<案外早く「大勝軒」に復帰してみた結果・・・・>
あれだけ・・・今年の春先は各地の大勝軒を連食し尽くして、このブランドはもう当面は食わなくてもいい(避けたい)という気持ちでした。私の計算では秋までは封印するはずだったのですが、案外早くに「大勝軒食いたい!」とナチュラルに思いがこみ上げてきたわけで、唐突に「中野大勝軒」に訪問してしまいました。しかも、性懲りもせず、マイ定番メニューの「ラーメン」です。普通この店では「元祖つけそば」だろ!って自分でも思うのですが、この数年は、つけ麺系が邪魔くさくてなってしまった。邪魔くさくなると老化が始まった証らしいので、次回は裏返しで、つけそばを食うかな・・・。
晩飯時に来ても、この店は混まないのが良い。客層も老若男女といったバラツキがはっきりしていて、捉えどころもない。だから気が楽なのか、非常に居心地が良い店です。適度に古びた感じが、中野というロケーションにも合うし、庶民的なオーラがまた良いのです。ちょうどこのタイミングで、券売機の10円玉が枯渇したらしくて、券売機が機能しない。ご店主が恐縮しつつも口頭でオーダーを通しますした。その後の客も券売機の反応に不信感を覚えますが、ご店主の理由説明には快く理解を示す感じが伺える。皆さん、私と同じように、この店に惹かれているのがわかりますわー。袖すり合うも何かの縁。仲良く並んで啜りましょうー。
今回の一杯は、私的史上最高の「クッシリ麺」でしたぜ!これは印象に残るかもー。
<今までの中野大勝軒の中では、最高のクッシリハードな麺だった>
以前に、「つけそば」でバリカタを注文したことがあったが、それはそれなりに納得感あるクッシリさでした。エキセントリックなハード麺にならず、適度なモチモチ感もかすかに残す麺だったっけ・・・。ところが、今回の汁系に転じて、ワンランク下げた「カタメ」仕様の方が、クッシリ感が上回るのでして、太麺のアルデンテ状態が実に痛快です。バリカタを超えたぜ、はっきり言って。
麺を箸でリフトした瞬間から、いつもと違うと思いました。太麺の針金状態というか、重力に逆らう姿勢が自身の麺線からも伺えます。多少箸を上下に揺らすてもビクともしない形状。まずは啜ってみると、予想外にズコッ!っと口元から喉奥へと吸引されて詰まる。しかし、落ち着いて前歯で千切り、奥歯でプレスしたあと咀嚼ですり潰すと、今までにない麺の風合いがじわじわっと、鼻腔にくすぐりかけます。ああ・・・ライトな醤油スープにこの麺の強めの風合いも実に悪くない。
汁の浸透は許さない感覚で、外カタなイメージさえ感じる太麺。それがガードとなって汁の浸透を防いでいるような感覚で、最初から最後までコシつきが変わらず、フレッシュに麺を感じながら食える。なかなかそこが大勝軒らしくなくて、おもろいのだわ。
<いつもの面子・・・ハードなロース肉とコリコリメンマー>
スープは語り尽くしたので、過去レビューをご参考ください(サボりですサボりサボり!)。
さてこのメニュー、チャーシューが結構変化するような記憶。きっと、その時々で「部位が違う」のでしょう、たまたまで。一度、バラ肉の素晴らしいのが当たった時は、神と感じた肉もあり。肩ロースであったり。今回は、ロース肉じゃないかな。昨今のレアチャーシューブームに背を向けたように、無骨で丁寧な伝統を感じるみたいなスープ浸透です。いやスープ生成にも幾許か貢献した肉が、それを引退して、チャーシューとなってまたメインステージに上がったか。歯ごたえに奥に、浸透したスープに混じって赤身肉本来の味があるようにも思える。肉はほぐれるほど柔らかいと絶賛される。しかし、噛むほどに味わいがあるのも捨てがたいとしたら、このチャーシューは後者だね。
メンマもうまい。大きめで繊維がはっきりと見て取れるため、歯の隙間にハマりそうにも思うが、実際はシャクリシャクリと小気味よく千切れる。そして薄味。スープよりも淡いところが、またわきまえた味わいと言えましょう。
総じまして、「IT釻S MY BASIS.NAKANO TAISYOKEN」 と言う感覚でして、今回は、丼の表記がアルファベットだったものでー、それに合わせてみただけですー。今回、こんな丼は初めてだったのであしからず。これからの残ってる人生も、この店、この一杯は食い続けることでしょう。感謝を込めて、徒然と詠います!
久方の
宵の長閑な
晩春に
しみじみ啜る
バリカタ太麺
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
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