ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン2596】 煮干し中華そば 津多屋 (東京・大泉学園) 肉煮干中華そば


<和歌山LOVEの熱い店 in 大泉学園


 大泉学園駅周辺に、煮干しの店が新規オープンした!と言うことで、早速行ってまいりました。個人的にはこのエリアで煮干しといえば濃厚凶暴煮干の「中華そば 伊吹」を連想してしまいます。思い出すなーーーーもう移転してしまったけど・・・。まだ閑散とした頃の伊吹のカウターで、誤って爪楊枝の束全部を一面にバラしてしまい、店のお母さんと一緒に謝りながら拾い集めた記憶は、つい先日のことのよう。・・・・・感慨にふけって店前まで来ると、大阪の守り神「ビリケン」がなぜかお出迎えです。元気の良いご店主とサブの方に、大きな声で暖かく迎えられて、勧められたカウンター隅へと座ります。


   






 店は「和歌山県アピール満載」です。和歌山出身の有名人などいろんなランキングが貼り出されたりして、郷土愛の暖かさを知ります。明石家さんまは、奈良と思ってたんですが、和歌山だったんですね・・・。と言う感じで、私の気分は、「屋号に謳われた煮干そば」か、「和歌山LOVEの和歌山ラーメン」かですごく悩んでしまいましたわー。結局、「肉煮干し中華そば」とさせてもらいまいましたが、理由としては、メニュー表の中で真ん中にあったから。口頭で伝えるシステムですが、この時点では少し「煮干し」単体で攻めたかったかもとまだ迷いがありました。


   











汁:「サラサラあっさり上品煮干の旨味!加えてトッピング牛スジのエキスが滲む・・・まるでWスープ感覚!」


 とっても明るくて朗らかなご店主が、割と早めに配膳してくれたのが、この麺顔。とっても意外。なぜなら、和歌山系のニュアンスとは別ですし、煮干し系としてもとても淡い色合いで醤油ダレとも結びつきにくい。さらに「肉煮干し」で二種の肉と言う点も面白いし、それも肉は牛スジでっせ。関西オリジンの私として今でも頭が混乱したままです。スジ肉→ぼっかけ→神戸・・・じゃなかったっけ??などと記憶の迷走中。しかし、淡麗そうな中に、このカオスな雰囲気があればこそ、旨しと思ってしまった。








 「白醤油」と言う代物が一般のラーメンでも使用されるようになって、カエシのエッジングの判断にすごく迷う最近なですが、この煮干しスープの色合いと優しい味わいは何ぞや!。先日、武蔵野市の「さくら井」と言う店で、「茶漬けのようにサラサラ食える煮干し」と感じたばかりだと言うのに、またここでもそんなことを感じてしまう。煮干しの苦味は殆ど感じませんでした。しかし、甘さで攻める煮干し感とも違い、塩気がサラサラしている味わい。そして、軽やかな香ばしさがここでも印象的です。フレッシュな玉ねぎのみじん切りも、苦味控えめで甘さを滲ませる感覚。非常に個人的に好感度の高い、上品な煮干しスープに和見ます。







 しかし、これだけなら日が明ければ印象に残らない。驚くのはここからで、そのポイントはトッピングにある「肉」。それも「牛スジ肉」の味わいです。こちらのレギュラーの「煮干しそば」でも同じ牛スジ肉がのっているらしいのですが、できれば肉増しにしてくださいよー。牛スジから滲み出ふ旨味の感覚は、もう別格です違います。牛スジの仕上げで煮込まれた醤油エキスも甘く変化していて、唾液が溢れまくり。この時点で、「煮干し」と「牛スジ」のエキスコラボを強く印象付けられてしまいました。まるでダブルスープ感覚。いや、鶏豚エキスも捨てがたいか?。







 食べ進めると完璧に「淡麗煮干し」と「まったり牛スジエキス」が完璧に混じり合います。そこに、麺から吐き出されるグルテンの風味が加わり、味わいとしては最終型。650円の質感としてはナイスすぎると正直思ってしまった・・・。清算の時に消費税込みで700円ちょうどデスーーーーと言われた時には、少しばかり肩透かしを食らった思いだったが(笑:あとで計算すると702円、2円まけてもらってたのか!ごめん)。







 





麺:「ほんのりとパツっとした粉感が麗しい前半、汁を吸い込んで淡い甘みを醸し出す後半、三河製麺!」


 和歌山LOVEな店だから、和歌山ラーメンと安直には結びつけてはいけないのだけど、やはり「ストレート細麺で加水の低め」なタイプを連想してしまいます。以前住んでた神戸の店ではそうだった・・・。和歌山のラーメンと出会ったのは、ほんの10年前でそれ以前は全く知りませんでした。それらとは全く別物だと割り切っていた煮干中華そばだったのに、いざ引き上げてみると「ストレート細麺」だったのですごく気持ちとしてはしっくりと来てしまった。無理やり和歌山に結びつけずとも、煮干そばだと細麺なんだろうけど。麺箱を見ると、三河製麺だった。そう分かった瞬間、近畿地方の郷愁は吹き飛んでしまった。








 適度にパツパツしていて麺の風味があり好感が持てます。表面にさらっと薄めな滑り層があって、中心部がほんのりとわかる。スープが撹拌されてしまうまでは、大変煮干しのエキスと混じり合い、シンプルな味わいとして楽しむ。徐々にスープを吸い出して、旨味が甘くなり始めたところで、さらっと牛スジの甘みもプラスされて、そこからは一気に平らげてしまった。玉ねぎ微塵が多少絡もうとも、奥歯でプレスしては甘みを楽しむ繰り返し。それが楽しかったー。












肉:「牛すじエキスの甘みがそそりまくり!豚バラの肉厚ぶりの脂の甘みも寄り添う!肉の魅力に泣けるほど旨し!」


 久しぶりに牛スジを食ったかな・・・・なのでこのボリュームはとても堪能しました。牛スジってそれだけでも当然うまいのだけど、私はシャバくなった醤油味の余韻も好きなんですよね。それが白飯によく合うわけだし、炭水化物系ならなんでも来いです。神戸に住んでいた頃は、お好み焼きではなく、ネギ焼きにもっと固目のスジ肉をドバドバと入れ混んだのが好きでした。人生で一番素敵な生活をしていた神戸の、代表的な庶民の味わいだったから・・・「スジ」と聞いただけで泣ける。







 一方の、豚ばら肉も捨てがたしですよ!これはなかなかの肉厚ぶりで、歯ごたえと柔らかさのバランスが旨し!。しかも、ここでも脂身の甘さを充分に感じ取れます。牛と豚の脂甘みを楽しめます。













 総じまして、「価格リーズナブル!そして牛スジ&煮干しのコラボ感覚溢れて新鮮!」という感覚でして、ちょっと正直驚いてしまった。これは私の感覚にはとても合います!。再訪問は確実ですし、酒の安さも気になるので・・・次回は電車で来るしかなさそうです。帰りがけ、ビリケンに軽く挨拶をして店を後にしました。もう正月気分は遠に過ぎ、重苦しい気分になってしまいましたが、またなんだかんだ言って、時は過ぎていくのでしょう。何があっても真摯に向きあって生活をしてゆきましゅう。と言うことで、牛スジで緩んだ気を引き締めて、詠います!




   平日の
   スジの通らぬ
   お仕事に



   疲れ休日
   癒しの牛スジ



 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!







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