銀座のはずれ?味は銀座一級品!・・・いつも行列必至のお店!鯛飯名物!
麺処 銀笹 (東京・汐留) 銀笹ラーメン 白醤油 + 鯛飯 〜ラーメン食べて詠います
- <全体> すでに器が鯛飯出汁茶漬け前提!ラーメンよりもそっちに気が逸る!?
- <スープ> 円やかなようでしっかりとしたカエシの輪郭!魚介感ありつつも豚鶏の煮出しも感じ取れ味わい深し!
- <薬味> あおさが一層魚介風味を高める!焦がし大蒜が香ばしさと淡い苦みを与えて豚鶏エキスもよろこぶ!
- <麺> 加水中レベルのストレート細麺!汁吸っても一切ダレずに炭水化物の風味がしっかりキープ!
- <チャーシュー> 大判の豚バラ肉のロール!バーナー炙りでより香ばしく!より旨味アップ!
- <鯛つみれ> 鯛の風味とモチモチコリコリ歯応えが快感!ラーメンにも合うしが鯛飯出汁割りにも有効利用!
- <鯛飯> まずそのままで淡い鯛の風味を味わってから・・・汁を注ぎ入れる!2度美味しいからくり!
- 総じまして「一回食っとけ・・・汐留で銀座飯!どっちがメインだ・・・麺と出汁割飯!」
今回も都心。午後一番で片づけたい仕事があったため、休憩ランチタイムを少し活用。ちょっとずらした食事とさせてもらいました。そしてよろよろとたどり着いた新橋。風も一段と冷たく感じられるため、近場で済ませましょう。いつも虎ノ門方面でのラーメン活動が多いため、今回は汐留エリアへ。となると・・・久しぶりに「銀笹」へ行ってみるかとモチベーションを高めて訪問してみました。実に5年以上ぶり~。
しっかし今だに人気店ですねー。行列の勢いが全く衰えません。昼下がりになろうかという時間でも、10名以上の店前行列。2号店など野心を燃やさず、粛々とビルの谷間で営業努力って感じです。住所は銀座でも殆ど汐留・新橋といった土地勘。近くの大手会社で用事を済ませてから食らうというサラリーマンも多数。デートっぽい若者も多く、ラーメン女子といった眼光鋭いレディーもぱらぱらとおいでです。何だかんだで配膳までに30分は優にかかってしまいました。
そして暫く来てないといろいろと変化があったりするんですね。こちら「塩」と「白醤油」の名店だと思い込んでたら、「味噌ポタ」なる味噌ポタージュなんかも開発済。それに伴い「塩ポタ」なるのも展開されていて、今回は激しくメニュー選びに迷いましたよ・・・。こうも寒いと味噌が恋しくなる・・・。
<全体> すでに器が鯛飯出汁茶漬け前提!ラーメンよりもそっちに気が逸る!?
しかしここは「鯛茶漬け」の名店ご出身のはず。となれば最後の鯛飯の出汁割が欠かせず、それを考えると未食スープの中でどれが合うのだ?などと考えてた結果、今回は白醤油で鯛飯を割ることといたしました。そんな発想で選んだセットはこんな形で運ばれて来ました。
おおお!これはまた見事なる高級感と腹パンを思わせるセットじゃないか!。しっかりと質感とボリュームが高い白醤油麺には、お茶碗一杯以上はあろうかと思われる鯛飯。薬味も専用にセットされており、お一人様トレーの上にみっしりと置かれた感じです。他客も全員女子ですら、半サイズなどもあるが必ず飯類をあわせているようです。もはやラーメン後の出汁割に気が移ってるような気もしないでもない・・・。
<スープ> 円やかなようでしっかりとしたカエシの輪郭!魚介感ありつつも豚鶏の煮出しも感じ取れ味わい深し!
前回訪問が5年以上も前ですから、記憶がすっ飛んでます。気持ち新たにまずはスープから味わいますが、淡麗なカエシ?円やかな白醤油のゆらめきを頭のメインに置いてたら、案外しっかりした味で少し驚きました。塩辛いのとは全く別。旨味が濃いと表現させてもらうが、例えば白醤油にしても塩気を伝える部分がありありです。そこには鶏ガラや豚がらのエキスも感じられ、それが腹持ちの良さにも通じるようす。軽い白湯という印象で、軽くもなく重くもない感じ。円やかなようでしっかりした味わいと言えましょう。
しかし魚介の旨味も深く、それと味が拮抗しているバランス感覚。節系や昆布等の魚介乾物がしっかりと効いていると思われます。なので和を思わせる落ち着き感もしっかり感じ取れる優れもの。またトッピングの影響も受け止めております。大判のチャーシューからは豚の脂身と焦げの香りと旨さが染みてるのは分かるし、鯛つくねの香りも移ってる部分もあるかと!。上品なようで奥深く複雑な旨味を湛えております。
<薬味> あおさが一層魚介風味を高める!焦がし大蒜が香ばしさと淡い苦みを与えて豚鶏エキスもよろこぶ!
