京都ブラックと言うより・・・四谷ブラック!
また性懲りもなく、都内でブラック系を求めて・・・今回は、四谷三丁目界隈へとやって参りました。大型連休前の多忙な平日で、昼飯を食らう時間もなく・・・早出早退社で夕方に食らう昼飯です。ま、このあとガッツリ休めると思えば気は晴れるか。本当は気晴らしにビールと合わせたい気分なのだが、東京全体で飲食業で酒出せない・・・と言うのは、ほんと憂鬱に思えますね。
さてこのお店。京都醤油ラーメンと冠がついておりますが、生まれも育ちも京都と言う私としては、派生系と捉えましょう。京都でブラック系と言えばあの「新福菜館」の他にありますまい。しかしそれとは違うニュアンス。そしてこの系列は同じ四谷にある「塩つけ麺灯花」でもこれを提供しているとあって、「四谷ブラック」と勝手に命名させていただきましょう。蒲田の支店のことはこの際、考えてない(汗)。
<全体> 色濃く深い醤油のニュアンス!京都系か否かは別にして確かに立派なブラック系プレゼンス!肉肉しさに揚げ玉溶ける面白さ!
ここに来たもう一つの理由は、通し営業だと言うこと。在宅ワークも浸透し、一層に裁量労働が取り入れられた手前、不規則に働いている身としては実にありがたいのです。それに空いてる時間で食えるしね・・・。ほぼ貸切状態で悠々と受け取った一杯はこんな麺顔です。
おおお!確かにブラック系のエッセンスは確かに展開!大胆にも思える漆黒の醤油出汁の深みは見事だし、肉肉しいチャーシューの盛り付けの上には、ペッパーが多量に投入!。ジャンキーなエッセンスが確かに滲むが、盛り付けは計算づくって感覚だね。サイズと断層面がキレイなチャーシューは扇形に配置され、佐藤可士和ばりの精密なバミリを感じる整然さ。味玉がカットされてるのはありありだが、水平に半分だけねじったスライドってのは初めて見るかも。そして揚げ玉が入っているのが実に印象的。最近では、朝の出勤ラッシュも少なくなったため、立ち食いそばでよく見かけた揚げ玉が、妙に懐かしさも感じるじゃないか。場所柄のお値段を感じるものの、よく作り込まれた一杯に感じます。
<スープ> じっとりしつつも円やか醤油!揚げ玉滲んで甘味あり!アクセル気味に溶けるペッパーがエッジを感じさせる味わい!
京都に生まれ育っても、正直言うと京都に醤油蔵なんてあったっけ?って感覚。ググってみるとそれなりにあるのね。京都の醤油ラーメンと言うより、京都醤油のラーメンと言うことなのかもしれません(勝手な妄想です)。さてその醤油味だが・・・へへへ!しっかりと濃ゆい醤油感があって、パンチを効かせてくれるじゃないか。短く言うと「じっとり」してる。醸造感も豊かで、どことなく円やか。なんとなくだが、たまり醤油系のイメージですがこれも妄想と言うことで・・・。ベースは鶏豚ミックスのようで、どちらが優勢とも言い難しかな。表面に漂う脂の様子は鶏っぽいけど、鶏醤!ってなアピール感覚は低めかと・・・・。
甘味は醤油の特性もあるかもですが、個人的には揚げ玉がいい影響を与えてると感じます。やっぱり、立ち食いそばで感じる天かすのイメージが浮かぶね。油と天ぷら粉の甘味が、個性が強いブラック醤油にも甘味を伝えるものなのだ・・・と感じいる次第。これがまた九条葱とも相性が良いからいい感じ。こんなことなら九条葱も追加したかったが、お財布事情で躊躇しました。
そしてブラック系にはやっぱり、ブラックペッパーが気になるところ。見た目は肉や全体に軽くふってあるように見えるが、出汁の味わいにはもっとしっかりと伝わるイメージです。意外にも少量で響くなーと思って食い進めると、丼の底にはかなり溜まってた!。見た目キレイ系ですが、しっかりとジャンキーなニュアンスも表現されていて、二面性が面白い一杯と感じます。
<麺> 丸山製麺!オーバルな中太麺!ペッパー貼り付き醤油に染まって褐色!出汁を受け止める素地の旨味がいい感じ!
