ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン2967】 麺屋 坂本01 (東京・王子神谷) 塩そば 〜息を呑む淡麗さ見事なる塩そば!

<いよいよ本格始動! 塩レギュラーと夜営業!>


 今年に入って、冬は「味噌」、春は「大勝軒」、夏は「冷やし中華」と縛り活動を貫きすぎて本当に食いたいものを食って来たのか?とちょっと反省をしている・・・それが本音。そこで今回は、本当に食いたいものを求めて、素直に王子神谷の「麺屋坂本01」さんへとやってまいりました。情報によりますと、限定だった「塩そば」がめでたくレギュラー化してとのこと。そして夜営業もスタートとあって、軌道になったなーって感じがいたします。平日夜は、ちょっと遠すぎる距離ですから、週末を利用して昼の部へ。








 混んでいるかと思いきや、いい感じで数席空いていると言うナイスな状況。滑りこむように座席を確保です。後からゾロゾロと客がやって来たからラッキー。先客は、地元の方らしき落ち着いた男女カップルばかり。子育ての手が離れて余裕が出て来た感じで・・・ああ、オレたちもそう言うことがあったなーなんて回想なんかしてしまいました。もっとも、オレの場合、ラーメンに誘っても追いて来ないんだが・・・。


     











<息を呑む淡麗さ!スープはどこまでも透明系な旨味の渦>


 狙い通りに、「塩そば」をいただきました。席数が限られている上に、二人オペレーションだから準備と配膳も大変スムースに進みます。実際に配膳されると・・・これが思わず息を呑む美しさ。650円の麺顔とは思えない迫力というか、オーラというか、質感の高さが迫ってくるものを感じます。まずはそのスープの色合いに微睡んでしまいそうになるー。








 春霞のような柔らかい風合いに、キリキリと透き通るのような透明度が、折り重なっている感じで、うまく例えようがありません。表層には鶏エキスが穏やかに揺らめき漂い、それに乗っかったように少しばかりのスパイスがうごめく。レンゲで掬って透かして見たら、ほんのりと色を感じるものの、ほぼ透明。







 味わうとこれが旨さも見た目通りに透き通っている!。鶏ガラ100%の純度を感じるだけでなく、旨味も上澄みだけをろ過したのかと思うほどのスッキリさ。そのスッキリさの中に旨味が凝縮という・・・なんとも語彙と想像力の不足で、またしても例えようがありません。名称の「塩そば」とあるように塩気を味わおうとしますが、塩気は旨味のサポートに徹しているかのようで、塩気を探すと旨味そのものにぶち当たる。








 香味にいかにも鶏油という艶っぽさがないくて丁度良い。ほのかに香るペッパー感は、味わいには決定的な影響を与えませんが、香りには響くようで、時折洋風と和風の入れ替わりを感じるように、錯覚を演出してます。
















<流麗さに加え誤魔化しの一切効かない質実さ>


 ・・・この巻き巻きスタイルが好きー。今回は透明度が高いスープに浮かんでいるので、余計に清らかに目に映ります。中加水程度の弾力できっぱりとしたストレートなフォルム。しかし若干ボコボコとした部分も見え隠れさせて、それが妙に目を引くので余計に美しさを感じます。アルデンテは感じませんが、全体でクシクシっと淡白に感じさせる歯ごたえイメージ。前歯でプツプツとちぎると、ゆっくりと汁が浸透していくのが想像できそう。当然口当たりもライトで、これぞズボボボボボボボボぼぼぼぼーーーーと啜り上げるにぴったりです。またしても、隣の中年夫婦からチェックの目線を感じてしまいまして・・・そのあとはチュルチュルチュルリンリンーーーってな感じで大人しくしてました。












 麺のグルテンにしっかりと汁が浸透するのがうまいね!奥歯で潰す時の麺に味わいを感じるのは、久しぶりかも。スープのさっぱりさと、麺のしっかりさがハッキリと分かるので、ラヲタのみならず、広い意味での麺好きにはオススメしたいですねー。












<味のアクセントにメンマ!必要十分な高品位なるチャーシュー>


 メンマは一転して深い味付け。塩っぱくないけど醤油感が見ての通りあります。でも全体的にはミスマッチというより「アクセント」となって、まぁ・・・口休めの逆というか、端麗な味わいの海に浮かぶ休憩所ってな感じかな?。このメンマ食ってから、また全体の塩味に戻ると、また新鮮な気持ちで塩味に対峙できそうです。








 チャーシューは小さく見えますが、二切れあって薄味の淡いレアチャーシュー。肩ロース部位と思われ、ややスカッとしたところにスープを染み込ませていただくと、丁度いい塩梅になります。きっと酒が進むだろうねー・・・。でもここはアルコールがないストイックなラーメン店なんですよー。夜営業も軌道に乗ったら、アルコールも考えるんでしょうかね。












 総じまして、「息を呑む淡麗さ見事なる塩そば!」と言う何だかそのままの捻りない感想になりますが、ごめんちゃい。相変わらず低価格で高品質な一杯には唸りますし店のご努力にも敬服。まだワンタンを食ってないので、次回はそれを食うかなーなんてすでに考えているオレです。腑に落ちる一杯に感謝を込めて、いつものように最後の締めに、さらっと詠っています!。



   透き通る
   秋に向かいし
   青空を



   麺顔映す
   坂本塩そば



 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!






王子七景 〜「Paddyウォーク」シリーズ〜

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