その複雑な旨味を更にカオスへと誘うのが専用の薬味。見るからに「あおさ」。そして黒い物体が少々。これは見ただけでは分かりにくいが、味わうと焦がし大蒜のようです。「あおさ」は芳しい海藻の香りをふわりと感じさせ、一層魚介感の旨味を引き上げるよう。
一方の焦がし大蒜は、定番の香ばしさはぴか一だが、苦みも新たに加わってくる味風景で、この軽やかな苦みがまた心地いい旨さへと方向を変えてゆくようです。味も香りも2度楽しめるって感じが少しあるかも。
<麺> 加水中レベルのストレート細麺!汁吸っても一切ダレずに炭水化物の風味がしっかりキープ!
全体的にツルツルしていて捩れのないストレート細麺。加水は中程度。密度感は中庸で、汁を吸い込むことも得意そうだが、全体的にしなやかな腰つきが印象的です。なので絡み合いやすく、汁の持ち上げもそれに伴いグッド!。前歯で力を入れるとプツプツプツプツ・・・と流れるように切れ込んだところを、奥歯でヌツヌツと潰すのが楽しくてなりません。
汁を吸い込むのが得意そうだが、ただ濡れただけでも旨いかと。味がしっかりしたスープでうからそれだけで十分だし、また麺も風味よいので食い始める序盤が相当旨いです。しかし中盤以降はしっかり汁をため込む。しかしそれによってダレた風な伸びは感じず、むしろ出汁と麺の風合いがずっとキープされたような錯覚すら思います。
<チャーシュー> 大判の豚バラ肉のロール!バーナー炙りでより香ばしく!より旨味アップ!
大阪転勤時代に良く食ったラーメンたち。これにはよく豚バラ肉ロールが入っており、当時はそこにひと手間でハンディーバーナーで炙りが流行りだしたものです。炙りは以前からあったのですが、ある時一気に広がったもの。一番幸せだった時代のチャーシュー・・・ずっと見つめていると泣きそうです。
よくタレの浸透したばら肉で、そのままでもかなり旨いはず。そこに焦がしを入れると赤身は少しサクサクとした食感が生まれ、脂身は蕩けて柔らかく・・・そして溶けて甘みを発するという仕掛けです。これは白飯には最適なチャーシューで、実は「焼豚飯」も男性客中心にそこそこ出ている様子。ポタージュ系の味噌とも相性よさそうだし、チャーシューも出汁割に貢献するようですな。
<鯛つみれ> 鯛の風味とモチモチコリコリ歯応えが快感!ラーメンにも合うしが鯛飯出汁割りにも有効利用!
「つくね」と「つみれ」・・・どう違うんだっけ?。つくねは肉で、つみれは魚介?。以前どこかの宴会でつみれ鍋があったんだけど、魚だったっけか?。つみれは、例えば竹に詰められた挽肉をスプーンで千切ってチャポチャポと鍋に入れた記憶だが・・・、摘まみ入れる→摘み入れる→摘み入れ→つみれ・・・と変化したような蘊蓄をどこかで読んだ気がするが、これ以上思い出せない。
ともあれ、魚肉(鯛入り)の練り物を捩じり千切って出汁茹でした様子。可愛いピンク色は多少食紅のようだが、これがまた鯛風味が高くて実に旨い。実はこの香りと旨味が出汁に染みこんでいるのかと思うほどに旨い。微妙にコリコリした歯応えも楽しく、これはラーメンで食いつくすのは勿体ないと感じて、2つほど鯛飯の方にシフトさせてみました。出来るだけラーメンの汁を吸わせてからの方が美味しそうに感じますね。
<鯛飯> まずそのままで淡い鯛の風味を味わってから・・・汁を注ぎ入れる!2度美味しいからくり!
ラーメンの固形物を一通り完食し、早速鯛飯にぶっかけたいところですが、その前に鯛飯そのままの味わいをたしかめましょう。鯛飯と言うからにはすごく鯛の味やエキスが染みこんでるように思えるが・・・案外あっさりとした風味感。見た目も白飯と見分けがつきにくく、鯛の出汁で炊いたとしてもそれは薄味だと感じます。
こういうのを上品と言うのだろうね。こちらも一通り鯛飯の味を掴んでから、汁を注ぎ入れます。
全部じゃなくひたひたになる一歩手前まで。ふやけ過ぎるまえにレンゲで食してゆきます。ここで膝を打つような旨さが広がる!。なるほどやや薄味な鯛飯のようですが、出汁を入れると丁度いい塩梅でござます。そして十分に鯛の風味が広がり、まさにウマウマ状態!
そして鯛ついれを移しておいて良かったとまた納得。鯛飯を味わいつつ、モチプリとした鯛つみれをまた合間に摘まみ食うのが実に雅な痛快さを覚えますよ!。ううう・・・高級感で腹も心も満たされてゆく幸せ・・・。
総じまして「一回食っとけ・・・汐留で銀座飯!どっちがメインだ・・・麺と出汁割飯!」
と言う感動!。いつまでも人気が衰えない理由が分かったきがします。麺も飯もどちらも質感よくマッチングがいい!。その上、塩や白醤油や味噌ポタ・塩ポタ等、バリエーションにより白飯でも相性がよく、セット飯としての完成度が高いということかと・・・何となく感じ入る次第。こうなれば、メニュー制覇を狙いたくなる。また来年に必ず食いに来ます。新橋来たら一回くらい寄ってみてはいかが?激しくおススメ。そんな応援といつまでも営業しつづけて欲しいという願いも思い、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。