耳栓をして食べる・・・試してみる!
- <酒> サッポロ黒生:まさに凍りつくジョッキ!冷え固まるビール!旨し!
- <全体> 音や耳栓より・・・アイスクリームの方が気になるのだが・・・
- <タレ> アイスの甘さ VS 醤油ダレの酸味・・・酸味の勝ち!
- <麺> とってもハードで中太なモッチリ感!かなりイケてるヌチヌチツルツル感!
- <チャーシュー> 千切りカットされても・・・アイスクリームにまみれても・・・吊るし叉焼の香りあり!
- <具材たち①> 音を楽しむ:マッシュルームのフライに始まりキュウリの千切りで締める
- <具材たち②> プチトマトが溶けたアイスに合うとは発見!
- 総じまして「秋祭りの祭囃子の様な華やかさ!賑やかさ!面白さ!夏を締めくくる冷やし中華!」
「音を食べる」というふれこみ。カリカリサクサクとか歯応えと同時に感じて楽しむことか?と最初は思ってみたのだが、実はもっと深く凝った企画です。ポイントは「耳栓」と「多感覚知覚」。「耳栓」は分かりやすい。例えば指で耳の穴をふさぐと体内の音しか聞こえなくなる。つまり咀嚼の音を最大限に愉しめという発想ですな。
そして「多感覚知覚」というのは初耳で想像もつかず。例としては、高い音の音楽を聴くと「甘く」感じやすくなり、一方で低い音の音楽を聴くと「苦く」感じやすくなると言う傾向。自分の耳を塞いでその咀嚼感がどんな風に、味わいに影響を及ぼすのか!?そんな企画らしいぜ。
さてこの企画。咀嚼を感じて自分の場合どうだったか?・・・先に結論を言うと「噛み合わせが悪い」と言うことを再認識し、そして顎関節症の疑いあるのかも?ってちょっとビビってしまいました。左右にズレてるのが分かってしまった(汗)。更にビールを飲んだ後で漏れるゲップも音を増して感じる!気持ち悪い部分もクローズアップしてしまうのね(笑)。
<酒> サッポロ黒生:まさに凍りつくジョッキ!冷え固まるビール!旨し!
しっかし、耳栓しながらラーメン食うってのも、ちょっと間抜けな姿か・・・強い人間嫌いの人のように見えて怖い気がするね。ビールが出てくる前に、耳栓が提供されると言うのも長いことラーメンヲタクやってて初めての体験です。
そんな猜疑めいたものに心奪われていたところでジョッキが登場。おおお・・・この店はジョッキ生が最高なのじゃ!完全に凍りついたジョッキに、キンキンに冷えた生ビール。しばらく放置するとジョッキの中でビールが部分的に凍結するよ!。その凍結を敢えて喉奥にぶつけるようにして・・・ビールを一気にあおるのだ。耳栓のことなど一発で忘れてしまうよこの瞬間。
<全体> 音や耳栓より・・・アイスクリームの方が気になるのだが・・・
耳栓はやっぱり配膳が済んでからはめるもんだろうねー。企画無視して「AirPods」でもしてやろうかなど目論んでおりましたが、ウダウダ考えていたところで配膳が完了。それはこんな麺顔です。そして慌てて耳栓をする。
おおお!これはぶっ飛びセンスのアイスクリームトッピング!。なんと2〜3年ぶりに食うアイスクリームかも?。歳取ると冷たいものが歯にしみるから避けていた・・・。でも新幹線ワゴン販売のカチカチなアイスクリームは好きだった。それが今、冷やし中華の上に乗っている。もう耳栓のことなんて全く忘れてましたよ。しかも、フライとアイスクリームは何となく直に接していて・・・ギリ許せるが、アイスクリームとチャーシューがダイレクトに接していることが、本音としてはハンパなく許せん(爆)。これまた冷やし中華活動の最終局面で・・・どえらいアンチテーゼな一杯ですよ!。
<タレ> アイスの甘さ VS 醤油ダレの酸味・・・酸味の勝ち!
ベースのタレは、王道冷やし中華の醤油系。この夏フツーの状態でこの店で食ったから知ってるが、酸味が効いた馴染みある味わいです。それでも多少の砂糖は入ってるんでしょうが、隠し味程度で結構パンチがある酢が印象的。ここにアイスクリームが混じるのか・・・あの動物系脂肪分の甘さ優先の感覚が。本当にあい入れるのか?。個人的な感覚としては、11世紀末の十字軍のよう。イスラム対キリストの構図にすら思える次第。
乗りかかった舟だから・・・どんどんアイスを溶かすよ。透明感ある醤油ブラウンのタレにアイスクリームが混じる姿は・・・見かけ的にはマヨネーズが溶ける姿によく似ている!。そう新たに気づいたからにはどんどんと溶かすよ!。
さて、結果どうなったか?アイスの甘さ VS 醤油ダレの酸味・・・それは酸味の勝ち!。序盤はグイグイとアイスクリームの甘みが溶けて味支配してゆくのですが、醤油ダレの酸味はアイスクリームの甘みにあまり結合しません。むしろその甘みをすり抜けて舌に届くようで、アイスの甘みを勢いよく楽しんでいると。虚をつかれたように酸味が刺激します。アイスクリームはスクラム力あるけれど、パスワークとスピード力は酸味の勝ちって感じかな。しかしアイスクリームも悪くない。動物的脂肪がやっぱり欲しいもので、淡白な王道冷やし中華に溶けて、これを補強している役割です。何となく王道冷やし中華に一石を投じたのかもしれない。
<麺> とってもハードで中太なモッチリ感!かなりイケてるヌチヌチツルツル感!