麺は平打ちというか、オーバルな断面の中太麺。この時点で京都系ラーメンとは別と考えました。それはそれで良い。この麺は出汁に合ってる!。ブラック系に合わせるなら、細麺なら加水は低め、加水を高めるなら平打ち太麺がよろしいですな。微妙にボコ付きを感じるフォルムで、捩れまではない。スッキリしたようで素朴なイメージを与えます。
出汁を吸い込んで全体的に褐色に染まってる。所々ブラックペッパーを貼り付かせたのも旨そうに感じさせます。さてこの麺、実は明るいモチモチした弾力の割には、素地の風味を感じるのです。微かに芯を感じる部分が残っており、それが最後まで持続するので、麺自体の風味と甘味を残してるかな?。確かに噛み締めて旨い!って感じもあります。
素地を感じたところで、早速と肉や揚げ玉に絡めたりして味を足し、ガッツリといただくことにしましす。具材と麺が絡む旨さがまた一段と映える。ひょっとして、まぜそばや、担々麺と言った具材の個性と絡むタイプだと合うみたい。
<チャーシュー> 脂身層がキレイでロースト感たっぷりな豚バラ肉!出汁とペッパーの塩気に濡れて味わい深し!
肉だけ見ると、坂内食堂ってな感覚だが、醤油とペッパー感で真逆ですな。この肉は、出汁に浸って完成というより、単体でかなり仕上がった旨さ。しっかりとローストが効いた仕上がりで、脂は溶けて乳白色。赤身にそれが染み込んでいるようで、赤身も艶やかで旨そう。見た目キレイで表情で旨そうです。その上にペッパーがかかってると、もはやビールのアテにすら思えてしまうが・・・このGWにかけては飲めないのが悔しいです。
とは言え、やっぱり性懲りも無く出汁に浸して沈めても味あうと・・・やっぱりそれもうまかったりする。肉と醤油の相性自体がテッパン級の安定さだから、旨さ間違いない。肉増し大正解。激しくオススメ!ブラック系なら尚のこと!。
<味玉> 薄出汁浸透のあっさりタイプ!出汁とペッパーの風味で調和する円やかな味風景!
飾りつけで面白いと感じた味玉ですが、出汁のインパクトとのマッチングを計算したのか?・・・いやそんなことはないか、他のメニューもあるから。あっさりした味わいでした。固茹でに近い部分があると思えば、いきなりトロトロな状態が広がり、全体的には柔らかい仕上がりとなってます。出汁の浸透は、白身の断面が均一に染まってることから、時間をかけストレスなく深く浸透させてる様子。では出汁を深く感じさせる濃ゆい味わいかと言えば、そうでもなく卵本来の旨味を伝えるニュアンスが感じ取れます。
で、いつもの通りに出汁に沈めたりしても食らってみるが、濃ゆいスープが交わるとまた旨さが違って感じられるもの。卵の味が素直だから、出汁を受け止めて深みを増すようです。軽くかかったペッパーも軽い塩気に刺激を加えるようで、これもまた旨し!。
<他具材> お馴染みなクニャコリ歯応えの短冊メンマ!出汁とペッパーの刺激で妙にハマる!
薄い味が、出汁とペッパーで旨味を増す・・・と言えば、メンマも同様。馴染みある短冊状のさっぱりメンマで、品やかな仕上がり。歯応えはフニャコリとして歯切れがよく、引っ掛かりがありません。出汁に濡れるだけでも味が交わるし、張り付くペッパーは噛み締めると新たな刺激を与えるよう。出汁とペッパーの刺激で妙にハマる旨さです。くどいようだが・・・ここにビールがあれば最高なのだが。
総じまして「しっかりとパンチを感じさせつつ甘味も円やか!雅やかな四谷ブラック!」
・・・と言う感動の嵐!。尻上がり的な旨さを感じました。すでにまた食いたいと感じてます。同じのが同系列の「塩つけ麺灯火」にもあるそうだが、特製スペシャルじゃなく温玉と葱増しで食らうとまた楽しそうなどと妄想が止まらぬ・・・。他のメニューも狙ってみたいと感じます。パンチと円やかが両立の旨さ!激しくオススメ!。旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
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