ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン2831】 麺処 鶏谷 (京都・四条中前) 鴨醤油つけ麺

<京都に新たな醤油と清湯系の競争勃発か?>


 まだまだ京都に滞在ですー。そろそろ東京へ帰り支度をしているところで、もう一軒食って帰りたい店が、「鶏谷」さんでした。なぜだか、今京都では、醤油系の清湯が受けつつある風を感じてしまい、それなら東京へでも帰ってからいくらでも食えそうなものなのだが・・・・どうしても気になる。初夏を感じる蒸し暑さを感じつつ、わざわざ京福電車「山ノ内」駅からとぼとぼと開店前のポールポジション狙いでやってまいりました。しかし考えが甘かった次第でして、すでに開店20分前というのに、10名弱?の行列が形成されとるがな・・・(泣)。日焼けしなが待つしかないかーっと諦めて連結しますと、開店定刻時間前に気を利かせてくれて10分前に入店!。何とか一巡目に座ることができました。京都の夏の暑さは半端ないからねー・・・助かるぜ。








 狙いは、「鴨醤油つけ麺」。京鴨使用のかなり期待をよせるメニューがあるから、ここ「鶏谷」さんに来たわけです。なのでみなさんこのメニュー狙いなのか!?と思っていたら案外汁系の人気が高そうです。人気と言えば、実はこちらは「肉のトッピング」が人気でして、つけ麺だとどうも肉増しが不可みたい?。このため、汁系にして肉増しを狙うといった感じかもしれませんね。












<デフォルトでこの量!この質感!三種3枚づつで感謝すら覚えるチャーシュー攻撃!>


 ワクワクしながらも少し遅れて配膳されたつけ麺ですが、いやいやどうして・・・どうしても肉の方に目が行くわな!。これデフォルトでっせ!。900円という設定で都内だったら肉特製でもその値段で食えない。なのに、炙られた鴨肉、豚のレア肩ロース、鶏のコンフィ?の三種類あって、それぞれ3枚づつ合計9枚。しかも質感がどれも高く大きさや厚さも基準を超えた高級感です。しかも鶏肉が一番大人しいかと思えど、胸肉ともも肉部位を分けた感じなので、まさしくいろんな味わいが楽しめるという、まさにエンタテナーなトッピングたちです。








 鴨肉がまた堪らん!炙られた皮部位の香ばしさとにじみ出る脂の甘さに加え、つけだれには鴨エキスがすでに溶け込んでおり、醤油ニュアンスを含ませるとこれがまさに極上であります。一口食っていきなり口の中や頭の中がトップギア!。赤身の部分もかなり柔らかい歯ごたえで、野趣な味わいを芳醇に残し、奥歯で噛みしめると鴨エキスがジュワ―っとあふれ出る!。そこをもう一度つけだれに沈めてサルベージして、また食らう・・・。酒や!酒や!!酒もって来なはれーって頭の中で叫びだす。







 続いて豚の肩ロース肉ですが、鴨ロースト肉のサブに甘んじているような感じでもなく、他球団なら4番打ってそうな感じの打者が3番でチャンスメイクをしているという贅沢ぶりです。なので余計に肩の力が抜けたように実力度が発揮されたようにも感じ、その柔らかさ、肉質本来のきめ細かい繊維質とその風合いなど、いちいち唸るほど堪能させていただきました。脂身部位のさしがまたバランスよくて、鴨エキスを含んだつけだれを絡ませると、これまた極上。








 まだまだ終わらぬ鶏肉のラインナップ。胸肉のコンフィっぽい仕上がりのパフパフ肉もあれば、もも肉っぽいそぎ切りな肉もあり。鶏肉ってのは肉は淡白でつけ汁などに浸すととても旨いのだけど、脂ののった皮部位も中々旨いのだ!。それをちゃんと分からせてくれるように、一切れはそういう部位を残してくれている。いちいち、隅から隅まで、気の抜けないトッピンングで、肉食っただけでも頭の中が疲れてしまう。なんとまー豪勢なことだろう。












<京鴨の出汁がまた濃厚なことよ!生醤油の滑らかな風味も高級感を与える!>


 くぅーーーーー・・・、味わうとそう唸りたくなる。鴨のエキスが際立つ。すっきりした醤油出汁の中に、鴨のエキスの甘さが広がり、しかも透明感すら覚えるようなスッキリした味わい。濃厚なのかさっぱりなのかも分からなくなるカオスな気分。シンプルな醤油清湯出汁に割っただけなのに、鴨のエキスパワーには参るね。鶏油の甘み強いボディー感も、醤油清湯には合うと思うのだけど、鴨はやっぱり鴨なのだ。鴨のエキスには、まったく身震いを覚えてしまうほど。そしてやや抑え目だけど、ちゃと鴨と言えばネギが浮かんでいる。ちょっと小洒落すぎた感覚ですが、鴨葱と言わんとばかり浮かんどります。








 一方、生醤油もいい仕事ですね。漆黒の闇のようですが、そこにはすっきりした透明度もあり、味わいの中にある塩気がとてもナチュラル。とてもはんなりとした醤油の塩気でして、そこには熟成した風味感がしっかりと現れてます。本当に尖りがない塩気だね・・・。鴨エキスのコーティングを差っ引いても、この明るい醤油感覚は堪らん!微かに後に残る醤油らしい酸味すら美味しく感じます。












<平打ちと言うよりオーバルな形状!貼りつく様な汁吸い感覚!>


 すっかり、印象が後回しになってしまったけど、平打ちっぽい麺も中々風味がよく、水切りがまさに完璧なので驚いた。通常の平打ち麺よりはスリムな見栄えで、やや黄色い色合いもあってちょっと太目のパスタにも感じます。例えれば「バリラNo7」かな?。しかし物腰柔らかくても密度感があって、うっすらと全粒が入っているのか???と思うほど、風合いはよいね。引くと微妙にビョーンって伸びがあったり、また舌に貼りつくような啜りのフィーリングがあると思えば、適度な汁吸いの早さもあって、つけ麺としてはよい相性だと感じます。








 麺を啜るとき、口はほとんどつけだれのふちに近づけ、一気に強く啜り、最後まで啜りきる!するとスープの持ち上げを最高に発揮することができて一番旨い食べ方なのだわ、自分としては。こんなことを繰り返しては、左右の客はいかにも不思議そうに見ている視線を感じましたがね(笑)。












 総じまして、「ど迫力の高品質とボリュームのチャーシュー!一回食っとけ!冥土の土産!」と言うそのまま何のひねりもない感想ですが、本当に圧巻でした!!! 本当に惜しむらくは・・・スープ割りが無しという点。何だったらお湯割でも全く問題無しですよ!。今度、さ湯をサーモスポットに入れて持参しようかしらん。持ち込みのお湯割りということで。それにしても、もしもこの上に、スープ割が最高に美味かったとしたら、私はパニックになっていたか、もしくは感動で動けなくなっていたかも。900円の仕事とは思えぬ感動をありがとう。思い出とともに・・・京都を去ることといたします。そんな感じ、時速200キロ状態で後ろ髪を引かれつつ・・・詠います!




   鴨の川
   離れて右京
   蒸し暑し



   都の風は
   醤油の風味



 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!



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