町中華の世界にハマりそうだ・・・
とある神無月の休日午前中。麺活スタート気分だがノラない・・・。心身が疲れておる。だから久しぶりに気軽に楽しめる「中華そば みたか」に行きたい気分でしたが、あゝあそこ並ぶのよねぇー。また前のりして開店前に並ぶのもきた滅入る。さてどうしたものかと自宅ベランダで紫煙を燻らせる。
そんな面倒臭がる気持ちに反応してか絶妙にスマホが鳴る。それは「あの店行きませんか?」との先輩麺友の誘い。その誘いにのらないでかぁー!ってな感じで急展開で、三鷹下連雀界隈で渋い人気を感じる「高社楼」さんへと麺友待ち合わせ突撃させていただきました!。ちなみに変わった屋号なので、goo辞書で調べてみたら「高く造った建物。たかどの。」と言う意味らしい。全然そう見えない店だけど。
<キリンラガー> 本来町中華で麦酒はこうであるべき!?大瓶570円が泣ける!2本逝ってベロ酔い手前?
なぜ先輩麺友さんがここを紹介しれくれたかというと、麦酒大瓶が激安だから。嬉しすぎます。昔、家族で食べに行った中華屋というか飲食店は、麦酒と言えば大瓶だったような記憶。昭和の常識がここでは生きています。しかも570円という破格!。味わいはいつも馴染んだキリンラガー。温度感もバッチリでそれ以外興奮しすぎて記憶にございません。
<レバニラ炒め> バカボンパパの大好物中華!まさに三波春夫ショーを楽しむ気分で滋味を楽しむ!
ニラレバはレバニラの反対の反対の賛成のだ!天才バカボンは昭和40年代を代表するギャクアニメですが、令和のコンプライアンスでは再放送できそうでないのでYouTubeでたまに観てます。若い人には分からんですね。オジサン世代には、あの頃の時代の空気感が懐かしくて、その話の中によく出てたレバニラ炒めが記憶に刻まれてます。
しかしまぁ・・・これも450円という低価格。儲ける気あるのかと思わず疑ってしまいます。いわゆる豚レバーともやしと韮の醤油炒め。少し人参が入っているのがアクセント。中華鍋で強力な火力で炒めた感じは、家庭では出せません。醤油も中華専門なのか、炒めの香ばしさに醤油感が飛ばず甘味と香ばしさを放つ感覚。そこにもやしの炒め香ばしさと迸る淡い甘味。韮独特のクセがベストマッチです。豚レバーも価格とは思えぬほど量と厚さを感じこれは唸る・・・。あゝ、ひょっとして町中華の魅力に改めてハマったかもと感じ入ります。
<シューマイ> オーディナリーな小ぶりな焼売!付け合わせのキャベツの多さが嬉しい!
餃子より焼売。酒のつまみとしては、好みが分かれるところですが、関西出身の私には、餃子のイメージが強すぎて、逆に関東で焼売を食うと今でも新鮮な気分です。想像通りの一品でそれはそれで安寧な気分。それより付け合わせのキャベツの多さが嬉しかったりします。キャベツを普通にマヨネーズじゃなく、シューマイの余ったタレで食らうのも一興かと。
<全体> 安寧なるティピカルな町中華拉麺!まさに酒のんで〆の一杯にはベスト!
ホントこのご時世で400円と言う価格には脱帽です。サービスとしか思えませんな。実に町中華王道な雰囲気で説明不要に感じます。観ているだけで安寧。結構酔ってたけど、もう少し腹に入れたいな・・・と言う気分には最適かと!。
<出汁> 最初はライトと感じた出汁感が食い進めるほどにちょうど良い塩梅に感じるカエシ加減!
町中華のラーメンにパンチを求めるのは野暮ですな。多少ライトと感じる頃合いがいい塩梅です。ベースとなる中華出汁に醤油等カエシを加えた雰囲気。まさにゴクゴクと飲み干せる仕様です。
しかし面白いことに味わい続けるとライト感がミドル感になると言うか、ライトに感じなくなる。いい塩梅の塩気をそこかしらと感じるようです。煮豚の出汁とか野菜の甘味とかじわじわってか?。
<麺> 出汁を吸い込んでプツプツと歯切れ良い多加水中華麺!奥歯で噛み潰して甘味を知る
多くを語らずとも分かる町中華の中華麺。思わず「孤独のグルメ」の「こう言うのでいいんだよこういうので・・・」と言う名言が頭によぎります。レビュアーにとって金字塔なるワーディングですな。
量販店とはやっぱり違う。そう感じるのは店の雰囲気だけでなく、確かなるほどよさ。出汁を吸い込んでプツプツと歯切れ良いのが快感で、啜った直後に奥歯で噛み潰して淡い甘味さを堪能。良き心地です。
<具材> ややハードで出汁吸った豚ロースを噛み締める旨さ!馴染み深いフニャリ歯応えのメンマ
これもどこか懐かしい仕上がりです。豚ロース。子供の頃から馴染んだ私の町中華は豚バラ中心だったけど、大人になって煮豚ロースの旨さを再認識です。あっさりとした肉味に染みた出汁の旨さの一体感って感じ。噛み締められるロースの繊維質も嬉しい。
そしてメンマ。これこそ「こう言うのでいいんだよこういうので・・・」ってな感覚。麺に巻きつけて楽しみました。
総じまして「町中華の世界にハマりそう!三鷹下連雀の重要文化財的町中華!」
・・・と言う感動の嵐!。単に安くて旨いだけでなく有難味すら覚える町中華です。ご高齢っぽい店主は今でもバイクに乗って出前してるとか。こういう店こそ大切に応援したいです。激しくオススメ!旨し!なので・・・とっとと最後に詠って締めたいと思います!
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!