6月の思い出、改めて知る・・・こんなに良い店だったのだと!
急に「ちゃん系」が恋しくて中央線に飛び乗る土曜日の午前中。個人的に都合が良いのは、この系統のビールは「サッポロ赤星」なので、赤星ファンとしては嬉しいのです。しかも「ともちん」さんは、休日には朝から営業してると言うサービス精神ぶり。
しかしこの「ともちん」は凄いね。デフォの中華そばが格安な上に、全体的にボリューミー。そしてライスが無料サービスでお代わりOKとのこと。この物価高のご時世で泣けてしまうほど嬉しいじゃないか。今回も存分に楽しませてもらいました。
<サッポロ赤星> 毎度お馴染みの苦味走る図太い旨み!喉越しの後に広がる軽やかな甘味?本格派ラガー!
大衆酒場を思わせる小さめなサッポロオフィシャルグラスが良いね!。ついつい赤星のボトルに並べたくなります。注ぐのも楽しく、その泡立ちを一気にあおり飲み干しますが、いつもながら苦味走る図太い風合いがまた格別!。また後味は軽く甘味を残す感じが実に良いのです。
そして濃口系の醤油ダレがたられ少し濃ゆい味付けになってるサービスお通しが良いね。チャーシュー・メンマ・ネギに、ところが、またビールに合うじゃないか!。これ「ちゃん系」では定番アイテム!。
<全体> チャーシュー麺と錯覚!?肉肉しさ溢れしかも全体的にボリューミー!マジかこれで750円!
配膳の瞬間、オーダーミスか調理ミスしてしまったのか?と思うほど、そのデフォルトの中華そばの存在感が圧倒的です。何も知らなかったらチャーシューメンと伝えられても頷いてしまう。そんなこと分かってて来てるんだが、やっぱりそんなことを毎回確認してしまいます。
相変わらずゴツゴツした煮豚チャーシューが、ゴロゴロと麺顔一面に展開されてるのが実に圧巻!。その色合いは実に優しいベージュ色で、あまり醤油ダレを感じさえないような、ナチュラルな肉色です。また出汁は明るい淡い琥珀色した醤油感覚。透明感が印象的でまさに清湯って感じです。そして隙間から見える麺は、明るい平型太麺で、いかにも滑らかさそうです。
<出汁> 穏やかな味わいに微妙に濃ゆめな味わいが素敵!香味旨味が肉厚!薬味効果もかなり期待!
見た目は豚の煮出しが効いたようなゆったりとした見栄えですが、実はちょっと味が濃ゆめなろころがある。それが寧ろ食欲そそるいい塩梅!さらに香りが豊で、香味野菜?果たして生姜??が香るようにも感じてしまいます。そして豚コクが全体を包み込むような安定した味わい。
そう!実は味が少々濃ゆいのだ。塩っぺー!ではなく味と旨みが濃ゆいと言う感覚。明るい出汁なのに旨さアピールが図太く伝わるので、インパクトがあります。実はチャーシューの表層に染みる醤油ダレがじわじわと陰で出汁に溶けてるような印象もありなむかと・・・。醤油ダレの輪郭にプラスαってな感じで風合いを高めます。
<麺> 明るさと柔らかさの中太多加水麺!滑らかなスベりと駆け抜ける喉越しがナイス!
出汁をバクバクと吸い込み、また腰つきしなやかにして出汁との一体感を期待させる平型多加水ストレート太麺でございます。「満来・ほりうち系」とも少し違った感覚。この多加水さ実に豚清湯に合います。
明るい色合いと艶やかなツルツル表情。多加水麺を代表する風合いです。前歯ではプツプツとライトでリズミカルに千切れ、奥歯ではクチクチと一気に潰れて出汁の旨味と麺の甘味が瞬時にして一体化して味わいを高めます。
また腰つきが柔らかい分、意外とゴロゴロとした肉と絡んでくるし、メンマやネギなども巻き込んでくるのがいいね。具材薬味と絡んだ旨さもナイスかと!。それが少し柔らかめな物腰となっているため、汁と絡み貼り付かせ、そして吸い込み、寄り添って持ち上げる力がありありと伺えます。
<チャーシュー> 脂身も赤身も肉厚に噛み締める楽しい食感!バラとロースの大胆な乱切りカット!
