東京ウォーターフロントを眺めて旅気分と鮨とラーメンを味わう
鼈甲鮨 (東京・竹芝)海の出汁ラーメン + 蒸し稲荷 〜ラーメン食べて詠います
- <全体> 最近の流行りか?素ラーメン&薬味具材のセパレートスタイル!ターミナル食とは思えぬ質感!
- <スープ> まさにアニマルオフ!和食の出汁引き感覚が冴えて柔らかい淡麗旨味が素晴らし過ぎる!
- <麺> 引き締まり感ある極細麺!風味を感じつつしなやかさが汁の持ち上げアップに通じる!
- <薬味①> 糸鰹節と細葱の仄かな溶け込み
- <薬味②> 生姜で華やかに!カイワレと水菜はフレッシュに!
- <薬味③> 天麩羅は漬け鯛・鶉卵・・・衣の油も香ばしく響き塩気がナチュラルに溶けて旨し!
- <蒸し稲荷> やや甘目の煮揚げにピリ辛感じるワサビの余韻?鶉卵のおまけが嬉しい巾着稲荷感!
- 総じまして「気軽に味わえる非日常感!気楽に感じる崇高淡麗出汁そば!海辺の風景も味のうち!」
そして今、別の意味でワクワクしている。竹芝旅客ターミナル内にある食堂がリニューアルされており、鼈甲鮨なる島鮨などを提供してるとのこと。そしてラインナップに素晴らしいラーメンもが加わえられている。最初ネットでその麺顔を見た時から、近いうちに入っとけと自分にムチ打ち、今回早々にやってまいりました。
食堂形式にしては洒落たデザイン。和風モダンな雰囲気が気軽さをさそいます。奥のレジがある場所でオーダーと清算を済ませてから、座席に向かい散らばるという流れ。座席数も多いので、週末やシーズンピークを考えた造りです。最初はラーメンだけを食って帰ろうと思ったのだが、店員さんがすごく勿体無さそうにオススメになるので「蒸し稲荷」も合わせて注文です。
<全体> 最近の流行りか?素ラーメン&薬味具材のセパレートスタイル!ターミナル食とは思えぬ質感!
その名も「海の出汁ラーメン」。ネーミングはベタですが、その風貌とコンセプトは見事に和風淡麗系。すごく接客も良いのが印象的で、丁重な配膳を受けたのがこの麺顔です!。
おおお!今何となく東京で流行ってる「素ラーメン+α」なセパレート方式。これは相当スープに自信がないと出来ないもので、まずデフォルトを味わい堪能し、徐々に味変化を与えて味風景の変遷を遊べということですよ。ちゃんと薬味を入れる順番まで説明されてますが・・・・まともにやると手間がかかるので、ざくっと2回に分けて投入することにしました。
<スープ> まさにアニマルオフ!和食の出汁引き感覚が冴えて柔らかい淡麗旨味が素晴らし過ぎる!
これは見ただけで「アニマルオフ」と分かるね。そしてカエシを極力抑えた感じも透明感と色合いから察し取れます。穏やかな出汁は軽く霞んでおり、丼のそこの麺線までもが見て取れる。一枚香草の葉が浮いているが・・・伊豆との結びつきが深いからアシタバの葉だろうか?。ともあれ枯山水の箱庭を眺めているような落ち着き感を与えてくれます。
味わうと自分としては、鰹出汁と昆布出汁の円やかさがファーストインプレッション。塩もきっと良い海塩を使っていると思われるが、塩のミネラル感よりも乾物系の旨味の方が響くといったイメージから始まります。そして味わい続けると、決して節系だけでない海のエキス感がありあり。かといっていつもの煮干し感とは明らかに違う。上品な風味が濃厚な場合はアゴ出汁だよねこれは!。この仄かな魚介のバランス感が何とも言えず崇高で完璧な味わいです。
あとで答え合わせのように店蘊蓄を確認しましたところ、この他更に、帆立と牡蠣のエキスも入っているとのこと。貝類の何かとは思ったが、アサリやホンビノスは分かりやすくて違うと思ったけど、実はそれだったか・・・。伊豆近海の素材にばかり考え集中し過ぎた:笑。
<麺> 引き締まり感ある極細麺!風味を感じつつしなやかさが汁の持ち上げアップに通じる!
