醤油の名店！実は塩も名作！
はっきり言って、初めてにさくら井を訪ねるなら１００％醤油をお勧め。円やかさ極まる醤油とはこのこと・・・きっと虜になりましょう。その醤油に魅了されて通い続ける私です。ですが時折微妙にニュアンスが違う時もあり、ブレと言うより敢えてそうしてるかもって思えるのは、やっぱりいつも完成度が素晴らしいからです。その微妙な変化に意味があるかのように納得してしまうのです。
さてそんな魅惑的な変化だが・・・実は醤油以外にも多々見受けられます。特に感じるのは「塩系」。塩は後からラインナップされたんだが、塩がまた手が込んでる。帆立パウダーを溶かした風雅と滋味なる展開だったり、和山椒がこめられたり、勢いついて花椒塩が痛快だったりと・・・実はゆっくりと変化を楽しませてくれてます。なので塩好きな方ならこちらも激しくお勧めなのです。今回も久しぶりに塩を食ったら・・・あらあら！またニュアンスを変えてたようでまた好きになってしまいました。
＜麺顔＞ ３種肉片扇に並行に流れる麺線と具材！立体的な海苔と葱薬味！明るい琥珀な出汁が広がる
この麺顔ですよ「さくら井」は！。ラーメンってどこも似たようなものでしょ？って言われようとも、この麺顔は目に焼きついております。扇状に広がる３種の肉片は、まさにこの店のウリで真骨頂！。そして海苔も葱薬味もアピールです。メンマと青菜がこの位置でキッチリ並列する様が、実はこの店の特徴。
そしてこの出汁だよ・・・・黄金色と表現しようと思ったが、どこか優しい。霞がかかるほどでもないが、ゆったりとしてる・・・・。麺が気持ちよさそうに横たわっているのが伝わる感覚？実に良い麺顔とはこのこと也！。
＜出汁＞ おお！今度はちょいと和風に傾けた？鶏出汁の柔らかさに乾物が染みる！薬味が清涼感を保つ！
思えば少しづつ変化を持たせているのかもしれません。近年は和山椒や花椒塩を爽やかに効かせた塩系って感覚が楽しかったんだが、今は変わった感じがするが不自然でない。ベースとアレンジがしっかり区分けされてる感覚？？。
ザクっと言えば、前回食ったのは久しいけど、その時からは和風にかなり感じた出汁感でした。確かに山椒系の刺激がある。しかし今回は生姜のニュアンスを微妙に感じる仕上がり感で、薬味に見て取れます。そして鶏油があれどそれはとても控えめで、乾物系との相性が抜群と言えましょうか？。染みる様に旨いじゃないか・・・。
＜麺＞ 白い地肌にキリリと整う麺線美！じわじわと出汁と戯れて染みて醸す甘味がナイス！
今回は割としっとりした様でスープに纏わりつきやすい仕上げでした。地肌の湿った感覚がとても艶やかで、まるで漆喰のような地肌感覚。きりっとした麺線の美しさが整いを見せます。
序盤は出汁と交わって濡れる程度で素地の風味をしっかり伝える？。中盤以降は、出汁をじわじわと吸い込み出してはいるが、ほんのりと素地の風味はキープしてる？。少し湿った感覚がいい感じ。まさに噛み締めて甘味すら感じる様相です。また薬味ネギを絡めて食らうのが私の好きなスタイルですが、淡麗な麺でも海苔との相性も抜群！。食い進めて行くと、汁も麺の風合いが移って甘みがます。それをまた麺で汁を持ち上げて啜りあげると、一体感この上なしな旨さです。
＜チャーシュー＞ 整う極上３種肉！ぱふぱふ歯応えの鶏胸肉！レアっぽさ抑えた豚肩ロース！香ばしい腿肉！
まさにぱふぱふふかふか！。箸で持ち上げたり曲げると、細かいスキマが生まれ、そこから出汁が浸透するような感覚。コンフィを感じさせる鶏胸肉もまた見事です。淡泊な鶏肉の滋味が、一気に明るい旨さと滲みます。
次に豚肩ロース。あゝ・・・やっぱりこの旨さだと酒が飲めるタイミングで来たかった。今は熱入りがやや進んだようで、出汁の温もりで細かく差す脂が溶け、じんわりと甘味を感じます。以前は艶めかしい半生感覚の赤身と脂が蕩けるようだったっけか？。微妙に熱入りが進んだ加減調整が見事です。
そして豚腿肉。出汁に濡れて吸ってるはずなのに、その赤身の肉本来の旨さに香ばしさが広がるようです。更に吊るしの香ばしさがナイス。漂い柔らかい歯応えと肉味が染みる逸品でございます！。まさに酒を誘うような旨さじゃないか！。
＜他具材＞ 丁寧な仕事ぶりの青菜が塩出汁にベストマッチ！凛々しいバイプレイヤー！汁を含んでより凛々しいメンマ！
青菜がいつもいい色してるね！小ぶりだが丁寧。色鮮やかで仕事の丁寧さも伺えると言うもの。茎のシャキッとした部分にいつも清涼を感じるし。塩味スープにまた合う！。メンマは、出汁を吸って煌めく旨さ！。凛々しい姿と歯応えが素晴らしい酒のアテに十分になる！旨し！。
＜味玉＞ 円やかで卵黄と出汁感がしっかり！濃密濃厚でナチュラルな甘味がなんとも上品！
素材自体が味わいが濃ゆいとの触れ込みだが、文字通り濃密さがハンパなし！。ねっとりと絡みつくジュレ状態が相変わらず素晴らしいです！。今日も温度感もばっちり！。
また弾ける白身の質感が楽しく、噛んでゆっくり力を入れると旨味が弾けるよう。白身がメインで出汁が浸透した淡白な旨さがあり、そして卵黄は濃ゆく甘い。那須御養卵というブランド卵とのこと。この店で味玉で温度であれ？と思ったこと一度もないもんね。味玉追加はやっぱり必須かと。
総じまして「醤油の名店で進化し続ける極上塩系！どれ食っても美味いミラクル拉麺店！」
・・・ってな感動の嵐！。この店の回し者かと思われるかもしれませんが、醤油が有名過ぎて目立たないだけで、塩も実は素晴らしい表現力です。なので１回きりの訪問ならここは勿体無い。塩も煮干もナイスです。しかもそろそろ夏限定の冷やし系も出る頃じゃないか・・・ここ通えるだけで至福です。自信を持って激しくオススメ！旨し！なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います！。
お粗末！と言うことで家族にも感謝しながら合掌！！今日も本当にご馳走様でした！！！
