ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン2442】 中華 こばやし (東京・不動前) ラーメン+半チャーハン 〜いつまでも大切にしたいラーメンのある風景

<これぞサラリーマンの昼飯!ラーメン&チャーハン>


 秋雨前線がなかなか活発でしぶといです。出先へ向かう途中に、不動前で途中下車。いろいろ雑誌に何回か紹介された大衆系中華屋の「こばやし」さんへ行くこととしました。もう秋っぽくなったから温もりも欲しかったのかもしれませんー。ちょっと出遅れて12時40分頃に向かうと、丁度ピークアウトかななんて思ってたら満席です。一応、相席で食おうと思えば食えるのですが、相席状態で待って、空いたら移動というご指南を受けます。待つ間・・・・見知らぬオジサンとカップル状態になり、何か共同体意識が芽生えたりします(笑)。






 しかしこれは保存しておきたい街中華です。丁度良い狭さがいい。それに切り盛りしているご店主夫婦。テーブル・椅子、そして奥の座敷席など昭和な雰囲気がありありです。ご店主もお歳ながもハキハキとしておられてにこやか。奥様はやさしさ一杯という感じ。何十年も守り続けた味わいたるを感じずにはいれません。今回は、「ラーメン+半チャーハン」とさせていただきました。500円+350円=850円。いかにもラーメン定食という感じがよいでしょ!












【ティピカルな街中華の定食的スープ感覚!チャーハンとの相性の良さに嬉し泣き!】


 ご店主がしきりに中華鍋をふるっていて、ラードの香ばしい匂いがいい感じ。奥様は麺を湯ギリしていて作業は並行的に進みます。先客2名分と同じく作業が進んで意外に早く、ラーメンと半チャーハンがお盆にのってやってきます。まずはそのラーメン・・・・、いかにも街中華のラーメンと言う感じで、レトロという分類に入るかも。スッキリと濃ゆい醤油ブラウンがすっきりしているようで、軽く霞んだように濁る。メンマと麺が軽く透けて見えるくらいで、香味油が表面を踊るようなこともなく、煮出した豚コクがじんわりと染み込んでいる感覚。





 味わうといかにも街中華の醤油味と言う感じ。昭和だねーと感じるところが、この歳になってくると嬉しいし、本当に美味しく感じる。醤油ダレのリンカクは分かりやすい塩気だし、何となく辛めが好きな方はコショウも振りたくなるでしょう。それがマッチするような味わい。豚骨と豚肉から煮出したエキスも軽やかで、妙な匂いもなし。ネギや野菜のエキスも軽やかと思われ表立っては出てこない。とってもスッキリと飲み干せる東京の大衆ラーメンの味わいです。







 面白いのは、チャーハンを食べてからスープを飲むとき。チャーハンの炒めラードの味わいが舌にこびれついた状態で、そのままラーメンのあっさり醤油スープを流し込むと、妙に変なスイッチが入ったかのように、旨く感じる。ラードをスープで洗い流すように、ゴクゴクとスープをいただく。チャーハン追加した分、スープを残そうかと思っていたのが、完璧に飲み干してしまったではないか!。











【馴染み深いクニュクニュ感覚が、どこかしらレトロなフィーリングで良いね!】


 これはどこからみても、街中華でこれまで何度も見てきたタイプの多加水麺です。かん水反応のイエローな感じもよくある見映えで、あっさりスープの中を緩やかに泳ぎます。モチモチを通り越したような、スパスパ、クチクチとした安易な歯応えで、思えば昔はそれがスタンダードだったのかもしれません。麺の風味というより、スープを吸い取った味を楽しみたい。







当然、ちゅるりゅると啜るのが容易で、どこか懐かしさを覚える懐古調なすべり。これこそ、ズボボボボボボボボーーーっと一気に啜り上げるのに適した麺ですかね。あっという間に食いきったりする。











【ハード歯応えのチャーシュー!意外に品の良い長細メンマ】


 何もかもレトロ。チャーシューもそれです。繊維質がぐっと締まっていて、スープ生成の煮出しに貢献したのが伺えます。それが丼に投入されてスープを吸い込もうとするのだけど、歯応えはハード。しっかりと噛んで肉の味わいを引き出す、搾り出すという感じで食べる。旨し。これはビールがなぜか欲しくなる。また意外にもメンマは大衆系というより、すこしどこか上品でして、コリコリ感のある細いタイプなれど・・・すごくサイズ長いものが数本あります。












【ラードの炒め香ばしさと多少の焦げがマッチ! ラーメンスープと相性抜群!】


 ラードでよく炒められたチャーハン!。肉も玉子も玉ねぎも部分的に焦げているところがご愛嬌。味わいとしては、素朴なタイプ。本格中華のチャーハンというより、街の焼き飯といった風情。それがいいね。表現がわるいけど、いい意味で言うと脂が多少べちゃっとしているところが、妙に旨い。パラパラタイプではありません。そこへ、レンゲですくったラーメンスープを少しだけ垂らす。その垂らしたところをレンゲで掘り起こして食らうのが、最高に旨いかも!。変な食べかたでしょうかね。。。










 総じまして、「いつまでも大切にしたいラーメンのある風景」と言う感じでしょうかねーー、今回は。これは夜にも伺いたくなります。卵焼きなど泣かせるメニューもありますし。とは言いつつ、営業時間は19時までとのことでちょっと呑み&飯としては、利用はしんどいかな。それでも、わざわざ途中下車してでも、通いたい「ほっこりさ」がこの店にはありますよ!。ここはまた来ます。なので末永く営業を続けていただきたいと思います。ということで・・・・なので詠います!。



   小雨降る
   登る坂道
   空腹に



   染みる優しさ
   大衆中華



 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!



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