顔バレHNばれの店で・・・お気楽な休日麺活動!
先日、ちょうど開店一周年と言うことで訪問しようと思ったのですが、ちょっと忙しくてスルーしてしまいました。心残りだったので、その週末に再訪問してみました。
ツーか、最近ちょっと仕事でお疲れ気味でして・・・超有名店やら遠征活動やら、体力を使うのが億劫でならない。そういった戦闘意欲がないので、顔バレHNバレの店で、お気楽で飲みくらおうと言う流れでございます。正午少し前、ちょうどいい訪問タイミングみたいで混まずに食えたので、少し御店主ともお話ができて楽しいひとときでしたー。
<酒> サッポロラガービール赤星!マイ定番麦酒!昭和男のハートを鷲掴みする爽快苦味とずっしりボディ!
いつもの赤星でございます。券売機500円のビール食券に、50円をプラスして提出。キンキンに冷えたビールとグラス。そして日替わりのサービスおつまみが配膳です。
実に昭和生まれのオヤジを和ませるずっしりとした味わい!。苦味が深く清涼感にも深みあり!嗚呼、ズシリとした瓶ビールと言えば赤星であります!。実は赤星を初めて味わったのは、平成になってからでして・・・、就職で上京して大学の先輩と横浜の聘珍楼で飲み食いしたときが初めて。当時は何とも思わなかったのですが、この歳になって思い出すー。その方はその後は独立して、今や社長さんですー。人生いろいろ。
さて、今回のサービスおつまみは鶏肉と豚肉カット!。トッピングチャーシューか?と思えば少し調理が違うみたい。サービスと言えどしっかりしている。淡白な鶏肉と味深い豚肉が少し入り混じっており、これが赤星を更に進ませるじゃないか!。嗚呼、週末寛ぎのひとときを味わうのであります。
<全体> 少し深みと煌めきが増した醤油感覚!麺線も美しく整うコンテンポラリー醤油そば感覚!
御店主と会話をしつつ、ゆっくり酒を嗜む・・・。見量らって提供希望のタイミングを伝え、数分経って配膳されたのがこの麺顔です。
おおお!少し見ぬ間にイメージが垢抜けた感覚!トレーに乗った切立丼鉢に、深い醤油にエキスの煌めき!いかにも今風!コンテンポラリー拉麺と思わせる、低温調理系の肉等が実に旨そうじゃないか!。トッピングは旧店舗を想像させる三つ葉だった筈だが、柚子と青ネギの色合いが可愛い雰囲気。色々と試行を重ねて研鑽してるとは、Twitter等では知っていたが、いかにもブラッシュアップと言うオーラが漂う麺顔が実に好印象!。食らう前から当たり!と感じるね。
<スープ> マイナーチェンジ!明るい醤油に柔らかい鶏出汁感!乾物の甘味が広がる中に仄かな貝の滋味!
まずスープを味わうと、知った味なのに確かに新鮮な感覚!。ひとことで言うと芳醇円やか!。特に醤油の輪郭です。非加熱系の生醤油のフィーリングが素晴らしく、カエシに丸みすら覚えるエッジングが見事です。パンチはなく染み通るようなスッキリさが嬉しく感じさせます。
そして旨味に甘味を感じます。恐らく一通り乾物の溶け込みはありましょうが、軽やかで複雑。煮干し系の甘味は分かりやすいが、色々とエキスの溶け込みが深い。一部滋味深いところがあるので、浅利等の貝出汁が溶けていると思って、御店主に確認してみるとやはり少し入っているらしいです。そして、烏賊煮干なども取り入れておられるとかで、複雑カオスな味わいなれど、スッキリ感もあるという優れものです。確認し忘れたが、甘みには椎茸も少し溶けていると、実は密かに感じております。
更にしっかりと食べ応えを感じるところは、やはり鶏出汁の芳醇さと言ったところでしょう。特に鶏油のバランスが素晴らしく、バターのようなしつこさはないのに、旨味が深いところが秀逸。あっさりしつつもコク深しってな感じです。時間が経つと、チャーシューの下味や麺の風合いも溶けたりして、ますます旨さのカオスが深まる!。
<麺> 菅野製麺所!極細チックで丸みを感じるストレート細麺!持続するクツクツ歯応え!汁の持ち上げが滑らかで見事!
麺がまたいい相性!。菅野製麺所らしい、歯応えにクツクツとした小気味良さを感じさせます。湿ってるのに素地の風味を感じるような雰囲気で、小気味よく千切れるところが実に快感。それが中盤を過ぎても、ずっと持続するので、いつまでも楽しめるようです。
また表情も少し印象的。極細に近いスリムなストレート細麺。しかも妙に丸みを感じるようなフォルムなので、舌触りがとても滑らかです。また腰つきも、細さゆえに品やかさがあるので、麺と麺が寄り添い易く、出汁の持ち上げが素晴らしい!。麺の風味を感じながら、咀嚼で出汁と麺の旨味を合わせてゆき、一体化した旨さがいい感じ!。
終盤に近づくとじわじわと出汁の浸透を許すようで、少し甘みを増すような味わいに変化するようです。大盛不可な店なので、もっと食いたいと思えば、和え玉追加で楽しみましょう!。
<チャーシュー①> 低温調理系豚肩ロース!ペッパー染み入る爽快刺激に赤身の肉味!脂の甘味がしっとり一体化!
