気もそぞろ!今年はでたよ「かしわぎ」の冷やしversion!
- <酒> サッポロラガービール 赤星:現存する日本最古のブランドビールと・・・今日も泡と対決!
- <全体> お!湯気がないだけ見た目はフツーのレギュラー感覚!そして冷やしは塩かと思えば醤油だった!
- <スープ> ほぼ忠実にレギュラー醤油をイメージした感覚!?しかし柚子胡椒の味変化は冷やしならではの感覚!
- <麺> 醤油に染まるいつもの浸透感で安定の甘味と旨味!冷やし系だけに麺素地の風味は色濃く感じる!
- <チャーシュー> 舌の熱でようやく溶け出す脂の甘味!咀嚼でいつもよりしっかり感じる肉本来の旨味感!
- <メンマ> 極細で柔らかく・・・麺とも馴染む食感!色合いよりもあっさり感覚で歯応えはなめ茸の如し
- <味玉にハズレなし!> ほのかな温かみ!円やか醤油ダレの浸透ほどよくマチュアな甘味が十分に感じ取れる逸品!
- <〆飯> 追い飯:出汁氷入!飯を追いたすところだろうが・・・逆に飯に汁を追い足してみたよ!ついでに味玉もイン!
- 総じまして「印象に残る切れ味と円やかさ!冷やしでも確かに旨さ成立!進化する醤油ダレ!」
ああ・・・東中野で冷やし系と言えば、きっとあの店だよね!?とピンと来たならあなたも相当なラーメンラバー!。でも今回は違うんです。「かしわぎ」さんへとやって参りました!。7月半ばから冷やし系もスタートと言うTweetを偶然見かけまして、慌てて突撃訪問した次第。しかも試作品の写真や他情報もなく・・・一体どんな冷やしなんだとワクワクが止まりません。
だから当然シャターですよ(笑)。なにせ日によっては仕込みの量が違うらしく、少ない時は5杯だったりしますから・・・ここは執念を燃やすところ!。開店10分前にはシャッターが上がり、中の待ち席へと誘導され・・・あとはお昼の情報番組を眺めながら、結構ゆったりと過ごさせてもらったかもしれません。後から続々と近隣の方々がやってきて、あいも変わらず満席スタート!。
<酒> サッポロラガービール 赤星:現存する日本最古のブランドビールと・・・今日も泡と対決!
へへへ・・・当然飲みますよ!。だって赤星があるんだもの。ここはいい店ですよ。だって「500円ワンコインで赤星中瓶」だし、「サービスお通し」が付くのだから。都内のラーメン店でこの2つを適える店はほんと少ないはず。
そしてお通しがまた良い!。チャーシューの外側切れ端なんですが、味付けが一番染み込んでいるところで熟成度も高く、表面の焦げ目とかスパイスが残ってるのが堪らん!。小さいひとかけらでグラス一杯のビールは十分に飲み進めさせます。必ずいつもよろしければと、タバスコも添えてくれる。タバスコ見たらいつも思い出すのがアントニオ猪木・・・嗚呼、オレも何でもいいから利権が欲しい。
そしてこのグラスだ。サッポロを仕入れると付いてくるんでしょうが、このグラスでまともにビールを注ぎ切ったことがないんですよ(泣)。この内側か外側に反った形状がいかんのか?激しく白泡がいつも立ちまくるので、油断すると溢れるタイプ。慎重に対応しましたが・・・やっぱり今回も泡泡だな(笑)。次回から諦めてグラス倒して注ごうか知らん・・・そうすると画像メモ録れんが。
<全体> お!湯気がないだけ見た目はフツーのレギュラー感覚!そして冷やしは塩かと思えば醤油だった!
