来あまり味噌好きでなかった私が味噌に開眼させてしまった一杯です。どうして食べログ百名店にならないのだろうと不思議でならない。応援し続けます。武蔵野エリアだけでなく東京西エリアが誇る極ウマ味噌麺!激しくオススメ!旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!