マジかよ・・・やはり肉を見るとその量からチャーシューメンにしか見えません?。豚肉が単に多いだけでなく、豚肉の旨いところを全て楽しめるような錯覚?。構成がよく分からなかったのだが、豚ロースがメインで、バラ肉が少し混在してるのか?。脂身の塊もそのまま味わえるようなイメージ。割と脂身を大胆に食わせる展開で、その脂身も熱と出汁の浸透により、薄い透明な飴色に輝いているようにも見えます。
また豚肩ロースの赤身部分もまた楽しいじゃないか。肉厚な赤身が潰れて汁が溢れ出る旨さと、薄い肉が出汁を吸い込んだ旨さとが、両方楽しめるような感覚です。
<他具材> 素朴な茹で卵スライス!色濃いメンマのコリコリ感!全体にマッチするノスタルジーな展開!
まず茹で卵。食券渡す時「スライスで!」と告げます。これ個人的には重要で、固茹での卵黄を出汁に溶かす!麺に引っ掛ける!そんな展開を期待してのことです。まぁ、茹で卵がおでんのように出汁を吸い込ませて食らうのも上等なんですが、あえて出汁を吸い込んだ黄身が崩れてかけたところを食らうのが一番楽しいのです。
透明な出汁が濁るのもまた計算。固茹で卵黄が出汁に溶けるとまた懐かしいようなコクが広がるのですわー。完全に溶け切らない固茹で卵黄の欠片は、麺に絡めてひっかけましょう。それもまた懐かしいような旨さで楽しめましょう!。そしてメンマ。スリムで長いコリコリ歯応えのタイプ。これは麺が柔らかめなために、コロコリ食感が際立つので、麺と絡めると楽しさを発揮します。
<味変> 味濃ゆめでもやっぱり溶かしたくなるニンニクと一味唐辛子!味わいに切れが増す旨さ!
やはりニンニクは味変化アイテムの王者か!。今回もシャープなキレとコクを生んでくれます。麺を食った後の腹具合では白飯を追加しても良いと思うほどの、旨さのアクセラレート!。味が更に濃ゆくなってバランス崩すかと心配したけど、逆にそれで肉が旨く感じると言うことでラッキーです。
また一味は余計かと思ったが、流れで投入。これも清湯とは合う展開で、確かに辛さは増すが、塩気を増すのとは違うので、これはこれでナイスな味変化!。実は後から知ったのだが、味薄めってオーダーもできるみたい。味薄めならこれらの味変化はもっと生きるかもしれません。
<無料ライス> 粗利削って感動増やす!?この白飯フツーに旨いんですけど!おかわりOK!
今回は、麦酒1本だけだったので、白飯食らう余裕があったー。ほぼ常連と思しき客はライスも頼むので、それに乗っかってみました。おいおいおい・・・これが旨い!。すでに腹パン寸前?という状態でも白飯が旨い!。そこに残った具材やら出汁をかけて食らうと、旨すぎて意識が飛びそうでした。
マジかよ・・・思わず「ライスおかわり!」と叫んでしまいました。デフォの中華そば1杯もかなりの作り込みでボリュームある満足感。更に上出来ライスのお代わりOKサービスかよ!。職業柄、ともちんのビジネスモデルを分析してみたいと思っております(嘘です)。
総じまして「ハンパないコスパと満足感!とっても良く仕上がった作り込み!食うべし!」
・・・と言う感動の嵐!。心のどこか少しばかり「ちゃん系」って一時ブームな感じがしてたんですが、いやいやこの質感とこの価格設定とサービス内容なら無敵なんじゃないかなとすら感じてしまいます。またサッポロ赤星置いてるのも個人的には心強いかと。改めてパフォーマンスを見直した次第です。「ちゃん系(含むちん系)」決して侮れず!それどころか激しくオススメ!旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!