高級感と高コスパ!更に高いホスピタリティ!通し営業でもそりゃいつも並ぶわぁ〜
中華そば 勝本 (東京・水道橋) 味玉塩そば + サッポロビール黒ラベル生中瓶 〜ラーメン食べて詠います
- <酒> サッポロビール黒ラベル生:都心の立派な店構えでサービス価格で提供!
- <メンマ皿> ビールとセットのサービス品!質感の高さとボリューム!コリコリ歯応えと風味が抜群過ぎる!
- <全体> マジ!?この質感でデフォルト750円!あっさり出汁と言いながら濃ゆいエキス感で深みを覚える色合い!
- <スープ①> ベースは塩気円やかでゆったりした鶏ガラ煮干!そこに浅蜊出汁の滋味が一層深みを与える!
- <スープ②> ゆずの香りと茸類のコンフィで味変化!山の清涼感と森の深味が染み通る!
- <スープ③> 溶ける海苔がサラッと全体に!淡く結びつく塩気に風味を寄せる!
- <麺> 浅草開化楼:膨れてオーバル!多加水ストレート麺はどこまでもしなやかでソフティー!旨味を吸込み貼り付ける!
- <チャーシュー> 出汁を吸い込む迫力!あっさり豚肩ロースがまるで高級スポンジ!舌で潰れるフカフカ感覚!
- <味玉にハズレなし!> 塩そばの為だけに塩味玉仕立て!ふわふわ感と温度感覚が最高!味玉好きなら一回食っとけ!
- 総じまして「コスパの良さなんて軽い言葉で括れない感動の塩そば!究極のレギュラー拉麺!しつこいようだが一回は食っとけ!」
この日は、外出して昼間に食える時間があったんだけど、妙に東京駅の富田に固執して行列に突っ込んでしまう。そして結局は、時間切れで敢なく退散。午後の仕事へと突入です。思えば寝坊したから朝飯も食えなかった状態だったので、もうヘロヘロ・・・。午後4時あたりで業務は最低限のキリが付いたので、早めに開放させていただき、この日最初の食事と参りましょう。
「あす花」あたりで落ち着こうと思えど時間外。天下一品も頭をかすめたが・・・何とうろうろしてたら「勝本」が並びなしですよ。ここはいつどんな時も並びしかイメージがないので、これはラッキー!。当然そのまま訪問です。・・・・今から思えば、この日は、この感動と出会う運命だったのでしょう。中華そばと激しく迷ったのだけど・・・以前食った記憶がとてもいいので、また同じものを頼みました。今回も「塩そば」。せめて味玉追加!。


<酒> サッポロビール黒ラベル生:都心の立派な店構えでサービス価格で提供!
店内に入るとはほぼ全員、学生さんが占めてる。いいよなぁー時間に自由度があって。オヤジひとり、夕方早い時間とは言え、ビールを飲まずにやってられんので、サッポロ黒ラベルを召喚です。何明るい時間から平日飲んでるのかと、白い目を浴びようと関係ないね。
うまいねぇー・・・もう説明なの要らぬ。小ぶりのグラスが、小料理屋のようにきっちりと冷やされており、それに注いでも妙に過ぎる泡立ちが立たない。適度でシルキーな泡立ちと馴染みの苦味。疲れて水分も低下気味の身体には、その苦味さえ甘く感じるのだった。嗚呼、ビールが沁みるとはこのことだぜ!。しかも450円!水道橋駅近くの大都会でだぜ!。
<メンマ皿> ビールとセットのサービス品!質感の高さとボリューム!コリコリ歯応えと風味が抜群過ぎる!
ここはスタフの接し方がとても気持ち良いのだ!。平均年齢が若い割には、実にしっかりとした対応してくれて、うちの業務研修にここで社員にラーメン食わせても良いかもと思えるほど(ウソです・・・ウチにもしっかりした人多い)。恭しく、お酒のお供にとメンマを添えてくれます。オヤジとしてはこれだけで泣きそう。こんなに優しくしてくれるのは、他には自宅に辿り着いた時のカーナビ音声くらいです(ウソです・・・優しい家族です。フォローするほど怪しくなるが)。
おいおいおい・・・このメンマの質感スゲーじゃん!量もしっかりしてるし、これでサービスとは恐れ入るよ。これは玄人好みの仕上げで、コリコリとした歯応えを敢えて残して表現した上に、醤油の味わいと旨味エキス感がほどほどに深い。白ごまが降ってあるのも粋で、オヤジのエイジングケアにもナイスじゃないか。ビールの価格もさることながら、これもセット!。どんだけコスパがええねん!。
<全体> マジ!?この質感でデフォルト750円!あっさり出汁と言いながら濃ゆいエキス感で深みを覚える色合い!
