<この日初めて口にするものが・・・・二郎>
気候が暖かくなると、会社業務も量が増え、その反面に労働量規制問題も相まって、決まった時間内にこなさねばなりません。シャルル=ボイルの法則の如く、ストレスがたまり私の中の体温が上がる・・・。そしてその精神的熱エネルギーはストレスとなって蓄えられる。その負ともいえるストレス・エネルギーは、ラーメンを食べることによって変換されていく。これが、私なりの「ラーメン・エコシステム」です。特にこの日は、朝から何も食えず、昼も過ぎてゆき、夕方までそれが及んだわけでして、エコ・システムが崩壊寸前です。そうとうなストレスは、二郎でも食って鎮めねばならない気分。
そんな感じで、乗り換え駅の新宿駅で降りて、ラーメン二郎 新宿歌舞伎町店へ行ってみると、なんと臨時休業。膝から崩れ落ちそうなところを何とか持ち堪えて、駅の反対側にある「新宿小滝橋通り店」へと向かいました。なんとか辿り着いて、券売機でプラ券を購入し、前コール制のため「ヤサイ多め・ニンニク」と伝えて、一つだけの空席に身を沈めます。
それにしても、半端な時間とは言え、満席で外待ちが少々発生という人気ぶり。ネットでは二郎の中では辛口意見がやや多いけど、客層も広く、若くて細くてちっちゃめな女子も、「野菜多め・ニンニク多め」などとコールを飛ばしております。本当に最近の二郎の店風景って変わったなーと思ったり・・・・。時代は流れるなほんと。西新宿のおやじの唄が、ふと脳裏に浮かびます。
汁:「微乳化の乳二郎!豚骨煮出汁感覚より背脂感覚!直系の中ではマイルド仕立ては野菜の汁??」
入店のタイミングが悪く、一番混んでたのかもしれません。こちらはボックス席がある珍しい二郎で、そこにもギッシリ若者が先客で入ってた。彼らへの配膳が済んで、カウンター席の先客が済んで、それから配膳ということなので、ゆで時間を鑑みると、待った時間が想像できると思います。空腹に待ちわびたその一杯が配膳されるときは、神々しいまでに白く光って見えた。と思ってたんだが、単にモヤシの色が蛍光灯に反射していただけのようです。
どちらかと言うと「乳二郎」。乳化を感じるタイプですが、それは微かな乳化。冒頭は、かなりカエシの味わいも響いていて、ラード層もコテコテしてる部分もあります。しかし、麺やら野菜やらを食い続けていくうちに撹拌さえてゆき、さに麺のエキスも混じるのか、ぐぐっと後半には乳化が進むような感じがします。全体的に、乳化を感じて豚骨煮出汁が濃ゆい?と思いきや、あまりそうも言いきれません。豚骨出汁というより、背脂のコクが深いという感じで、個人的にはオイリーな微乳化スープと言う感じ。ブラウンが少し濃ゆい色合いなので、そのカエシ色した塩気を感じますが、ニンニクを多めにしたものだから、そのシャープな辛味とエッジが全体的に前にでているかも。やはり、ニンニクをガッツリと効かせると快感めいてゾクゾクとします。
しかし、この二郎スープはどこかしらマイルドであり、やさしい味わいとすら思える瞬間が時々あります。甘味が感じられると頭で解釈することがあるのですが、これはいかに?。二郎のスープ寸胴の中を見たことないのだけど、野菜が入っているのだろうか。いかんせん、ニンニクが効きすぎて明確な野菜ニュアンスは感じられませんでしたが、けっこう食べやすい濃厚スープとも思えるので、ここが女性客にはウケているのかもと考えます。
麺:「外カタっぽいツルツル感が映えるゴワっとした平麺!丁度良いカタさで風味を仄かに感じるか?」
麺も悪くない。つけ麺にしても通用するような太さの平打ちタイプで、茹で加減は好み。じゃっかん歯ごたえを感じるところが好きで、オーションの風味感じるグルテンが好き。次第にスープの浸食を許すのだけど、食うスピードが速すぎて、ダレるところもなく完食できてしまう自分が怖い・・・。前の生産ロット先客が食ってるのを、また追い越してしまいました。
多少ゴワっとしているけど、全体的には大人しい。ワシワシっと食らいつかなくても、ある程度啜り食える。こういうところも食べやすいということで、広くうけるかもしれません。二郎にパンチを求めている方々には物足りないかもしれませんが、ハードな客ばかりでもないし、これはこれで良いと思う。前歯を押し当てて、歯の裏側に麺の切断を感じるように押し千切る。啜って奥歯へと運び、モヤシと入り混じった束をプレスすると、ヌチヌチっとした弾力と、モヤシのシャキ感が入り混じる。スープの塩気と、咀嚼によるデンプン化した甘味が入交り、味のカオスが旨さと感じさせてくれます。
豚:「ぶ厚切りなロース肉2枚!キッパリとあらわれる脂身を噛み千切って食らう」
肩ロースのような部位と、ひょっとして分厚いバラ肉?と思える箇所の二種盛り。ブロック肉という感じでもなく、スライス肉とも言えない。ぶ厚いステーキ肉のような、ボテっとした存在感です。カエシの味わいは薄く、反面肉本来の味わいがメインで、さらに言うと脂身がそのまま分厚いため、脂の固まりを食うような箇所もふんだんにあります。ニンニクと欠片を少し載せて、テーブルセットの醤油を2−3滴垂らして食うと旨し!
ヤサイ:「・・・・ほぼモヤシ!わりとシャキ感を残したタイプで奥歯で潰しながら食らう」
うーん・・・・ほぼもやし。キャベツは少なく、たまたまあったキャベツの欠片は茎に近い部位で歯ごたえを感じるほど。なんとなく余り気味になったモヤシは、早々に醤油をかけて熱いうちに食っていきました。モヤシはしっかりと噛みつぶしてから胃の中へ落とす。そうしないと豚が入る胃袋スペースが奪われてしまいそうな気がして・・・・。
総じまして、「入門編としては中々とっつき易く、何気に好きな二郎かも」と個人的には思えてしまいます。いいのではないでしょうか、こういうマイルド感ある二郎も。食い終わって、ごちそうさまと伝えて店をでると、おやおや、外国人3名が入るか入ろうかと迷っているのと出くわします。場所柄もありましょうが、二郎もインターナショナルになってきました。近年、関東以外にも出店が続いている二郎ですが、そのうちハワイとあグァムに支店ができる時代が来るのかもしれない(妄想が過ぎる)。その時の店長はだれか・・・・いまから修行して立候補しようかしら。年金が支給されるっまでの期間限定で。・・・・・などと馬鹿げたことを考え込んでたら、満腹過ぎて、いつのまにか電車で寝込んでしまってた。目が覚めたら立川!。ああ!っと大あくびをしたら、となりのお姉さんにニンニク臭いと言わんばありに、メンチを切られたー。さすがにもう食えないので、立川でラーメン食って爪痕残すことなく、素直に逆戻りの電車に乗りって帰りました。結局、仕事で疲れ、食い過ぎて疲れ、そんな一日。反省交じりで詠います!。
飯食わず
朝から激務の
夕刻に
気分晴らして
マイルド二郎
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
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