反逆者（Renegades）達のラーメンアジト・・・麺尊Rageの2ndブランドに潜入捜査
麺尊RAGE RENEGADES （東京・花小金井） RAGEそば 醤油 ＋ 味玉 〜ラーメン食べて詠います
- ＜全体＞ 西荻窪の軍鶏そばを彷彿！醤油ブラウンがまるで蛍光色！テカる水鶏系でエキス感ありありの迫力！
- ＜スープ＞ うおー！聞いた事もない地鶏と名物ブランド鶏の混合凝縮！明るい鶏！円やかな醤油！深い乾物！
- ＜麺＞ 三河屋製麺：ほど良くやや低めな加水率！序盤はクツリと良い歯切れ！出汁が浸透してから甘くも感じる！
- ＜チャーシュー＞ ロースト部分が香ばしく低温部分がしっとり・・・出汁と熱を吸って薬味が旨さを後押し！
- ＜メンマ＞ これも出汁に染まって旨いが鶏油と戯れる部分が特にたまらん！
- ＜味玉にハズレなし！＞ 卵黄はトロミとジェルの中間！濃厚なコクの中に円やか出汁が完璧に染み入る旨さ！
- 総じまして「王道の水鶏系！濃密旨さまさに爆発！反逆者（Renegades）達の味のバイオレンス！」
・・・とは言え、在宅勤務での遠隔会議が長引いて午後に突入。駐車スペース有りとのことで、クルマを使いチャチャッと昼の部最後の方に滑りこむ！。飛ばせば片道１０分少々で着くとはありがたいよね。更に初日でまだ認知されてないためか、空席目立つ状態だったので直ぐに座ってオーダーできました。超ラッキーな雨の月曜日！。
初日だからメニュー絞ってるご様子で、汁そば系のみ。また特製は売り切れとのことで（チャーシューの追加分）、今回は「RAGEそば 醤油 ＋ 味玉」とさせていただきました。塩バージョンがレギュラーで選べるのが2nd店舗の特徴でしょうか。それと軍鶏そばと言わずに、RAGEそばと命名してるところも興味深いところ・・・。
＜全体＞ 西荻窪の軍鶏そばを彷彿！醤油ブラウンがまるで蛍光色！テカる水鶏系でエキス感ありありの迫力！
それにしても住宅地のど真ん中にある、デカいカフェのような店箱。いかにも若い人に受けそうな作りで、本当にラーメン屋ってのは、「かっこいい職業」になったよねと感じ入る店内です。オヤジが一人キョロキョロと怪しく店内を見渡してたところで、スタフさんがやってきて・・・注意されるかと思いきや配膳が完了。それはこんな麺顔です。
おおお！反逆者（Renegades）と言うからどんなぶっ飛んだ一杯かと思えば、めちゃ美しく整った水鶏系の淡麗醤油麺やいの！。しかも1stの西荻窪で出す「軍鶏そば」とクリソツなイメージ！。しかし単にコピーした感じのでグレード感は一切なく、迫力が実にイキイキと感じられ、勢いってのは確かにある！。照明の都合か、スープがビカビカに光っており、醤油出汁の色合いが輝きが続くばかり。嗚呼、もう食う前から旨いと決めつけてしまいそうになる。そして何となく西荻窪の一杯とイメージをダブらせてしまいます。
＜スープ＞ うおー！聞いた事もない地鶏と名物ブランド鶏の混合凝縮！明るい鶏！円やかな醤油！深い乾物！
ベースは軍鶏じゃないらしい。だから「RAGEそば」と改名。それも、恥ずかしながら聞いたことない地鶏で「岡崎おうはん」「ゴトウ３６０」と言う純国産種を軸に、黒さつま・こうしゅう・赤・・・とブランド鶏を惜しげもなく投入とのことです。ううう・・・鶏だけでこんなにこだわるブレンドスープ。確かに鶏の旨味が冒頭からドバーッと広がる旨さは分かりやすい！。食べ慣れた味なんだけど、旨味の濃さにグイグイと説得させられてしまいます。鶏油はバターのような濃密さの一歩手前？。そこは別のエキスがほどよくバランスしてる感覚。
その鶏油感覚とバランス取ってるのが醤油ダレ。塩気という尖りがなく、ナチュラルに醤油らしい熟成の香りとカエシのエッジングが溶けているイメージ。まさに鶏醤油フォーマットの味わいですが、極まった感があって飽きさせない・・・。
それにやっぱり何と言っても、この落ち着き感には乾物のエキスによるものでしょう！。節系の上品ですっきりした風合いなのか、はたまた昆布系。そんなところはありなむか。スッキリしている風合いから、粗節ではなく、枯節系と勝手に邪推してしまいます。また、青葱と紫玉葱の微塵もいい仕事をしており、食い進めてゆくと、フレッシュな野菜らしい清涼感と甘味を溶かし込まれてゆく見たい。濃密清湯のようでサラサラと飲み干せる一杯に仕上がっております。
＜麺＞ 三河屋製麺：ほど良くやや低めな加水率！序盤はクツリと良い歯切れ！出汁が浸透してから甘くも感じる！