若い女性スタフの対応に、いちいち関心しながらも、彼女の配膳を心のどこかで待っていたら・・・料理人スタイルの若い男性が、柔らかい漢気で左側から配膳してくれました。自衛隊に見学に行った時の爽快感に少し似た感じだね・・・それがこの一杯、この麺顔です!。
おおお!マジで恭しく配膳された上にこのありありな高級感!大都会のど真ん中でデフォルト750円とは信じられぬ!コンセプトは淡麗なんだけど、スープの霞がとても柔らかで奥深そう。しかも脂の透明感が美しく、食う前から豊潤と思わせてくれます!。味玉を今回は追加したがそれでも850円では安すぎる迫力満タン!。今にもスープに溶けようとするキノコのタルトゥファータっぽい薬味が、益々崇高感覚を高めるではないか!。こりゃスゲー!。今回は、その味の深さと変化にとても感動しましたゆえ、3段階にスープを語ってみたいと思います。
<スープ①> ベースは塩気円やかでゆったりした鶏ガラ煮干!そこに浅蜊出汁の滋味が一層深みを与える!
まずかき回さずにゆっくりレンゲでスープを啜ろう!。そしてベースの味わいを楽しんでいただきたい。「塩そば」という単純なフォーマットで語るのもったいないくらい、豊潤で味わいが円やか・・・。メインのコクは鶏ガラと察します。どんなブランド鶏かは存じませんが、丸鶏のような豊さと、濃厚な脂が実にすっきりと感じられるではないか!。
塩気はフランスと与論島のをブレンドしたとのこと。非常に円やかな風合いから、与論島は当たり前だけどフランスもきっと海塩系。尖りが全くなく、鶏のエキスと完全同化です。さらに落ち着きを感じるのはやはり煮干の風合い。円やかさに一番貢献しているのは煮干エキスか?。煮干特有の苦味や香ばしさを極力抑えめにした感覚で甘味がメイン。片口系ではなかろうという推測です。
そして深ぁ〜くしみじみと落ち着かせるのは「あさり」のエキス。ホンビノスのような選挙演説に近いアピール感ではなく、草の根的に下支えって感覚?。それでも貝類独特の滋味は絶妙で、これが後々に海苔の風合いとコラボするエッセンスでございます。
<スープ②> ゆずの香りと茸類のコンフィで味変化!山の清涼感と森の深味が染み通る!
ここからが味変の部分。まず塩系なら鉄則アイテム「ゆず皮」。笑っちゃうほどひと欠けら。これが奥ゆかしくも清々しい清涼感をほんのりと伝えます。穏やかな小春日和の冬を感じるようなほっこり感がいいね。そしてキノコの風合いが森の豊かさをフワッと感じさせるようです。
タルトゥファータと思っていたが間違い。ウンチク書きによると「モリーユ茸のコンフィ」とのことです。聞いたことねぇ・・・。ググってみると春のキノコだとか。そしてコンフィって肉の調理法だと思い込んでたがキノコにもあるのねって、少し勉強になりました。キノコ類は旨味の天才!。乾燥ポルチーニが代表的ですが、独特のグアニル酸の旨味広がりが印象的。そんなに華やかでないけど、スープに溶けるとふんわりとコクが増す・・・。ただし、一瞬でその輪郭は失せてしまうが、そんな儚さも味の表現の一つですな。
<スープ③> 溶ける海苔がサラッと全体に!淡く結びつく塩気に風味を寄せる!
意外に海苔が後半にプレゼンスを発揮します。肉厚でフレッシュな緑色が印象的。肉厚な割に汁には抵抗なく直ぐに溶けようとします。そして砕けるのが早い。海苔が肉厚で粗いというやつか、凄く欠けらの一枚一枚が風味を強く吐き出します。ここでアサリの旨味と合体して、貝類固有のグルタミン酸と結合!?。これでスープの味わいは完結!。
<麺> 浅草開化楼:膨れてオーバル!多加水ストレート麺はどこまでもしなやかでソフティー!旨味を吸込み貼り付ける!
