デゥエ イタリアンのチーズコラボで味噌ラー堪能
- <全体&スープ> 発酵系同志のコラボレーション!相乗効果侮れず!旨みが指数曲線のように累計化てゆく!
- <麺> 多加水平打ちストレート麺!個性豊かな汁はつけ麺ライクなガッシリ麺が受け止める!
- <チャーシュー> 半レア肉を・・・チーズホンデュのように絡めて食う
- <チーズ他> 単体で味わうことなく、ほぼ全体絡みまくって汁に完全に溶けて全体貢献
- 総じまして「ありそうで・・・やっぱりあり!な名コンビ!味噌×チーズの崇高コラボ麺!」
久しぶりな気もするが実はそんなに前回訪問あら間が空いたわけでもなし。「麺や維新」は私にとってそんな店でして、場所柄アクセスしやすいのもあっていつも気になる存在です。いつも客層はわりと若めでして、毎回浮く存在である私ですが、淡麗な出汁、美しい麺線が気になると平日はこちらへ伺ってしまいます。そんな流れで今回も訪問。ほぼ分かり切ってる味なんだけどね・・・。
しかも昼飯ピークの時間帯なら混んでて当然なわけで、行列しながら何を食うか考え始めます。ところが立て看板に「cheese on 味噌」なる大宣伝をしておりまして、しかも市ヶ谷の名店「ドゥエイタリアン」のフロマージュがトッピングされているとのこと。そろそろ温かくなってきた時節ですが、季節限定とあるのでこの機会を逃すと一年後あるかどうか。1100円という価格設定で悩みますが、悩むこと自体が鬱陶しくなってきて、結局そいつを食うことになりました。
ちょうど欧米と思われる外国人客の後ろに連結。観光客かーって思ってたんだが、滞在している人なのか・・・・とても行列慣れしてるのがちょっと不思議。日本語流暢ってわけでもなしなのに、テキパキと券売機への誘導に従うし、セルフの給水もすたこらサッサと手早い。最近は、日本のラーメン店での流儀も英訳されたものが流布しているらしく、益々2020年に向けてこんなシーンが都内で見受けられることでしょう。
<全体&スープ> 発酵系同志のコラボレーション!相乗効果侮れず!旨みが指数曲線のように累計化てゆく!
行列順序のまま店内に案内されて、外国人の方と同じならび。カップルだったんだけど、女性の方からは、セルフ水の順番を先に譲ってもらうなど、本当に大和撫子以上に清楚なんじゃないかと思えてしまった・・・。その真横でオレは、ラーメンの写真メモ撮ったり動画記録したりしてしまいました(汗)。どうしてもチーズの粘りのシーンは残したい一心で。そんなにオレを妙な行動にそそのかす一杯は、こんな麺顔をして登場です。
おおお!味噌と言うより何とも眩しい山吹色じゃないか!。見本よりチーズ自体は沈んでいるが、スープ全体の印象が素朴さよりも洗練さを感じさせるほどで、味噌だってスープ感覚に見えてしまう。鶏ガラのエキスは相変わらず表層にも煌めいているし、維新の一杯というセンスには統一感あるね。などと観察しているうちにチーズが溶けだしてきたので、急いで食わねばならぬ。
さてその味噌味ですがちょっと舐めてたら失礼なほどに、好みにドハマりでした!。実は田舎味噌イメージの素朴さもキープしている感覚。コンテンポラリーな味噌ラーだったら、赤味噌っぽい塩気と引き締まった風味輪郭で攻めるところなんだろうが、「甘味をキープ」している麦味噌っぽい旨味も感じられてこれが実に旨い。味噌も複数ブレンドしたと思うけど、その中で大豆の欠片がそのまま出てくるのは珍しい。最初は挽肉かと思ったけど、味噌大豆だと分かった・・・。これを噛み潰すと旨いのだよね。実際は甘くないのだが、深く甘味を感じさえる塩気が素晴らしい。
そして何を言ってもチーズとのコラボなのだ。思えばどちらも発酵食品。合わない道理はないわけだった。蕩けるチーズはモッツアレラなのかそれに近いものと思われるが、スープ熱で見る見るうちに溶けてゆく。そしてクリーミーな仕立てに変化してゆくとともに、チーズの風味と塩気と淡い酸味が、甘い味噌味に滲んでゆく。そこから一体化したかと思えば、ぐぐっと味噌風味の濃厚さが引き出されたようにぶわーーーっと膨張してゆくから驚き。チーズの風味が味噌の風味にプラスされると別ものかと思うレベルアップです。
<麺> 多加水平打ちストレート麺!個性豊かな汁はつけ麺ライクなガッシリ麺が受け止める!