さて本当の興味は「塩」か「醤油」かのスタイルでした。「かしわぎ」さんは開店当初は「塩」人気爆発でしたからね・・・私の中では「塩得意」な店。ところが、共同経営者の方が実家に戻られてからは、妙に「醤油」のレポートやレビューが増えてきた感覚。果たしてどちらかと期待してたところで配膳が完了。それはこの麺顔です!。
おおお!塩ではなく、今勢いのある醤油系だったのか!しかもレギュラー「醤油ラーメン」とほぼクリソツな麺顔!。湯気がなく熱くないだけで、そのまんま東ならぬ・・・「そのまんま冷やし」のような風貌。あとで見比べたら、チャーシューが一部細切りになってるのが違いで、ここは冷やし中華を少しリスペクトした部分なのでしょうか。しかし、元々よくできた醤油ラーメンでもあったし、引き継いだような迫力・プレゼンス・オーラ感はありありで、実に旨そうであるのは確か!。
<スープ> ほぼ忠実にレギュラー醤油をイメージした感覚!?しかし柚子胡椒の味変化は冷やしならではの感覚!
「味が濃かったら調整します」・・・と言ういつもの口上は冷やしではなしだね(笑)。味が少し濃ゆ目ではあっても醤油は「円やか」なのは既に承知の通り。スープを啜りますとその通り。円やかさだけでなく、甘味すら覚えます。ベースはしっかり鶏ガラ系の旨味が煮出されたもので、香味油にもその余韻が感じられるよう。基本的には鶏醤油な味わいが深い。
ところが最近気がついた時には「甘味」が加わったような記憶です。そう、ちょっと前より味変化といえばオーバーだが、ニュアンスが変わったかと。諸兄のアドバイスによれば魚介が少し加わったのではと述べられてますが、それには私も同意です。だからこそ、あえて「醤油で冷やし系」にしたのかと・・・勝手に邪推してしまいそう。魚介が加わると冷えても落ち着きある旨味が確かだし、日本人には食べ慣れた味わいだもの。塩気は醤油感そもののと言うレベルで、気にならないし、ゴクゴクと最後は飲み干してしまいました。
味変化アイテムに柚子胡椒を差し出してくれました。これはいいね!。円やかな味わい一辺倒でも問題ないが、やはり少し刺激が欲しいと後半には感じるところもあり。醤油系で柚子胡椒ってあまり試したことなかったけど、冷やし系なら十分成立する旨さでしたよ。今度自宅でもこのアイデアを何かでやってみようか!。
<麺> 醤油に染まるいつもの浸透感で安定の甘味と旨味!冷やし系だけに麺素地の風味は色濃く感じる!
元々やや加水低めなイメージ。なので大盛りではなく替え玉主義でカタメ などリクエストも聞いてくれるお店です。パツパツ麺ほど大げさではないが、麺の素地から香るような風味が楽しめる麺ですね。淡いクツクツとした歯切れの余韻も、いつも通り楽しませてもらいました。
要するに汁を吸いやすい。冷やしでは風味は割と長く楽しませてくれましたが、汁浸透はいつもの通りで、見る見るうちに褐色に染まってゆくイメージです。ただスープ円やか醤油系ですから染まり切ったところで塩辛くはならず、むしろ炭水化物の旨味と混じって旨さを発揮。汁と合体した味わいも、冷やし系ならではの甘味を長く確認しながら楽しめるようで・・・これなら別に和え玉風にもアレンジできそうな妄想も重ねてしまいます。
終盤はメンマや青葱薬味を存分に絡めたりして食らう。炭水化物と出汁の一体感が極まったところで、別の味と食感も合わせながら存分に楽しませていただきましょう!。
<チャーシュー> 舌の熱でようやく溶け出す脂の甘味!咀嚼でいつもよりしっかり感じる肉本来の旨味感!