微妙に平型な形状をしており、そしてストレート感は実にきっぱり。密度感は低めで加水は明らかに高め。汁を吸い込んでるのか、茹でて膨らんでいるのか、平型がどこかオーバルな感じです。しかもしなやか極まる!。冒頭から汁を吸い込み、絡んで持ち上げてなんぼ!という風合いです。これが実にうまい。汁と一体化した炭水化物の甘味を、冒頭からアピールするようす。今回一つ失敗したとしたら、大盛りにしなかったことでしょう。
口当たりからシルキー。いちいちフィットしますし、強くすすり上げてもズボボボボーーーっといつものように爆音を静めてしまうような感覚(笑)。そして前歯の千切りはプツプツととても従順的で抵抗感がない。されど奥歯へ運んで束になったそれをプレスすると、いきなり唾液が滝のように雪崩れ込み、糖化して旨味へと全体昇華ですよ!。
面白いのは、後半になると全体的に海苔の欠片が貼り付くこと。何だか磯部チックな雰囲気も醸し出し、新しい味わいも体感できましょう。冒頭から緩やかで柔らかい麺ですが、熱だれもせず・・・さすがは浅草開化楼!。これぞと気に入った麺には、このブランドを知ることが多いかもしれません。
<チャーシュー> 出汁を吸い込む迫力!あっさり豚肩ロースがまるで高級スポンジ!舌で潰れるフカフカ感覚!
肩ロースにしては脂身が少ないが、間違ってたら笑ってください m(_ _)m 。ヒレでもあるまいが、フカフカでございます。薄味が浸透したロースト肉ですが、汁が完全に浸透して何だか煮豚のような印象もありなむかと。それほど一体感が素晴らしいと解釈してOKです。
箸で千切れるのはもはや当然。何だったら舌の力だけでも裂けそうです。それほど柔らかくパフパフ。汁を吸い込んでいるものだから、力を与えるとジュシーな肉エキスと出汁を吐き出すのなんのって・・・これがうまい。白飯を追加で頼むべきだったか・・・のせて出汁をかけると実にうまそうです。あっさり豚肩ロースがまるで高級スポンジ!舌で潰れるフカフカ感覚!。ここは肉も旨いのを存じておりまして、流石に夕方に近い時間だと「切り落としチャーシュー」は売り切れでございました。本当の完成系はそれを乗せた塩そば!中華そば!。まだこの店の宿題は片付かぬままです・・・(汗)。
<味玉にハズレなし!> 塩そばの為だけに塩味玉仕立て!ふわふわ感と温度感覚が最高!味玉好きなら一回食っとけ!
味玉が泣かせる!塩味玉!なんと塩そば特定の味玉で、メニューによって味玉を使い分けてるのか?。だったらスゲーことだよ。しかもこの味玉は、中心部まで温度が熱々で卵黄がトロトロ完全キープ!。この仕上がりの完成度が実に素晴らしく、なかなか都内広しと言えど探すと苦労します。
柔らかくてトロトロ仕立て。塩味玉らしく塩味で卵本来味をグイグイと引き出す感覚。出汁が浸透して甘味を生むようなところは少なく、あくまでも卵は塩味で旨し!と信念すら覚える旨さがいいね!。これは・・・味玉好きなら一回は食っとけ!絶対損しません。このままライスの上に半分乗せて、ぐっちゃぐちゃにして食らうと絶対うまいはず!。
総じまして「コスパの良さなんて軽い言葉で括れない感動の塩そば!究極のレギュラー拉麺!しつこいようだが一回は食っとけ!」
・・・と言う大感動!。今回は容易に興奮を抑えられず、近いうちに再訪を企てるかもです。「神田勝本」との比較食いでも楽しそう。とにかく高コスパをキープしてこの質感、あの接客ですから、誰でも好きになる店でしょう。これは広く誰にでも激しくオススメ!。神田・水道橋界隈のレベルの高さを改めて知りました・・・。旨し!なのでとっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。