マジで愛するタンメン
マジで「タンメン(湯麺)」を知ったのは、上京して4〜5年経ってからです。関西では、特に生まれの京都では、昭和の時代は存在しなかったのでは?とすら感じてます。自分なんか、たとえ知ってても当時はワンタンメンの略語とすら思ってたことでしょう。そんな関西オリジンな私が、どっぷり一時期にタンメンにハマった備忘録は以下の通りです。
タンメンの沼にハマったキッカケは、ズバリ「はつね」でしょう!。関西でラーメン食い続けてかなりイキってた当時の私を、おいおい、お前なぁ〜・・・と優しく受け止めつつも、こういうラーメン文化のあるのだよと、指し示してくれたのは、はつねのタンメンでございます。実に3年ぶりに今回訪問しましたが、御店主が妙にバイキングの小峠みたいにカッコ良く感じます。更に接客も柔らかくて素敵!。カウンター6席のみと言う非常に限られた世界観なので、流石に今回はいつもよりすごく丁寧に・・・「撮ってよろしいでしょうか?」と確認し、了解済でございます。
<全体> 素朴さに潜む美しさ!明るく眩しい大衆湯麺此処にあり!
「はつね」のタンメンが魔力的なのは、まず「美しさ」でしょう!。写真や動画では伝わらないのがその迫力。雑多な野菜が浮かぶ塩出汁麺ではないのです。タンメンは、通常炒めの際の油や諸々の調味料等で、少し暗く濁るスープになりがち?。ところが・・・透明感バリバリでスープから透けて底の麺がうかがえるほど。それだけでなく、表層に浮かぶ油の煌びやかさが美しさに拍車をかけましょう!。画像が淡白なのは、iPhone動画スクショだからであしからず。(・・・う?画質で媚びるとAppleから怒られそう??)
<スープ> 澄みきる透明感!淡い豚塩旨味に優しい野菜の旨味が浸透!やがて麺の風味も溶ける旨さ!
ほぼ客の9割は「タンメン」です。近年では「チャーシュー」付きが人気ですが、今回はピュアに野菜と出汁のコラボを楽します。さてこのスープ・・・草食系な方なら確実にド・ストライク!。何が良いって、その野菜の甘味がしっかり出ており、多少濃ゆめな野菜スープとも言えましょう。
香味オイルが植物系だと邪推してますが、ベースの塩気がグイグイと野菜の甘味を引き出す様子!。そして、ほんわりとした豚は豚骨と言うより、これは「豚肉」のエキスなのでは?。淡い豚塩旨味に優しい野菜の旨味が浸透であります。へへへ・・・このあと後半お楽しみあれ。麺がスープに良い仕事をかまします。スープが霞みがかって更に昇華!。
<麺> 少し縮れた細麺!微かに加水低めで仄かなクッシリ感!出汁を吸い込み野菜を絡める旨さ!
茹で釜に泳がせつつ、経験による感と直手で確認しつつタイミングを見計らい、平ざるで湯切り!。派手なアクションなく丁寧です。その麺ですが、見栄えで想像するよりもクッシリとした風合いはあります。優しい出汁を十分に吸い取ったモチモチ感と思えば、実は少し芯を残すのか?と思うほど風合いがいい。そして、この風合いを生み出す部分が、ゆっくりと汁を吸い込むと同時に麺の風合いを吐き出すようです。
フツーなら濁るところだが、透明な出汁は軽く霞む様相。その軽く濁った出汁を、逆に麺が持ち上げて美味しく食わせるのです。・・・うう、旨さの核融合ですかな?しみじみ旨し!麺の風合いと、野菜の優しさが、同時に味わえコラボする旨さ!。
<野菜> スープを逆にバクバク吸い込むようなしっかりした旨味!噛み締めて旨し!
野菜を派手に炒めつけないのが印象的。炒めの音がしてたな・・・と思った矢先に、中華鍋には野菜と出汁がたっぷりです。決して野菜を出汁で煮てるわけじゃないだろうが・・・味を染み込ませてるような感覚。だから、透明なスッキリ出汁に思えて、野菜の甘味がしっかりすぎるほどに溶けています。その出汁に塗れて逆に野菜が旨い!。特にキャベツは薄い部分は透明になって甘味を出し切ってる。もやしは、シャキシャキしつつも、それもそろそろ限界と思わせるほどに、熱く熱った優しい甘味を炸裂しつつある状態。嗚呼、そのままでも堪能できるが、あえて麺と絡ませましょう!旨し!。
<味変化> 少しだけお酢と辣油!出汁は円やか!野菜は甘味変化で尚旨し!
タンメンに「酢」は邪道か?。「辣油」は邪道どころか無限地獄に陥りましょうか?。ビクビクしつつも、少ぉ〜〜〜しだけ味変化をトライ。結果として悪くないと思ってます。まず、お酢は酸味より出汁を円やかに軽やかにする風合いが楽しく感じます。後半にオススメ。そして辣油・・・透明な出汁を汚しそうで躊躇われたが、逆に辣油が斑点に浮かんでポップかと!?。これは野菜自身に甘味を逆に感じさせるようで面白い展開です。
総じまして「The タンメン!美しさと大衆感の両立!湯麺好きなら絶対食っとけ!」
・・・と言う感動の嵐!。通な方なら、タンメンってのはそんなに上等過ぎるもんじゃねぇと叱られそうですが、それでも「これだけは!」と具申したい!。また一方で、もう少し歳とったら夫婦でフラッと食いに来たいようなお店とその麺。西荻窪って雰囲気あるグルメ店が多いんだけど、ここも確実にその一角です。激しくオススメ!旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!