宵の口に染み入る酒と素朴な中華そば
最近、仕事しながら自己啓発をしておりまして、公私ともども忙しいのでございます。今年の春はコロナ禍でも昨年よりは自由度がある感じですが、私的には多忙続きで、土曜日も朝からずっと自宅自室でこもりっきりでして・・・・正直疲れた。たまらず「夜は外でゆっくりしてくるね」と家族に伝え、やってきたのが毎度お馴染みの「中華そば みたか」さんです。嫁さんと一緒に来ても良いかもしれんが、一人になりたかった:汗。毎度自由にさせてもらってる嫁さんには感謝が絶えない。
<酒> サッポロ赤星!疲れた身体に沁み入るズシリとした苦味!軽やかな後口!この一杯の為に頑張れた一日を締めくくる
店に入り気がつくと橋本店主がサッポロ赤星を既に手に持って待ち構えてる:爆。一応「赤星!」とコールするが別に言わなくても出てくると思います。赤星は不思議な麦酒で、高級中華でも大衆町中華でも、自然と馴染む存在感ですね。味わいもさることながら、どんなシチュエーションにもマッチしそうです。
それは味わいも同様で、ズシリとした飲み口に広がる苦味が実に秀逸で、昭和生まれのオヤジの心の柔らかいところを鷲掴みしそうな感覚です。それなのに後味がライトで少しズルい気がする?。もっと楽しみたいと次から次へとグラスに注いでは飲み干すことの繰り返し。すっかり赤星にレスポンデント反応をしてしまうようです。そんな馬鹿げたことをするだけで、1日の疲れが癒させる・・・。
<アテ> 名物チャシュー皿に半熟玉子を添えてるのが私のスタイル!魔法の醤油タレと濃密卵黄がさっぱり煮豚に絡まる旨さ!
既にアテの方もオートマチックで、名物チャシュー皿を伝えると私の好みに合わせて、半熟卵を添えてくれます。他のヘビー級な常連も同様で、人によってはモヤシを爆入れしてたり、肉を倍増しにしてたりで、好みに合わせてくれますな。色々なアレンジを試してみたい気もするが、やっぱり私の場合はこれが一番です。
少し脂が抜けた常温の豚バラ肉。醤油ダレが絡まり、少しばかりの化調と塩気が肉に染みて旨い!少し出汁もかかってるので浸透も深いかと。そこに熱々半熟玉子の卵黄が絡むのですから、旨さ保障付き!。薬味の刻み葱も踏んだんですから、酒が進みまくること請け合いです。
<全体> ピーマンの青さが鮮やに映えるクラシカルな麺顔!素朴さが美しく感じるプレゼンス!
既に見慣れたとはいえ、やっぱりピーマンの鮮やかさが一番の特徴。中華そばにピーマンってのは割と珍しいと思うが、こちらの五目そばの定番はこれでです。クラシカルに落ち着く風景にあって青さが鮮やか!古風の中に全体をヴィヴィッドにさえる華やかさすら覚えます。
その一方でボンレスハムが具材としてあしらわれているなど、昭和オヤジの心をくすぐりますな。まさしく、素朴さと美しさを十分に感じさえるプレゼンス!。
<スープ> ライトな風合いの中に醤油感は柔らか!複雑に溶ける豚と乾物のエキス感!
本当にスッキリしてる!。健康的とすら感じるライト醤油系で、豚のエキスはさっぱりしており、豚骨というより豚肉で出汁を取ったのかとう感覚です。昆布や野菜などの旨さもしっかり滲み出てるので、食ってて胃袋に優しく染みるような感覚。これも素朴に感じる味わいですが、令和の今ではありそうでなさそうなユニークな出汁感かと思う次第です。
<麺> この店の真骨頂!軽くザラつく蕎麦ライクなストレート麺!汁を吸いつつ独特の風味の後に広がる淡い甘味!
茶褐色のようで灰褐色のようでもある不思議な色合い。そして何度もこれまで例えている蕎麦ライクな風合いは、相変わらずです。芯はないがクスクスと小気味よい歯応えが印象的で、ちぎった後の奥歯での潰しでは、素地の風味をしっかり感じさせます。
汁を吸っても全くダレない様子で、蕎麦感覚を最後まで楽しませてくれます。それだけでなく、月見そば風に半熟玉子の卵黄を割って絡めて食うもまた楽しからず哉。モヤシやピーマンなどの具材と絡めて食うも相性良しです。
<チャシュー> 一旦煮出しで脂が抜けたさっぱり感!後に出汁を吸い込み旨さ注入!ライトな肉感が心地良い旨さ!
別に特別な感じを受けないが、小さめのサイズ感と脂の抜けた味わいで気楽に食える一品。バラの部位なので、抜けたと言っても脂の旨さはしっかり残っており、非常に和やかに食える脂身の甘味が出汁にフィットします。チャシュー皿で食らう時とはまた違う旨さ。温もりと出汁に濡れて多少吸い込むだけで赤身の旨さもアップした様子です。無限大に食えそうな気がするほど、ライトな旨さが印象的な豚肉。
<半熟玉子> 割った卵黄に麺と具材を存分に絡める!出汁に溶けてコク深さも演出!月見玉子的楽しさ!
特別なブランド卵を使わずとも、半熟玉子と言うだけで興奮します。何度もこの板でお伝えの通り、ポーチドエッグに近いスタイルで、割ると卵黄が蕩けるように広がり、白身や具材そして麺にも絡みまくる。それが月見そばの楽しさにも通じる旨さです。
麺や具材、そしてスープにも力強くコクをプラスしますが、個人的には割れた卵黄が絡む白身も好き。そのまま白飯に乗せても旨そう。
<他具材> ピーマンの青く軽やかな苦味が味わいを引き締める!五目そばの楽しさを再認識!
子供の頃はあれだけ嫌いだったピーマンが、今では好きで好きでたまらん。自宅で酒のアテが不足したときには、そのまま焼いて醤油をかけて食らうほど今では好きです。青くフレッシュな苦味がナイスですが、噛み締めると少し甘味も感じるもので、それが出汁に濡れるとまた旨い。モヤシと絡めたり、当然麺にも絡めて楽しませてもらいました。
総じまして「素朴でゴージャス!ノスタルジックな贅沢と旨さを令和に伝える極上五目そば!」
・・・と言う感動の嵐!。昭和の遊園地のようなほのぼのと明るいさ伝える五目そばです。流行りの味わいを追うのも楽しくて興奮するが、ノスタルジックな五目そばは、楽しくて落ち着く旨さ!。疲れた気分には明るく前向きにさせる一杯です。三鷹には偉大なるノスタルジックな拉麺あり!激しくオススメ!旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!