終了未定の期間限定・・・午後休使って向日葵2号店に早速行ってみた!
- <酒> サッポロラガービール赤星:ビールもねらい目!現存する日本最古のブランドビール!
- <全体> 肉々しくも・・・1号店とは趣向が変化!めちゃ素朴系に振った麺!出汁の質感!
- <スープ> 大山鶏の煮出しはしっとり柔らかく、淡い鶏油と乾物の煮出し配合が落ち着く味わい!
- <麺> 自家製麺:全粒配合で強いウネリとボコボコ感!素朴さの塊の中にグルテンの旨み深く・・・
- <チャーシュー> 相変わらずのド迫力!2種に見えて・・・実は3種?低温調理等の旨味が大胆に味わえるパワフル特製盛!
- <味玉にハズレなし!> 見た目よらずなしっかり味付け!ネットリ卵黄の甘味と際立つ塩気で緊張感あるコク深さ!
- 総じまして「麺!出汁!肉!どれも素朴さと淡麗さの狭間に染入る旨さ!今しかないかも一回食っとけ!期間限定拉麺店舗!」
コロナ禍にあって早々に営業自粛を決めた「中華そば 向日葵」。その期間、ずっとカレーのテイクアウトで凌いでおられましたが、本当に飲食業の力強さと逞しさには頭が下がります。そんな向日葵さんも、先日復活営業したばかりですが・・・・なんと颯爽と2号店をオープンとのこと。なんと大胆!。早速、2号店なる「beyond」さんへと突撃です。丁度、業務のキリが付きそうだったので、午後休暇扱い。遅い昼下がりに何とか辿りつけました。
話によると、1号店の女性店主さんの旦那さんが経営する居酒屋の間借り。昼だけ営業の二毛作スタイル。それにしても気になるのが「期間限定営業」と言うところ。そしていつまでかは未定。どうも一時期のコロナ禍のトンネルは抜け出たものの、以前のような居酒屋営業は苦しいらしい。そこで、拉麺二毛作にて暫く活躍したいとのスタンスみたいっす。だから本音は、ちゃんと居酒屋復活したいので、それまで拉麺でも勝負ってこと・・・。応援気分ですが、ラヲタとしては、ちょっと複雑な気持ちです。
ラインナップとしては、1号店から煮干しを引いた感じ。そして前金制。肉めし・鶏めしがない代わりに炊き込みご飯があるという気遣いです。つい先日、1号店で特製塩を食ったばかりなので、今回は特製醤油とさせていただきましょう!
<酒> サッポロラガービール赤星:ビールもねらい目!現存する日本最古のブランドビール!
わざわざ午後休にしたのだから飲むぜ!赤星!。そして嬉しいのがワンコイン。1号店では600円だったビールが、ここではワンコイン500円。おおお!この一点だけでも通いたくなるじゃないか!。よく見れば、炊き込みご飯も150円と言うリーズナブル。
瓶ビールにはちょっと小ぶりなグラスが良く似合う。別に高級でなくてもいい。ジョッキでのむ大胆さはここでは必要なし。苦みばしったコクの旨さを、何度も飲み干すようにのど越しで味わいたい!。それが瓶ビールの楽しみというものです。こういうオッサン・ジジイ染みた感性には赤星のブランドと歴史、その味わいが一番ビビっとくるのだから、何度飲んでも飽きない旨さだね!。
<全体> 肉々しくも・・・1号店とは趣向が変化!めちゃ素朴系に振った麺!出汁の質感!
それはそうと・・・木のぬくもりが感じられるカウンターっていいね!。結構こういうの好きでこだわるオレ。でも別にオレだけでもなさそうで、ひとり後客が奥のテーブル席に案内されつつも、同じようにカウンターが気に入ったらしく、あとで座席変えておられました:笑。そんな共感を得たところで配膳が完了。それはこんな麺顔!。
おおお!これは1号店とは随分と傾向を変えてきたじゃなか!ひと目で複雑な麺線から素朴!と頭にガツンと入り込むインパクト!。そして相変わらず、特製での肉々しい迫力は相変わらず。多少、素朴によりそうようなワイルド感もありなむか。またスープも澄み切ったタイプでなく、しっとりと霞がかった柔らかさを感じさせるエキス感。素朴な麺と調和します。2号店独自の取り組みとしては自家製麺を取り入れたことだが・・・一気に個性的な一歩を踏み出した展開ですねー。
<スープ> 大山鶏の煮出しはしっとり柔らかく、淡い鶏油と乾物の煮出し配合が落ち着く味わい!
