<雑踏から隠れた路地裏感覚がまたいいね!若い店主のセンスが煌めく店>
今日も都心に用事ができて、昼休み時間を利用して、大手町から神保町へ。このあたりはメトロが使いやすくて便利。サクッと「神保町 黒須」さんで「醤油蕎麦」を頂いてまいりました。昼だけ営業で、日曜日は休みとのことで、以前から注目はしていたのですが、随分と後回しになってしまって・・・。またとても分かりにくい路地裏で(こんなところに路地があったとも知らず)、見つけたときはちょっとホッとしました。立て看板が無ければスルーしていたかもしれない。
それにして若い店主が奥で仕事熱心に頑張っておられます。そしてお母さんらしき方が恭しくも丁寧に接客してくれまして、こういう凛とした感じもナイス。旨い店の雰囲気をすでに醸し出してますねー。昼飯時に閑散としてるなーっと少し心配になりましたが、後から来るは来るわで、結構すでに人気を確立していそうな感じ。もう少し道に迷ってたら、混雑に紛れて休み時間も危なかったかもしれませんね、ラッキー。
汁:「清湯の中に鶏旨みがこれほどまでに芳醇かつ濃厚とは!円やかな醤油感覚ともベストマッチ!」
お母さんが丁寧に両手で運んでくる、その鋭角的で背が高めの丼。そして麺顔はいかにも淡麗系と思わせる醤油麺。最近、ちょっとこの手の一杯が増えてきて、ネオまたおま感もしないでもありません。だいたい予想できる味だなと上から目線でまずスープをすすりますが・・・インパクトがすごい!
まず鶏コクの芳醇さ、分厚さ、キレなど・・・清湯スープの中には鶏エッセンスが凝縮しております。また魚介は一切感じることができず、まあに鶏コクの大洪水。香味油の鶏油もびしっと決まっていて、なんだか濃厚な神奈川淡麗系というようなイメージを受けました。表面をゆったりと移動する旨みの輪も美しく、相当な旨み純度の高さを感じます。
またとっても醤油感覚があるのに、塩気を感じるのはとても低くて、鶏の旨みに塩気が全部吸収されたかのような錯覚すら覚えます。とっても円やかで醤油の風味は伸びやかなのに、甘味を感じる仕上がりがナイスです。この味も濃厚に感じて、小ぶりと思えた丼でしたが、結構全体的な質感が高くて、食い終わったあとの満足感はかなりのもの。
麺:「上品!品の良い和蕎麦のような気持ち良い啜り心地!全粒入りストレート細麺の旨さに泣ける」
極細ストレートで角がキッチリ立っている感じ。パーマをかけたようなストレート感で、捩れが一切なし。その上、全粒がすこし配合されており、潰しこみはそれほど高くなく、ストレスを感じさせません。汁の浸透が得意なタイプみたい。そして麺同志が貼りつくので、毛細管現象というか、スープの持ち上げがとても良い。
汁を啜っているような感覚で、ズボボボボボボボボボーーーーと啜れます。そして軽く咀嚼して喉奥へと落とし込む。まるで品の良い和蕎麦でも啜っているような爽快感で、これは冷やしても旨そうに思えてくる。適度なザラツキがあるのだが、スープを吸い込んでいるから抵抗は低め。前歯での千切りもスパスパと小気味よく、奥歯のプレスでは、汁を出しながら簡単に潰れる。全粒の見た目ほどその風味を感じないものの、スープとの一体感が実にすばらしい麺です。
具:「ロースのレアチャーシューも完璧な出来栄え!スープに浸してミディアムレア状態で頂く」
穂先メンマと薬味ねぎ。そしてメインは、豚ロースのレアチャーシュー。これは完璧です。筋あったり固いところが一切なく、レア肉がパフパフとしていて、優しく噛み千切れる。これは、もう絶対に酒でしょう!酒で食いたいでしょう!。おつまみ400円の文字がちょっとだけまぶしく思えます。全体的にはうす塩味で極端に淡麗。肉の素材感をナチュラルに引き出してますし、少しスープに静めて汁を含ませても面白い。二枚あって大きさ厚さとも満足の範囲。今度金があるときは、もう二枚ほど増やしたい。1枚100円というボタンを二回押せばよいのだ。
総じまして、「艶っぽい色気と上品な淡麗さが織りなす、極上醤油蕎麦」と言う感覚でして、本当に最近の若い方はいきなりこういうハイレベルなのを提供してくるから・・・・参るね(笑)。これは再訪問確実。この腕前での「煮干蕎麦」を今度は味わいたいと思いました。あとで撮った写真を整理してたら、「自家製トリュフオイル」の追加も可能とのこと・・・・全然気づかなかった。この店主、どんだけ器用やねん!と一人で突っ込んでしまいます。これから、限定とかも繰りなしてくるのだろうか。と言うか、折角ビールとつまみがあるのだから、夜営業も展開してもらいたいのですが・・・・。期待は膨らむ一方なので、この辺で切って、さっさと詠います!。
照りつけて
日陰嬉しい
路地裏で
静かに啜る
極旨醤蕎麦
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
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