一枚の大判肉と細切りカットの肉。同様に豚肩ロースの部位で、赤身と脂身の旨さのバランスがいいタイプのお肉です。細切りカット肉は、お通しで出てきたよりもかなり内側のフカフカした部分が多し。スパイシーであったり、味付けの深い部分など味が濃ゆ目のパーツもありますが、フカフカ部分と混ぜて食らうと旨し!。酒にも白飯にも合う旨さです。
一方の大判の一枚肉は全体がしっとりした状態。スープの熱で脂みが溶け出すことがないため、ハムみたいに白く見えます。これを大胆に大きく口に含むことをお勧め。明らかに口の熱、舌の熱、唾液の熱でじわじわと脂が蕩けるようで、妙に脂の旨味が濃ゆく感じてしまいます。温麺の状態よりも脂の甘味を感じるかと!。そこに赤身の肉本来の滋味が絡みつくので・・・これこそサッポロ赤星で後味を洗い流すとこれまた楽しい限り!。こんな展開なら・・・肉増しにしても相当面白かったはずです。
<メンマ> 極細で柔らかく・・・麺とも馴染む食感!色合いよりもあっさり感覚で歯応えはなめ茸の如し
短めでスリムなタイプ。出汁がよく浸透しており褐色度がやや深め。そしてかなり柔らかめで、麺にとても馴染みやすい感じです。まるで太いなめ茸でも摘んでいるかのような箸の感触。これはこれで、全体に散らして食らうより、まとめて食らうか、麺に絡めて食らうといいかも。割と好きなタイプ。
<味玉にハズレなし!> ほのかな温かみ!円やか醤油ダレの浸透ほどよくマチュアな甘味が十分に感じ取れる逸品!
この店は全般的にコスパがいい。そしてこの味玉も100円の割にはとても上出来と感じてます。トロトロッとしてるより、ややハードめにねっとりした方が好きと言う方には激しくオススメ。薄出汁が深くストレスなく浸透してるため、白身は色合いが均一。卵黄は、外周に少し熱を帯びた部分を残しつつ、全体的には超ねっとりハードなジュレ状態で、中心部だけ少しだけ緩いとろみがあります。それら全体がグラデーションとなっており、箸を入れるなり齧るなりするのを躊躇うかも。
また冷やし系だった中で、味玉にほんのりと温かみを感じ、出汁と一体化した卵黄の味わいが実に甘くも濃密な旨さが絶品!。大切に食らおうと思う一方で・・・最後の追い飯のために半分残しておきました。嗚呼、これも完成度が高い逸品!嗚呼、味玉って本当にハズレがない旨さ!。
<〆飯> 追い飯:出汁氷入!飯を追いたすところだろうが・・・逆に飯に汁を追い足してみたよ!ついでに味玉もイン!
替え玉不可だが、追い飯対応はご用意とのこと。ご店主の方からそろそろ準備しますと伝えられ、追加配膳されました。フツーに白飯があるだけかと思えば・・・薬味ネギが少々乗っており、薄白い物体が3つ。大根の漬物かと錯覚したんですが・・・これが出汁氷です。あとでスープに混じるとシャリシャリした食感も面白い。
飯を追いたすところだろうが・・・逆に飯に汁を追い足してみたよ!ついでに味玉もイン!。やはりこの方が、出汁と飯のバランスが調整できて失敗が少ない。味玉を半分に割って・・・そして残りも割って・・・あとは適当に混ぜてぐちゃぐちゃにして食いました。+100円でこの楽しみなら、やっておくべきですよ。これも激しくオススメ!。日本の大衆食文化を深く感じる・・・出汁茶漬け飯!
総じまして「印象に残る切れ味と円やかさ!冷やしでも確かに旨さ成立!進化する醤油ダレ!」
・・・と言う感動!。「かしわぎ」らしさを十分に踏襲しながらも、冷やしの可能性も十分に感じ取れ・・・かなり楽しめた一杯。もしもこれが「塩バージョン」だったらと次なる期待も勝手にしてしまうが、個人的には最近の醤油ダレのバージョンアップが呼び起こした旨さにも感じました。数量限定なので、常連向けメニューでしょうが・・・メニュー一巡したら、これこの夏激しくオススメかと!。旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように最後に締めたいと思います!。
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!