ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン2726】 中華料理 大勝軒 (東京・千歳烏山) ワンタンメン

<長年培われたあっさり系庶民派大勝軒〜ここも人形町系!?>


 やはり私はそんな程度・・・・週末は飲んだくれです。手取り早いストレス解消という感じですが、度が過ぎると行けませぬな。うちの嫁さんは、酒には寛容なのも拍車をかけます。どうしてそんなに酒には文句言わないの?って一度聞いたことがあるのですが、「それ奪っちゃ、あなたがかわいそうでしょ」だって。優しいんだか、見下されているのか、微妙でしょーーーーー。だから、そのあと続きを聞くのを止めた(汗)。








 まあ、そんな感じで風呂入って、飯くいながら飲んで寝て・・・起きたら朝の9時。極楽なのかもしれません。しとしと雨が降っとるが、家の前の桜は満開。うずうずしてきて、ちょっと散歩と昼飯勝手に食って帰るなどと言って、家を出ます。そういう好き勝手させてくれるのは、本当に感謝をしている・・・・。しかし近くの公園へゆき桜を眺めていると、突風と豪雨がやってきてちょっと花見気分で無くなってきた。早々に切り上げて早めの昼飯へと向かいました。今回の店は、千歳烏山にある「中華料理 大勝軒」さん。店名でわかるように、人形町系の流れを組んでいる匂いプンプンのお店です。開店と同時にやってきた。ともあれ人形町らしき店では、ワンタンメンが理想的です。ラーメンと点心の程度が一度に確かめられそうな気がしますから。












汁:「二日酔いでもゴクゴク思わず完飲!鶏ガラさっぱり醤油の気軽さがナイス!」


 それにしても、古びた店ですが掃除が行き届いているので、いい感じです。入店時、奥さんが開店準備が済んで一段落してホッとして座っておられる。開店一番でやってきて、かえって申し訳ない気がします。短く「ワンタンメンを!」と伝えてお冷やを受け取る。そうすると奥で休んでるような大将の方向に向かい、「ワンタンメン入りましたよー」って告げる。そうしてのそのそと大将がやってきて、ボソッと「いらっしゃい!」と言葉がつかれて、この日一日の営業モードにスイッチが入ったような感じです。言葉の選びが適切でないかもだが、老夫婦の夫婦舟スタイルの営業。ここ来る前の妻への感謝と少しかぶる気がしてしまった。








 さてそのワンタメンだが、共同作業なのがいいです。そろそろ麺が茹で上がるけどスープの準備をそろそろね・・・などという会話が深いわけです。長年連れ添った間柄でも、そういう阿吽の呼吸とはいかない部分があるんだな(小笑)。そんな感じで提供を受けた麺顔はこの通りです。オオーーークラシカル!のどかな春の一杯にはぴったりではないか!







 これまで食って来た大勝軒の中では、透明度の高さで1番2番を争う域です。その対抗としては葛西での塩。しかしその落ち着き加減という点では、一枚上手かもしれません。人形町系ド本流という感覚でもないが、さらっと食える日常系食堂の気軽さが立ち込める感じ。まさに、二日酔いの日に食うにはベストなライト系です。








 すすると、まさに昭和の鶏ガラスッキリ醤油味。薄っぺらいというのではなく、シャープな切れ込みでもなく、優しさにキレが入りこむような透明な醤油スープ。まるで出汁をすすっているような感覚すら覚えます。鶏ガラはベースストックにあまり手を加えていない感じで、野菜の汁でも入っているのかと思うほどナチュラル。そこに醤油の塩気が若干入り混じり、昆布か乾物の何かで、スッキリ甘みと交わり、落ち着気のある味わいです。一言で表せば「ライト系鶏ガラさっぱり醤油」。まるでポカリスエットの吸収に近く、グビグビグビグビっと一気に飲み干して気持ち良い感じです。二日酔いのトラブルにはなんだかぴったりな感覚。







麺:「いかにも大衆的な中華縮れ細麺!ライトな感覚がスープにもマッチ!」


 これは多くを語らずとも、これまで相当食って来た類の麺。調理系中華麺です。いつもの通り、大衆的な感じでややボコボコとして縮れとかよじれを感じさせるタイプ。麺の風合いは薄くとも、スープを吸い込んでからが実力という感じで味わうタイプです。加水は高めでもモチモチ感よりは、スパスパっと切れ込む感じが素敵。食ってて気が楽だ。







 このライトなスープ、この艶やかな多加水系の細麺の組み合わせとなれば、滑りが間違いなくすごい。まさしく、ずぼボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボーーーーーと吸い込むと同時に、日頃のストレスを吐き出す。エネルギーの変換作業という感じでもう止まらない。ラーメンの丼の中に、ちっぽけなエコシステムを見出したような感覚です。












具:「昭和のチャーシュー&スープ吸い込むワンタン旨し!」


 これがまた、久しぶりに見た感じがする昭和のチャーシューです。スープ生成に貢献しきった抜け殻のような肩ロース肉。小さめのサイズ、味の薄さをスープで補うなど、まさに大衆レトロな味わい。歯ごたえも当然ありまして、流行に背を向けたダンディズムすら覚える一品かと。








 またワンタンが・・・泣ける。ライトな醤油スープにゆっくりと染まってゆくのがわかる。皮のチュルンとした感覚と、中の餡がゴツゴツとするコントラストを楽しむばかりではないです。クラシカルなスタイルの中に、ワンタン自体の味わいを楽しませてくれます。最初の一つと最後の一つを見比べても、お分りいただけると思う。














 総じまして、「いつまで頑張って頂きたいレトロ街中華大勝軒という何のひねりもないそのままのまとめでごめんちゃい。ここまで大勝軒を食って来て・・・人形町系は絶滅危惧種です。最近、日本橋で新規オープンしたのが奇跡と思えるほど。街中華屋と混濁してしまいがちだし、東池袋や永福町とニュアンスが違うだけで、否定的な評価を受ける場合があるかも。しかし、ここまでひっそりとでも営業を続けていること自体が、素晴らしい。こちらは、クルマを飛ばせば通えるので、また来るつもりです。だから、大変だろうけど、頑張って営業を続けていただけたらなーなんて自分勝手なお願いです。レトロな大勝軒には無限大の拍手を送りたい次第。今日も穏やかな気分を提供してくれた感謝を込めて・・・詠います!。



   春雨に
   桜舞い散る
   春の日の



   穏やかスープの
   ワンタンメン哉



 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!



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ノ・ミカタ 30本入箱

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