脊髄反応で味噌を食らう
記憶に残る猛暑だった夏を忘れてしまいそうなほど、最近一気に秋めいて肌寒さすら覚える。などと考えるともう1ケ月ちょっとで年末となり、クリスマスの準備も始まってる。あゝ時の流れって早いものだと、ジジイになると余計に思えます。
秋ならば味噌系が恋しくなる。そして限定メニューという文字には思わず興味がそそられる。武蔵小杉駅で乗り換え途中で昼ラーしようと、渡来武で100%普通の家系食らうつもりが「限定味噌」の券売機でみつけたところ、脊髄反応でボタンを押しておりました。
<全体> 限定故かとてもシンプルでマットな家系拉麺風景?揚げ大蒜薬味で個性を主張?
配膳の瞬間、オーダーミスかと思ったかも。だってデフォでも板海苔が3枚はある家系で、海苔1枚は少し寂しく感じてしまった。しかしそれは家系じゃなく味噌ラーメンという主張でしょうか。そして私は心が拗ねてしまったのでしょうか、肉が少し薄くて小さく感じてしまいました。更にオこーダーはほうれん草増しなんだが・・・確認したら合ってるとのこと。
一見すると出汁も豚骨醤油とあまり変わらない風に見えるのだが・・・実は味わうとかなり見栄えとは違うのだった。
<出汁> 重厚豚骨醤油にがっつり味噌が溶け込む感覚で旨味ダブルで味濃ゆし!
味噌風味の豚骨醤油かと思いきや、しっかり味噌してたって感覚です。しかも味噌が加わる分、豚骨醤油は少しバランスをとるかと思いきや、感覚的にはデフォにそのまま味噌が足された感覚で、とても味が濃ゆいと感じた私です。仕事がなければ麦酒が欲しかったところ。
その味噌ですが、確かに全体的には塩気を感じる中、味噌が想像以上にパワフルで、豚骨醤油のカエシと対峙して甘めに感じる味噌感。これが結構個性的で、好みが分かれるかもしれません。唐辛子の欠片が出汁に浮くので辛味噌仕立てなのに、なぜか甘味を感じるところがナイスかも。
<麺> 素地の風合いと出汁が絡む旨味がベストマッチ!密度感やや低めで軽くうねる中太麺!
ご存じ酒井製麺。今回はデフォ(ふつう)で楽しませてもらいました。潰し込みとか密度感とか割と低めで加水はやや多め。茹で前は少し黄色味かかった表情ですが、実際に茹で上がると、とても色白でクリーミーで滑らかな表情。ストレート中太麺ですが、スパスパと前歯の歯切れよく、クチクチと奥歯でつぶれる感触も淡くて楽しい。そしてじわじわと出汁を吸いきった麺の旨さを知ります。
いつも海苔で巻いたり焼豚で巻いたりして遊び食いするのですが、家系なら肉厚極まる海苔で食らうのが最高に楽しい旨さですな!。
<チャーシュー> 脂は蕩けて赤身はホロホロ?トロトロな豚肩ロース!出汁を吸いまくり!
肉身はほろほろとした食感で肉厚なのに柔らかい。スモーキーさは低いが脂がとろとろで甘味が深いのが印象的。そして肉本来の味わいに、豚骨醤油の出汁を吸い込む旨さがいいんだが、更に脂身の甘味も染み入るようで妙に旨いです。
<ほうれん草> 味噌に家系の主張!豚骨醤油に混じる青菜の深い甘味と淡い清涼感!
やっぱり家系だとこれをどうしてもしたくなってしまう。ほうれん草増し。クタった野菜の旨さがいいね。鍋物の野菜にもどこか共通する旨さですが、特に家系だと出汁を野菜が吸い込むような感覚で食えるのがいいところ!。もう少し量を感じたいところですが、物価高騰の中、100円は頑張ってると言えましょうか。
<味変> 午後からの会議を鑑みて大蒜封じ!代わりにジリジリ刺激する生姜をたっぷり!
だいたいこの店来るときは、午後から会議があって時間がないタイミング。なのでニンニクまた封印。
でも生姜もいい仕事します。多めい投入すると、濃厚濃密スープに清涼さを与えつつ、ジリジリとした滋味が加わる味がまた良いね。
<ライス> 大中小ランチタイム無料サービス!残った出汁を単に垂らすだけで旨し!
大体、海苔とか焼豚、また豆板醤などの薬味をのせて出汁を垂らすのがツウなのでしょうが、シンプルに味噌豚骨出汁を白飯に吸い込ませて食らうもの一興です。
時々肉とかほうれん草とか麺の欠片も混じったりするので、ちょっとした味噌おじやって感覚で旨し!。
総じまして「たまには良いね!味噌の家系!武蔵小杉の極上家系!こってり腹から秋を感じる!」
・・・と言う感動の嵐!。武蔵小杉駅周辺って本当に拉麺店が多いなか、ここは行列絶えず人気。さくっと入れそうなら入っとくべきかと!激しくオススメ!旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
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