妙に気になるオシャレなラーメン・・・東京って感じがするよね!
前々から食いたかったんだよねー。デゥエ・イタリアン系列の「らぁ麺生ハムフロマージュ」。その麺顔の生ハム感もさることながら、モッツアレラチーズを絡めて食らうラーメンと言うのが非常に興味津々。ただオヤジ一人で入りづらく、これまでスルーしておりました。流石に日比谷に来る機会を得ると無視できなくて、ランチタイムにやってきました。
それは日比谷らしいハイソで綺麗なビルの地下にありました。若い女性の会社員を束になって見たことがないのですが、こんな地下エリアに潜り込んでいたんですね。そそくさと行列に連結します。スマホ眺めて目を合わさないように我の存在感を消します。消し過ぎて・・・・案内され忘れられ暫く放置(爆)。ようやく気付いた黒いスーツ姿の女性スタフに促され券売機へ。こんなにデカいタッチパネルがあったのか!!という券売機でうろたえてしまうオレ。見栄えは、オレなんかより全然、黒スーツ女性スタフの方が年収高そうに思えてしまいますよ。
席に誘導されると、そこにはグリーンボトルが置かれていた。お冷は個人個人で設定してくれるらしく、ボトルの置いてあるところ以外に座ろうとすると、丁重に注意を受けてしまいました(汗)。
洋風にも淡麗というのがあるのか!?サッパリ穏やかな塩気の世界!
非常にスッキリしたデカいカウンター。とても気持ち良いですね!。やっと自分のペースを取り戻したかのように見えましたが、トラップがありました。箸はどこだ!テーブルセットはどこだ!ティシュはどこだ!。うろたえてしまいましたが、黒スーツスタフは遠くで忙しそう。そしてオレは、となりのお姉さんに尋ねる勇気がない(ホントに気が小さい)。そしたら反対側の男性客が、いきなりカウンターをバコ!っと引き出してテッシュを出して鼻をかみだした!!。そうそう、厚みあるカウンターだと思ってたら、隠し引き出しになっていて、その中に、それら一式が入っているのだった!。
そうか・・・・昔、護国寺にあった「ちゃぶ屋」もそうだったっけ。すっかり忘れてた。そんなトラップにびくついていたところで、丁度配膳が完了いたしました。それはこんな麺顔。
おおお!これこれ!憧れの麺顔。中央にお月様2つ。モッツアレラチーズお月様。もう見るからにトロトロと溶けだしそうです。そして深いピンク色した生ハム。実は生ハムには目がない・・・・。スープは全体的にイエローに煌めいて、大量の薬味ネギのエバーグリーンとは対比的です。これはもう旨いに決まっている!。
器を受け取ってから、黒スーツスタフはなぜか突然オレと名刺交換を始めようとする??なーんてまたオレをビビらすようなことをしてくるのだが、完全な勘違いで「食べ方指南」をしているカードだった(笑)。口で説明してもよさそうな文章量だが・・・。
カードの説明によれば、チーズはかき回すな!麺と絡ませろということなので素直に従いましょう。まずはチーズと絡むまえのデフォルトスープを味わいますが、これが完璧に旨い!。もはやチーズを混ぜる意味すら見失いそうになりほどに。洋風でも淡麗という塩味があるとしたらこんな感じかも。鶏ガラ系の非常にスッキリした旨みが響くし、また香味油の雰囲気が華やか。
黄色いけど鶏油でもなさそう。わりとサッパリしており、菜種油かひまわり油のような軽やかさが印象的です。塩気もやさしいのに明るいので、イタリアの岩塩などそんな感じ。香味野菜の風味がとても効いているのでやさしくも。しっかりした味わいと思えます。
チーズを絡めて麺を頂くという・・・これこそ醍醐味というやつでしょ!
