飲み食いで魂癒す・・・そんな町中華!オレならここだ!
中華 七面鳥 (東京・高円寺) 玉子そば + サッポロ生ビール黒ラベル大瓶 〜ラーメン食べて詠います
- <酒> サッポロ生ビール黒ラベル:つべこべ言わず男なら大瓶だろ!
- <御通し> サービス精神すら他人行儀!ここではオレも家族かと思わせる御通しだ!
- <全体> 一歩二歩間違えば広東麺か!?と思える多彩さ!530円が安すぎるぞ!
- <スープ> 実に予想できる町中華味なのだが・・・後半になるにつれほっこり味の旨さに酔うぜ!
- <麺> まぁこれぞ町中華という気楽さ!つべこべ言わずノスタルジーを楽しむ大衆系ストレート細麺!
- <具材> このまま白飯の上に乗せても中華丼として成立する豪華さだとは思いませんか?
- 総じまして「パワフル&ハートフル!古き良き家族愛感じるノスタルジー町中華麺ならここ!」
久しぶりにノスタルジーな気分に浸ろう・・・今日は町中華。個人的なオススメは高円寺界隈。東京の東エリアにはディープな町中華がたくさんありましょうが、西エリアではやっぱり高円寺が私的にはオススメ!。その中でお気に入りなのが「中華 七面鳥」。消費税が10%となってもいまだにタンメンがワンコイン。ラーメンに至ってはお釣りがきます。昭和の価値基準を極力守りぬき、令和に続く町中華。店の2代目大将、この日もお元気で、御年75歳??(RDB情報)。
白木のカウンターが長いコの字になっていて、使い古されてるがいい味だしてます。名物メニューはオムライスなのか??みょうにそればかり注文されてますが、いやはや中華屋のオムライスにはスープが中華付くのがいいよね。客層の平均は皆オレ以上。御店主ご夫婦と息子さんが回している家族経営スタイルが、今となっては頼もしくもあり、珍しくなりつつあり、思わず応援したくなります。
町中華も実は一時期ハマったことがあり、タンメンはフツーだが、ニラそば・天津麺・モヤシそばなどを求めて都内を歩き回りました。その中で町中華には時々「玉子そば」なるメニューがあるが、いつもそれ何って気にかかってた・・・。今回はその解明も兼ねての訪問です。
<酒> サッポロ生ビール黒ラベル:つべこべ言わず男なら大瓶だろ!
まずビール!って伝えると、入り口そばに冷蔵庫があるから持っていってくれとのこと。中にはグラス、そばには栓抜きもあるからご利用くださいと丁寧な応対です。そして開けてみると・・・主だった国内大手のビールが揃っており、好きなの持ってけと言うシステム。今回はサッポロにさせてもらいましょう!
おおお!全て大瓶じゃん!。今や中瓶があたり前になってしまいましたが、昔の町中華へ行ったら親父はいつも大瓶飲んでたっけ。後から「すまん・・・小瓶もう一本!ええか?」なんてお袋にせがんでたような微かな記憶(笑)。その年代をオレも超えてしまったが・・・やっぱり、つべこべ言わず男なら大瓶だろ!ってな感じがします。
<御通し> サービス精神すら他人行儀!ここではオレも家族かと思わせる御通しだ!
おいおい・・・後からサービス御通しが出るわ出るわ!。まず最初にビビったのはソーセージのポトフ風な煮付け。町中華なのにケチャップの使い方が良い。ほんのり甘くて酸味が浸透する肉煮付けって感じで、じゃがいもと人参もとろけそうで甘い!
そして後は、ほうれん草のお浸しと沢庵と小松菜が出てくるが、実はこれだけでも白飯軽く一杯食えると思うボリュームで、しかも旨いじゃないか。大瓶ビールだからゆっくり味わえると思ってたら、どんどん酒を進ませてしまい、配膳前に軽く飲み干してしまいました(笑)。
<全体> 一歩二歩間違えば広東麺か!?と思える多彩さ!530円が安すぎるぞ!
