<「ぐうたら」してない「真面目」で質実な豚骨>
年末近く正月前の休日にスカッと晴れて、いかにも行楽日和!ってときこそ、大掃除や家の補修とか一気にやるべきでしょうと説き伏せられる。いろいろ用具や用材が不足していることから、ホームセンターの梯子で必要部材を何とか取り揃えます。すると三鷹の東八道路にあるホームセンター辺りで、ちょうど昼飯時になってしまった。今回だけは計算外だ、ラーメン食って帰ると電話して、ひたすらスマホからの情報と格闘です。すると以前から前を通り過ぎるたびに気になってた店を思い出して・・・・それが「ぐうたら」さん。東八道路をクルマで流すことが多いと、必ず目にとまる店です。真隣が家系の武蔵家ということも目を引きます。ラーメン本でも三鷹を語るとき、必ず出てきますからねー。一回食っとけ的な発想で、クルマをころがしいざ入店です。
「ぐうたら」というと男臭いイメージだったのですが、店内は非常に明るく女性や家族でもすんなりと馴染みやすい雰囲気。厳しめの店主とサブスタフ、そして修行中というThree Men 体制で、接客もキビキビしています。これはいい店だ・・・・と直感でわかります。待つ間調べると10年以上は続いている店らしく、それも納得です。客の入れ替わりも多い方で、いかにも常連さんらしい風格も方も多く、スタフさんとのやりとりもあったりして、ガッツリと根付いている感じが伝わります。いわば一元さんの私は、ここは素直に看板メニュー「ぐうたら麺」をいただくことといたしましょ。
汁:「やさしくクセのないさっぱり豚骨!ナッツ系の風味とのコラボは斬新!?」
ラーメン本で事前にチェックしてたから知ってたけど、いざ実物が運ばれてくると、独特な麺顔ですね。白い豚骨スープは想像以上にサッパリとサラサラとしているようで、ライトな中に旨みを感じさせるコラーゲン感も滲む。そして中央には黒ゴマを擦ったものが黒帯の如く引かれていて、左右に青菜と葱、そしてチャーシューという配置。無骨の中に絵心ありか。
まずはスープをひと啜りですが、見た目の通り、豚骨のやわらかくい出汁が深く、そして濃く響きます。臭気はほとんどなしでこれなら、うちの嫁さんでもハードル低くて食える感じ。そして塩気も抑え気味に感じられ、その分擦りごまのコクが徐々に広がり、まったりと食えるという寸法です。なかなか計算高い演出か?。ただ豚骨系と頭から入って食いだすと物足りないという方もおられるかも。そういう方向けに当然テーブルセットが補完されてます。「紅ショウガ」「唐辛子」・・・そして「揚げ玉??」。当初は、粗微塵のニンニクかとおもってたのが肩すかしです。スープがアッサリ系なので、紅ショウガとコショウは一気に変化が突き抜けそうで注意が必要?と思って、私は「唐辛子」をひと匙だけ投入。これが実に好みに合いまして、結果として一気にスープを飲み干してしまった。
でも第一の特徴は、擦り黒ゴマ。これがまったりとスープ全体にコク深く広がる。黒ゴマらしい香ばしさが全体的に上品でマイルドな味に仕上がっていく反面、見栄えは灰色混じってワイルドに見える。このギャップが面白い一杯かも。そしてそれだけでなく、擦り黒ゴマの中には、ナッツ類が投入されていて、それがなんだか判別つかなかったのだが、単なる歯ごたえの演出だけでなく、ナッツから滲みでるエキスなんかもスープに溶け込んでいるみたい。だから香ばしさがちょいと複雑かも。でも実は、豚骨だからニンニクが欲しかったなーと思っていたら、最後のスープの残りに、ニンニクの粗い欠片を発見。なんだ、ちゃんと出汁に溶けていたのね・・・・駄舌だからわからなかった(笑)。
麺:「ストレート細麺と擦り黒ゴマの絡みがいいね!汁を吸い込んで旨しで計算高いかも?」
ポートフォリオでは、博多麺に寄せてはいるけど、加水の程度的には「中」に近いか?。細さも微妙に皮一枚厚めで、バクバク汁を吸いまくりという感じでもないです。クッシリとした歯ごたえで、パツパツっとしたタイミングをやや超えた感じ。でもその方が、スープとの相性は絶対よいと思われ、バランス感覚はいいなと思いました。これは、スープと絡ませ吸い込ませた方が旨かった。ストレート細麺だけど、毛細管現象のような「スープの持ち上げ」はあまり期待できず、それより麺自体にゆっくりと吸い込ませるか、レンゲを使いスープと一緒にして食ったほうが、美味いかと。
後半になって、スープの浸透がはっきりしだしたら、もうここからは一気に、ズボボボボボーーと強力吸引で食いまくりですねー。もうここからはフィニッシュまで一直線です。
具:「擦り黒ゴマ&ナッツに圧倒気味だが、チャーシューが無骨そうで柔らかで旨し!」
今回は、麺顔と擦りごまで一気に意識をもっていかれまして、肉のイメージを忘れそうでした。デフォルトとしては、やや小さめサイズなれど肉厚なロース肉で、脂部位も混じってジューシーな感覚。ただ柔らかいだけでなく、ほどほどな歯ごたえもあって、ジューシィー。チャーシューメンにもしたいけど、価格によるといった感じだったかな・・・。
総じまして、「東八道路の名物豚骨!?ぐうたらに・・・そのまま行けよ!行けばわかるさ!!」という感覚でなんだか応援したくなる店とその味わい。そのうち、メニューラインナップも豊富なことから、再訪問は確実と言えましょう。さてクルマで来るかたなら、少し店前を通り過ぎて、一つ目の小さい角を曲がりましょう。丁度、ぐうたらの裏手に回るようにすると、駐車場があって「ぐうたら」と書いてありますからわかりやすいです。これ知ってから通いやすくなるかなーって思ったりして(笑)。これ食ってから、家に帰って水道周りの補修をいたしました・・・・。あーー、腰痛てぇーー。家の仕事を溜めてしまうから、こうなるのね。普段からちょこちょことやっておこうと心に誓う。すぐ忘れそうだけど。と言うことでなので詠います!。
空青く
行楽日和に
家事集中
溜息混じる
豚骨旨し
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
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