半年ほど前から少しニュアンスが変わったかな?と思うのがこの肉。今や「ネオまたおま」と揶揄されることもある低温調理系の豚肩ロース肉です。少し洋風にも感じるペッパーが浸透する部分もあり、そこは塩気を感じて特に味わい深い。
また浸透浅い赤身部分は、肉本来の旨味が十分で、噛み締めるほどに肉食ってると言う充実感に包まれます。また脂身にも少し下味の浸透を感じ、仄かな下味の塩気で余計に脂の甘味を感じるといった感覚。洋風なスパイス感と赤身の肉味と混じれば、この上ない肉の味わいが楽しめます。
<チャーシュー②> 仄かな塩胡椒が染み入りパフパフの柔らかさ!出汁を吸い込み旨さ高まる!
淡泊な素材で下味の浸透が酒を進ませます。前回の塩では大葉?バジル?のような風合いありと感じたのだが・・・舌が馬鹿になってしまったのか、醤油出汁の影響なのか、塩胡椒のシンプルな旨さがいい感じ。噛み締めると鶏肉の滋味に香味の華やかさが広がります。
歯応えもパフパフと柔らかく、筋繊維の細かさからシルキーな歯応えにも思えるほど。嗚呼、どうせなら、小瓶ビールを追加しておけば良かったとプチ後悔。
<他具材等> 短めな極細メンマは素直な旨さ!柚子をあしらう葱薬味!麺に絡んで風味と歯応えを楽しませる!
シンプルに薄出汁が浸透したフレッシュタイプで極細。そして短め。当然、麺にも絡み易くて歯応え楽しめます。芳醇な醤油出汁に混じって相性もナイス!。酒のつまみ・箸休めと言うより、麺に絡めて食らうべしです。
また薬味も丁寧で、九条ネギを細かくカットした中に、柚子を少しあしらって見栄えと味わい、風味がいい感じ。これも存分に麺に絡めて味わいましょう。
<味玉にハズレなし!> タレは深めに浸透し味わい深し!卵黄は温かみを帯び全体的にトロトロ感!旨味濃密!
これも相変わらず美味し!。出汁の浸透が深く!醤油スープになれた舌の中で、ググッと濃密な旨さを感じさせます。タレの旨味は塩気と甘味とバランスしており、更に覆いかぶさるうように卵黄のコクが濃密!。
そして熱がしっかり伝わるので味わい深く感じられます。白身が崩れて卵黄の旨味と混じる。まるで卵黄がソースのように口の中で広がります。おおお!やっぱりやっぱり、味玉にハズレなし!
<和え玉> 醤油に溶ける鶏油に込められた魚介の旨味!麺の隅々に絡んでじわじわ浸透!麺の風味もしっかり堪能!
鶏油と煮干を選べます。今回は鶏油で!。実はここで和え玉を喰らうのは初めてです。元々なかったメニューで、客の要望に応えて追加したのだとか。それにしても、実にしっかりと作り込みを感んじる旨さで好印象!。次回以降も必食すると思います。
醤油ダレと鶏油が混じった味わい・・・なんだか分かりやすい味だと思われましょうが、いえいえ少し違う。鶏皮から取るピュアな鶏油はバターっぽい濃厚さがまたいいのだが、少しそれとはニュアンスを変えてます。御店主曰く、それだと他の店と同じ味になってしまうからとか・・・。乾物の旨味が滲むような円やかな味わいに仕上がっており、それが実に味わい深くて旨し!と言う展開が見事!。
また麺が汁なし系でも映える。元々クスクスクツクツとした歯応えで、風味が高い麺だから独特な旨味が滲む醤油ダレが絡むと実に旨い!。予め丁寧に麺全体の隅々にまで絡めてますから、余計なタレが底に溜まるといったこともありません。また、今回も性懲りもなく、残ったスープを少し垂らしてもみましたが、少し絡み合うのが緩み、味にソフトさが生まれますから、激しくオススメ!。実に楽しめる和え玉でございました!。
総じまして「旨さBrand New!試行と進化を続けるコンテンポラリー醤油そば!」
・・・と言う感動の嵐!。開店して一年過ぎましたが、いつ行っても斬新さと旨さの高まりを感じるお店。今後も応援し続けたいと思います。ま、私の場合・・・サッポロ赤星があって、和え玉が旨いとなれば通うのが必定となりますが(笑)。阿佐ヶ谷駅近!サクッと旨い麺ならこちらが激しくオススメ!旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!