そんな解放気分でのほほーーんと過ごしながら、夜のニュース番組眺めて過ごす。・・・いい気分になっていたところで、スクープとして某歌手の薬物事件が騒々しく流れ、なんだか気分に少し濁りを覚える。やれやれと下げ調子になっていたところで、配膳が完了しました。それはこんな麺顔!。
おおお!玉子そばと言うから「溶き卵」だとは想像してたが、随分と具沢山で多彩じゃないか!。しかも溶き卵と言うよりは、ポーチドエッグ風にしてから崩したような仕上がりなのが面白い。キクラゲ・ニラの色合いがビビッドで、玉ねぎが意外と多くて甘味もありあり!。ニンジンやモヤシも絡むのだが・・・これ、餡掛け風トロミと、炒めた豚肉があれば、ひょっとして広東風にならないか?。それで530円だと言うのだから恐るべし。古い町中華は固定費の回収が価格に乗らないから安心して食えるね。
<スープ> 実に予想できる町中華味なのだが・・・後半になるにつれほっこり味の旨さに酔うぜ!
まぁご想像の通りの大衆的醤油スープ。ベースの鶏ガラ豚骨の煮出しに、塩気と野菜類の甘味が加わり、多少なりとも調味料がプラスされた味わいです。しかしこれがほっこりとさせる。子供の頃から青春時代に郷里で世話になった中華は「餃子の王将」だったけど、店主毎に個性がありありとしてた時代で、そこで食ったラーメンも懐かしく思い出せる味わいです。ところがここから旨味でほっこりとさせてくれる!。
具材の旨味がゆっくりと汁に溶け出してくる!。それもかなり濃厚に。あっさり醤油の大衆系だった味わいが、野菜炒めによりナチュラルな甘味に加え、炒め油の香ばしさと旨味が完璧に汁に溶けて一体化。玉子が汁に混じると、出汁が取れるような不思議な雰囲気さえありなむ。前半は実に予想できる町中華味なのだが・・・後半になるにつれほっこり味の旨さ!歯の隙間に挟まったニラの切れ端さえ、出汁に貢献しているのかと思えば、愛おしくも感じる。
<麺> まぁこれぞ町中華という気楽さ!つべこべ言わずノスタルジーを楽しむ大衆系ストレート細麺!
まぁご想像の通りの大衆的多加水ストレート細麺。いわゆる、かん水と呼ばれる・・・ナトリウムやらカリウムなど含んでいると思われるが、一般的には彼らを悪者にしすぎ!。これがなければ中華麺にならんのだから。だから私は「ねり水」と表現を変えて表現し続けているが、あえて言おう!馴染むうまさ!。
小麦粉のタンパク質(グルテン)が柔らかく感じてスープを吸い込んだ旨さがいいね。また、キクラゲやニラと絡んだ複雑な食感がたまらない!。秀逸なのは滑り。光沢あるツルツルさだけでなく、ぴったりと寄り添うからスープの持ち上げが抜群!そして後味は、子供の頃から馴染んだ風合いが広がるのみ・・・。これぞ町中華麺!。これでいいのだ!これがいいのだ!
<具材> このまま白飯の上に乗せても中華丼として成立する豪華さだとは思いませんか?
実は久しぶりすぎるほどに、肉のないラーメンを食ったっかも。しかし寂しくはなかった!。メニュー表題にある玉子以外には、ニラ・玉ねぎ・ニンジン・キクラゲ・モヤシ・・・計6目。なのでこのまま五目丼的に白飯の上に乗せても十分に一品料理として成立可能。つまり豪華なのだと言いたい。
実は憎いところが、半分溶き卵のように見えて、卵黄のトロミは少し感じさせてくれる。そして玉ねぎの甘味が異様に旨い!。後半では出汁のメインアイテムとすら思うほどに・・・。
総じまして「パワフル&ハートフル!古き良き家族愛感じるノスタルジー町中華麺ならここ!」
と言う感動。しばらくご無沙汰してしまいましたが、改めて麺類メニュー制覇してみたいと言う野望に駆られてしまいます。玉子そばと、天津麺の違いも明らかにしたいところだし、「いりそば」「上海めん」なるイメージすら思いつかぬ一品も興味をそそるところ。今年はちょっと頻度上げて寄せさせてもらいます。旨し!そしてハートフル!応援気分でとっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
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