スープばかり飲んでいるわけにはいかない。程よいところで麺に切り替えて味わいます。麺はつけ麺用の平打ち型の多加水ストレート麺?。非常にモチモチと明るさを残しますが、表面はツルツルでのど越しに良さそうなタイプです。割と汁も吸い込むタイプらしく、スパスパと前歯でも切れ込みが心地よいタイプ。またのど越しまでシルエットを明確に感じるので、平打ち太麺にしてはズボボボっとすすり上げがライト。
後半は部分的にネットリとチーズが絡む。クリームパスタを食っているような感覚に陥りますが、それがまたうれしい誤算で旨い。ツルツルさが命な麺が、ねっとりネバネバチーズに足元を取られたような絡みつきが、舌の上に伝わって味風景をねっとりと堪能してしまいます。こいつが堪らん。本音は今回だけは確実に大盛にしたかったのだが、こちらはつけ麺以外は対応不可。ここだけは善処してほしいのだがな・・・・。飯割を推奨しているのか???
<チャーシュー> 半レア肉を・・・チーズホンデュのように絡めて食う
もう王道の肩ロース肉の半レアチャーシュー。現代チャーシューの王道、低温調理タイプで、これまでこちらのレビューでもさんざん語ってきた薄味で肉味芳醇!歯応え柔らかな崇高タイプです。しかし今回これに止まらないのは、チーズ絡みということ。チーズが溶けた味噌スープに浸し濡らして食うのもいいが、少しでもいいから蕩けたチーズを絡めて食うと、倍旨く感じる。チーズホンデュとまで例えるのはオーバーなんだが、それに似た感動を一瞬でもしてしまったから、もっとチーズも肉もくれと本音では叫んでいた次第です。
<チーズ他> 単体で味わうことなく、ほぼ全体絡みまくって汁に完全に溶けて全体貢献
ドゥエイタリアンでもフロマージュのラーメンは食って感動したはずだが・・・今回の方が新鮮に記憶に残るかも。既述の通り、味噌との相乗効果によるものだけど、それ以外に味噌に相性がよい薬味が、チーズにも影響を与えているようです。まず見ての通り一味系のスパイスは、実にチーズの発酵感とも合う。また気のせいかっもしれませんが、挽肉の旨みの中に生姜に近い風味を感じたんだが、これがまたチーズにも合うとは知らなんだ。
こんなこともあって、チーズは少し単体で味しめようとした考えを改めて、途中からすべて汁と麺とトッピングそれぞれ絡めて食うことにして、堪能しつくしでございます。できれば金払うからダブルチーズ!いやいやそれでは味の厚化粧が過ぎるか・・・・。
総じまして「ありそうで・・・やっぱりあり!な名コンビ!味噌×チーズの崇高コラボ麺!」
・・・と言うそのままの感想。価格を見てしまうと悩むかもですが、まだ寒さが残るうちにこんな味噌もいいもんです。特に外国の方にはとっつき易い味噌味に違いない。海外から遊び来る友人にはこれを勧めてみるつもり!。寒さがまだ残るうちにこんな味噌いかがでしょう?そんな宣伝気分のままですが、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
YouTubeにまとめてみました!