出汁啜って瞬時に侮れない旨さと確信いたしました。それは麺も同様でして、きっぱりストレート細麺で極細に近いような角麺。加水は中間、練り水の個性も低く、粉の風合いも中々よさそうです。密度感はやや低めでモチモチ感はなく、スパスパと小気味よく切れ込むタイプ。そして汁を吸う性格もあるようです。腰つきはしなやかなので、箸でリフトアップすると揃いやすいです。汁の持ち上げもかなりよく、麺と汁は上品な味同志で、気持ち良い一体感を楽しめます。
ツルツル感もそれなりって感覚?これから始まる薬味の変化を、麺のほうも敏感に反応する旨さですので、こちらも楽しみが止まりません。
<薬味①> 糸鰹節と細葱の仄かな溶け込み
ちっちゃな薬味でオーバーだなーと思うこと勿れ。葱はよくある風味感として、糸鰹節は少量入るだけで、鰹出汁がふわっと肉厚に感じとれるところが素晴らしい!。食い進めて攪拌され散らばり、麺に貼りつくだけもそれが旨く感じます。ただそんな華やかさはいつまでも続かないので、次の味変化へ移ります。
<薬味②> 生姜で華やかに!カイワレと水菜はフレッシュに!
これも信じられないほどにちっちゃな生姜なんだが、入れた途端に生姜風味が華やかに変貌。スープがちょっと方向性を変えた気分です。それに加えたカイワレと水菜も少量だが、生姜とはまた違った清涼感を与え、生姜ともコラボしたフレッシュ感をかもし出すか?。これもすぐに慣れて霧散してゆきます。
<薬味③> 天麩羅は漬け鯛・鶉卵・・・衣の油も香ばしく響き塩気がナチュラルに溶けて旨し!
最後に天麩羅。白身魚は身の解れと香りから鯛と分かります。鯛ばかりかと思えば、一つは鶉卵だったり。この具材の変化も楽しめるのですが、私は衣の油と香りが汁に溶けてゆくのが面白いと感じました。この薬味は持続的に楽しめます。それだけ影響力が強めなのね・・・。やはり薬味説明書きの投入順番には、しっかり意味があったのでした!。
<蒸し稲荷> やや甘目の煮揚げにピリ辛感じるワサビの余韻?鶉卵のおまけが嬉しい巾着稲荷感!
仕上がった稲荷鮨をわざわざ竹蒸籠で蒸す。全体の出汁浸透と仕上げのため?。巾着みたいな包み込みで、トップの楊枝を外していざ実食です。やはり温もりあるのは旨いね・・・。揚げの出汁甘味が程よく、馴染み感じつつも上品な甘みがナイス。
一気に頬張ると中から鶉卵がでてきた!単純だけどそれだけでも面白いし得した感覚ありあり!。一番面白いと思ったのは、蒸しでも鶉卵でもなく「ピリ辛味」だったこと。そんなに刺激的ではありません。和風なピリ辛感が揚げの甘味と競合するような旨さと感じる。この辛味は当初とうがらしと感じたのだが、もうちょっと刺激が少なく柔らかい。淡いワサビなのか??。旨すぎて一気に食ってしまったので、具材を視認するのを忘れてしまいました。
総じまして「気軽に味わえる非日常感!気楽に感じる崇高淡麗出汁そば!海辺の風景も味のうち!」
・・・と言う感動!。こんな場所で、こんなに美味しいものが食えるとは、本当に思わなかったよ。そして天気が良かったから海辺の景色がすごく綺麗で、本当に良い気分転換にもなる!。これはラーメンもそうだけど散歩もおススメ!浜松町駅から十分歩ける近さですから、天気の良い日に、一足先に春気分を堪能されてはいかがでしょう?。激しくおススメ!。そしてこの日の気分を・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!