龍上海オマージュ田中そば風?
すっかり秋冬になると味噌モードです。また休憩時間のやりくりして近場の「鶉@武蔵境」に向かうが行列・・・。余裕がないので近隣で他に味噌系と言えば思いつくのが、こちらのお店のこの一杯です。最近なんだかソワソワしてますので時間節約で短くレビュー。
<全体> 円やかそうな出汁に浮かぶ穏やかで優しそうな縮れ中太麺!中央に興味をそそる紅一点の辛玉!
それにしても円やかそうな出汁。動物系のエキスが滲んでるのがありありです。油膜すら感じるようで、アオサが軽く散るのも彩り感がナイスです。その出汁に浸る縮れ中太麺も、田中そば店らしい、多加水系の艶やかさと穏やかさ。
そして紅一点の辛玉が存在感ありますねー。画像や動画を残す私にとっては、撮影対象としても興味深々でございます。ばら肉も出汁に既に浸ってバクバクを吸い込んでいるようで見てるだけで旨いと確信!。
<出汁> サラサラで穏やかな仕上がりの中で結構分厚い甘味を主張する味噌出汁感覚!
龍上海オマージュ!?・・・実は私、山形へ行ったこともなく、ラー博やイベントは億劫に感じて比較できるものを食してないので、あしからず。雰囲気で語ります。
まずベースの味噌スープは自分としては意外な展開。サラサラした出汁で少しワイルドなのを予想してたんですが、結構見栄えは上品。動物系のエキス感はありありとありますが、香りも穏やかです。そしてクチに含むと味噌の風味より甘味が先に伝わる感覚?。穏やかに感じたところから、ゆっくりと味の厚みを感じます。
さてその甘味。煮干とか白味噌とかのレベルでなく、糖質みたいなしっかりした味わいと感じますが如何?。
<辛玉> 力強い唐辛子感覚!味噌出汁に溶かすと一気にヒーハーする辛味刺激に昇華!
少しナメてました・・・。思いのほか辛かった。白飯に合うようなイメージでいたからねー。繋ぎは油だけなのかと思うほどトウガラシ感がストレートに伝わります。
溶かしてからが面白い。分厚い甘味の出汁と、辛玉の刺激と一体化すると言うより、せめぎ合いとう感覚でしょうか。実際出汁と辛玉が完全に溶けずに分離状態で混ざるのですが、口の中でもそのような感覚です。良い悪いじゃなく、「辛味噌×らーめん」じゃなく「辛味×みそらーめん」なのだから、それでいいんじゃないでしょうか。
<麺> ストレートに近いオーバル平打ち麺が明るく優しい食感!淡いモッチリ感!そしてトゥルトゥルな滑り感!
とっても優しい感覚。多少ボコボコしてて、素朴さを少し残し明るい食感。密度感よりもライトな歯応えが鮮やかで、芯がほとんどない仕上がりです。風合いよりも出汁を吸い込んだ旨味に特化したタイプで、箸でリフトすると絡みあうがまとまりが薄い。だからスープの持ち上げは低め。
その一方で、汁が浸透した一体感の方が素晴らしく、奥歯で潰して唾液が溢れるたびに旨味を知ります!。ツルツルした光沢感から想像できるスベリのライト感もなかなか楽しい!。これがベースの甘味出汁を適度に吸い込むし、辛玉の溶けきれない塊を巻き込んだりして、なかなか味わいとしても楽しみ表現豊かです。
<メンマ> 醤油系の深い漆黒感と裏腹で実にあっさりと食べやすい逸品かと!
実に色合いが醤油で濃ゆいため、関西オリジンな私には、いつまでも斬新に楽しめます。こんなに深い醤油色何に醤油の尖りを全く感じさせず、素材重視な旨味がありあり。何気に名物?漆黒感と裏腹なあっさり食べやすさ!
<チャーシュー> 喜多方系彷彿としながらより分厚いバラ肉!味噌出汁を吸い込み爆ウマ!
皮下脂肪の一番薄い部分は醤油ダレが浸透して・・・妙に旨かったです!。そしてスープ旨味が脂身に浸透した旨味。個人的にも肉の部位としても一番好きなバラ肉です。脂身はとろとろしているが、赤身は味噌出汁を吸い込んで、本来の肉味と一体化する旨さ!。
さらに今回は、辛玉を溶かしますので、それが絡んでまた旨し!。ううう・・・もしここに白飯があったらなと妄想をしてしまいます。それほど白飯と相性良さげ!。
総じまして「辛味と甘味とせめぎ合い!龍上海オマージュ田中そば風?寒くなる季節に是非!」
・・・と言う感動の嵐!。見かけに寄らない甘い味噌出汁とピンポン球にも満たない辛玉の絡む刹那を楽しんでほしい!と切に願う次第。中央線沿線で昼飯なら秋冬だからこそこんなのはどう?激しくオススメ!旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
お粗末!と言うことで家族にも合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!