いつもより早めに麺を食いだす!。もう待てない。明らかに多加水系で汁を吸い切っている感じがする、しなやか細麺。その割にはボコボコとしたフォルムが残っており、色合いも褐色めいて素朴な印象を与えます。ここだけ捉えると全くイタリアンとはかけ離れた感覚。しかし、これだからこそチーズが絡むと旨いと分かる!。
麺がしなやかなのは、蕩けるモッツアレラチーズによく絡まるから。少しチーズの固まりを麺もろとも摘まんで引き上げると、麺が白いドレスを引きずるように持ち上がります。そこにペットリと薬味ネギも貼りつき、かなり興奮する見栄えです。そこを一気にズボボボーーーーーーっと大きな音をたてて啜り食う!白いチーズならぬ、白い目線を浴びても、もう構わない!。
もっと粘りがあると思ったらチーズ自体もツルツルとスベリこむのね!?。麺と絡んでベッチャーっとなるかと思ったらその逆。非常に食べやすくてびっくり。そして味だが、チーズの塩気が混じって非常に旨い!味が濃くなる!コクがこれでもか!と言うほどに分厚くてオレはノックアウトです。前歯でプツプツ千切るのにも粘りはほどほどで押さえられ、ズボボボと啜って喉奥に貼りつくことはなし。ただ舌の表面にはネットリと感じるので旨さが楽しい!!。
チーズの塩気がスープに溶けて二段仕込みの旨味展開なのだ!
極力、チーズはスープに溶かさないように、麺ですべて回収するように気を払ったつもりでしたが・・・、やはり一部は溶けて混じるようです。しかしそれもまた一興でした。チーズの風合いがスープに乗り移り、塩気と風味がパワーアップ。溶ける前はキレがあったスープは、溶けてからはボディを与えられたようで、グラマスな旨みに変貌です。これもまた味の完成形というやつか。いちいち楽しませてくれるぜ!。
生ハムとはどうしてこんなに旨いのか・・・Please Please Give Me Wine (^^♪
生ハムは、嫁の大好物でして、付き合いだしてからオレも好きになったという食材。今ではオレの方が虜になっております。かなりジビエっぽい肉も平気になってしまいました。王道の感じがする生ハムですが、熟成の風味が素晴らしく、スープに混じらせるのはとても勿体ない。なのでそのままをダイレクトで堪能させていただきました。塩気が少し強めなところも好印象。もうこうなれば・・・・ワインが欲しくなる!嗚呼、酒のある国に生まれて本当に良かったが、この瞬間だけは禁酒の国の住人になり切るしかないな。
雑炊と言っては失礼だ!リゾットと呼べ!!オッサンが「美人玄米」を食らう!
ラーメンに〆として最後に飯を入れる。雑炊と呼びたいのだが、ここでは、この雰囲気なら「リゾット」と呼ばせます。チーズが溶けたのもあってそれはそれかなと。ただワシは独身時代、手料理にハマっていて自家製リゾットをマメに作ってたから、いくらでもツッコミ入れたくなるのだが(手料理してたころは特にモテなかった暗黒時代)。それにしても、黒スーツスタフにリゾットセットをもらうサインを送りたいのだが、一向かまらず、腰を少し浮かして手を振ってしまいましたー。
持ってきてくれたのはこんな感じ。そしてあの説明カードは、この瞬間に回収されます。配膳のチェックカードも兼ねていたのね。説明によると「美人玄米」を使用なのだそう。これ食ってオカマになりそうである。とりあえず入れてみると、深いピンクの美人玄米と、薄黄色で白いチーズがとけたスープとは、春の景色のように明るくなる。それをレンゲの底で押しつぶして、軽くかき回して食らうのです。チーズの塩気が、飯にも浸透するのね!!!めちゃめちゃ美味いし、別腹へ入ってゆく!しかも、しっかりお茶碗1杯程度はあるので、オヤジの腹も満足ですよ!。
総じまして「オヤジもビビる、ハイソでコンテンポラリー極まる創作イタリアンヌードル!」
・・・と言う感覚でしょうか。ちょっと自分に似合わないのを食いましたが、すごく楽しめました。これはほかのメニューもちょっと気になるなー。次回はもう少し、パリッとしたスーツを着たときに訪問したいです。気持ちよく食い終え店を出たとたん・・・お尻の力が緩んでしまう。緊張と緩和・・・。とりあえず、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
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