こんな大胆屋号で煮干麺ときたならば見逃せず!
破壊的イノベーション (東京・西早稲田) 味玉煮干しラーメン 〜ラーメン食べて詠います
- <全体> 実は破壊的でなく・・・王道な東京今風煮干スタイルであった!
- <スープ> サラサラで苦味軽やか!煮干の出汁甘味も仄かに感じさせる輪郭!
- <麺> 村上朝日製麺:純煮干しスープとテッパンの相性!パツパツ低加水ストレート角細麺!
- <チャーシュー> 半レア今風2種肉!豚腿肉と鶏胸肉が割とボリュームミーでナイス!
- <味玉にハズレなし> 出汁の甘味が深く染み入るねっとり卵黄!王道の旨さなり!
- 総じまして「心は破壊的イノベーション!味は王道的エクスプローラー!」
派手でインパクトある屋号って・・・どうも関西系のラーメン店に多いと感じませんかね?。そのはしりは、個人的には京都の一乗寺のラーメン荘グループ「夢を語れ」の様な気がしてますが、正確にはどうなんだろう。この独特な屋号からそんなことを連想してしまいました。
また「破壊的」と言うワードも気になる上に、ネットの前情報だと煮干系と言う・・・。一方で破壊的煮干と言えば、伊吹@志村坂上がイメージ。どんなんだろうと考えると、気になって気になって仕方がないので、思い切ってやってきた流れです。しかしその前に色々と用事があったりして・・・、辿り着いたのは閉店間際。当然ながら濃厚煮干しは売り切れでしたが、まぁいいさとデフォルトの煮干しラーメンに味玉をつけて食してきました。
<全体> 実は破壊的でなく・・・王道な東京今風煮干スタイルであった!
セメント系と呼ばれる濃厚煮干麺も、一時期相当集中的に食いまくってたなぁ・・・。そんな活動の記録は下記にて、ご参考まで。
そんな自己宣伝はさておき、配膳された一杯はこんな感じです。
おおお!なんとなく煮干セメント?と思いきや煮干ブラックとも感じる漆黒感覚!。最初は照明が暗いからかと勘違いしましたが、どう見てもフツーの煮干しそばより色黒。醤油の色合いかとも冒頭では思ってました。しかし香りは柔らかい煮干しそのもので、破壊的と言うイメージとは裏腹で、とても真面目さ感じる丁寧な煮干しの仕上がり方!。半レアチャーシューも、東京の淡麗系拉麺のフォーマットに近いし、随分と当初の心象とは違う・・・。
<スープ> サラサラで苦味軽やか!煮干の出汁甘味も仄かに感じさせる輪郭!
濃厚煮干しじゃなくとも、これだけ煮干しの色合いが濃ゆいのか・・・。煮干が濃ゆいと少しモスグリーンっぽい色合いが出てくるパターンはよくあるんだが、黒さはあまり経験ないな。恐る恐る啜ってみると、なんとサラサラ系の煮干出汁で、見かけとは真逆で大変飲みやすい!。そしてアニマルオフ!。醤油の風合いは自分では感じ取れず、やはり煮干主体の旨味でいっぱいです。
苦いのか甘いのか、そして塩分が濃いのか・・・どれも明確に言い切れない絶妙なバランス感覚ですな。苦味について言えば、極ニボ系のニボニボ苦味の系譜とは別物。私としては苦味は抑え目で味わいよりも苦味は香ばしさの方に、力を発揮している感覚です。それゆえベースの出汁の甘味が前に出てる様で、甘味旨味もしっかりと伝えると言う優れもの。微妙に香味のオイリーさも響きますが、全体的にはすごく飲み干しやすい感覚です。
塩気に関してはその場は別に高いとも感じなかった様な記憶です。しかし、帰り道に妙に喉が渇いて、この一杯の余韻とは言えずだが、最寄り駅前でビールを飲んで帰った次第(笑:だってこの店、酒おいてないんだもん・・・当たり前か・・・昼だけ営業だと)。
<麺> 村上朝日製麺:純煮干しスープとテッパンの相性!パツパツ低加水ストレート角細麺!
非常にティピカルな一杯です。今風東京煮干し麺のフォーマットに忠実です。煮干パンチにはストレート極まる低加水細麺!。村上朝日製麺もよく煮干麺で出会う会社ですね。むしろ肯定的で、厨房からそのオレンジ色の麺箱が覗けた時は、ちょっと心踊りました。
もう何度も聞き飽き書き飽きた「パツパツ麺」。しかしその擬音語がまさにピッタリでして、茹でて濡れた麺なのに、まるで乾いた様な風味の良さがウリです。そこの煮干しの濃ゆい味が混じり合い、浸透するより咀嚼で混ぜ合わせてゆくと言う感覚です。噛みしめて旨味を一体化させる工程は、煮干し麺のダイナミズム。だからやめられない・・・。
実はこの日、二杯目だったので替え玉・和え玉や遠慮したが、和え玉もオーソドックスな煮干粉入りの麺顔でした。しかし、まだ提供開始してないが、券売機では混ぜそばも準備中な様子で、このパツパツさをもっと活かしたのが新たに楽しめそう!。その時はせめて350mlの缶ビールでも準備して欲しいのだが(汗)。
<チャーシュー> 半レア今風2種肉!豚腿肉と鶏胸肉が割とボリュームミーでナイス!
とてもティピカルな一杯です。今風東京煮干し麺のフォーマットに真面目です。コンテンポラリー・チャーシューと言えば、低温調理の半レア肉。しかも豚と鶏の2種は、贅沢だと感じた時もあったんですが、今ではとてもよく見かけます。デフォルトでこのサイズの大きさならとてもお得感あるかもですよ。
豚肉は真空低温調理のタイプでしょうか??。ローストで中が半生と言うタイプよりもエキス分が芳醇です。赤身部分が多く、脂の差しがとても少なめ。歯応えから感覚的にロースではなくモモと判断しましたが、実に薄味で上品。分厚くてもしっかりと噛みちぎれます。益々酒が恋しくなる質感じゃないか。くどいが、て350mlの缶ビールでも準備して欲しい。
そして王道の鶏胸肉。これも全体的にしっとりとしており、どんな系統のスープにもマッチする淡麗なる上品さが素敵です。鶏胸肉は肝臓にも良い影響を与えるそうで・・・しつこいが酒にもマッチします。
<味玉にハズレなし> 出汁の甘味が深く染み入るねっとり卵黄!王道の旨さなり!
いかにも濃厚煮干しに似合う味玉って感じでしょ。深く醤油だれに使ったような褐色がいい感じ。そして味もタレの塩気が濃ゆそう。ところがむしろ甘味を感じるので、ここでも旨さ裏腹でした。白身はもう染まり切ってクリーム色。卵黄は全体的にハードジェルで、ペースト状態よりも水分が少ない。そこに深く染み入った出汁と卵黄本来の旨味が合体し、濃密なるマチュアな甘味を感じさせるのが印象的。いいね!。嗚呼、やっぱり味玉にハズレなし!。
総じまして「心は破壊的イノベーション!味は王道的エクスプローラー!」
・・・と言う感想!。屋号からビビらなくてもいいです!。とても真面目ないい仕事ぶりであったことをここで報告させていただくと共に、西早稲田から高田馬場あたりの煮干麺の新たな拠点として、頑張って欲しいと思います。やっぱまた早く来て、濃厚の方も食わねばと・・・ミイラ盗りがミイラになった様な気分。是非とも長く続いて欲しいと思います。そんな応援と今後の発展を期待して・・・とっとと最後に詠って、いつもの様に締めたいと思います!。
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
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