そんなアイスクリームの遊びを楽しむ一方で、麺は真面目な優等生でした。マジで妙に旨く感じてしまって唸ったよ。ここでようやく自分が耳栓をしているのを思い出します。中太でやや緩く捩れたり縮れが生じたりしているナチュラルな麺。加水率は高いとすぐわかるツヤツヤな地肌です。口に含もうとするとしっかりと冷やされているのが瞬時に伝わる。
噛むと弾力ありありと感じるがハードさもすごいよ。耳栓の影響もあって・・・ムギュ!ムギュ!ムチ!ムチ!ブツブツブツブツブツ・・・・クニクニクニリ!なーんて麺の断末魔のような騒音を感じます。そして意外と思うのは啜り音。ズボボボボボボボボボーーーーっていつも表現してますが、あれは外部音響だったと判明。耳栓してるとそんな大げさに感じないのだね。
アイスクリームの甘さとは違う「麺の甘み」が素晴らしい。冷水氷水で締めた麺特有のグルテンは、風味が増します。冷たい麺は汁を吸い込まないので、麺自体の味を楽しむのが最適でだから私は、冷やし系に惹かれるのだー。自分の咀嚼から生み出される唾液による糖化で、炭水化物が旨味を増す。ここがアイスクリームの甘さとは確実に違うので、明確に旨さを伝えるよ。
<チャーシュー> 千切りカットされても・・・アイスクリームにまみれても・・・吊るし叉焼の香りあり!
麺に感動したところで・・・チャーシュー。アイスクリームと混ぜて食ったのは初めて。この時点で肉的には期待度を無意識で下げてしまいましたが、実はチャーシューが旨し。あまり見た目に感じない。しかし、ここは吊るしの叉焼らしく、その燻香がほのかに残っているのです!。アイスクリームでマスキングなんて全然されてない。真逆なコラボだからこそ、浮立つ個性!。いっそのこそと思い、アイスクリームたっぷりで叉焼食ったところ・・・悪くないと思えてくるから不思議です。オレって味のポピュリストかも?。
<具材たち①> 音を楽しむ:マッシュルームのフライに始まりキュウリの千切りで締める
具材もちょこっと紹介しておきましょう。最初に一番目につくフライのトッピングは、「マッシュルーム」でした。ウスターソースがかかって嬉しい!。そう思えるオレはやっぱり関西人なんだなと思えます。串カツ田中がオレを呼ぶ。まずこのマッシュルームフライを食べる音が、一番の演出なんでしょう。味はキノコ天ぷらに匹敵するほどナイスな香りと旨味。
そして「音」と言えばきゅうり。これをバキバキと噛みちぎる音を、作り手は期待して設計した一杯です。麺と絡めてきゅうりを食らうと意図的には最高。ムギュ!ムギュ!ムチ!ムチ!ブツブツブツブツブツ・・・・クニクニクニリ!ってな音の合間に、バキバキバキバキ!って音がコラボするから感じて欲しい。
<具材たち②> プチトマトが溶けたアイスに合うとは発見!
こいつは「音」と無縁です。しかしプチトマトはすごく美味かったぞ!。トマトは青果市場で「果物」扱いだって・・・昔むかしのクイズ番組で聞いたことあり。それも頷けるアイスクリームとの相性。プチトマト自体も糖度が高かったと思うし、皮も邪魔にならなかったのもあるけど、アイスクリームの甘さには合うのだー。加えてトウモロコシも散らばってるが、こいつもアイスクリームの甘さに合う!。
総じまして「秋祭りの祭囃子の様な華やかさ!賑やかさ!面白さ!夏を締めくくる冷やし中華!」
・・・と言う感想。自宅から池袋に来るまで、あちこちで祭囃子が聞こえましたが・・・本当に夏が終わったなと感じたこの週末。なのに夏麺を追い求めるオレって何なのか。単なる目立ちたがり屋か変わり者。アイスクリームの冷やし中華をくりなす発想に実は共感しております。多分この店通うかも・・・。そんな応援気分が高まったところで、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
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