<有難や〜〜(;´Д`A 無理言ってごめんちゃい!店主殿>
今年の夏はつらい・・・暑さに対する耐性が弱まってるのを肌で感じますが、歳のせいもあるのかなと感じると凹む。なので、この夏は絶対に味噌ラーメンはありえないなと、心のどこかで思っていたんですが、先日味噌専門の「鶉@武蔵境」さんで、限定で冷やし中華を提供しているとのツイッターを見てしまった!。外出先から立川経由で速攻で会社帰りに突撃してみました。
ところが券売機の前に立って、そのボタンが見当たらない。ちゃんと調べなかったオレが悪い。限定「味噌冷やし中華」は昼だけ限定メニューなんだとかー。それを聞いて、私は心の中で膝落ち状態でして、ショックが隠せません。悲壮感が漂い、券売機の前でショボくれてたところ・・・「一杯だけなら何とかできますが?」とご店主が宣うではないか!!! おお〜〜これを救いの神と呼ばずに、何と言おう。有難や有難や。神のお告げじゃー。それなのに、私は図に乗って「大盛無料サービス」までズケズケとお願いしてしまいました。この粘り強さが、もっと仕事で生かせれば良いものをー、ラーメン活動でしか発揮できない。今回は、本当に救われたと思ったよなー・・・。
<冷やしでも味噌の香りの芳醇さが映える!冷や中なりの酸味と味噌のコラボ感が質感高める!>
奇跡の配膳というか遭遇というか、恭しくもその一杯を受け取りました。しかし食い始めると、ちょうど後客が入って来て、私と全く同じような状況に陥り、「冷やし中華ないんですか?」と店主にご質問。ご店主がそれを受けて「ああ、あれ昼だけ限定何ですよー」っておっしゃってた目の前で、オレがカウンターで冷やし中華を食ってる。「・・・というか売り切れました。」って補足コメントされておられたのが、少し笑えた。気転が効きましたね(どこまで?)。
それにしても、「冷やしの味噌だれ」がこんなに美味いとは予想しておらなんだ!。先日、日高屋で冷やし味噌つけを食ったものの、ちょっとレベルが違いすぎるし、比較してはいけない。しかし、濃厚ゴマだれとはまた別のまったりとした濃厚感と芳醇さですわー。さすがは味噌専門店と思える、味噌の醸造感の風味の深さが映える。味噌民族日本人としては、すんなりと身にしみる部分であり、また香りに敏感に反応する部分ですな。合わせ味噌のツンとくる風味に、鶏豚エキスとかすかな魚介出汁で溶いたような穏やかさが響きますし、また味噌由来の塩気は標準キープです。ここに、冷やし中華とくれば酸味の酢が存在感を現す。穏やかに広がる酸味で柔らかい印象でしたが、味噌のコクが随分と尖りを削っているか飲み込んでいるか、結果的にナチュラルかつ凛とした酸味となっとります。美味い具合に昇華したな!。
またトッピングのモヤシの汁気も食い進めると、タレに浸透して、よりライトに食えるように変化すると同時に、野菜なりの甘みを加えていきます。だから、バリバリシャクシャクっと前歯でちぎりながら、野菜を食い切って行くほうが、タレにとっても美味しさをキャッチしやすいのでは?とあとで感じたりしております。
<おお!と歓声が上がるほどのピロピロ平打ち太縮れ麺!こういう麺で冷やしを食いたかったのよ!>
そうそう!これこれ!!この極太ピロピロ太縮れ麺での「冷やし中華」を食って見たかったのよ!。この思いは、町田や国立・国分寺のとある店でも体感したのですが、「この太さ」での冷やし憧れがあったわけ。しかも、味噌でのピロピロ麺冷やしは初体験ですから、もう丼の中を天地返しして、麺がごそっと発掘された瞬間は、心の中で絶叫してました。もう、麺が飴細工か、みたらしかと思うほどに煌びやか。味噌と太平打麺との図柄は、これほどまでに絶景なのか・・・。
つけ麺よりも濃厚に絡む感じがしているのに、滑りはとてもライトでズボボボボーーーって啜りあげられる。持ち上げが良いのに、ライトに滑るというアンチテーゼな部分がたまらなく面白いのです。その結果、我を忘れた罰が当たり、白いワイシャツには、味噌のハネが飛び散るという、手痛いシッペ返しを喰らいます。
噛みごこちもいいー。前歯ではスパスパと安易にちぎれるのですが、奥歯では結構ヌチヌチと低反発を繰り返し、合間に感じる麺の風合い・味わいが、味噌に絡んで旨味を分厚くします。やっぱり、図々しくも「大盛」にしといてよかったよかった。この店では、何でも大盛りで注文するのがよろしかろう。
<当たり前のようなトッピングパーツに見えて、どれも凛々しく隙のない出来栄えがナイス!>
美しい盛り付けなため、とても崇高に見えますが、トッピングの種類自体は目新しさを感じず。しかしその反動あってか、パーツの一つ一つがビシッと決まっているのが改めて感じられます。その筆頭は「チャーシュー」でして、一軍先発ピッチャー級のレアチャーシューが実にうまい。元がいいから千切りにした時の迫力が全く違います。これ食ってると酒が欲しくなるほどに、肉本来の旨味がすっきりと出ている一方で、塩気がナチュラル。見栄えと香りも薄くしく、ちょっとしたオードブルにも出せそうな質感の高さ。唸ります。
きゅうり・錦糸卵も彩りが美しい上に上品。切りそろえられ方が完璧で、具材の鮮度すら覚えます。もやしは、シャキシャキ度合いが絶妙で、日頃食ってるクタッたものとは別格扱い。さらにワカメが大変質が良い!。ワカメ否定派な私でもするする食って旨しと、脳内麻薬が発生してしまうほどの快楽を覚えます。
総じまして、「今年から味噌も大きく冷やし中華のカテゴリーに加えるべし!と概念を変えた一杯!」かと確信いたします。味噌冷やしは、アリですよ!。この大東京でも「味噌冷やし」というカテゴリーはニッチすぎて探すの大変だと思うから、私の新しい活動テーマには致しませんが、いずれ当たり前の冷やしジャンルになると感じます。その時は、「鶉@武蔵境」ここにあり!と大いに宣伝部長を担当させていただきましょう!。この店も長く付き合うこととなりそうです。夏が終わる前に、もう一回食べたいなー・・・。いずれ嫁さん連れて来ますよ。身内だけでなく周囲にも自信を持って薦められますしね。ということで、感謝を感じながら今日は眠りにつけることができます。そんなわけで就寝前にちょろっと詠ってしまいますー。
ショボくれの
オレに差し伸べ
味噌冷やし
気転の店主に
後光輝く
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
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