<暗さと渋さと古くささ・・・男の中華そば屋>
雨ばかりな九月でしたねー。ここ最近は心身ともに疲れたみたいで、起きたら午前10時の休日の朝でした。カップスープで胃を温めて、家族の外出を送り出し、図書館でまったりと過ごします。もっぱら普段買えないビジネス誌を片っ端から斜め読みー。目が疲れがころに空腹を覚えます。でも朝食が軽すぎたかー。午後2時前には猛烈に腹が減りまして、ちょこっとクルマを駆って、祖師ヶ谷大蔵へ。大勝軒と迷ったけれど、今回はこちら「橙屋」さんに突撃してみました。
それにしても、店前まで来て思わず「臨休か?」と思ってしまいました。店前は電光系の看板類はなくとても地味。それだけでなく、店内はとても暗がりが奥深く、先客が見えなければ、入るのを躊躇します。こういう雰囲気には頑固オヤジがいるものですが、気さくな中年店主が出迎えてくれるー。目当ては、ここのチャーシューなんだよねー。座ると間髪入れず「橙そば」をオーダーします。
【一週間分以上のチャーシューを摂取!圧巻のオオサンショウウオ三匹分!】
橙屋・・・と言うから橙に何か関係するものがあるのか。暗い店内を見渡しましたが、見当たらず、該当するのは店主のシャツが橙色であるくらいでした。多少洗濯で薄らいだ橙色でしたが、思わず洗剤をアタックNEOに変えてみれば?と言いたくなります。などと考えつつ、配膳の瞬間を迎えますが・・・・これはレビュアー・ブロガー泣かせ。店内が暗すぎてiPhone6のカメラ機能のピントが合いません。どれも全てピンボケという体たらく・・・・。
とは言ってもこの一杯の真骨頂であるチャーシューは圧巻です。完璧にはみ出す肉、バラの図太く厚みのある一枚肉がズドンと2枚、やや小さめのものもあって、やや3枚といったサービスぶりです。J系インスパイアでいう豚ではなく、とてもちゃとしたラーメンチャーシュー。それを心ゆくまで堪能できるというのがコンセプト。もはや肉が・・・・丼の中を泳ぐ「オオサンショウオ」のような存在感。丼から逃げ場を失ったデカいオオサンショウウオ・・・といった出で立ちです。
柔らかさは完璧。繊維に沿って解れる感じの柔らかさと、脂身と赤みの境目でほくっと分離する感覚は、甘噛みしたくなるような感触です。さらに、皮に近い部位周囲の甘さがたまらん!。反対側は赤みの焦げた香ばしさもありなむ。なかなか楽しめる一品で、これだけでビールと白飯を胃袋に収めるに値します。それにしても、このでかさはたまらん!毎日ラーメン食っておる身なれど、一週間以上のチャーシューをこの一杯で摂取したような感覚です。
もう少し細くすると、肉の味わいには塩気が割と強めに滲んでたかも・・・。なので、見た目と反して塩豚気分で喰い進める部分もあります。食っても食ってもバラ肉チャーシューという嬉しい展開・・・、あなたもどうでしょうか?
【塩気の輪郭強目の動物系!じっくり響く魚介煮干しの甘さ!醤油ダレの引き合わせ】
肉に圧倒されてからスープを静々といただきますが、肉のパンチに比較するととても穏やかなスープと最初は感じました。おそらく魚介系の出汁の濃ゆさからでしょうか。煮干しの甘みが、何となくチャーシューの肉感とはミスマッチかなと感じていたところに、じわじわと動物系の味わいが広がり、安定を感じます。
さてその動物系ですが、塩気で引き出されたような豚エキス感覚と個人的には受け止めます。実は割としっかりと塩気の輪郭があるスープ。その合間を醤油ダレがバランスを取っているような感じです。塩気と甘さのバランス感と言えば一言で済むか・・・。実はメンマが相当な量でして、その汁も全体に影響を及ぼしているかも。
【丸みを帯びつつボコッとした素朴感保つ卵麺ー、馴染みある食感!】
初めて遭遇するのに、馴染みのある麺。割と加水は低めで中程度。密度感もあるけれど、かん水の反応と卵麺の風合いがとてもオーディナリーな感覚です。一見ストレート麺ですが、微妙にボコついているところがあり、真っ直ぐでもありません。でもその方がナチュラルな感じがする啜り心地。丸みを感じる断面であることも、口当たりの良さに貢献しているようです。一気にズボボボボーーーっと啜っても重さを感じないところも良いね。
前歯の当たりは、スパスパと切れ込む一方、グルテンの風合いは若干香る程度。汁を吸い込むタイプだと思うものの、意外と足あH早くない。奥歯でプレスしてヌツヌツとした乾いた感覚もあったかな・・・・。何せチャーシューのイメージに圧倒されてて記憶の自信がないかも。
総じまして、「圧巻の肉インパクト!豚肉万歳なる一杯!」と言う感じですかね。二郎系でもなく普通の一杯で、これだけ肉ボリュームがあり850円は安いかも。あ!忘れておりました!!味玉付きでしたわ!!。L玉で深いタレ浸透ありつつ・・・緩めの黄身が印象的でしかも塩気がいい感じだったけけ・・・。ともあれ駅からは遠いけど、ラー好きならここの肉体験は、一見の価値ありです。ということで・・・・なので詠います!
雨の午後
男くささと
暗がりが
優しく包む
圧巻豚そば
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
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