こちらは西荻窪で馴染みを感じる麺ですな。基本的に「カタ麺主義」な傾向を持ち合わせている私なので、かなり好みです。冒頭の濡れた感じで強めなコシつきの細麺が素敵。麺線がどれもキッパリとしており、中心部に微妙に乾きが残ってるように映る姿が旨そうに思えるのです。その見栄え通りに噛むとクツクツと小気味よく千切れる感触は、気持ちまで軽くさせるよう。またすすり上げる時は、そばのようなボソッとした滑り方も粋に感じて気持ち良いのです。
ゆっくりと汁が浸透してきます。汁は香りが飛ぶほどには熱々ではありませんが、麺は汁にも熱にもダレた感じはなし。やがて湿りきった状態で奥歯に力を入れると、クチリと呆気なく潰れるんだが、以前よりも増して甘味というか旨味を感じ始めます。出汁のエキスと炭水化物の糖化が合致したような旨さ。
このように絶妙な汁の旨味と暑さ、しして麺の風味と甘味のバランス感が絶妙なので、大盛対応は不可。替玉で対応いたしましょう。ただ今回は、替玉までしてしまうと自宅での晩飯にも差し支えそうな時間帯だったので、それは次回のお楽しみに回します。
＜チャーシュー＞ ロースト部分が香ばしく低温部分がしっとり・・・出汁と熱を吸って薬味が旨さを後押し！
これも旨さ安定テッパン級でございます。大判の豚肩ロース肉が１枚。通常の１.５倍相当のボリューム感ですので、今回は特製で肉追加を逃したとは言え、満足感あります。周囲はタレが少し浸透したようなロースト感が味わえる感覚。そして中心部は低温調理を連想する、半レア状態ですがスープの温度もあってか、レア感が消えゆく刹那の桜色いった感じです。
慌てて半レアな状態で半分食らう。赤身本来の肉味がしっかり伝わり、合間に差した脂身がジューシーに溶けてうまし！。全体的に淡白だがもはや上品な旨さと表現した方がいいね。そしてしばらくしてから、残った半分を食らうが、やや熱の影響を受けているとは言え、スープを吸い込んだ感じがあって、これを奥歯に力を入れて、エキスを絞り出すように食らうと旨し！。淡いスポンジのような歯応えもまた楽しからず哉。出汁と熱を吸って薬味が旨さを後押し！
＜メンマ＞ これも出汁に染まって旨いが鶏油と戯れる部分が特にたまらん！
私がラーメンヲタク（ラヲタ）を自負するようになって１０年余り。当時は、系唐辛子と穂先メンマのトッピングが一般化し出したようなイメージで・・・、ラーメンで遭遇すると旨し旨し！と連発してたのでした。今でもそんなの引きずってるかも。やはり穂先メンマはあるだけで嬉しいのです。
知った味わい、繊維が崩れるような食感は相変わらず見事なんだが、特に今回は出汁と共に、鶏油の浮遊する層にあってガッツリと絡み吸い込んだ状態なので、見栄えはともかく旨かった。ちょっと記しておきたかっただけ・・・。
＜味玉にハズレなし！＞ 卵黄はトロミとジェルの中間！濃厚なコクの中に円やか出汁が完璧に染み入る旨さ！
これだけスープにブランド鶏をブレンドしてるんだから、玉子もフツーなわけないよね。鹿児島県産ヤブサメファームのこだわり地鶏卵・・・と紹介されてました。黒さつま鶏ってことなのかは不明。まぁこの色合いと仕上がり具合見ると、完璧としか言いようがありません。出汁が均一に染まってカタチも美しくキープ。割ってみると、白身はヤクルトやマミーよりも軽やかな乳白色で均一に染まってます。ここだけ食っても円やかで旨い。
そこで期待を寄せて卵黄を食むが、トロミとジェルの中間！濃厚なコクの中に円やか出汁が完璧に染み入る旨さ！。めっちゃ濃厚で味が濃くて甘いってのも好きだが、どこか上品さもあって・・・卵本来の味も残してるのかも。味玉好きじゃなくとも、せっかくここに来たのだからお試しあれと申し上げたい。嗚呼、やっぱり味玉は素晴らしい！旨さにハズレなし！。
総じまして「王道の水鶏系！濃密旨さまさに爆発！反逆者（Renegades）達の味のバイオレンス！」
・・・と言う感動！。屋号の意味合いとは裏腹に、実に美しい仕事ぶり！。電車で便利な「西荻窪」、クルマで便利な「花小金井」にこれで２店舗展開とあって、またヘビロテ店が増えてしまって嬉しい悲鳴です。ゆっくりと別の個性展開もしてゆくのかも楽しみ。今後しばらく目が離せません。小平界隈の方には激しくオススメ！。旨し！なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います！。
お粗末！と言うことで家族にも感謝しながら合掌！！今日も本当にごちそうさまでした！！！
