<もう動きたくないほど暑いとき重宝する店>
所用が済んで猛暑の昼過ぎ、産業道路をだらだら歩く・・・・もう地獄です。アスファルトの上は蜃気楼のように揺らめくばかり。朝から何も口にしてなかったのもあって、気持ち悪いほどにへばってしまいました。最寄の駅へ向かう途中、家系ラーメンがあったものの・・・いくらラヲタと言えどそんな気分にはなれません。途中、たまに立ち寄る大衆中華屋があり、のぞいてみたけど満席でよけいに暑苦しそう。どの店に立ち寄ってもなんだかその気になりきれず、結局、最寄駅近くまでたどりついてしまいました。そんなところにあった「味の好来」さんです。客が引いたばかりのようで、ちょっと殺風景だったけどそれが返って心地よい。
入店するとご店主がわざわざ冷房を強めてくれました。風量が一気に増した商業用エアコンは、乾いた冷風を強く吐きだし、まるで冷蔵庫の冷気のような煙を吹きつけます。ううーー生き返る!。しばらく放心状態ですごしましたが、注文をせねばね。冷し中華しかのどを通らんので、それをお願いしました。730円也。
<値段と雰囲気に反して、ちょっと高級そうなカニカマとクラゲの存在>
写真に撮ってしまうと感じないのですが、最初の見た目はおお!っと見入るほどに好印象でした。価格なりの一般的で特徴のない冷やし中華と思っていたのですが(そういう要素もやっぱりあるが)、クラゲの存在とカニカマのお姿にかなり魅了されました。クラゲは中年になりはじめたころから急に好きになって、これでビールや紹興酒をあおるのが病みつきになってしまいました。またカニカマは、以前も少し語りましたが大好物な一品でして、自らを「カニカマ星人」と呼んでいるくらいです。しかもちょっといいランクのカニカマじゃあないの?と思ってしまうほど。ナイスです。
錦糸卵は、少し分厚いめのカットでこれはこれで玉子の味わいがしっかり感じとれていい。またチャーシューは深くタレが浸透した煮豚タイプのロース肉で、定番中の定番でありつつ外れを一切感じない旨さなり。一点だけ違うのは、大衆系冷やしと言えば紅ショウガなのですが、これはサクラエビを代わりに散らしてあるところかな。このため、タレが余計に穏やかに感じられたのかもしれません。
<姿見えなくとも胡麻の風味がほんわかと染みこんだ、馴染みの醤油ダレ>
なんと「またおま」的な冷やし中華の醤油ダレ味なのでしょう・・・・。肯定的に受け止めますよ。王道とよびたいほどに。酸味は補助的に広がり、醤油ダレには甘みと塩気が拮抗しているようなバランス感です。その甘みいは見た目にはわからないほどに白ごまの風味が溶け込んでいます。なので甘ったるくもなく、塩気と酸味に折り合いをつけている。そんなバランス感が、夏のつかれた胃袋をほっこりとさせてくれます。
一点だけ欲を言えば、和からしは個別包装のじゃなくて、手ねりがほしかったけれど、贅沢ばかりを伝えてはいけないかな、この価格とスピード提供なら。
<価格抑え目で良心的な大衆中華麺!学生時代以来好きー!>
麺は多くを語らず。非常に街中の大衆中華屋で遭遇する中華麺です。やや強いイエローバディーは、微妙に引き締まったような歯ごたえがありつつも、縦伸びするようなゴム感覚がある。歯並びが悪い私はこういうタイプのストレート細麺は、かみ切るのに苦労するのです。しかしそれもまた楽しい仕草でありましょう。
タレに染まるというよ濡れるとい表現でして、浸透は極めて低め。されど持ち上げは良いため、モグモグ咀嚼するときには、タレの味わいが濃ゆいめに口の中に広がるようです。このような麺は、関西で学生やってたころ、阪急電車梅田駅から自宅に向かう途中のどこかで、寄り道ラーメンしてたのを思い出させます。金がなかったから、サイドメニューやトッピングなど追加せずに、ひたすらシンプルなラーメンの大盛りを食らってたっけ。非常に思い入れがあるイエロー麺です。
総じまして、「暑くて何も考えられない時に・・・これでええねん!」とストン!と腑に落ちる冷や中といった感じでしょか。やはり街中華の冷し中華は捨てがたいです。しかも冷やしで730円は安い。こちらは、定食がとてもお得ぽいですが、麺類は480円からのラインナップですし、覚えておいて損はないです。なんて語ってしまいましたが、以前も来たことあるんだっけ!?すっかり忘れておちました(爆)。この暑さで記憶回路がオーバーヒートしてしっまったか、はたまた単なる老化の影響によるのか・・・。やはりタバコは控えた方がよさそうです。そういえばタバコの吸える街中華も、随分と減りましたね。時代の流れってやつですか・・・・マイノリティな私は卑屈になりそうですが、今回の一杯の巡り合いには感謝!ほんとうに死にそうだったから・・・・。そんな感じで反省しつつも、夜も遅いのでいつもの通り詠って、とっとと寝ます!。
我へばる
汗かきすぎて
干物なり
唯一食せる
駅前冷や中
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!

- アーティスト: ヒグチアイ
- 出版社/メーカー: タクミノート
- 発売日: 2017/07/05
- メディア: MP3 ダウンロード
- この商品を含むブログ (2件) を見る

- 作者: PART1 高橋徳江(たかはしとくえ),PART2 稲次潤子(いなじじゅんこ),PART3 田村照子(たむらてるこ),PART4 中山繁信(なかやましげのぶ),PART5 省エネルギーセンター
- 出版社/メーカー: エクスナレッジ
- 発売日: 2011/06/30
- メディア: ムック
- クリック: 1回
- この商品を含むブログを見る