さてどうしても麺に目がいってしまうが、その前にスープを味わいましょう!。下連雀の淡麗感たっぷりの透明感とは微妙に違って、微妙に曇りがかった風合いが印象的。醤油ダレの浸透で美しいブラウンに染まっておりますが、やっぱり鶏醤のイメージがありありです。より暖かみを感じるような風合と言えましょうか?。
そしておそらく地鶏系の旨味と思いますが、大山鶏の煮出しでしょうか。明るさと滋味が溶け込んだような鶏旨みが印象的。そしてあまり鶏油が濃ゆくないところも、コンセプトともマッチ。素朴な薄化粧で品の良い鶏コクと感じました。とても柔らかい動物感で、ゴクゴク飲み干せそうだが、じっとりと舌に絡ませては楽しみたい旨味がいいね!。
そしてやっぱり全体的に落ち着く風合いは、乾物の溶け込みが程よいといったところでしょう。煮干の主張はあまりなく、節と昆布等とバランスよく溶け込んだ甘味がありなむ。個人的には昆布系の落ち着きが気に入ったのですが・・・これは広く受ける味わいと言う感じです。炊き込みご飯のベースにも上手く転用できそうな気配あり。
<麺> 自家製麺:全粒配合で強いウネリとボコボコ感!素朴さの塊の中にグルテンの旨み深く・・・
今回の2号店なりのエポックとしては「自家製麺」に初挑戦というところ。手回しの製麺機が誇らしげに店内に置いてありました。私はパスタマシーンをこれまで2台潰したことがあり、こういう機械って好きなんですよねー。圧力と麺生地の厚さや水分、手回しするスピード等で、同じものを作り揃えるのにホント苦労するのを良く知ってます。それだけ想像してもハンドメイド感覚だけで旨そう!
そして期待を裏切らない素朴さがありありで、むしろ痛快に感じてしまいます。そのフォルム・・・山形のケンちゃん系のウネウネと、春木屋のボコボコさのちょうど中間ってなイメージ(誠に勝手な解釈)。されど見た目だけでなく、食感もそれに当てはまるようです。モチモチとボソボソの中間にあって、スープを適度にからみ、そして吸い込ませる旨さ!そして全粒がしっかりと打ち込まれており、歯で潰したあとの風合いと、出汁と一体化する旨味のアピ―ル力が強いイメージです。
すすり上げのタッチも中々良好。やや太目で短めなスタイルが、ずぼぼぼぼーーーっと啜り上げるに丁度もって来いでございます。また薬味の葱や海苔ともよく引っかかり、絡めて食らうの好きな自分としては非常に楽しめるタイプでかなり好きかも!。大盛+150円。渾身込める感じも伝わるから、それくらいは妥当だと思えてしまう!。
<チャーシュー> 相変わらずのド迫力!2種に見えて・・・実は3種?低温調理等の旨味が大胆に味わえるパワフル特製盛!
向日葵と言えば・・・チャーシューが楽しみな店。やはりそこはこちらも押さえてるって感じです。是非特製にしましょう!。下連雀に負けないボリューム感ですが、微妙に素朴さに似合う大胆な迫力で迫ってきます。今回は、鶏胸肉がめちゃ多めでうれし泣きしそう・・・。引き締まりを感じる肉繊維だが、噛むとフワサクッと千切れて、気が付いたら奥歯で噛み潰しております。鶏肉の滋味と、浸透液の柔らかい出汁の上品さ。それらが相まって、鶏肉がまるで上質なハムのようにすら覚える旨さです。
もちろん豚肩ロースも忘れてはいません。脂の部分が多めな部位をあえて大胆に使うのがいい感じ。ちょっと血が見て取れるのが、男としてはワイルド感高めてくれます。ところが食らうと見ために反して、肉本来の甘味がいっぱいで・・・酒を欲する。そうか!この酒に合う香ばしさは、汁に混じってスルーするところだったが燻しの風合い?嗚呼!このタイミングで赤星を飲みきらず残してあったのを、マジで思いました。
ところがそんな香ばしさとはまた違った豚肉が登場。赤味と脂身がキッパリと別れる部位・・・ロース肉?。と感じたが肉繊維が微妙にフワッとしておりさらに横断してる?。ははは!これはモモ肉だ!。こう言う肉は、わざと丸めて食ったりしてね・・・歯応えと肉汁感をアップして味わい尽くすのもいい!。全体的には、下連雀の1号店と同じ内容なんだが、やっぱり居酒屋らしいセンスも感じ取れる風合いでした。こういう個性の出し方っていいよね!。
<味玉にハズレなし!> 見た目よらずなしっかり味付け!ネットリ卵黄の甘味と際立つ塩気で緊張感あるコク深さ!
2号店なりの個性の出し方。これがなんと味玉で感じ取れるのでした。確か先日、1号店の味玉を「モロゾフのプリン」とか「グリコのカフェオレ」などと、その色合いを比喩しましたが、その点ではここも同一。ところが味わいは、男性的です。男性的ってのはちょっと偏見入りますが、味がしっかり甘い辛いが分かりやすく、酒に合いそうな雰囲気がある・・・そんな意味。
確かに、出汁の染入った甘味があって、卵黄本来のコクとマッチ!。しかし出汁の塩気にアクセルを感じ、図太くも凛とした後味を形成するイメージ・・・・。味が濃ゆいと一掃してほしくない味がここに!嗚呼、やっぱり味玉にハズレなんてありえないのだ!今日も旨し!。
総じまして「麺!出汁!肉!どれも素朴さと淡麗さの狭間に染入る旨さ!今しかないかも一回食っとけ!期間限定拉麺店舗!」
・・・と言う熱き想い!。コロナ禍の苦境を・・・本来営業の勢いつくまでの期間限定営業なんて、ちょっと寂し過ぎはしないか?。まぁ・・・たまに気が向けば食べにくる身としては説得力がなさすぎだが、それだけに少しづつでも、地域の方や地縁のある方には、旨さを知って欲しいと思う次第。屋号のセカンド名「beyond」・・・このコロナ禍を乗り越えてと言う意味合いと勝手に捉えて激しく合意!そして激しくオススメ!。旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいとおもいます!。
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!