ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン3418】 ねいろ屋 神保町店 (東京・神保町) 特製弓削塩らーめん 〜シンプル極まり研ぎ澄まされた淡麗感と、穏やか味で温かみを感じる崇高なる塩らーめん

神保町ランチ戦争エリアで意外な穴場?
 荻窪の「ねいろ屋」がいきなり神保町に展開とは、個人的には驚きです。丁度都心に外出機会がありまして、もうこれは狙うしかありません!!。それにしても・・・・実際に行ってみると神保町でも競合が激しいエリア!。ラーメンでは「神田勝本」、うどんでは「丸香」が長い列を形成するランチタイムです。そして何やら一つ長い行列がある。嗚呼・・・既に行列かと素直に連結して待ちますが、進んでいくうちにどうも様子がおかしいような?。よくよく確認すると、全く関係ないお弁当屋の行列でした(爆)。ねいろ屋はすぐその傍にありました。
 

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 入店すると、これがガラ空きでしてすごく心配してしまいました。広い店内でポツリと他客が来るのを待つのはちと寂しい。雨が強く降りそうだったのも足を遠のけたのでしょうか。しかしそうは言ってもポツポツと客が入りだして、3割くらいは埋まったようです。かき氷も名物な店ですから、女子比率が多いですね。中には女子の部下社員達に引っ張られて訪問したようなオジサンもおられ、羨まし過ぎますー。
 

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 今回頂いたのは「弓削塩らーめん」。レモンラーメンが名物らしく、入口屋根にもレモンの輪切りがトレードマークのように描いてあるですがねー・・・天邪鬼なオレです。ちょっと平均価格が高めの設定ですが、滅多に平日昼間には来れないので問題なしー。
 

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透明感と言うより突き抜ける薄化粧感覚!あっさりと言うより前向きなシンプル感!
 
 「弓削塩」って初めて知りました。来るまでにスマホで情報チェック。愛媛県の地名なんだそうだ「弓削」って。なんと歴史は中世まで遡るようでして、塩の荘園経営が隆盛していたようです。昔からの献上品なようですねー。今回はこの塩をのみ使ったとのことで、食う前からちょと緊張してしまいそうな・・・。背筋を伸ばして待ってたところで配膳されたのが、この麺顔でした。
 

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 おおお!一気に緊張が解れてゆくような優しい雰囲気に包まれますな!。そして麺の白さと、スープの透明感で、一面が眩しくも思える質感です。乳白色がこれほどきれいな中華麺は、ちょっとすぐにはほかに思い出せない。また透明感と思っていた出汁は、じつは仄かな霞が漂い、確実なる旨さに結びつきそうです。気になったのは、いつもオレがオレがと前にでて主張するチャーシューが、ここでは控えめな面持ちだこと。青ネギの毛布をかぶった上に、さらに板海苔の上布団を掛けられたようです。
 

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 まずはスープを味わう。それも静かに心落ち着けて。この味がなんとも儚い旨さに溢れる!。まずあっさり味の極致。魚介系の甘味と言うより、塩味が透き通るとこれほどにも甘く感じるのか・・・という仄かな味風景。雨の神保町にあって、明け方春の穏やかな瀬戸内海といった味風景。塩で甘く感じさせるとは実に秀逸!。しかしそれだけでなく、鶏ガラのエキスがとても澄んでいる。本来なら脂で肉厚コクを足したいところだが、そういった味化粧が極めて低め。まさに薄化粧スープと言った感覚で、透明素肌美人なる味わい。
 

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 そんな崇高な気分なところに、青ネギがザクザクと浮きまくります。甘味を保つ九条ネギなのか?ネギ風味で染まってしまうか心配だったのですが、それほどネギ一色な香りや味にはなりません。むしろこのネギは、トッピングに乗せながら食らうのがよろしかろう!。
 

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白さで言えば冷麦・素麺クラスの清らかさ!上品できめ細かい粉感が芳醇!
 
 お吸い物に浮く温麺のような白さ!。麺顔のデザインからして、麺の流れを強調したいというメッセージがありありです。これが意外と加水が低くてアルデンテ感覚を明確に打ち出しています。しかし、普段食っているパツパツ低加水よりは「密度感がとても低い」ためにやさしい歯応え。クスクスと小気味よい歯応えの後は、とても爽やかな粉感覚が鼻孔をくすぐります。いろいろな粉感覚をこれまで味わってきたけど、この儚さは比類なし。いいね!とても上品で女性にも受ける。
 

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 大盛不可とのこと。なるほど・・・この汁の吸い込みの早さならそう思う。密度感が低いためか汁吸いは早い。いや早いというよりグルテンとの融合が早くて深い。なのでクチリと後半には容易に噛みつぶして味わいます。更にしなやかになった麺をズボボボっと勢いよくすすり上げる。上品な麺をを下品に。とてもスープの持ち上げ自体も良いため、スープと麺の一体感ある旨味が、存分に楽しめます。重くない崇高な旨さをお楽しみあれ。
 

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 さて・・・・この透明感とライトな味わい。とても軽い麺でさらさらあっさりと食わせる全体感。唯一無二、比類なしとは感じたが・・・じつはもっとこのまま大衆系に傾けたのを思い出した!。関西転勤時代で大阪梅田で食った「揚子江ラーメン」。似て非なるか、そうでないのか、分かるひとだけには共有したい!。
 

 

 
 
 
唯一艶かしき哉、レアチャーシューの色めきある旨さ!
 
 一応「特製」にしたんですが、上品すぎていつもの特製迫力度は低いかも。しかし肩ロース肉の脂ののりとか、また薄味で冷酒を誘うようなしぐさ感じる旨みは格別絶品。少し青ネギをのせながら食らうのも一興です。鶏の胸肉については、スポンジのように薄塩鶏出汁を吸い込み、旨みと柔らかさを高めてくれます。豚については、肉厚過ぎて少し歯応え感じすぎる部分があったけど、これも嬉しい悲鳴といったところかと・・・。
 

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総じまして「シンプル極まり研ぎ澄まされた淡麗感と、穏やか味で温かみを感じる崇高なる塩らーめん」
 
 ・・・と言う感覚でしょうか?。なんとも上品なるラーメンです。なぜこんなにも上品なのか・・・。思えばかき氷とのコンビネーションを鑑みるとこうなるのでしょうか?。確かに隣にかき氷を並べても、何となく絵になりそう。素材の拘り感もありますが、全体調和にも大変な拘りも感じました。そういうの好き。そんな感じでこの夏は逃したが、ここでかき氷もゲットしたい。そんな甘露な気分を高めつつ・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 
 
 
   雲見上げ
   ゴロゴロ唸る
   音避けて
 
 
   澄んだ旨みの
   ねいろを楽しみ
 
 
 
 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!。
 
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